2015阪急杯予想

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

阪急杯 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

土曜日のアーリントンCも、こちら日曜阪神のメイン・阪急杯も鞍上のスイッチがキーファクターだ。

もう前々回から乗り替わっているコパノリチャードのユタカ-スグルの因縁は、すでにスグルこと浜中騎手のミッキーアイル愛の深さで、早々に決着を見ている。
共に前回阪神Cで直接当たっていて、ミッキーが1番人気7着、リチャードは大外枠ということもあり、うまく激流を利用して3番手から2着を拾う新境地開拓に成功した。
両者、思惑が色々ある中、ミッキーの方が今度は控えると週中にぶち上げた。

信用できていないのは、馬なのか騎手なのか判然としないが、この策の成功確率は、半々くらいと読んでおこうと思う。
スプリント重賞の勝ち馬にリズムを崩された2戦を考慮し、かつ次なる目標にその最強クラスというべきアンバルブライベンが控える中、コパノリチャードにもできるなら…。
ただ、速さの抑え方は距離延長でもできたはずなのに、それはしなかった。邪推だろうが、中距離を一回使っているのとそうでない差が、前回出たような気がする。彼らの軸は避けたい。

レッドオーヴァルもダノンシャークも、ユーイチのお手馬にならなかった馬。取り立てて悪い結果だったわけでもないが、巡り合わせもあって、GⅠで決定打を放てなかった。
奇しくも、昨秋競り負けたあのダノンシャークに、今回は騎乗経験込みで、鞍上に抜擢された側面がある。
次戦はこの結果次第なのだろうが、もし中京参戦だと、岩田のヤスは、ストレイトガール騎乗が濃厚。
ナヴィオンもとられて、立つ瀬なしのスーパーホースの主戦騎手は、複雑な方程式を解くのに必要なキーマンとして、その重責を担うことになる。
阪急杯のダノンシャークの場合は、結果ではなく、可能性の推理材料が陣営の望む、最高の収穫となる。
失敗ばかりでは、信用が揺らいでしまう。
ただ、決して重要ではないレースでは、むしろ好結果が伴うような気もする。展開は合うし、マイルCSの1400M通過の時計があれば、ここでは大差勝ちだ。
軸にはちょうどいい。

でも、ここは前哨戦。狙いの中心は、1400巧者のエールブリーズにする。
高松宮記念3着の実績があるソルジャーズソングの半弟。兄はサンデー産駒で、弟はフジキセキの仔。
より適性が1400寄りになった印象だ。
現に、オープンに上がる直前は、この条件を好んで使われ、オープンでも1400戦だけは、斑なく好走している。決して、難解な才能ではない。
母父はカーリアン。代を重ねられると何故か短距離型が増えるニジンスキーの入った馬が、ミッキーアイル以外の今回の人気上位馬の特性。
前走、不良のリゲルS惨敗は、いささか推しにくい材料だが、同じように見せ場を作れなかったレッドアリオンは先週オープン勝ち。
血統のイメージより、重馬場は苦手にするタイプだろうが、人気は下がるから、距離適性の方が上回っても不思議じゃない。手広く薄くで。
秋山騎手は、カレンブラックヒルの復活勝利で気をよくしていることだろう。テン乗りで、おまけに前走の鞍上は…。

 

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中山記念考

読了までの目安時間:約 2分

 

サクラローレル、サイレンススズカ、キングヘイロー、トウカイポイントらが、初GⅡ制覇を果たしたのが中山記念。
ローエングリン、バランスオブゲーム、カンパニーなどは2度このレースを制し、古くはハイセイコー、クシロキング、スズパレードがビッグタイトルを獲得した年に、充実期であることを示す快走を見せた。
最近では、ヴィクトワールピサやジャスタウェイが、世界制覇の足掛かりに圧倒的なパフォーマンスを披露し、ここから羽ばたいていった。

決まって、関東馬は中山職人、関西馬は後のGⅠ馬が勝つというのがセオリーの特殊な1800重賞。
無論、関東馬の方が圧倒的に優勢のレース。有馬記念や日経賞とも共通した不思議なことが起きる競馬として知られる。

