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JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

理想の結末へ

読了までの目安時間:約 2分

 

陣営のベルカントに賭ける気持ちは、より強くなった。
「スプリンターズSの結果が良ければ、香港に行きたい」
前田幸治オーナーの心の中では、グループにとって最大の功労者であり、世界制覇に向け、万全の態勢を整えたにもかかわらず、儚くも勝負へ挑む前に引退せざるを得なくなったキズナへの想いや夢にかけた情熱がまだ燻っていることだろう。
ただ、ここで立ち止まっていたら、いずれどん底まで落ちてしまう。

サマーシリーズチャンピオンを表彰する式典で、敢えて、大きな目標を発表する形になったのは、ファンサービス以上に、競馬関係者としての一種のけじめを表す意味合いが強かったように思える。
引きずってはいられないと。

重賞300勝にリーチがかかってから久しい武豊騎手の心情も、同様に察するまでもなく。
寂しさをかみ殺すかのような土曜日の活躍は、名手の意地以外、何物でもなかった。
故に、新たな目標が設定されたことで湧き上がってきたものを、納得できる結果で、人馬の力を誇示するようなシーンは、混戦といえども、かなり現実味を帯びた展望なのである。

トランセンドや古いところではファレノプシスが、一度潜伏期間を経た後、大きな花を咲かせたことがあった。
この勝負服にまつわる様々なドラマが、一年間の不調をプラスに変える伏線となっているのかは、一概にはそうと言い切れない部分もある。
しかし、ベルカントという才能が本物であるからこその復調には、今や疑う余地はない。

惜別の「ありがとう」は、本心から口にしたいものだ。

 

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早すぎる別れ

読了までの目安時間:約 2分

 

クロスクリーガーが死んだ。

20日の午前中から疝痛の症状を示し、後にX大腸炎と診断。夜には一時、持ち直したものの翌21日朝に容体が急変し、予後不良と判断、安楽死処分された。

秋に向け、英気を養っていた放牧先での悲劇。庄野調教師の心中は、察するに余りある。

「輸送によるストレスなどがあったのではないかと思います」

無念さを滲ませたそのコメント。あまりにも衝撃的な出来事を消化しきれない指揮官の動揺が、己を責める言葉に繋がったと考えると、こちらも胸を締め付けられる思いになる。

生涯成績は、地方での2戦を含め8戦5勝。

Jダートダービー2着を筆頭に、GⅢを既に2勝。4着以下は一度もない戦績だったことを加味すると、関係者ならずとも心の痛む出来事になってしまった。合掌。

芝のトップホースが、今年のダービー好走馬のその後を観察すればわかりやすいが、近年次々と脚を痛めてリタイアするシーンを我々は目撃し続けている。

馬場が悪いから。<速すぎるから>

いや、それだけではないのだろう。執拗に主流血統を代重ねされた良血とされる馬たちには、共通する種牡馬のクロス以上に、同じ馬を血筋を受け継いできた同士の近親配合の副作用がつきまとう。激しい痛みを伴う苦しみが。

競馬に関係する人間すべてが、こういうリスクを認め、少しでもそれを取り除く努力を続けることこそが、彼の供養になると信じている。

競馬界の禁忌の一つが、馬の命をないがしろにすることである。重い課題だが。

 

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我流を貫き通して

読了までの目安時間:約 2分

 

「ライバルというより仲間」

8年前、ウオッカとともにダービー圧勝&初制覇のインパクト満点なレースをした後の検量室で、四位騎手を迎え入れるように男同士の熱い抱擁をし、喜びを分ち合ったのが藤田伸二騎手だった。

その側にいたのが武豊騎手。

「ここ数年、悩んでいるところも見受けられたし…」

更に、その11年前。

一方は、ダービーに縁遠さを感じ、勝者になった男は、勢いに乗るオーナーとともその喜びを爆発させるのであった。

時は流れ、立場もまた変わった現在。

3人のダービージョッキーの苦闘の要因となったのが、騎手サイドの売り込みと厩舎陣営の依頼とをうまくミキシングさせるエージェント制の弊害とされる。

細かなところまで縛られる欧州型のステータスとして成り立っている専属契約の形とは違い、巨大組織ではあるものの、一生産グループの実質的な独占状態により生じる影響力の増大が、走れる馬に乗れている騎手を乗せたいという、ごく自然な願望にも大きく配慮を欠いてしまえば、勝ち組への継続的な支援と捉えられるような横暴極まりない立ち振る舞いと誤解を招くような姿勢に見えてしまう。

