2016年 7月注目ニュース ドゥラメンテ、 チェッキーノなど

JUST競馬予想ブログ

7月注目ニュース

読了までの目安時間:約 3分

 

キングカメハメハ産駒の有力馬2頭が、先月の最初と最後の開催日の前に相次いで故障を発症し、ダービー馬は引退、秋の女王候補は、長期休養を余儀なくされた。
ドゥラメンテ
チェッキーノ

堀厩舎や藤沢厩舎といった、東西の垣根を飛び越えた日本のトップトレーナーの管理馬だけに、非常に残念ではあるが、同時に繁殖能力における足かせともなりかねない現役時での激しい消耗は、一定程度防げたという側面もある。
ファンが残念がるのは、少々早計なのではないのか。未来に向けた正のベクトルにも、大いに可能性を信じていいはずだ。

田中章博調教師が逝去された。
ユウトウセイ
ファンドリショウリ
ソリッドプラチナム
小田切オーナーのモチなども管理していた師は、大舞台にこそあまり縁のない競馬人生だったかもしれないが、ファンの密かな願いを叶えてくれるライト級の鑑のような存在であった。
競馬界ではGⅠ勝利であり、他の競技であればチャンピオンになることをステータスとするならば、限定的ながらコアなファンを獲得することに成功した競走馬の関係者というのは、特に幅広い層の参加が成功のカギを握る集客人員の絶対数が多いスポーツには、絶対に欠くことのできないキーパーソンなのだ。
まだまだやりたいことはあっただろうに、60代での病死ではあまりにも切なすぎる。
合掌。

今年が初年度のリーチザクラウン産駒が好調だ。
6月25日の東京1800Mの新馬戦を勝ったニシノアップルパイが最初。
次が2週後の福島1200の新馬と同距離の函館の1200の未勝利戦。
また3週して小倉と、今度は新潟の1600戦の未勝利で勝ち上がった。

バラバラで掴みどころがないようで、平坦か左回りの中距離という何となく納得の傾向がはっきり出つつある。
晩成型も多いし、また3歳春辺りになると馬の動きが一変するはずのルーラーシップやディープブリランテなどはこの後もっといい馬を出してくれるだろうが、アイルハヴアナザー<4勝>とともに上々の滑り出しを決めた。
近年新顔、新星の躍動が日本のスポーツ界を盛り上げている傾向からも、案外、合点の行く自然な流れと言えなくもない。

 

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ブチコ、晩秋の復帰へ

読了までの目安時間:約 2分

 

約2か月前の東京競馬において、その前走、船橋で行われたマリーンCでのゲートの不手際に引き続き、今度はプラスして、左肩に外傷を負い大出血してしまうという失態を演じたブチコの最新の動向が伝えられた。

現在は、放牧先でまだ乗り込み運動を再開したという段階で、実戦復帰にはまだ時間を要するとのこと。
加えて、当面の課題であるゲート内の駐立の問題もある。
「9月末に(栗東に)入れられるんじゃないかな。10月にゲートの練習や試験となると、使うのは11月くらいだと思う」
指揮官の音無調教師は、慎重な姿勢をとりながら、ひとつひとつの積み重ねを大事にしていけば、まだまだ先はあるのではないかと考えているようだ。

勝つときは圧勝という点では、姉のユキチャンとも通じる部分のあるブチコは、しかし、その後の不安定な成績についてもそっくりだ。
春先までは、昨年期待した以上の結果を残してくれそうな、俗にいう、パンとしてきた印象を持ったファンも多かった。
しかし、現状では結局1600万条件の身に甘んじているように、ダート戦線では芝で戦い抜く以上にタフさが要求されるだけに、期待に応えられるような状況ではないのは明らか。

ゲートの課題については、近年様々な問題を世に提起する出来事が頻発している中、挑戦するというスタンスで解決の道筋を立てる方法も用いねばならなくなってきた。
馬の犠牲は好ましいものではないが、走ることが嫌いな馬が、ゲートの中で粗相をするというのは考えにくい。
体調を整えて、真摯に競馬と向き合う時間を人馬とも作っていってもらいたい。

 

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母から仔へ

読了までの目安時間:約 2分

 

「年を重ねると出産時の事故のリスクが増えますから」
2月29日に最後の産駒となるルーラーシップの男馬を出産し、月初の離乳をもって、母親の役目を全うしたメジロドーベル(牝22)。
現役引退後16年に及ぶ繁殖生活でこれまで数多くの産駒を送り出したこと、また、繁殖牝馬となった娘の中からショウナンラグーン、マッサビエルなどの活躍馬が出ていることなど、女王としての威厳を保ったまま自由気ままに余生を過ごしてもらうには、この機を逃してはならないという判断であろう。

