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それはスタミナなのか JC・ステイヤーズSから読み解く

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キタサンブラック、アルバートの血統には共通点があって、プリンスリーギフト系やミスプロ系の粘り強いスピードが持ち味の系統とブラックタイド、ダンスインザダークといった渋めの非短距離型サンデーとの組み合わせで、ノーザンダンサーの血を丹念に紡ぎ合わせた甲斐もあって、一見鈍重で頼りなさそうにも映る血統の印象を、ものの見事に結果で裏切って見せた。
ここに強さの根拠のようなものは見当たらない。

ただ、時計が速くないところで力勝負に持ち込んだ結果、きっちり勝利しているということの意味は大いにある。
キタサンブラックはジャパンCまで制しておきながら、未だに、大した持ち時計のない現在の日本競馬で非常に貴重な存在。
それと似たようなところのあるのがアルバート。
お互い、距離適性の指標となる2400Mのベストタイムが、オープン馬、上級条件の重賞馬としては平凡もいいところの2分25秒台。
今年はもう時計の速い条件で戦うことはないから、キタサンブラックの有馬記念での健闘はほぼ確約されている状況だ。

加えて、時計が出る条件が、昔はもう少し前半の流れによる影響が大きかったのが、今は単純に馬場状態の安定化もあるのか、スローでも何でも、上がりのスピードが勝負を決めるのが普通だから、33秒前半以上の上がりを容易に繰り出せる条件では決着の時計も速くなりやすい。
そういう展開はまるで用なしの両者は、最大着差を開いたレースがともに重賞で、その上がりはメンバー中上位でありながら、34秒後半から35秒台とかなり遅い。

競馬というのは、タイムが速くても遅くても消耗する。
道悪での勝利記録はないから、ステイゴールド産駒の性質とも異にする彼らの才能は、簡単には止まらないという一点で、速く走れない中距離馬の決定版と評するのが正しいように思う。
きっと、馬の育て方によっては、1600、1800のパワフルなスピード型として成長していた可能性はあるが、重賞馬にはなれなかっただろう。
極端に後方から行く馬にならなかったからこそ、止まらない末脚が持ち味の一流馬になれたのかもしれない。

 

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