2015新馬回顧 リンクス フィビュラ タイセイスペリオル

JUST競馬予想ブログ

新馬回顧<11/28・29>

読了までの目安時間:約 3分

 

よく晴れた週末となった東京・京都の最終開催は、何だか不思議な雰囲気に包まれていた。

土曜日は4鞍。
芝のマイル戦とダートのレースが東西で行われた。
東京の芝は、人気馬同士の叩き合い。その中で一番よく反応したフィビュラが、一族の代表馬・メイショウサムソンのような好位抜け出しで快勝した。クロフネの牝馬。
ダートもマイル戦(稍重)。一転して、こちらは大波乱だったが、タイセイスペリオルは母父ジャンポケそのものの走り方で、別の競馬をしていた。16番枠が全てだったゴールドアリュール産駒としては、異色のタイプに育ちそう。

京都は、低評価だったヨーロピアンの先行勢がそのまま残った芝は、ゴール前半馬身出たサンライズブームが制した。人気馬が走らなすぎたのも大きかった。
ダ1400も逃げたヨウチエンコースがそのまま押し切り。ノボジャックの珍名馬で、長いことお見かけするかもしれない。

1番人気全敗、東は三浦皇成の連勝、西では小牧の先行策がはまり続ける結果に。人気馬の敗因は、よくわからない。

日曜日は、芝1800戦をひと鞍ずつ。人気も割れ気味で混戦ムードも、勝ち馬は強かった。
東京は1番人気のリンクスが、直線後方で外に持ち出されてから瞬く間に先頭を捉えて、ゴール前善臣騎手が抑えるほどの余裕の勝利で、父アドマイヤムーンを名を高めるような走りを披露した。
ダーレーでミスプロの同系配合馬やクロスのきついのも多いが、中距離でこの手の差し馬があまりいないので、ひっそりと注目したい。

西は、もっと横一線の評価であったが、2番人気のジュエラーが迫力あるストライドでゴール前、2馬身半の差をつけて抜け出した。ヴィクトワールピサ産駒でワンカラットの半妹という良血。
父母の相性の良さを感じさせる欧州型中距離配合で、重厚なレース向きか。

どのGⅠレースを見ても中距離タイプだろうという血統の馬ばかりの中で、やはり彼らに関しては、マイルから2000M近辺に適性を感じる。

 

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ジャパンカップ -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