3月末の古馬GⅡ群の覇者が必ずしも、後にGⅠを制していない近年の傾向と比べても、こちらの方が出世レースと言える。
古馬のGⅡというのはそれぞれ個性的なもの。
このレースの場合だと、クラシックトライアルとは違い、また、その天皇賞・宝塚、安田記念に繋がる前哨戦にはない古馬戦特有の多様な展開への適応力が、あまり走りやすくないコースレイアウトのためにより高度なものが要求され、その結果は、人気馬の底力を反映している。

今年は、2世代の皐月賞馬とオークス馬との直接対決がレースの肝。
京都記念のような展開もあり得るから、あまり悠長なことを言っているとひどい目に遭うかもしれないが、サクラローレル以外は、みんな秋以降の競馬で好走歴があった馬しか上位には来ていない。
関東のGⅠ馬3頭が中心であることに、いささかの揺るぎもないといった状況だ。

 

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クラシック展望②

読了までの目安時間:約 2分

 

何だか一気に勢力図が書き換えられてしまったから、戸惑うことばかりである。ただし、GⅠ馬が弱いわけではない。
川崎で激走したディアドレムも、斤量差があった割に、ヒヤシンスSでは見せ場を作って4着。ただただ、勝った馬があまりにも強かっただけのこと。

キャットコイン<クイーンCを正攻法での抜け出し>
クルミナル<エルフィンS快勝>
らは、例年なら急進勢力として、相当の評価を受けて本番に向かうはずなのだが…。
同じ無敗でも、ルージュバックは、あまりにも軽やかに出世レースを疾駆していたから、疲れる理由など微塵も見つからない。
歴代の「牡馬」のきさらぎ賞優勝馬を思い起こせば、桜花賞での評価は想像するまでもない。

ドゥラメンテ
リアルスティール
ら、共同通信杯好走2頭は、重賞初挑戦で見事賞金加算に成功。例年なら、きさらぎ賞好走のポルトドートウィユなども堂々としていればいいのだが、牝馬に負けたからではなく、決定的な差をつけられてしまったことが、賞金加算の勝者であることよりも悩ましい。3頭とも出てくれば、クラシックはより盛り上がる。

また下級条件でも、春最終戦に間に合うかどうかという才能が、新馬を楽勝している。
サブトゥエンティ
グレーターロンドン
レゲンデ
は、血統もピカイチで、普通はもっと騒がれているはずなのだが。前出のヒヤシンスS勝者のゴールデンバローズ、500万勝ち組なら、牝馬では(地)のアイライン、牡馬はキロハナが面白い。パドックの時点で皆オーラが違っていた。

牡牝共GⅠ馬にスケール感で比肩するクラスが登場。2月の重賞好走馬は、古馬になっても注目馬である。

 

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高松宮記念展望

読了までの目安時間:約 2分

 

勇み足の感は否めないが、砂の大一番が終わった今、1か月後の短距離決戦への期待感が最高潮にまで膨らんでいる。
最大の焦点は、週末の阪急杯の結果。いいメンバーも揃う。
オーシャンSはどうなるかわからないが、阪急杯の予想はそのまま本番への展望に繋がる。

こちらに回ってきたGⅠ馬3頭は、みなスプリント能力とマイル適性を相応に兼備している。時計面での制約はあるが、マイル重賞でそれぞれが楽勝経験していて、1400M以下の重賞で上位人気に推されながら重賞で勝ち負けレベルの時計で乗り切っている。
もちろん、ロードカナロアと比較できるわけはないから、両面GⅠレベルということはないが、時計勝負への適性や確実な先行力というは、スプリントGⅠ向きの性質である。

まあ、喧嘩腰のテンの争いが、阪神Cで回避できた部分はあっても、ハクサンムーンがいないことが激流とならない理由でもない。ミッキー先導でリチャード早め追撃がセオリー。次戦への繋がりも考えたら、無謀な争いを今回は考慮しなくてもよさそうだが、その他がどう動くかまでは読めない。

ただし、次は彼らのリズムに近いアンバルブライベンが登場する。
これにより、ダノンシャークの進路が判然とすると思われる。週末の結果は、即短距離戦への適応力を示す形になるから、今回3着以内にダノンが入ってくると、距離適性とメンバー構成上の優位性で上位に立てる。
レッドオーヴァルやその他の組が1、2着に来れば、本番でも連軸候補。先行勢の粘り込みなら、差しタイプの好走確率が高まるか。
前で残った組は、出来るだけ静かにしておかないと、次が怖い。地味な内容なら本番は弾けるだろう。
直行組はその次の評価。力が抜きん出ていないと厳しい。