繋養先のレイクヴィラファーム・岩崎義久氏は語る。
「メジロボサツのクロスも試してみたいという楽しみもあります」
ドーベルと同族の活躍馬に、札幌記念での走りに大いに期待が集まっているモーリスがいる。ドーベルの娘だと、その4×5がかかる。
メジロの牝系はドイツ血統のようにアウトブリード繰り返して、できるだけ多様な血統を受け入れるための下地が整っている。
父も母も同型配合の馬であるモーリスは、ファミリーのクロスが掛かるということ以外にも、比較的配合のしやすい条件が揃っているといえる。

「種付け料も預託料も、父のポケットマネーから出しているんですよ」
父とは、牧場の代表である伸道氏のこと。
2年前にドーベルの出産したホウオウドリームの出来がよかったので、キングカメハメハの仔が生まれた後、最後にもう一度ルーラーシップをつけたという。
今後、このオーナーブリーダー親子にまつわるサクセスストーリーは、ドーベルの子孫が必ず絡んでくるのであろう。

非主流の台頭する時代になった時、この勝負強い血統に出番がやってくる。
いや、その時代を既に迎えているのかもしれない。

 

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第四の男が圧勝

読了までの目安時間:約 2分

 

第18回ジャパンダートダービーが、13日大井競馬場で行われ、離れた4番人気の支持に甘んじていたキョウエイギアが、直線外から一完歩ごとに伸び、巧みな逃げで粘り込みを図る3番人気のケイティブレイブを直線半ばで捉え、それに最後は4馬身の差をつけて独走での圧勝。

東京ダービー馬バルダッサーレもろとも、砂塵の彼方へと葬り去った。
戸崎と武豊。なんてことはない、大井のGⅠで何度も見てきたよくある決着であった。
勝ち時計は、良馬場で2:05.7。

1番人気を最後まで競り合った人気の残り2頭は、ストロングバローズが番手からの競馬で勝負どころの手応えも悪く、直線は失速してしまい7着。
スタートイマイチから序盤で盛り返し、中団での競馬となったゴールドドリームも、馬込みから抜け出す形が合わなかったのか、直線の反応も悪く、じりじりとケイティブレイブを追い詰めて3着までに止まった。

バルダッサーレも、前回のような豪快な競馬を見せるかとも思わせた4角手前の手応えは、直線入り口では勝ち馬に劣り、4着。

これまで正攻法からの抜け出しで大崩れのない戦績を残していたキョウエイギアだが、ディープスカイ産駒らしい3歳春の勝負所で一気に良くなる性質を受け継いだのか、今回が5戦連続体重増での出走。

東京、京都で36秒台の上がりを使えることを証明し、有力馬との対戦戦績で見劣りする面はあったものの、ここで一気に世代のトップへと駆け上がった。
7歳で重賞を制したローレルアンジュの仔だけに、我々ファンとの付き合いは長くなることだろう。
軸に狂いは生じたが、この世代の砂巧者は層が厚い。

 

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関東馬の引退相次ぐ

読了までの目安時間:約 2分

 

先週のドゥラメンテ(堀・牡4)の故障による引退、引き際を決めるのが難しい立場にあった藤沢厩舎の古豪、ペルーサ(牡9)、ルルーシュ(牡8)らに続き、藤沢厩舎からまた実力馬の引退の知らせが届いた。

14年フラワーCを皮切りに、15年に中山牝馬S、今年も愛知杯を制するなど、コンスタントに中距離重賞を勝っていた14年オークス3着馬のバウンスシャッセ(牝5)が、脚部不安を発症したために登録を抹消、繁殖牝馬入りすることがオーナーサイドから発表された。
通算16戦5勝。
皐月賞へ果敢に挑戦したりと、タフな印象もあっただけに、この結末は何とも残念だ。

バウンスシャッセは、前走の中日新聞杯で5着していたくらいだから、父ゼンノロブロイがそうであったように、古馬になってもう一度成長する最も伸びしろが出来ている時期で、3歳春以来の好調の期間だったからこそ、立て直すことができたのなら、エリザベス女王杯を勝ちに行くことも既定路線だったはずだ。

思えば、父が1:58.9で秋の天皇賞を勝った後、スイッチが入って秋の古馬タイトルを総なめにしたのだが、季節が変わるとまた元の姿に戻ってしまった。
1:58.8で愛知杯を勝った後、スローの中日新聞杯でゴール前、猛然と追い込んで5着まで上がってきた時、メンバー中最高体重の534kgの体躯に、大きなダメージが与えられてしまったようだ。

引き際を逸した感もある同厩の先輩とは対照的に、この期待すべき牝馬のリタイアは、宿命を背負った馬の憐れさが垣間見える。
タフな仔をターフに。冗談抜きで、期待したいところだ。

