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善処のすすめ(後編)

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嗚呼、無情。あの2頭のことだ。

嫌われ役を買って出たことはないが、どうにも信用ならないと無視されてしまう。
嫌われているわけではないのに…。困った存在だから、馬券的妙味に乏しいゴールドシップをわざわざ狙おうと思う人は、それほど多くないと思われる。
シンパの増加は、その隔たりを更に浮き彫りにした。

ライバルを脅かしたというのは、大きなレースでは2度目。
しかし、正鵠を射たその暴れっぷりは、人気に違わぬ確かな相馬眼?を証明している。
隣の枠にいたのは、紛れもなくそのレースの勝者だったのだ。

フェノーメノを脅かし、ラブリーデイにビビらせるがごとく、初顔合わせが3か月遅いとトーホウジャッカルに因縁をつけた。
人を見る目にも長けたシップの秘めたる才能は、競走能力だけではないできるアスリートの証だ。
目隠しにゲート練習。
手法を間違えた人間どもを一喝するための、大げさなパフォーマンスだったのか。
確かなのは、今更の躾は手遅れであるということ。ダメなら除外、その第一号にさせろという脅しなのである。

ダートが合わなかった…。
それは正確ではないと思う。エピファネイアは、そう単純な理由で負けるわけではない。
スパイクの違いや、環境そのものの問題<レース前の花火大会等>、もしかしたらキズナがいなかったこともあったりする。
こちらはこちらで聞かん坊だ。

賢いというのとは違うが、勝つためのリスクが必要な馬ではある。
基本能力がゴールドシップと同様、なかなか安定して繰り出せない。
父の危なさというより、エピファ自身が走らされることへ、抵抗感を持つようになっていったのだろう。
「何でダートなんだ?」

そう思った時点で、もうきっと走らない。
思うのだが、砂を被るような位置にいなければ、結果は違ったのかも?
みんなと一緒に我慢比べをするのは嫌いだろうから、セオリーに反してより下げる手もあったのかもしれない。

怪しいけど、強い馬。が、思いのほか、人は嫌いではないから愛らしいのである。


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