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隠し玉 日経賞と毎日杯の役目

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久しく、王者が人気に応えるという日経賞を見ていない。
レースの格からして、後のGⅠ馬はこれまでも多く勝っているが、それは人気になっていたというだけのこと。
シンボリルドルフや体調が戻ったミホシンザン、マックイーン討ち直前のライスシャワーなど、関東馬がまだ強かった時代にあった圧巻の快走は、今はもう見られない。

実質GⅠ馬みたいなものだったメイショウドトウやフェノーメノを除き、イングランディーレがそうであったように、ここで輝いてしまった年は、決まって、GⅠは勝てていない。
ゼンノロブロイやマイネルキッツのように、惜しいところまで追い詰めて、いつも通りの感じで敗れるのがいいのだ。
マツリダゴッホが3着した翌年、GⅠ馬としてここを圧勝した後、きっちり勝ち切ったレースはオールカマーだけである。
ネヴァブション、トゥザグローリーのパターンはよろしくない。

対して、時に世代最強馬を送り出すのが毎日杯だ。
当時の評価はともかく、オグリキャップ、テイエムオペラオー、クロフネ、キングカメハメハ、ディープスカイ、キズナらが、このレースをきっちり勝ち切ることで、府中の大舞台を中心に輝きを放った。
タイキフォーチュンやダノンシャンティなど、高速マイルCの優勝馬もクロフネを含め、複数の輩出があったものの、実際のところはイレギュラーな存在。
あくまでもクラシック最終便の阪神発版なのである。

負けて大成する馬は、ウインクリューガーが例外で、タイキブリザード、シルクジャスティス、ルーラーシップなど、一定の熟成期間とGⅠでの悔しい2着を経て、大きなタイトルを獲得するという流れ。
ここを勝たないことには、少なくとも、アジアを脱することはできない。

この2つのレースは、あまりその中身を変えることなく、長く3月末の名物競走として定着してきた。
これらに共通する「ジョーカー探し」のキャラクターが、本流組を大いに刺激する才能の輩出に繋がっている。
今年の候補は、レインボーラインであり、サトノアーサー、クリアザトラックといった辺りが有力。
好走し、かつその中身の濃さが重要だ。

 

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