男気の塊のような彼には、それはひどく下品に、正しくない競馬界の在り方と映ったのだろう。

先週のH・ターナー、春先の後藤浩輝。

命懸けの仕事に人生をかけた人々の引き際は、見苦しく斃れる哀れさとは、まるでかけ離れた異質さを醸し出している。

さあ、次は何を語る、超模範騎手。

 

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熱戦の連続・WASJ

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜日は、蛯名騎手が急な乗り替わりで横山典騎手にお鉢が回ってくることになり、2600Mの第1戦では、腕利きの女性騎手・ターナーとの主導権争いでレースは進行。

デムーロ、ベイズ騎手などが向こう正面から仕掛けていき、それを見ながら仕掛けたモレイラ騎手跨るジュンファイトクンには断然有利の展開から粘りこみを図ったのだが、もう一段階後から動いた金沢の藤田弘治騎手のジューヴルドールが差し切り、金星を上げた。

JRAでは新顔と言える組の台頭したあとの2000Mは、今度は武豊騎手をモレイラ騎手のジャングルクルーズが交わし去るレースで、この時点で断然の35ptを叩き出し、堂々首位に立った。

このレースは、初戦より大分落ち着いた展開であったが、相変わらず仕掛けが早く、土曜日は同じようなゴールシーンとなった。

日曜日に替わって、モレイラ凄いな!人気のブラヴィッシモが、混戦ムードの1200戦で単勝1.9倍の支持を集めたが、勝負所で前には2位につけている武豊騎手のフェアラフィネがいた。

直線はインを選択。そこを強襲したモレイラ騎手の度胸が、日本の天才の卒のない騎乗を上回り、勝負は決した。

最終1800の4戦目は、1戦目の牽引役ターナー騎手<1着>、横山典騎手<2着>がゴールシーンを盛り上げた。

チーム対抗戦の結果は、187pt-185ptで未勝利ながら地の利でコツコツポイント加算したJRAチームが勝利。

有力にして注目度の高い騎手の活躍は、この企画の更なる発展に好影響を与えそうだ。

 

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暫しの休養

読了までの目安時間:約 2分

 

昨秋の京都競馬場における落馬事故の際、骨折等の大怪我を負って手術を受けていたクリストフ・ルメール騎手が、この度抜釘(ばってい)手術を行うために、8/25~9/3までの間休養したいとの申し出を受けたとJRAが発表した。

なんだか元気がないな、と皆が心配していた時期にあの大事故が起きたから、嫌なことは重なるものだと再認識させられたりもしたが、不要な?休養期間も経て、4月から本格参戦後のルメール騎手は、ラシキスによるキズナ斬りや、ノンコノユメと突き進んだドラマチックな連勝街道などもあって、相変わらずの腕達者ぶりをアピールしていた。

思えば、安藤勝己騎手の中央移籍に際して、その過程では、中央競馬参戦時に<確か阪神競馬での>落馬事故で骨折したことも、競馬学校の生徒と同じ試験を受けなければならなかった当時の規則であったから、勉強に専念するいいきっかけになったとインタビューで語っていたことを記憶している。

トップジョッキーのJRAへの移籍は、現状多少はやりやすくなった部分はあっても、依然ハードルは高い。

同じ時期に史上初の挑戦をともに目指していたミルコ・デムーロの存在は大きかっただろうが、7割方異国の言葉で会話できるようになったのは、高みを目指して新たなスキルを得ようとした努力の賜物に他ならない。

こんなに窮屈な競馬サークルに飛び込んでくるなんて。

中央の一流ホースマンが、こういった間口の狭い異文化の社会に骨を埋めようと行動している姿を、筆者は知らない。

 

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今年も一騎打ちか

読了までの目安時間:約 2分

 

牡牝のGⅠホースが今年も覇を競う。ラキシスv.s.トーホウジャッカル。

ただ、宝塚で対戦済みだからちょっといつもと趣きは違う。
それでも、秋にまたGⅠを勝ちたい思いはどちらも同じ。
ここで1番人気になったら負けても巻き返せるが、そうじゃなかったらもう勝つより道はない。喉から手が出るほどほしい2つ目の勲章は、人気順に決まらないほうが両者に可能性が出るからいいのかもしれないが、前走3着外しの2頭は負けられない。