よく考えてみたら、カレンミロティックが行こうと思えば行けるんだなと、1角で気が付いた。

イトウの作るペースなど、こんな言い方は何だが、たかが知れているのだ。蛯名騎手は、冴えている。しかし、今日は強い馬ではなかった。

ゴール前。きっちり前を捉えきったのは、牝馬のショウナンパンドラ。秋華賞の前レコードホルダーである。

蛯名様様と思っているのは、この馬もそう、1年ぶりの復活を果たしたラストインパクト&ムーアも然り。

上手な競馬をできるラブリーデイには、ちょっと混乱した直線半ばの最高の攻防からの抜け出しで、最も不利な立場に今回はなってしまった。

調教師は認めている。2000Mがベスト。

異論はない。仕方ないことだろう。1番人気の競馬とすれば、これ以上を求めるのは酷だ。

ああ、そういえば…。

もう11年も前のこと。

秋華賞のトライアル・ローズSで早仕掛けして失敗したことを悔いていたのは、この日の勝者である池添騎手が跨るあのスイープトウショウとのレースだった。

その時負けたのは、上がり馬のレクレドール。ショウナンパンドラはその姪っ子である。

秋華賞を無事に制し、翌春には宝塚記念を快勝。エリザベス女王杯も豪脚を披露し…。

何かと疲れる馬には縁のある「牝馬の池添」は、ドリームジャーニー、オルフェーヴル兄弟への騎乗で、様々な経験を重ねることになった。

ステイゴールドの代表産駒への騎乗。

凱旋門賞とその前哨戦であるフォア賞への騎乗は叶わなかったが、オルフェーヴルがGⅠを制した時には、いつも池添謙一がいた。

また疲れ果てて、時は流れていった。

最強兄弟と同配合の二冠馬は、その有り余る才能をずるさをするために活用する方法を会得し、とんでもないことをしでかす馬へと育った。

ゴールドシップ。10着。

今回のローテには、賛否両論様々あって当然だろうし、レースぶりは至ってシンプルな後方待機策だった。

でも、捲ろうという意思は見せてくれた。

混戦向きというより、俺が通る道はなかったな、と馬が思ったら、彼は走らないのである。

6歳秋の休み明け。マイナス材料は多かったが、展開一つだったと思う。

3年前。オルフェーヴルは、JCで大外枠を引いてしまった。でも、ほとんど同じような枠に入ったジェンティルドンナに、最後は己がまっすぐ走らなかった(走れなかった)影響もあり、当然何度となく馬体を接触させ、走る以外のことに気を取られるような格好で競り負けた。

悔しさの方が大きかったのだろう。こんなはずでは。

でも、そんなような競馬をして、凱旋門賞で最後内にモタれて負けていたのだから、織り込み済みでなければおかしかったわけで、それが敗因になったことは必然だったのだ。

因縁深いステイゴールド一族の牝馬に、池添謙一。

秋の天皇賞と同じ枠。

「神様から与えられた試練」

それひとつだけが、彼に課せられた試練ではなかったはず。

失敗の積み重ねから得た経験値は、大一番での僅かな差を決する十分なアドヴァンテージとなった。

インを強襲するスタイルは、ムーアの十八番。ショウナンパンドラも春まではそうだった。

しかし、様々な差し・追い込みタイプを自分の馬にしてきた池添騎手にとって、仕掛けていく馬が多いこの競馬は、少し自分に有利に働くのではと、出馬表を見ながら作戦を練り上げていたのだと思う。

3角8番手、4角11番手。

鞍上の思惑通り、彼女は弾けるように伸びた。

オールカマーで完全に手のうちに入れた彼女の個性を掴むのには、10年余の時間がかかった。

静かに喜びを噛みしめるようなインタビューから、名手の誇りが滲み出ていた。

間違いなく、彼の技術がこの35回ジャパンCの質を高めたのだ。こんなことがあってもいい。

元祖国際競走の看板は、この日とても輝いて見えた。

 

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ジャパンカップ -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

今年はちょっと力足らずの馬が多い気がする。

ラブリーデイが今季重賞6勝と絶好調にある一方、ではそれを負かせる馬がいたかと言われれば…。

だから、彼と同じ厩舎の二冠牝馬に注目が集まってくる。

秋華賞の結果に拘わらず、少し調子を落としていた3歳時のウオッカでさえ、しっかりと外から伸びて4着だった。

ジェンティルドンナやデニムアンドルビーが最近も走っているから、3歳牝馬を軽視する風潮はもう流石にないだろうけど、他国の秋のビッグタイトルと比べれば、未だに古馬優勢は堅調なまま。

3歳馬よりしっかりと仕上げてから挑める調整の容易さがあるから、ずっとこの定説が手堅く、確実に狙える常套手段として確立されていったのだろうと思う。

それと真っ向逆らう立場にあるのが、外国馬とゴールドシップである。

ラブリーデイが、ジャパニーズスーパーホースと認知されていない可能性は、この情報化社会であれば、ほぼその確率は0に等しいだろう。

ただし、能力値の認識は、国内外問わず、よくわからないorレベルは高くない、であろう。

どう考えても、ジャパンCの水準にギリギリといったレベル。

よって、箸にも棒にも掛からないようなB級外国馬は今年はいない。

GⅠ馬しかいないというのは、マスコミが好む煽情的報道のネタでしかないから必ずしもレベルを指し示す要素にとはならないにしても、トリップトゥパリスというステイヤーでさえ4歳馬だ。

やる気のある連中しか来ていない。

が、道悪でも時計が遅くなっても来ないのが近年の外国馬。

ナイトフラワーは、血統からしてこの距離も得意で、遠征してもタフさを見せられそうな気配がするが18番枠。後の牡馬2頭は、血統を見る限り条件不適だろう。

喜んで買いたくなる状況にない。

従って…。

買いたくない条件がてんこ盛りの孤高の天才を、ジョーカーとするのか、はたまた常道を進んで今回は静かにしててねと願いを立てるべきか、ちょっと悩んでいた。登録馬が発表され、出走馬が確定し、暫し考えた後でも、何も変わらない。

