2016年 根岸S レース回顧

JUST競馬予想ブログ

根岸S -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

無難に先手を奪ったシゲルカガをいつでも競り落とせる位置につけ、その後、自分より内にいた3頭にやりたい競馬をさせて、直線は、とにかく不利のないように丁寧に追い出しのタイミングを測って、すっきりした好位抜け出しの形で、恐らく、異常なほど調子のいいタールタンを抑え込み、堂々フェブラリーS優勝候補に名乗りを上げたモーニン。

+10kgというと、いかにも冬の休み明けの仕上がり途上のそれに映る数字だが、見た目にはそんな太めに見えるということもなく、いい意味で3週後の大一番に備えた余裕残しの作りと、単に500kgを超える馬ということもあって、400kg台中盤の芝の馬のようなマイナス材料は、少なくとも今回に関しては全く感じられなかった。

武蔵野S組や東京1400、1600の秋の準オープンを制した馬が大きく支持を集める中、レースが近づくにつれ、どんどん単勝の支持が集中していったのも、単純に脚抜けのいい馬場でもなく、時計勝負になっても、ほぼフェアな重賞戦らしい展開が、もうレースをする前から皆わかっていたせいで、どうもモーニンには敵いそうもないなという諦めと唯一の4歳馬であるという期待感が、2.2倍という数字に反映されたのであろう。

レースぶりも、外枠を引いた人気馬の割には、シゲルカガの前々走・カペラSで見せた32秒中盤のテンのスピードを考えたら、行き過ぎであったとも言えなくはないのだが、3走前の阪神の1000万特別で、良馬場ながら1:23.7で楽に勝っていることを考えたら、武蔵野Sの自身の1400通過推定タイムの1:22.4くらいでは走れるだろうことは、戸崎騎手ならわかるはずだ。

結果、強気というより、馬の走る気に変に逆らうことなく、外枠からのスタートをフルに活かした結果が、1:22.0という、稍重馬場では傑出したレースレコード走へと繋がったのだ。
現状のスピード能力通りのレース結果なのである。

2着タールタンも、ちょっと前にこのコースで、1:21.9のコースレコードタイで勝った記録を持っている。
左回り巧者で、距離が延びるよりも短縮することで渋とさを活かす競馬が実は合っているグレープブランデーも、タガノトネールが1:22.3で阪神戦を勝っているけれど、GⅠを使った後にもう一つ厳しい競馬をした後の休み明けという点を考慮すれば、武蔵野Sよりはタフな競馬になったから、経験の差で先着できたことにも納得できる。
アンズチャンも自己のベスト時計を重賞で更新して5着。

こんなところで、時計の記録を引き合いに出したからどうということはないのだが、なかなかフェブラリーSとのコネクションが出て来ないこの根岸Sは、時計の勝負になり過ぎると本番で通用しないということではなく、GⅠに対応できる底力を時計で示せるかどうかが重要なのだ。

雪の影響で不良馬場になった時に勝ったノボトゥルー、ワイルドワンダーは、良馬場で行われたフェブラリーSでも好走している。
フェラーリピサや昨年のエアハリファがだめだったのは、休み明けで走り過ぎたことと、その前走でも重賞を連対していた影響があるように思う。
上がり馬はフレッシュでないといけないし、ワイルドワンダーのように東京を自分の庭のようにしている馬であれば、叩き台のレースであっても、逆説的にGⅠでも好走できる能力を前哨戦からでも証明できる。

重、不良の勝者を差し置いて、4歳、キャリア6戦目の馬がレコード勝ち。
モーニンの持つ高いポテンシャルは、秋を待たずして、GⅠの舞台で如何なく発揮されることだろう。

 

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根岸S -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

九分九厘、道悪。
雪で延期された2レースは、共に、本番のフェブラリーSでも好走したノボトゥルー、ワイルドワンダーが制している。
今年も、その可能性はないと言えなくはない状況だが、2年前のように衝撃的な光景が目撃することはないはずだ。
よって、予報を信じて、もう一例、単に雨が降って重馬場になったフェラーリピサの時の3レースについて共通する、人気上位で前走からか月以上の間隔での出走馬という一点で、非GⅠレースで負けた馬を推すというリスクを軽減してくれそうな条件が揃ったということも味方にして、今回は自信をもってモーニンを推したいと考える。

