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逃げ味

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東京新聞杯
 逃げ切り ブラックスピネル
小倉大賞典
 逃げ切り マルターズアポジー
中山記念
 好位抜け出し ネオリアリズム

2月の重賞は、アルバートを除けば、ほとんどが常識的なポジションからの抜け出しやここに記した2頭のような逃げ切りにより、勝負が決まった。

ただ、この3レース。全くレースの性質が違う。
距離は似たようなもので、逃げ馬の数に差はあったとはいえ、その中身があまりにも異なるために、一緒くたにすることは当然できない。
初めて逃げた馬
逃げ馬を圧倒した逃げ馬
逃げて重賞を勝った馬の器用な競馬

ブラックスピネルは、デムーロ騎手がちょうど冬眠から?目を覚ました頃に、うまくスタートを決めたのでそのまま行ってしまったという形。
秘技だ魔術だといったところで、ラップの推移を見れば、その平凡さは火を見るより明らかである。
自分のペース以上に遅い流れであり、相手に合わせる器用さを持った差し馬でも32秒台の上がりを繰り出すのは厳しいが、揉まれないだとかノーマークという環境は、普段の差し馬には感じられないものがあり、ノーストレスで勝てる可能性はあった。
ずっと勝てなかった馬というのも、遠因にある。

マルターズアポジーは逃げ馬を封ずることに成功した。
有馬記念はスローの逃げ。伏線はないに等しい、猛ラップの逃げ切り。
有馬で学んだのは、行き脚の付け方。上手な馬がいっぱいいて、自分はなかなか勝ち負けは難しい状況。
それでも、突かれて沈んだわけではない。
早くマイポジションを確保したからこそ、実力上位の3頭はそれに従った。
小倉大賞典は、その構図さえ理解していれば、なんてことはレースだったのである。

さて、意外な結末を迎えた中山記念。
誰も想像していなかったのが、ディープ5歳ツートップの撃沈。
同時に読めていたこともある。ネオリアリズムはゴールドドリームよりは乗りやすいだろう、と。
かくして、ひとりだけロゴタイプの逃げを予期していたように、その後ろにつけ、理想的なスパートで後続を封じた辺り、豪快な逃げでモーリスを子供扱いした札幌記念の頃より、この形の方が合っているのかもしれない。
いや、本格化したのだろう。


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