「ゴールドシップは東京が苦手なのか」

その答えを持っているような気がしているファンがいたら、彼が勝っても不思議な気分になることなく、買うべきレースで勝負するスタンスで冷めた目でみられるのかもしれない。

しかし、4歳時の京都大賞典以外、前走から2か月以上レース間隔の開いたレースでは、【6110】という好成績で、普段のテレンコなゴールドシップではないから…。

ジャパンCは休み明けは無条件で消し、ステイゴールドは自身含め産駒も未勝利。東京2400は…。

神戸新聞杯は、誰もライバルがいなかったから、のびのび走って楽勝。

この時の時計が2:25.2。その他は、出遅れか、本当に苦手な時計の速い勝負となった京都大賞典だ。

「行ってみようか」

まさか。皐月賞もダービーも逃げた横山典弘の囁きを右から左に受け流すのがゴールドシップなのではない。

自分が決めたことに騎手が乗ってくれれば、彼は勝手に走るのだ。

今回ばかりは出遅れてはお話にならないだろうが、宝塚で裏切ってしまったファンの気持ちを、ちょっと違う形でお返しするくらいのやさしさは、GⅠ6勝馬にはあるような気もする。

いや、それも人間のエゴなのだろうが。

不思議なこともあるもんだなという先週のイレギュラーな王座防衛から臨む展望は、こういう型にはまらない馬の扱いは、馬の気分のよさそうなときに狙うべしだと勝手に解釈している。

もっと上を目指して。

素直に、いちばん強い馬の劇的復活を期待する。

いつの間にやら、東京競馬場でも勝てるようになったヒットザターゲットにも同様に期待して、ペルーサもワンアンドオンリーもアドマイヤゼウスも、2400Mに実績のある馬は、選り好みしないで押さえたい。

ゴールドシップの結果に拘わらず、そのあと行われる京阪杯は、ビッグアーサーの走りが注目される。

プリンスリーギフトのクロスとその直系というのとでは、目指すべきものがまるで違うが、その血は、オルフェーヴルもトウカイテイオーも、あのカツラギエースだって持っていた。

決して、JC不適合血統ではない。

 

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朝日杯FS展望

読了までの目安時間:約 3分

 

盛り上がってきた。
昨年は、この時期からどんどんクラシック好走馬がデビューしたり、ダノンプラチナなどが2勝目を挙げて朝日杯に何とか間に合った組もいたりと、早期デビューのトレンドが少し補正されつつある。

現状、誰が見ても強いと思っているのがエアスピネルだ。
キングカメハメハ×秋華賞馬・エアメサイアというとびきりの血統馬であること以上に、しなやかでありながら、デイリー杯のようなかなりタフなコンディションになった雨馬場を難なくこなしてしまうあたり、両親が持つ長所をうまく受け継いだ、ある意味でドゥラメンテと似た性質を体現している。
たかが2戦の馬、されど無敗馬である。切る切らないのポイントとしては、デイリー杯は2か月ぶりの競馬だったということ。
また中4週になるから、気にするほどのことでもないが。

ロードクエストは、関東馬ということもあるのだろうが、距離に目途を立てるためにホープフルSへ向かうと陣営が早々に表明している。
まかり間違っても、前倒しのレース選択はしてこないはずだ。
ならば、夏の時期の活躍馬では、シュウジとアドマイヤエイカン、その後の中央場所では、ブレイブスマッシュやボールライトニングなどのフレッシュな顔ぶれが有力候補として挙げられる。

ただ、エアスピネルがレースの質を左右しそうな状況にあり、また当初朝日杯の有力候補だったシュウジが、自滅とともにエアとの対戦で見せ場を作れなかったから、距離適性を吟味するなどいているうちに、彼らは脱落してしまうのだ。

頼みの綱は東スポ杯か。
が、スマートオーディンには阪神マイルでの可能性を見出せそうな気配を感じつつ、思われたよりは低調な競馬だったから、たとえ見せ場を作れなかった組とて、望むべくもなくの状況だろう。
加えて、勝ち馬は鞍上に注文がつくタイプだ。