 

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新馬回顧 <2/21・22>

読了までの目安時間:約 2分

 

土曜日は、例によってダート2鞍。が、展開は超スペクタクルショーの様相に。
東京のマイルは、テンからやる気満々だったプラニスフィアがタフな展開を作り出し、2着馬に7馬身差をつける圧勝でデビュー戦を飾った。ディープスカイ牝駒。最終の単勝オッズは131倍。小回りで捲るスタイルが本質か。
京都1800では、2番人気のアッミラーレ産駒・ニシオボヌールが4馬身差の逃げ切り勝ち。
3F目からの5段階加速で後続勢の戦意を喪失させたあたり、こちらは生粋の先行型であろう。

日曜日は天候に不安があったのだが、東京はなんとかもった。
東京、小倉では1800Mのレースをそれぞれ一番人気馬が制した。
混戦ムードの東京は、スローペースで上がりの勝負を好位から抜け出したロッカフェスタが2馬身半差の快勝。
よく走っているマンハッタンカフェの仔で、競馬も癖がなさそうだが、期待ほどは走らない兄弟の傾向があるから、じっくり見ていきたい。
小倉の方は、ネオユニヴァースの産駒で母がドイツ産馬、ダートは水が浮くような状態の重馬場の中、1角で好位にとりついたブランドベルグが、直線楽に抜け出してデビュー勝ちを決めた。
これは結果を知ってから見るレースではない。全ての条件が勝ち馬のために揃ったようなものだ。

京都はマイル戦。雨は馬場悪化の要素とはならず。
内回りコースで行われたせいか、はたまたスローなのに上がりがかかったせいなのか、ミスプロ系のワンツーに。勝ったのは、好発逃げ切りのサトノフラリッシュ。エンパイアメーカーの牝駒なので、芝向きでも不思議ではないが、母の兄弟にこれといって活躍馬がいないのは心許ない。平坦巧者だろう。2着ミヤジレリゴーは、牝馬で530kgなので…。

 

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フェブラリーS回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

パドック気配は各馬まあまあ。抜けていいというほどの馬はいなかったものの、返し馬では人気馬が相応の立ち振る舞いをして、納得の準備ができた印象。
レースが近づくにつれ、徐々に堅めの決着が見えてきたわけだ。

唯一、コーリンベリーが何度も経験しているはずの芝スタートで大きく立ち遅れて、コパノリッキーが仕方なく先頭に立たねばならない状況になったことが、結局のところの波乱要因だったのだが、でもこれは、東海Sでも流れそのものだけなら似たようなことを経験して、それをその時と同じ騎手が落ち着いて捌いてこれたのだから、もうこれは…。
強い馬が、自分の適距離より少しだけ背伸びをして、より強い、違うタイプの敵を相手に戦ってきたスキルが、多少のズッコケにも耐えきれるタフさへと繋がったのは確かだ。
思えば、スタートは近走同様、あまり褒められたものではなかった。

もしかして、コーリンベリーが無難で出ていたなら…。
オーナーの勝ち運にも感謝。これは、強い馬の持つ勝負運ということで片付く話だ。

インカンテーションの方が、今回は完璧に流れにも乗って、テン乗り内田騎手の腕が、120%発揮されたレースにはなったのだが、如何せん、こちらはダートGⅠの経験がまだ3度目という馬。
本質スピード型の1800馬が、近走きっちりとはいかなかったものの、本来の力を走破時計の面だけなら示すことができていたので、これは当然の快走と言える。
同期に大きく水を開けられてしまった部分もあるが、2年前のこの時期に完敗だったベストウォーリアには先着できた。
そのベストウォーリアも、リッキーほどタフには使われてこなかったが、距離の壁に挑む競馬を続けてきたから、得意な条件とはいえ、GⅠレースで好走できたということになる。

違う道を進んだ3頭の同窓会。一堂に会すのはこれが2度目だが、2か月前の屈辱は、それぞれ思うところがあったからこそ、今がある。
その時の人気順通りのゴール。こういう流れになってしまえば、4歳、6歳の実績馬が何をしたところで、簡単に太刀打ちできないものである。

