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本格化を阻んだベテラン(敗者たちの激闘)

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ベストウォーリア→カフジテイク
徹底追い込み型の死角は、大一番前の鞍上差し戻しにより、カフジテイク陣営にないGⅠ未勝利という弱点が、結果露呈してしまうのであった。
ベストウォーリアは上手に立ち回れる馬。久しく勝ち星から見放されていたが、ちょっと前よりは揉まれ強くなった分、随分と勝ち味の遅い馬になってしまった。
ハイペースは両者とも歓迎とは言えないスタンス。短い末脚を巧みに繰り出した戸崎騎手の手腕に対し、誰が乗っても芸風は変わらない馬に乗る津村騎手のミスライドのない中での3着は、陣営に新たな競馬観を与えることになった。

ステファノス→ヤマカツエース
結果的に、ダービージョッキーの上位独占となったわけだが、こちらも仕掛けのタイミングに課題のある馬に、一貫してではなくとも、よく乗っていた川田騎手のステファノスに対するアシストが素晴らしかった。
主戦だけに、ヤマカツの良さを知り尽くした池添騎手も誇れる仕事をしたのだが、心の中には一流の決め手ではないという経験値が、位置取りへのリスクのとり方で差がついた気もしないではない。

横山典弘→吉田隼人、松山弘平
勝ったアエロリットは、鞍上が理想とする自分で競馬を牛耳るという展開に持ち込めたから、文句なし。
同時に、リエノテソーロとボンセルヴィーソも持ちうる力は出し切れたが、こちらは展開に逆らうだけの自在性まではなかったから、騎手の手落ちのような評価になってしまいがちだが、勝ち馬が1強であると読めていない状況では、致し方ないか。

ゴールドアクター→シャケトラ、レインボーライン
乾坤一擲の逆転劇を目論んだ春天惨敗組。
みんな負けたから何とも言えないが、彼らの着順はこの2戦では入れ替わっていない。
勝負のポイントは、キャラの理解度だったか。何をすべきか分かっていても、テーマは本命馬の死角を探ること。
若い馬に初騎乗の組み合わせよりは、反省を経た2度目のベテランコンビの方が、違う一面が出る確率は格段に高い。
自分の型を変えてまで挑む以上、根拠がないとGⅠでの好走は難しいということだろう。

勝負手を打った組は納得の2着を奪い取った。

 

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