5馬身先行する古馬オープンのエックスマークを追いかけていくという追い切りを行ったのは、エリザベス女王杯連覇に向け始動するラキシスだ。
終始楽な手応えのままゴール前併入の形は、函館のWコースでも角居流を貫いた証し。
「気持ちの入りも動きも本当によかった」(辻野助手)
前走での増加分はひとまず絞れたようで、仕上がり良好をアピールした。

対するトーホウジャッカル。
僚馬である3歳条件馬・サンビショップを追走する形から、終い11.8秒の脚で交わし去り2馬身差をつけフィニッシュ。
こちらは、スクーリングを兼ねて本番の行われる札幌の芝コースでデモンストレーションを披露した。
加えて、
「息遣いも先週よりはるかにいいし、スイッチが入ったと思う」
と、先週に引き続き追い切りに駆け付けた主戦騎手・酒井学も太鼓判も押す。

その他では、函館記念の上位組はこぞって参戦予定。福島経由馬もいるし、晩春の中央場所の重賞好走馬も強敵だ。
秋競馬の入り口となる一戦は、早速激闘の予感がする。

 

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サマーシリーズ・中間経過

読了までの目安時間:約 3分

 

超若手騎手の初重賞制覇で、ワクワク感が増幅してきたサマーシリーズ。
良くも悪くも先行きは見えない。

スプリント
1位10pt
ティーハーフ
ウリウリ
ベルカント
各シリーズレース勝ち馬

一言でいうと、10月の中山まで余力を残しつつ、である。
無論、春の王者がまた出てきたらかなり苦しいだろうが、今回は多少は馬場は軽くなるから有利さも出てくる。ものの見事にバラバラの脚質ではあるが、総じて夏の平坦がベストの傾向が出ている3頭のこと。ウリウリ一歩リードとみる。

マイル
1位10pt
<スマートオリオン>
関屋記念の結果もさることながら、その出走馬が決まってチャンピオンになるのは、中京記念にも出ていることが条件になることよりも重要。
何せ、ここは別定重賞だ。
例年よりは、中京記念の組が信用できるだろうから、直線平坦のマイラーズC組との激突で、雌雄が決することまで想定される。

2000
1位10pt
グランデッツア
ダービーフィズ
アズマシャトル
各シリーズレース勝ち馬

札幌記念は今年も別格だろうし、本州組による例年通りの新潟決着となる。
ただ、七夕賞の上位組が信用できるかというとそうでもないし、小倉記念が平穏だったかといえばそれもまた違う。
ウインプリメーラとハギノハイブリッドあたりに逆転の芽はあるだろうが、新潟記念は馬場状態も重要なので、アズマシャトルは有利か。

騎手
①M.デムーロ 25pt
②岩田康誠 21pt
③川田将雅 17pt

昨年は除き、一番流動性があるのは騎手部門だから、もちろん決めつけることはできない。
ルメールのペルーサ復活作戦の成功などもあるし、ここからエンジン全開でも十分間に合うわけで、裏の非対象重賞への騎乗機会が多いと、意外な逆転もある。
前哨戦的意味合いも強くなるこれからの重賞の傾向から、川田騎手のポイント加算は、他場参戦の機会確保で容易なのではないだろうか。
牝馬以外では、最近はうまくいく印象は味方につけたい。

 

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北の理想形

読了までの目安時間:約 2分

 

21日、先週のセレクトセールに続き、新ひだか町の北海道市場でセレクションセール2015が行われた。

社台系の生産馬と比べてしまえば大分見劣るものの、現役時代の活躍と見合った評価がなされるのはどこも同じ。
また1歳馬のセールなので、異常な高額取引ということもない。
成長への期待感も大きく、大化けの可能性に賭ける馬主の夢も多く詰まっている。

最高額は、ショウナンでお馴染みの国本哲秀氏が落札したキングズベスト×ハートオブクィーンの牡馬で、2800万円(税抜き)だった。
その1つ上の07クラシック世代で早くから活躍したクーヴェルチュールを母に持つ牡馬が、2700万円で続いた。
父はクロフネで、芦毛特有の存在感を示す注目株だ。

