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ダービー・変化の30年史

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岡部幸雄がシリウスシンボリに乗れる状況にあったならば。
当時の関係性から言えば自然な流れでも、大調教師・二本柳俊夫は、鞍上加藤和宏の固定を条件にした。
前年ビゼンニシキを捨て、シンボリルドルフに乗り続けた伏線もある。
競馬界のレジェンドへと更なる進化を遂げた名手にとって、フリー騎手の道を日本に根付かせるきっかけとなったこの2年は、その後の30年を語る上でも極めて重要な意味を持つ。

2着続きの流れまで、後輩の横山・蛯名らに受け継いでしまったが…。

思えば、この30年は、関西馬にとって劇的な立ち位置の変化をもたらした期間でもある。
バンブーアトラスがレコード勝ちしたのは82年。以降三冠馬や何やら、関東馬がいいとこどりをして、人気になっても勝てないでいた。

平成に年号が変わっても同じだった流れは、91年にトウカイテイオーが圧勝してから一変。
奇しくも、彼はあのルドルフの初年度産駒であった。それから堰を切ったように栗東所属の名馬がダービーはおろか、競馬界全体を席巻していくことになる。
テイオーの年から6連勝。そこからの24年で22勝。

実は、関西の騎手というのは、人気で飛ぶことが多い。基本的に、ダービーでは所属する方に乗っている騎手が騎乗する。
ただ、柴田政人のような異例の形は、その逆がここまでないという点で、関東騎手の異常なまでの執念を感じさせる。
関東の騎手は、ここ30年で10勝。地の利で片付けられる話ではないだろう。
関西の騎手が、関西馬で2つ勝ちそびれているわけだ。ダービーを、である。

ちょうど今、関西との力差が縮まりつつある。
少なくとも3月までは関東馬の天下だった。今年また、潮目が変わるのか?
ダービーはドラマの宝庫であるから…。


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