モーリス 札幌記念から再始動

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速からずも遅からず

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新馬<京1400>
万両賞<阪1400>
若潮賞<中山1600>
スピカS(稍)<中山1800>
ダービー卿チャレンジT
安田記念
マイルCS
香港マイル
チャンピオンズマイル

天下無双のマイル王者が、安田記念連覇には失敗したものの、週末の札幌記念から再始動する。
モーリスは堕ちたのか、否か。そんな二項対立を始めるのは勇み足もいいところ。
むしろ、札幌記念は負けてもいいくらいの傾向が出ているから、まずは完走して体調を戻す意味で、ここは叩き台にしてもらいたいところだ。

モーリスは、ある意味成長していない馬だ。
最初から強かったシンボリルドルフやディープインパクトのようなタイプで、結果が古馬になってから充実していったというだけであり、体重もクラシックを一度は狙ったから増やしていかなかっただけで、転厩後に激増したわけでもない。
最初から変動が少なく、理想に限りなく近い戦績を残したディープ同様、ここまでは前走からの二桁の増減はなし。

ただし、内面では超名馬たる偉大なる三冠馬とは差が大きく出てしまった。
明らかに血統の影響が出ている。オルフェーヴルもそうだった。
一族の代表馬・メジロドーベルにはシンボリルドルフの父父パーソロンの血が入っていたが、前記の三冠馬と世紀のマイル王・タイキシャトルとでは、ロイヤルチャージャーの血を引くという点で、70年代以前の主要タイトルホルダーと一線を画した特徴も持つ。
ルドルフの母父が、その直系にあたるスピードシンボリで、今や、最大の繁栄者たるサンデーサイレンスの血を持たない日本の一流馬は、一部の領域を除き、探すのも困難な時代である。

父スクリーンヒーローには、その直系が2本入っている。
ドーベルの気高き性質から生み出されたようなキレも引き出せたら、走る可能性は十分にあった。
でも、遠回りすることも想定内。

その結果に、必然的な根拠が詰め込まれたモーリスという生ける伝説は、自身が激しさを内に秘めることで底力に転換するエンジンの特性から、自力勝負の平均ペースよりやや遅いくらいの展開で前の馬が残ると味が出ない。
逃げ馬が見当たらない中、窮屈な競馬を選択しなければ、勝ちは見えているように思うが、果たして。


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