ハープスター&キズナ

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速さと鈍さ

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一応、ハープスターにはヴィクトリアマイルという逃げ道があり、キズナもジャパンカップを大目標と設定すべき性質が既に示されている。
ただ、それは野暮ったいというのが陣営の考え。今年初戦は、各々課題を残す結果に。

ハープスターにとっての好位抜け出し策は、気が向いたときだけハマる究極の奇策だとわかった。
思えば、スタートが良かった時のディープインパクトが、まともにレースを出来た記憶はない。ただでさえ、距離適性に疑問を残したままの桜花賞以後のローテである。
よく比較される同父・ジェンティルドンナとは、内面的性質の差もあるが、明らかに後輩の方が器用さに欠ける。
でも、ジェンティルだって東京2400専門馬だ。ウオッカ、ブエナビスタとは異なり、皆本質マイラーながら、ディープには特定の縛りがあるようだ。
通常は、2000Mが限界なのだろう。

京都新聞杯優勝時と変わらぬ、キズナの直線スパートの戦法。
一方、時計勝負における惜敗は、速さを問われた時の課題も明示した。
道悪巧者のエピファネイアをダービーでねじ伏せ、返す刀で初遠征のニエル賞では英ダービー馬を封じた底力の持ち主のこと。レースレコードの決着がキズナのスピード能力の限界を顕在化させたのでは?
ステイヤーの輝ける舞台が合っているのは確かだが、京都はいつでも時計が出る競馬になる。同時に、良馬場のロンシャンの対応力にも怖さが残る。

まあキズナには、この先もしかするとの早仕掛けからの粘り込みに可能性を残すが、ハープスターには、それが拷問に近い心的ストレスを誘発する愚策にもなりかねない。速いサラブレッドが作り出した個性は、これほどまでに相反しているのである。



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