天皇賞(春)コラム

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春天の壁

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ナリタトップロード
00年はテイエムオペラオーがどこにでもいたから、阪神大賞典も本番も3着。
01年は前哨戦圧勝の反動で、またしても、テイエムオペラオーの3着。
02年はダービー馬を阪神で完封したが、本番では見事にマークされ、後輩菊花賞馬にも競り落とされた。
どこまで行っても切ない男・ナリタトップロードは、しかし、京都競馬場では【4351】と見事な成績を残している。
が、相手が強すぎたり、自分があまり競馬が器用ではないせいで、ここでしか走れなかったという方が真実だったのだろう。

ゼンノロブロイ
同期のライバルが軒並み10着、13着、16着と大敗する中、上位人気で唯一好走できたのが彼だった。
しかし、04年の主役は、その7馬身前にいた単勝70倍のイングランディーレ。
前哨戦の段階でこの展開を読むことは難しく、前走公営ダートのイングランディーレは、鞍上曰く「鼻歌を歌いながら」の幻惑逃避行で、若き才能の可能性をもぎとったのである。
この何の意味もない2着は、後の刹那的な最強伝説に繋がっていく。
この敗戦こそが、ホーム3連勝の布石となったのであろう。
春天を機に、距離の壁が見えたのと同時に、ライバルはもう敵ではなくなった。

キズナ
最近の春の天皇賞のトレンドは、前走阪神圧勝馬の取捨は慎重に、である。
もちろん、3度阪神大賞典を勝っていたかつての最強馬が、このダービー馬の敗走により息を吹き返したケースもあるのだが…。
スペシャルウィークやディープインパクト、メイショウサムソンが最後にして、例外。
キズナの凡走は、トウカイテイオーやオルフェーヴルがそうであったように、本質面だけではない、妙な順調さとハードルの高さを低く見てしまったがための見せ場なしの展開のそれと同じであった。
クラシック前、皐月賞での厳しい経験が、ダービー優勝の伏線となっていれば、天才でも天才ではなくなる実力馬へと昇華できる。
春天は天才では勝てない。古馬タイトルを無敗で制した馬など、戦前にしかいないのだから。



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