他方、くるみ賞勝ちのショウナンライズや、重賞惜敗のイモータル、アドマイヤモラールなどは、才能では敵わないかもしれないが、先々まで見据えた中で候補に上るだろうことは間違いない、ここでは相手候補の馬は、一時期より重要視される朝日杯組として今後も注視していくべきだろう。

 

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母父から

読了までの目安時間:約 3分

 

この秋のGⅠを制した馬の母父<ブルードメアサイアー・BMS>を時系列順に並べていくと、面白いことに気付く。

タイキシャトル
ミスターグリーリー
ゴールドアウェイ
サクラバクシンオー
ダンスインザダーク
フジキセキ
ミシックトライブ
ティンバーカントリー
エルコンドルパサー

そして、マイルCSはカーネギー。凱旋門賞馬の血には、こういう活用方法もある。

ここから気づくことが2つ。
まず、サンデー産駒の母を持つ馬が勝っていないこと。
当たり前である。サンデー直系の孫はうち4頭、サンデーの入った馬は合わせて8頭もいるのだ。
サンデー系ばかりが勝てば、当然こうなる。

が、時代は流れ、その傾向はより強く出るようになってきたように感じる。
ちなみにJCにもそれが少なくて、アドマイヤゼウスとダービーフィズ、出られるかわからないがジャングルクルーズの3頭のみ。どう贔屓目で見ても半分より下の人気の馬だ。
同じ孫サンデーでも、直系の数が増えれば母父の方は徐々に淘汰されていくということなのだろうか。

ここでは勝ち馬の父としても登場するフジキセキは、既に双方から様々なタイプを出している。
母父父サンデーが、チャンピオン競走で活躍する時代に突入した。良血の概念は、いつの時代も流動的なのである。

もう一つ。
約半分がミスプロ系だということ。
ダートが4戦含まれているとはいえ、ちょっと多い。
いや、キングカメハメハもワークフォースもキングマンボのラインで、これからもっといい馬を出してくれそうだから、むしろ少ないくらい。

勝ち馬の中に、直系がミスプロ系という馬が2頭いる。
先述のキングカメハメハは、今年ずっと活躍馬を出し続けているし、サンデー系のほぼ独占していた状況からは進展が見られる。

このような見地からは、サンデー系の細分化とその趨勢を推し量ることができる。
キレでは敵わない非サンデー系の血が、いかにして活躍の場を作り出していくのか。
今年のクラシックは、キングカメハメハとディープ兄弟で勝ち分けた。ダービーが、今後も基準になるのは間違いない。

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凱旋門賞です

読了までの目安時間:約 2分

 

日高の生産馬に連日主役の座を奪われてしまった後、ノーザンファーム代表・吉田勝己氏は、勝ちたいレースは何ですか?の問いに対し、素直に「まだ勝っていない凱旋門賞です」と答えるのであった。

東京競馬場の全レース終了後に行われたイベントにおける注目発言は続く。

「会員さんも行きたがっていますので。もう坂を15-15で登ってます」

無粋だとわかっていても、訊かないわけにはいかない「ドゥラメンテ」に関する最新情報。

世界最大規模のクラブ特有の事情もあるのか、出資者への気遣いもまた同時に見て取れた。

大丈夫と言わないわけにはいかない。もちろん、1年越しの夢を叶えるために最大限の努力をしていることも、しっかりとファン、関係者の耳に届く形で伝える義務はある。

拍手。いやいやいや・・・。(笑)

いくら時代が進んでも、生産者にしてオーナークラブの責任者の言葉は、ホームページ上の文字で見るより、直に耳にした方が信頼を持てるということなのか。

だからこその、ファンからのリアクション。

決して大きな話題になることのない、言ったら、もうそんな情報はみんな見聞きしている段階で、あえて、関係者から発せられた言葉から受け取れるものは、競馬場に足を運んだからこそ得られる、ライブ感の喜びそのものではないだろうか。