古豪2頭が、掲示板の番人たる好走を見せたが、流石にフェブラリーSという、世界中のダートビッグタイトルの中でも極めて稀有な立ち位置にあるレースにおいて、これ以上を求めるのは無理であろう。
若手有利の流れは、今後もずっと続いていくはずだ。

 

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フェブラリーS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

エアハリファの回避は残念だが、狙いを変えることになったとしても、レースの中心にコパノリッキーがいることは間違いない。
ポジショニングの不確定要素も考慮しないといけないが、鞍上が替わったこととそれが今回テン乗りでないことを念頭に置けば、
「超ハイペースだけはなさそう」
と読める。

2枠4番。出ないと勝負にはならないから、外枠希望の基本線はあっても絶対ではない。
内枠割り引きの根拠もくじ運の関係で証明できていない。まあ、トランセンドよりは自在であろう。騎手の判断に委ねられた部分は大きい。

さて、コーリンベリーやレッドアルヴィスなど、日本のダートで結果を残した馬の仔が、まるでそれを転写したかのごとき先行脚質をここまで見せつけてきたのだが、彼らが若いが故に、また戦績が安定しないが故にコパノリッキーのような不発の仕方をするかどうかは、レース展開の読みで最も重要なファクターとなる。
確かに、行けなかったとか、ついていけなかったというケースは、戦績がまだ少ない中でも何度かあったが、余程のことがない限りは、3番手以内に入ってくるのがここまで記した出走馬3頭である確率が高い。

先行馬が、差し馬を封じるために自分らしい競馬をすれば、間違いなくスローにはならない。即ち、チャンピオンズCのような前残りは、より差しが決まりやすい東京であれば考えにくいのである。
コパノリッキーはどこまで踏ん張れるか?

だから、エアハリファが…。いや、スピード競馬になりやすい国内でも稀有な存在たるフェブラリーSは、先行タイプ以外の馬が時計を求められたときに、芝の適性も同時に測られる。
今年、やや奇を衒った挑戦者はいない。ただ、流石に全盛期ではないアドマイヤロイヤルやシルクフォーチュン以外で、両方行けそうなダート馬が他にいないのだろうかと考えたら、意外なほど迷わずカゼノコが面白いと結論が出た。

父アグネスデジタル、母タフネススターとも、芝・ダート双方で勝ち鞍がある。
そして、初重賞制覇は共に鮮烈。追い込み一手の母と芝での初勝利をレコードタイムでGⅠ制覇を成し遂げた父。
決め打ちをすると強いし、異常なまでにタフな性質の持ち主だった両親を持つカゼノコは、そんな変わった血筋の継承者らしく、ここまでのキャリアで、1番人気に推されたことが未勝利勝ちした時の一度しかないのだ。

秋の京都のマイル戦で上がり3F34.8秒を記録。翌春のダートの1800OP・鳳雛Sでは、ここまでの実測最高の35.4秒を繰り出して、アスカノロマン、バンズームらを一刀両断。
その勢いで、大井では地方の夢を打ち砕いた。その後のGⅠ3戦は、明らかに勝ち馬のレースでどうにもならなかった部分が敗因。
エイシンフラッシュやサクセスブロッケンなど藤原厩舎組や、ホッコータルマエの復活勝利の時もそうだったが、GⅠを連戦していると、突如として、というような巡り合わせで自分のところに勝ち運が回ってくることがある。
時計面は、ジャパンDDの2分4秒弱の好記録以外に強調材料はないし、前走川崎記念の2着でも根拠には弱い。
ただ、川崎で思われているより前につけられたことで、マイルへの短縮は、たとえ乗り替わりでの懸念はあっても、不安の大半は打ち消された気がする。
リッキーとインカンテーションは、言わずもがなの相手中心。若手とスピード型に重点投資したい。

 

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ダイヤモンドS -予想-

読了までの目安時間:約 2分

 

長距離重賞というのは、誰が途中で動くか読み切れないから、騎手だとか馬の性質に可能性を見出すことはできても、結果に繋がるかはやってみないとわからない。ステイヤーが少ないと、色々と厄介だ。

シャンパーニュという馬は、必ずしも逃げられる馬ではないので、注文をつければ行けそうなメジャープレゼンス<51・石川騎手>と馬を万能脚質にする男<横山典騎手>が乗ったネオブラックダイヤが序盤はリードをとるとみる。
前者は陣営のリクエスト次第で、後者は馬の出方次第。
ただ、あまりに遅くなりそうだと鞍上が感じたら、ネオは大逃げの再現に打って出ると思われる。