 

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さよなら、ドゥラメンテ

読了までの目安時間:約 3分

 

高速二冠馬。
メイズイもカブラヤオーもサニーブライアンも、秋以降は何もさせてもらえなかった。
キングカメハメハ、ディープスカイ等、近代競馬の基本形に倣った変則二冠馬もまた然り。

シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴルは、元から器用さを兼ね備えている中型馬で、ある意味、神に愛された存在だった。
他とさして代わり映えしない細い脚と、それを動かすのに必要とされる繊細な筋繊維の集合体も、500kgの体を自在に躍動させるのはタフすぎた。

トウカイテイオーはあまりに走れてしまったから、屈腱炎になる前に、骨が耐え切れずにすぐに折れていた。
ドゥラメンテは、走ることへの執念みたいなものも、牧場に置いてきてしまったから、今度は骨折しなかったのだろうか。

天才良血馬。
堀調教師は、万全を期すために、強引なローテで共同通信杯を使った。
乗り慣れているはずの石橋騎手でさえ、掛かってしまったドゥラメンテは抑えきれず、止めるような格好で位置を下げて、著しい消耗で2着に終わった。
能力を開放するのが得意で大好きなデムーロ騎手は、皐月賞でも前半の押さえていくことをしたものの、馬込みで気持ちを盛り上げていく乗り方をしたから、いざ外へ誘って追い出しにかかった時には、馬の方が先にスイッチが入っていた。

中団から抜け出したダービーは、外々をつく正攻法の抜け出し方。
そして、一切ズブさを見せない皐月賞以上の競馬で、父の作ったダービーレコードの更新によって、父越えとダービーの金字塔を同時達成。

「終わるには早すぎるにしても…」
ディープインパクト、スペシャルウィーク、ウオッカだって、古馬のビックタイトルをレコード勝ちしている事実がある半面、その年の秋はあまりハッとしなかった。
それを考慮しての長期休養。しかし、3歳春に速く走りすぎた父の二の舞を踏むことになってしまった。

一部、血統的盲点のある良血馬とする論調もあるようだが、今流行りのヘイローの4×3と同じように、サンデーのひ孫が配合相手になれば、その3×4は可能になる。
速い馬を父以上に出す種牡馬となるはずだ。

 

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圧巻のGⅠ連勝

読了までの目安時間:約 2分

 

クリソライト-アスカノロマン-コパノリッキーの並びはかなり不自然だったのだけど、以下、アムールブリエ、ホッコータルマエ、サウンドトゥルーとノンコノユメがそれらを追いかけるという想定通りの展開も、実は、内枠の発走から意識的に外の好位づけを狙った武豊騎手の作戦が、ライバルの自分の型を崩させることに繋がったようだ。

第39回帝王賞が、29日大井競馬場で行われ、コパノリッキーが2着ノンコノユメに3馬身半差つける圧勝で、GⅠ7勝目を挙げた。
馬場は不良。2:03.5の高速決着となった。

マイルを遅く駆けることには、誰にも負けない自信のあるコパノリッキーは、それと同じように、2000Mもじっくりエンジンを掛けて行って、3角の辺りから徐々に前を捉えて、タイムトライアルのような形に持ち込む後傾ラップ型のスタンスが合う。
一本調子の先行型ではないこの馬の性格を、最初に騎乗した昨年の東海Sから理解して、見事に力を出させた武豊騎手にとって、行く気になった馬を途中から追いかけるのは、本当はベストの競馬だということを知っているからこそ、掛かっても、行かせなかったのである。

2000Mの時計勝負は大歓迎。あとは追い込み馬のケアが…。
ただ、オープンキャリアの浅い好敵手たちにはまだ対応できなかった。
大幅のプラス体重で、必ずしも完璧な仕上がりとは言えないだろうが、秋よりはいいに決まっている。

コパノリッキーだけが、思うように走ることのできた帝王賞だった。
勝ち馬しか輝かないGⅠレースというのは、よくあるものだ。ダートなら、尚更多い。

 

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先生の見解

読了までの目安時間:約 2分

 

堀宣行調教師はそのプライドに賭けても、宝塚記念でモーリスの二の舞だけは避けたいところだ。
香港では本来の力を発揮できなかったが、京都記念を独走で復活勝利を挙げたサトノクラウンに、中山記念からの復帰を早くから目標にし、しっかりと力を示すこととなったドゥラメンテで挑む一戦。

パンパン馬場での競馬がまず望めない。体調面の不備がないことが参戦の条件となる。
それでも自信はあるということは大前提として、ドゥラメンテに関する不安を口にした堀調教師。
「アフタードバイで全くパフォーマンスが発揮できないということがあります」
レース間隔が半端に開くから、国内戦の3か月ぶりとはわけが違う。