実質的な凱旋門賞参戦既定路線化の公言は、まだどこかにある、3歳馬の時点での挑戦への心残りを打ち消すために前向きさをアピールする意味がある。

ここでファン支持を得たオーナーサイドが、あの怪物をいかに世界最強馬へと導いていくのか。

こういう聖戦なら、人類皆歓迎だ。

 

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危険水域・JC考

読了までの目安時間:約 3分

 

最近、これホントにジャパンCなの?というレースが、ポツポツ出てきた。

第25回以降のレースから、一番面白かったものを挙げるならば…。
10年前は、ゼンノロブロイとハーツクライがレースを盛り上げる役目を背負い、ゴールシーンではリンカーンなどとともに、大接戦の叩き合いを演じてくれた。
結果、離れた3番人気のアルカセットがハーツクライの急襲を微差ながら凌ぎ切り、鞍上のL.デットーリは、3度全てハナ差という稀有な記録を作り、JC最多勝騎手の栄誉を浴した。
タップダンスシチーの逃げは秋の天皇賞とは一変、ハイピッチのGⅠらしい展開に。

ハイホークらが先行して、当時の秋の天皇賞よりずっとハイレベルの時計で2000Mを通過後、芦毛の名馬が一騎打ちをした時も同じ。
脚質というか、上位馬の戦法はまるで違うが、世界一速い2400戦としてのメンツを立てた第25回であった。

一方、34回中最低だったのは…。
敢えて、歴史的快挙を成し遂げたジェンティルドンナの2度目のJC制覇を挙げておく。
止むに止まれず、二の脚がついてしまって逃げることになったエイシンフラッシュ。捲ろうにもなかなか動いていけず、ついに走る気にならず終わってしまい…。
これだけの実績馬がいながら、みんな不発だったのに、ジェンティルドンナは前年叩き合ったオルフェーヴルとは数段レベルの低い3歳牝馬のデニムアンドルビーに、首の上げ下げまで追い詰められた。
同じハナ差なのに…。超ハイペースと超スローペースが、それぞれのレースレベルを如実に示することとなった。
メンバーのレベルに差はなかったと思う。

新コースに改装した2003年以降では、3着以内に入った外国馬はわずかに2頭という無残な結果。今年も優勝候補までは見当たらない。

今年、過去を上回るような残念すぎる展開が危惧されている。
秋天も近年侮れないアル共組にしても、レース自体はスローでともに低調だった。スローの前哨戦(トライアル)のあと、本番もまたスローというのが妙にトレンド化しつつあるのも気掛かり。
ペルーサさん、行けたら行ってみませんか。でも、それだと何だか寂しい。

 

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新馬回顧<11/21~23>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜日は新種牡馬が躍動。

ディープ斬りにも成功し、意気揚々だ。2場とも芝は良。

東京1800はダノンシャンティ産駒のスズハヤトウーが楽逃げから押し切り勝ち、京都1600は内をついたアンライバルドの仔・アドナルシーの決め手が勝負を分けた。

人気のディープは、それぞれ不本意な中団大気だったということか。新馬戦だから、無理はできない。

京都芝1200もディープは敗れ、好位抜け出しのメイショウボーラー産駒で同冠号のシャチが快勝。外枠の人気馬2頭は、条件不適とみるべきか。

東ダ1300(稍)では、ブラウンアニマートがセンスのいい競馬で快勝。スペシャルウィーク×スエヒロコマンダーとは誰も思わない内容だった。

日曜日もディープは、あくまで脇役といった立ち位置。

3強態勢が、4角でのフォイヤーヴェルクの脱落でキンカメ×シーザリオの1番人気リオンディーズには大いに勝利へと近づいたような展開となった京2000M戦は、そのリオンディーズが不器用さ丸出しながらも、正攻法の抜け出しで快勝。