もしそうなったとすれば、58でも大目標に向け、無様に差し損ねている場合ではないフェイムゲームが軸に相応しい。
総合力、決め手、脚質上のアドヴァンテージどれをとっても、今回はAJCCとは2枚落ちのメンバー構成で、有利と言える。
ただし、宝塚以外でこの斤量を背負っていないから、取りこぼしは考慮すべきだ。
隠れステイヤーのラブイズブーシェとここ3走とは斤量6kg減のカムフィーが狙いの中心。いかにも中距離が合いそうな馬は、勝ち時計の逆算から適役を選べばよい。
両者とも、時計が遅くならないと走らないから、我慢比べは合うだろう。

 

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速さと鈍さ

読了までの目安時間:約 2分

 

一応、ハープスターにはヴィクトリアマイルという逃げ道があり、キズナもジャパンカップを大目標と設定すべき性質が既に示されている。
ただ、それは野暮ったいというのが陣営の考え。今年初戦は、各々課題を残す結果に。

ハープスターにとっての好位抜け出し策は、気が向いたときだけハマる究極の奇策だとわかった。
思えば、スタートが良かった時のディープインパクトが、まともにレースを出来た記憶はない。ただでさえ、距離適性に疑問を残したままの桜花賞以後のローテである。
よく比較される同父・ジェンティルドンナとは、内面的性質の差もあるが、明らかに後輩の方が器用さに欠ける。
でも、ジェンティルだって東京2400専門馬だ。ウオッカ、ブエナビスタとは異なり、皆本質マイラーながら、ディープには特定の縛りがあるようだ。
通常は、2000Mが限界なのだろう。

京都新聞杯優勝時と変わらぬ、キズナの直線スパートの戦法。
一方、時計勝負における惜敗は、速さを問われた時の課題も明示した。
道悪巧者のエピファネイアをダービーでねじ伏せ、返す刀で初遠征のニエル賞では英ダービー馬を封じた底力の持ち主のこと。レースレコードの決着がキズナのスピード能力の限界を顕在化させたのでは?
ステイヤーの輝ける舞台が合っているのは確かだが、京都はいつでも時計が出る競馬になる。同時に、良馬場のロンシャンの対応力にも怖さが残る。

まあキズナには、この先もしかするとの早仕掛けからの粘り込みに可能性を残すが、ハープスターには、それが拷問に近い心的ストレスを誘発する愚策にもなりかねない。速いサラブレッドが作り出した個性は、これほどまでに相反しているのである。

 

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フェブラリーS小史

読了までの目安時間:約 2分

 

ホクトベガが雪降る「GⅡ」フェブラリーSを制したのは、今から19年前のこと。
この年、日本競馬界の大改革とも言える新増設されたGⅠ4レースが行われる。新時代のGⅠレースのトレンド「ダートGⅠ」の先駆けとして生まれ変わったのは、翌97年である。

その時、泥田の一騎打ちを制したのはデュラブ産駒のシンコウウインディ。人馬とも泥まみれになっての激しい叩き合いだった。
2着惜敗はストーンステッパー。スピード能力を買われ1番人気に推されるも…。それ以降、同じく不良馬場の05年にメイショウボーラーが勝ったのみで、後は皆マイル以上の距離に向く馬しか勝てていない。

昔から変わらない定説がある一方、時代の進行と同時に、スピード化も体現し続けた。
90年代までは、重より馬場が悪化しない限り34秒台の決着にならなかったが、昔より砂の質の影響で時計が出にくくなることがある中で、良馬場でも近10年で2度、1:34.9が計時されている。

あと、GⅡ時代の晩年でライブリマウントとホクトベガが砂の王国・ドバイへ向け、ここで実力を示した経緯があるが、今は必ずしも、ベストローテではない。
スピード能力の指標となる結果は出るが、ドバイWCは2000M。大井と川崎に近似条件があるわけで、今はそちらで結果を出した方が、招待する側の評価が高いくらい。
が、結局は芝の重賞を勝っている馬やここで好走した完全先行型の中距離馬しか通用していないわけで、やっぱりタルマエはここを使うローテにした方がよかったように思う。ポストタルマエは、速い馬であろう。

 

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