2017年牝馬クラシック総括

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牝馬クラシック総括

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雨の日は何かが起こる。
大本命は敗れ、その後はすぐに立ち直る。その繰り返しが、今年の競馬のトレンドになっていた。

レーヌミノルの快走は、直前のフィリーズレビューでの浜中騎手の失態があり、牝馬GⅠ請負人たる池添騎手に変更されたことが大きかった。
速い馬である彼女に、道悪でもハイペースを演出したカワキタエンカの作ったリズムが、ダートでも戦えそうなタフさを秘める血統の力も借りつつ、出し惜しみなしの正攻法の手に勝機を見出した。
結果、ソウルスターリングは伸びきれず、またしてもリスグラシューが追撃してきた。

そのJFコネクションがようやく解けたのが、続くオークスだった。
快速ではないマイル時計連発の本命馬が、ここ最近オークスで不発に終わることはなかったから、それぞれチャンスありの展開は十分に予想されたが、この距離で今度はスローで折り合い、正攻法で戦うとなった時に、ルメール騎手の経験と技量が、他のライバル勢に見劣る可能性は全くなかった。
大方の支持通り、距離が持ちそうなモズカッチャンやアドマイヤミヤビを引き連れ、馬場の真ん中に堂々のウイニングロードを築いたのである。

前2戦と比べて歴史も短ければ、雨が多い季節は過ぎているはずなのに、軽いはずの2週目の京都の馬場が、かなりの水分を含んだ重馬場となってしまったオークス同窓会の秋華賞は、ハービンジャーの間にハーツクライが挟まる、ヨーロピアン・キングジョージ決着。
スペシャルウィークとマキャヴェリアンという日本では重の鬼を生む血統を二つも搭載したディアドラは、ご褒美ついでに、泥だらけのゴール後の姿に符合するような戦績を引っ提げ、3歳牝馬戦線を締めた。

才能に恵まれた馬が多く、堅実派のリスグラシューや裏の牡馬路線から秋華賞登場のファンディーナには出番はなく、真っすぐにキャリアを積み重ね、しかも勝ち運も持っている本格派の血統の馬だけにチャンスがあった。
ラビットランは、1800戦に活路を見出すのがいいように思うが、それは日本には少ない。
この世代の牝馬は、まだまだ仕事場を広げることができる才能に溢れている。

 

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