人気ではそれに続くも、道中は後方から追走で3着のアドマイヤダイオウも器用ではなかった。

東京芝1400もキンシャサノキセキの1番人気馬・マレボプールが逃げ切って新馬勝ち。

共に、500kg以上の大型馬だった。

雲一面の空模様同様、地味な組み合わせの4鞍が行われた月曜日。ディープは結局来ず。

ダートでは、見どころのある馬が登場した。

東京のマイル戦を豪快に後方からの早仕掛けで制したイーグルフェザーは、ネイティヴダンサーの血がふんだんに入ったネオ産駒。

京都1200楽勝のコウエイエンブレムは、ボールドルーラー3本のシニスターミニスターの仔。

クラシック本流には縁はなくても、夏あたりからエンジン全開となりそうだ。

芝は牝馬限定の2戦。

京都1400は内で揉まれながら、1番人気に応える勝負強さでゴール前抜け出したのはウォーターピオニー。ヴィクトワールピサの系譜とはこういうことなのか。

東京マイルも似たような競馬で、内ラチ沿いから競り勝ったブロードアピールの孫・ハマヒルガオは、人気馬との進路の差はあったが、こちらも勝負強さがあった。

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マイルチャンピオンシップ -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

思わぬスタートだったのは、2年連続で秋の天皇賞の外枠スタートの憂き目に遭ったイスラボニータの方だった。

ズルッとした、という表現がいいかどうか、立ち遅れといった雰囲気で痛いコケ方をしてしまった。

スタートが普通だったのはモーリス。

どう考えても、メンバー中で真ん中よりちょっと下くらいの8分程度の仕上げではあったが…。

加えて、直前の一頓挫と輸送時に思わぬ罠が待ち構えていたりもして…。

-2kg。

レッツゴードンキが逃げればスローとはわかっていたが、47秒台の半マイル通過は、時々ある、とんでもないわけじゃないけど遅すぎやしないかという流れ。

返し馬から、いや、京都競馬場に着いたときからきっとボーっとしていたのかもしれないモーリスを、終始鞍上が穏やかな対応でエスコートしてあげたおかげで、下り坂にかかった辺りでも、変に行きたがることもなく折り合えた。

勝ったな。イスラボニータが、後方のインから直線でも大外持ち出しなど到底不可能な展開であったから、危ない橋を渡った筆者等のモーリス党は、一瞬内に刺さってドキリとした以外、直線の攻防は思った通りになったのである。

名手R.ムーア。

後に続いた騎手も、ヨーロッパで実績を残し、日本のGⅠももちろん勝ったことのある騎手ばかり。

しかし、今回に関しては、今のムーアであれば、素直に出来万全でなくもGⅠを楽勝してしまったモーリスの能力を、ただただ称賛することであろう。

自身は、2週目に入っても不遇続き。

直前の9Rでは、断然人気の馬を絶好位につけさせ、盤石の直線抜け出しを決めようと目論んでいたところ、最終コーナーでズルズル後退し、直線は追えないくらいの勝負圏外にまで下がっていってしまった。

うまく乗ろうとした時に限って、いや、うまく乗っているにも関わらず馬がそれに応えてくれない…。

「大丈夫かな」

さすがのスーパージョッキーでも、休み明けのモーリス、それも過去キャリア中で最大の失態を演じた際のモーリスの背中には、彼が乗っていたのだ。

でも、その悪運というか負のスパイラルは、先週の主役になった蛯名騎手が一人で持って行ってくれた。

中山で過激なまでのハイパフォーマンスを見せた時、この馬をデビューの頃から知っている者であろうとなかろうと、正攻法ではどうにも太刀打ちできないと感じさせるような走りを見せてくれた。

3歳の頃までは、過剰なほどの支持を集めていたモーリスは、住まう家を変えてもらい、またレースに挑む過程にも変化が加わったことで、京都芝1400Mの新馬戦における不滅のレコードを叩き出した当時の自分をしっかりと取り戻せたのだ。

人間も素晴らしいし、何より、馬の持つ気高い性質が、こんな厳しい条件に置かれても、春のように誰よりも速く走ることができた要因となったのである。

この日の上がり3Fは33.1秒。

デュランダルは4回挑んだこのレースで、最高がラストランの33.2秒だった。

ペースこそ違えど、極限の脚をここぞの場面で繰り出し、他を制圧するモーリスという馬は、京王杯2歳S単勝1.5倍の支持に相応しい才能の持ち主だったのだ。

だから、誰もあの時考えたことは間違っていなかったのである。

ただ、相手がいて、自分自身も未熟で、というだけのこと。

サトノアラジンが外から猛追してきたことには少しびっくりした部分もあるが、とてもじゃないけど勝負ならないところから前を追い詰めたイスラボニータも強かった。

それを封じたフィエロも良かったが、M.デムーロが、ゴール前外を見やった瞬間の表情が忘れられない。

「なんだこいつは」

堀厩舎には、世界を動かす才能がもう一頭いる。

やっと、競馬が盛り上がってきた。

 