他には、アサヒライジングの牝駒で父キングズベストの良血馬が2000万円で競り落とされ、エスポワールシチーの半妹にあたるエンパイアメーカ産駒も同額の落札。この2頭が、牝馬の最高取引額となった。

思えば、ここに挙げた現在の種牡馬、繁殖牝馬は、今から10年ほど前にはまだ走っていなかった馬たちである。
そして、この夏の北海道で重賞を制し、生まれ故郷でまた血を遺す役割を今果たそうとしている。
エスポワールシチーなんて、3歳夏にはまだ芝の短いところを走っていたのだ。

キングズベストやエンパイアメーカーなど、トレンドとなりつつあるミスプロ系でも芝が合う馬を出す種牡馬が高評価を得た。
この速さが売りの血筋は、間違いなく未来の競馬界を支えてくれるはずだ。

 

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2015セレクトセール

読了までの目安時間:約 2分

 

初日から2億円超えが3頭。日本もまだまだ捨てたもんじゃない、と思いませんか?富豪の皆様方!
主だった落札馬を列挙する。
 
<上から、馬名-性別-父名・落札者(敬称略)-金額・備考>
 
13日<1歳>

  • ジョコンダ14<牡>(ディープインパクト)
    里見治 2億3500万円
    今セール最高額。サトノクラウンの半弟で、一つ上のステイゴールドの半姉は既に馬名登録済み(シャレードスマイル)。
  • ラッシュラッシーズ14<牡>(同上)
  • シャンパンドーロ14<牡>(Tapit)
    2頭とも金子真人ホールディングス(株) 2億3000万円
    色々な意味で、注目の落札。ラッシュラッシーズは、3歳時にコロネーションS等GⅠ3勝したガリレオ産駒。
    シャンパンドーロの方も、7Fと8FのGⅠを3歳の時に勝っている。こちらはメダグリアドーロの仔だから、近いうちにサドラーズウェルズブームがやってくるかも。

14日<当歳>

  • ウィーミスフランキー15<牝>(ディープインパクト)
    (株)ダノックス 1億8000万円
    母は、米の2歳GⅠ2勝で、暮れまで走ってそのまま引退。この馬はヘイローの3×4を持つ。
  • ギーニョ15<牡>(キングカメハメハ)
    島川隆哉 1億5500万円
    今更血筋の説明は不要だろうが、姉トゥザヴィクトリーとの相性を見極めて、こちらにもということか。破格値ではないだろう。

ここに挙げた5頭に関しては、サンゼウスかアドマイヤグルーヴかみたいな、極端な格差は出ない…、はずだが。

 

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こちらは順調

読了までの目安時間:約 2分

 

日本の芝路線は一段落した。
一方、クラシック戦線が一応の終幕ということで、このあとはどこで古馬とぶつかって、勲章を増やしていくかという季節を迎える欧州競馬は、シーズン後半がこれから始めるという段階に入った。

トレヴは大丈夫か?
3歳から5歳秋まできっちり走った王道路線の女傑など、最近はウイジャボードとかアメリカではゼニヤッタくらいしか思い浮かばないのだが、それは日本のここ数年の流れで行けば、ごく自然なこと。
無理に使い込まなければ、十分馬は期待に応えてくれる。
アスコットに一度顔を出した程度の、ロンシャンメインのローテーションならば心配なし。

サンクルーの2400Mは今回が初めてだった。
ロンシャンでしか経験のない距離。でも、同場の2100Mで、生涯初GⅡに出走した前回は、彼の日にオルフェーヴルを置き去りにしたトレヴの走りであった。

第107回サンクルー大賞(典)は、一年前の今頃もたついていた自分との決別をする意味でも、絶対に1番人気に応えねばならなかった一戦。
奇跡のシンデレラストーリーを完結させたトレヴにとって、ヨーロッパの競馬の常識を粉砕するが如き挑戦の日々は、興行成績の良かった人気映画の2作目、3作目のお披露目に向けた、予定調和への期待感との戦いである。

結果は、フリントシャーをまた引き連れてのゴール。昨年彼女と勝負するまでに至らなかったあの男との圧倒的な差。
ゴールドシップのあの負け様は、今のトレヴにはどう映るのだろうか。

 

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