鮮やかに4連勝。最後の準オープン・秋嶺Sの勝ちっぷりが、あまりにも素晴らしかったので、骨っぽいメンバーの揃った次の武蔵野Sはかなりの支持を集め、1番人気での出走になった。

今回予想されるかなり締まった馬場という状態ではなく、程ほどに時計の出る走りやすい稍重馬場という、文字通りの湿ったくらいの馬場で、GⅠ出走、好走経験をフルに活かした積極策で粘り込みを図るタガノトネールを捉えきれず、最後に飛んできた同期のノンコノユメにまとめて差し切られて3着。

人気になり過ぎていたと言えばそれまでだが、2頭とも武蔵野Sの前後で、GⅠでかなり強い馬を相手に戦って2着と好走していた。
言い訳などいくらでもできる。

加えて、オーナーサイドの意向なのか、たまたまハイレベルの騎手に続けてもらえる状況になかったのかわからないが、今では珍しくないとはいえ、わずか5戦で3騎手が乗っている。
変な話、ジョーカーを引いてしまったのが1度乗って勝っていた川田騎手。
いくら東京1600での騎乗歴があったとはいえ、そこはGⅠの前哨戦。

セカンドテーブルの意外にして、軽快な逃げにリズムが崩された部分は否めない。
全貌のわからない才能に、今回4人目の騎手として、石坂厩舎には縁のある戸崎騎手が乗ることになった。
タガノトネールも川田、戸崎コネクションがあったり、昨年もラブリーデイがそうだったりと、いくら勝利数の多い騎手とはいえ、珍しい繋がりがあるものだ。

結論から言って、ヘニーヒューズが父で、ディストローテッドヒューマーにコジーンが配された母を持つモーニンが、器用に前にいる馬を上手に交わしていくような競馬は得意としないのだろうと思う。
多少無理をしてでも、直線に入る段階では、進路上には馬を置かず、後ろのことなど気にせず、自分のタイミングで動いていくべきだろう。
川田騎手がどうこうではなく、その結果を忖度して、次に活かすには十分なデータが手元に置かれた状況で、よりダート戦における引き出しが多い戸崎騎手が乗るのだから、マイナス面は休み明け以外は考えにくい。

速さを活かしてこそ。
距離短縮ながら、シゲルカガ<縁あって鞍上は藤岡康太騎手>がポンと出てしまえば、あとは、気楽に自分のとりたい位置をとれるような感じがする。
タガノトネールのことも知っているし、最近になって急に自信を獲り戻したレーザーバレットもほぼ主戦としてレースでは乗っていた。
そうなれば、秋嶺Sのあとすぐに準オープンを勝ったプロトコルや、東京1400のスペシャリストである紅一点のアンズチャンが怖い存在となる。

単純で物差しでは測れない能力を感じさせるライバルを連れてくれば、来たるフェブラリーSでも有力馬になれる。
立場上、優先出走権が必要なわけだから、楽勝で権利を得れば、あの馬の三連覇はかなり危うくなるだろう。

 

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フェブラリーS展望

読了までの目安時間:約 3分

 

今年も最注目馬はコパノリッキーだ。
三連覇という偉業は、以前にGⅠ昇格後、連続連対すら厳しいというレース史が刻まれてきた中で、唯一無二の絶対神になれた者にしか課せられない異質な重圧がかかること以上に、今回は、恐らく出て来ないだろう宿命のライバル・ホッコータルマエと、きっと絶対出てくる新・制覇者サウンドトゥルーにいいようにやられてしまった過去2戦の結果からも、沽券に関わる問題というと大げさだが、自分のフィールドであると証明した舞台で、あとはホッコータルマエの仕上がり次第の馬というレッテルを完全に払拭すべき時が来た。

三連覇。
JBCクラシックの例にあるように、自身の加齢に対する問題は、レースの特性上のアドヴァンテージではあるが、条件変化において他の追撃を凌ぎ切るという手段をもって、他に策はない。

故に、沽券に関わる問題なのだ。上半期の古馬GⅠは、決まって年齢との戦いとなる。
このダート界の特別枠の競馬は、自分が間違ってました、と謝罪をしたところで、門前払いを食らうのがオチ。

