春の天皇賞 コラム

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春天激突史

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激突と言っても、色々ある。古馬最高の栄誉を懸けた争いだけに、臨戦過程にはそれぞれの名馬たちのキャラクターが凝縮されている。

例えば、三冠馬リメイクマッチラウンドⅢとか。
 

'85 優等生対クラッシャー

菊花賞の勝ち方がまるで違うから、断然ルドルフ有利と騒がれていた。

そもそも直接対決で連敗中だったシービー。

捲って出るも…。

最初からいい位置を取れば簡単なのに、と言わんばかりのルドルフの勝ち方が、今度はルドルフ自身のドラマを作っていく。

宝塚回避、秋天での不覚、アメリカ遠征の屈辱…。どんな馬にもドラマがある。本当に強かったルドルフは、あの有馬ではなく、ここまでだったような気もする。

 
世紀の対決 '92

マイバブー系の傑作が2つの才能を生んだ。

シンボリルドルフ直系

メジロアサマ-ティターン-マックイーンと続く、ネアルコの血をできるだけ排除したメジロ血脈。

人気は不敗のルドルフ直仔・トウカイテイオーだったが、実力では一枚も二枚もマックイーン。

何せ、マックは一年間古馬の中で揉まれてきたのだ。

結果もマックイーンが圧勝。ついて来いよと言わんばかりの王者に、見事に付き合わされたテイオーは、骨折明け2戦目の影響もあってか、直線で完全に失速した。

が、マックイーンも以後故障。秋はテイオーが様々違う表情を見せ、ファンを魅了するのであった。

 
世紀の不発 '12

1強評価を受けたオルフェーヴルだが、最近の話、あの阪神大賞典の人馬のリズムを著しく崩した3角逸走は、伝説の中にまだ取り込まれる前の新鮮なストーリーとして、皆が覚えている。

春天の後の宝塚記念が鮮やかすぎたから、このレースでの単なる不発には、意外なほど印象が残っていない。

外を回って、前と離され過ぎて、無駄に大外を走って伸びきれず。

何の意味があったのか。

有馬の快走に繋がったかもしれないが…。

クラシックホースの悲哀は、先輩たちの辿った道でもある。正式に潜伏期に入り、たまにフランスでやる気を見せるも空回り…。

ある意味、もうGⅠ馬・オルフェーヴルは終わっていたのかもしれない。



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