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マイルチャンピオンシップ -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

ここではモーリスは一枚上だと思う。

安田記念で際どく迫られたヴァンセンヌは、距離延長というよりも中距離戦独特のスローペースに完全にやられてしまった印象で、前走の内容は即マイルへの短縮で買えるほど捗々しいものではなかった。

危うい矢はもう一本。

久々のマイル戦に挑むイスラボニータは、ついに時計の壁を突き破ることができなかった。

1800Mでは1:45.8という平凡な時計しか持っていない上に、東スポ杯をレコード勝ちした時と、前々走とで0.1秒しか縮めることができていない。

2000Mでも、前走3着時の1:58.6が最高。

2200Mの2:11.7は、新潟での記録だからこの京都戦にも当てはめることができなくはないが、新潟2歳Sの1:35.0という記録をどれほど更新できるかは、それより短い距離での記録が、勝った時に出された数字ではない部分でも、ちょっと怪しさを感じる。

でも、フジキセキにコジーンという配合。母母父はこのレースで衝撃的な追い込みを決めてレコード勝ちしたアグネスデジタルを生んだクラフティプロスペクター。マイルの高速勝負を歓迎とする向きもあれば、先週と週中の雨の影響で、ちょっとタフさが求められる馬場になることに期待感を持つことだってできる。

イスラボニータ、扱いにくいことこの上なしである。

ただ、全くもって速さを感じさせない血統背景のモーリスでも、そんな速さを体現するのに最高の血統馬と古馬の時点で対戦するならば、数字の持つ根拠によって十分に勝負できるのだ。

安田記念を1:32.0で押し切ったスピード能力は、中山3戦で見せたパフォーマンスと比べば地味だったけれど、想像以上に馬自身が成長を遂げ、また戦闘意欲を突然の戦法変更でも失わない、メジロボサツの一族らしい確かな底力を体現したものだろう。

怖いのは、2歳王者がせっかく復活を遂げたのに出て来ないにも拘らず、GⅠ連対馬を4頭も送り出した3歳勢の層の厚さである。

最有力は、突如差す競馬を成功させたアルビアーノ。

忘れたころの馬というならば、富士Sの直線で全く画面に映らなかったアルマワイオリとクラリティスカイ。GⅠ快走前は、各々4着以下からの巻き返しだったし、前走も勝ち馬から1秒くらいしか離されていない。

桜花賞馬のレッツゴードンキだって、ローズSの時計を見ればイスラボニータと遜色なし。

敵は多い方が盛り上がる。

だからこそ、モーリスの底力がフルに発揮される気もする。

今年、実際のところまともに走ったのは、転厩初戦の1月の中山と安田記念だけだ。

無理をしてダービー卿CTで鬼脚を繰り出したなら、相応のメンバーの集った安田記念で先行抜け出しできるはずがない。

安田記念の時のように、同厩舎のリアルインパクトが行くのか、カレンブラックヒル、ケイアイエレガントなどが、ロゴタイプやクラリティスカイなどに突かれピッチを上げざるを得なくなるのか。

ちょっと先行タイプが少ないから、返って、思い切りよくハナをきる馬も出るかもしれない。

先週はそうだった。

少しだらしないところはあるが本質平均ペース型のサトノアラジンとフィエロをマークしつつ、やっぱり上昇度を買いたいアルビアーノを対抗とし、モーリスからこのレースでは昔からよく来る関東の実力馬をしっかり押さえて、右回りなら逆襲もありそうなレッドリヴェールくらいまでは流しておく。

自身の不安は多いにせよ、他馬のイマイチ感が1強を再確認する意味でも、それを手助けするような展開になりそうな予感がする。

 

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