「精神面に課題のある馬なので」
師は、悲運の落鉄の原因として、馬自身の内面にも影響しうるものがあったと述べた。
馬の出来は悪くはなかった。しかし、気性の少し難しいところのある馬には、殊海外遠征となると、準備の期間がもう少し必要だったのではないかとも語っている。

「ドゥラメンテの一番のライバル」
QEⅡ世C12着以来のサトノクラウンは、他の参戦馬と比べても、回復の度合いが早かったようだ。
気にかけることも少ない香港遠征。それでも、先週の追い切りの時点では、併せたドゥラメンテと比べても反応の鈍さを感じたという。
今週は、ドゥラメンテを追いかける調教内容で、馬体を並べてフィニッシュした。

詰まる所、ドゥラメンテは走る気さえ出してくれればであり、サトノクラウンは出来ればもう少し調整できれば最高だったんだけどな、という話だ。
奇を衒わずに行け。
他陣営の精鋭と同様、この出来で堀厩舎の才能にも印を回さない手はない。

 

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ラニ、3着と健闘

読了までの目安時間:約 2分

 

ケンタッキーダービー9着、プリークネスS5着。
否が応でも、期待したくなる状況にあったラニが、世代でもわずかしかいない三冠戦皆勤、そして、何よりも念願成就の懸かるベルモンドSへ参戦した。

道中は、スタートの良し悪しに関わらず、いつも通りの後方待機。
前2戦とは違い、直線は長いので心配はいらなかったが、そこは本場のダート競馬。
この日も途中から前を捉えにかかり、勝負どころで追走に苦しみながら、直線はしっかりと末脚を伸ばし、最後は首の上げ下げとの勝負となったクリエイター、デスティンから1馬身半差の3着に入り、日本調教馬として最初の三冠皆勤出走は、悔しい結果ながら、歴史に残る大健闘で締めくくられた。

「一瞬でも勝つと思う瞬間があったから」(武豊騎手)
「ラニの競馬は出来ましたが、もう一歩でしたね」(松永調教師)
冷静沈着な受け答え。今回もまた、実に清々しかった。

日本の競馬で、これまでのダート<砂>における最高時計は2:28.6。
砂の上と実質土の上を走る競馬は、本質的には別物ではあるが、時計の価値には、さして差はないと考えられている。
その昔、セクレタリアトが圧巻の三冠制覇を成し遂げた時は、2分24秒ジャスト。
それと大きく遅れるのが、今のベルモントSの普通の光景なのだ。それを抜きにしても、日本レコードをわずか0.1秒上回った勝ち時計の今回、ある意味、日本馬のレコード級の時計でラニは走り切っているのだ。

陣営の英断に、ラニはしっかりと応えただけではなく、自身の未来を自らの力で切り開いた。
今後どの場面に現れたとしても、ラニはラニの走りをするのである。

 

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何倍返しすれば…

読了までの目安時間:約 2分

 

2014・トゥザワールド、トーセンスターダム
2015・サトノラーゼン、ポルトドートウィユ
2016・サトノダイヤモンド、プロフェット

池江泰寿調教師はここ5年間、ダービートレーナーの金看板を掲げて再びのダービー制覇を目論んできた。
その前も、ワールドエース、ラブリーデイなどを送り込んでいる。

ダービーを一度勝ってしまうと、一度ピークを迎えて、またしばらく縁がなくなる…、とんでもない。
この3年は、主役候補をコンスタントに送り込んできた。
特に、今年は熱くなったことだろう。
でも、直線で外に膨れた時に…。蛯名騎手にまで、その逆風をもろに浴びせてしまった。
今年は4着も、人気落ちの馬で結果を残した武豊騎手。この世代は1強なのか。

武豊ではなく、蛯名正義に乗せてほしい2歳馬が、今年の池江厩舎にも沢山いる。

・トゥザクラウン
厩舎ではお馴染みのキンカメ×トゥザヴィクトリー。
「兄姉よりキレそうな感じです」
ノーザンファーム早来の木村厩舎長のお墨付きも頂いた。
決め手比べの弱点が今年も露見した結果に学べば、最後の一押しは鞍上の執念に委ねて…。

・オルファン
今の時代は、牝馬でもダービーを目指す。
ただ、オルフェーヴルの全妹である彼女は、この偉大なる血筋をファミリーラインとして残す義務がある。
「精神的にもまだ幼いかな」
やはり、ここは牡馬から。

・サトノアーサー
もう一度この勝負服で。
師と馬主の欲求は、生半な勝ち方では解消できない。
流行の継続クロスと南半球由来のスピード血統とのコラボ。
初年度から7年連続となるディープ産駒での参戦は、ほぼ既定路線か。

 

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