「速いという武器」
それは芝、ダートを問わぬ、万事に対応するする最大の武器となる。
ただし、自分との戦いであるからして、自滅も伴う。

年明けのレースを使わなかったのは、2年前に衝撃的なGⅠ馬封じを決めたあの時と同じ。
でも、同じということがいいことなのか、もうそれは誰にも分らない。
気のいいタイプのこと。
昨年の出遅れからの巻き返しは、東海Sが完璧だったことの反動があっての冷や汗たらたらの連覇であったとすれば、初めての平穏な正月は、合理的判断とも言える。

ホッコータルマエが川崎記念三連覇の偉業を成し遂げ、恐らく、それと同格以上の能力であるサウンドトゥルーは、相手の庭でかなり肉薄した。
一方、東海Sはやや低調、根岸Sは道悪濃厚で、降雪で延期になった年の勝ち馬だけどうにかなるという相性の悪さは、1400巧者の上がり馬軍団には足かせとなりそう。
ノンコノユメが得意の東京マイルで、休み明けでもスッと反応できれば、かなり面白い競馬となるだろう。

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クラシック展望②

読了までの目安時間:約 3分

 

重賞、オープンをざっと。

・シンザン記念

勝ったロジクライは、スタミナのある中距離型の正攻法の抜け出し。

2着ジュエラーは、後方からの強襲で魅力を感じさせる結果。

が、以下はあまり自分の得意ゾーンでなかったので、ジュエラーは強い説には疑問も残る。太め解消後に再検討したい。

○梅賞勝ちの2頭の方が…。

・フェアリーS

逃げ勝ったビービーバーレル以外見どころは全くなかったが、パイロ産駒であることより、ダンスパートナー一族のこの路線での強さに、ちょっとした期待くらいはできそう。

・京成杯

意外と平凡。

勝ち馬の実績で、他が自分の良さを封じ込められた印象。

プロフェットは長い距離ではなく、このくらいの距離のパワー勝負向きだろう。

ジュニアC

キャリア豊富なダンツプリウスが、初のオープン戦が試金石となる面々を負かしたのだが、時計が良かった割に、地味過ぎた。負けても言い訳できそうな一戦。

紅梅S

○梅賞勝ちの1頭がシンハライト。

適性外ながら、ワントゥワンを封じ込めた意味は大きい。

桜の連下候補は決定的。

若駒S

期待のマカヒキが、エンジン性能の違いを見せつけ快勝。

-10kgでの出走も、まだ絞れると思う。やはり、全姉ウリウリとは別のタイプだった。

牝馬の活躍が目を惹いた1勝クラス。

同日特別戦で2勝目を挙げたエルビッシュ、エクラミレネールが注目株。なかなかに勝負強い。

福寿草特別で脚を測りながら勝ったロイカバード、いい馬の揃った寒竹賞勝ちのタイセイサミットが、まだ間に合う組として狙いたい2頭。

2戦2勝のジークカイザーは渋い。オフシーズン型として注目。

季節柄、ダート馬を推すことは難しい作業ではないが、今回はハイレベルの500万で人気に応えたゴールドドリームのみを挙げておく。

芝の新馬勝ちの馬で期待したいのは、レーヴドスカーの仔のレーヴァテイン。

ナイアガラ以来の先行型になれるか。

未勝利勝ちは、良血牝馬のレッドアヴァンセ以外では、

ミッキーロケット

ヴァンキッシュラン

アドマイヤロマン

ら、好時計勝ちの関西の牡馬を挙げておく。

青森産のミライヘノツバサは、前で勝負できそうなので応援したい。

 

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新馬回顧<1/23・24>

読了までの目安時間:約 3分

 

雪の心配の前に、蛇口が凍ってしまうことの懸念が生じるような大寒波が襲来。
大半が道産子の馬にはさして影響はないのかもしれないが、彼らに協力を依頼する側の人間はてんやわんやであった。

先週も似たような光景を見たばかりのダートの新馬戦は、土曜日の2戦とも、牝馬限定戦を2着に4馬身差つけて楽勝という馬が登場。
中山1800(稍)はシフォンカール、京都1400では人気のエレメンツが勝利した。
中山はクロフネ産駒が母父クロフネを2頭連れてくる展開。
京都は今週もパイロ。見るからに強い勝ち方をしていたが、これでは優劣がつけられない。

土曜日は、中山でマイル戦も行われた。
勝ったミエノドリーマーは、15番枠からの発走をものともせず、スローペースからの直線勝負を豪快に外から差し切る迫力の競馬を見せてくれた。
Aムーン×ドリームカムカム。見たところ2000Mまでもちそうだが、気性次第か。

