東京優駿(日本ダービー)名勝負回顧

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ダービーレコード<ダービークロニクル>

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87年以降に行われた過去30年のダービーを振り返り、この間に起こった様々な名シーンを回顧いていきたい。
まずは、期間中4度更新された「ダービーレコード」について、その思い出の記憶を辿っていくとする。

・88年<55回>サクラチヨノオー(小島太) 2:26.3<83年バンブーアトラス比-0.2>

・90年<57回>アイネスフウジン(中野栄治) 2:25.3<-1.0>

・04年<71回>キングカメハメハ(安藤勝己) 2:23.3<-2.0>

・15年<82回>ドゥラメンテ(ミルコ・デムーロ) 2:23.2<-0.1>

哀しいかな、ダービー後順調に使えたのは、ドゥラメンテの3戦が最高で、ここで燃え尽きてしまった馬がほとんど。
バンブーアトラスもメイズイもトキノミノルも…、である。
そして、各馬ともこれが2度目のGⅠ制覇となった。

即ち、これよりも短い距離でのビッグタイトルがあったということになるわけだ。
2歳王者の2頭は、臨戦過程もそっくりで二枚腰と快速を武器に栄冠を射止めた。
奇しくも、この2頭に続いた騎手が、それぞれに前後するが、ダービージョッキーなのである。

カメハメハ親仔の時もそう。
チヨノオーの時は、ライバル関係とされた岡部騎手との2度目の戴冠を懸けた、非常に見応えのあるマッチアップで、昭和最後のダービーは大いに盛り上がった。

その後、地方、外国出身騎手がレコードウインを決めている。
前2者が非1番人気馬だったのに対し、こちらは堂々、前走の圧倒的なパフォーマンスを買われた中心馬という支持を受けていた。
そういう支持に対し、いかにも飄々と受け流す余裕も持っていそうな2人に対し、横山、岩田騎手らは目一杯の勝負を挑んで、あまり惜しくはない2着に敗れている。

しかし、まだ当時は勝てていなかった横山騎手が乗ったメジロライアン、ハーツクライらは、GⅠ制覇はおろか、クラシックホースをも送り出した種牡馬になった。
運を使い果たさなかったことが、後々の成功に繋がっていったのだろう。
ちなみに、フウジンもカメハメハもGⅠ馬を出している。




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