朝起きてみたら、風が強いけど晴れていた日曜日。
芝、ダートとも前日と変わらぬ馬場状態で行われた。

ダート戦は、中山1200(稍)は外から伸びてきた牝馬のガイアトウショウ、京都1800の方は、自らペースを握って押し切ったモルゲンロートが、共に低評価を覆して新馬勝ちを決めた。
この時期のダート戦は、土日にかけての雪騒動など、不可抗力が働くことも多く、人気になったからと言って力を示せるとは限らない。
ただし、この2頭は、単純に人気がなさ過ぎただけ。意外と強い、と記憶し
ておいた方がよい。

京都のマイルも逃げ切りの決着。
人気の2頭が中団でもたついている間に、キングヘイロー牝駒・ダイアナヘイローがゴールしてしまった。
ロイヤルサッシュ系で、母父グラスワンダー。何となく納得である。
中京の2000Mは、ショウナンタイザンがスローペースから正攻法の抜け出しで勝ち上がった。
マンハッタンカフェの割に小器用に映ったが、牝系に大種牡馬が多く配されているので、やっぱり派手なレースをするタイプになりそうだ。

 

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アメリカジョッキークラブC -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

普通に乗ったら、普通に勝てた。
+12kg以外は、特に嫌う理由のなかったディサイファ。
出来がどうかということ以前に、古馬のGⅡで勝ったことのある馬が、不振であるとか、休み明けであるなどの確たる敗因となるような事情を抱えていたから、単純に力が違ったということ。
武豊騎手の30年連続重賞制覇や、AJCC初勝利のおまけもついてきたこのレースは、近10年で傑出した勝ち時計「2:12.0」で決着し、その価値は歴代2位の時計ということ以上に、大舞台に向けた始動の一戦として、文句なしの競馬となった。

マイネルフロストが中団の内に控え、行く気になればいくらでも先行できるスズカデヴィアスが作った流れは、60.8秒という想定よりは速い、古馬の重賞らしいしまったペース。

京都とはいえ、3歳春の時点で2:11.3でGⅡを勝っているサトノラーゼンが、その流れに乗っていたと思われる好位の3番手追走からもわかるように、誰でも力を出せる展開であった。
結果として、それが消えたくらいで、脚の使い方が難しいライズトゥフェイムが大きく敗れた以外は上位で入線している。

時計のターゲットが正しかった人気のディープ2頭だったが、直線の手応えは見るまでもなく、本来の中団のポジショニングから末脚勝負に出たディサイファの圧勝。
あの位置からなら、誰が乗ってもも勝てるだろう、という人気に応えることにかけては右に出る者なしの武豊・差し競馬の妙技が繰り出され、あとはその他大勢という、10年位前によく見た光景が、ゴールシーンでは展開された。
さもありなんといった雰囲気を醸し出してこその武豊。
久々に、見事な手綱捌きを鑑賞することができた。

さて、そんな人馬一体だった勝者とは対照的に、勝ちに出たはずのサトノラーゼン&ベリーは切ない直線失速と相成った。
伸びあぐねた伏線は、パドックでひどくチャカついていたせいもあるのだろうが…。
「本音を言えば、ダービー後は…」
であろう。

馬を作る過程で、ダービーを目指し、実際かなり強い馬を相手に勝ちに行って2着。
そこで惨敗したキタサンブラックが、皐月賞前の勢いを取り戻したのとは対照的に、あの時掲示板に載った5頭は、皆休養か、以後未勝利である。
まあ、皐月賞でも好走したドゥラメンテとリアルスティールに関しては、さすがにそのまま萎んでしまう可能性はないだろうけれど、その他3頭は、完全に推進力を失ったボロボロの帆船と化して、今漂流しているのだ。

悲しいかな、前年のダービーも、時計こそ特段のハイレベルのものではなかったが、1、2着馬は、3歳馬相手には格の違いを見せていたが、以後未勝利。
3着馬・マイネルフロストはここに出てきていたのだが、少し平凡すぎる競馬に終始したせいで、4着止まり。

ミホシンザンやスペシャルウィークの例があるから、一見するとそういった馬に有利な競馬のようにも映るが、世代の中心馬だったかどうかと問われれば、それはNOだ。
メジロブライト、マツリダゴッホ、トーセンジョーダン、ルーラーシップ…。
クラシックに縁がなく、かつ距離が延びてこそ、実力を発揮できるタイプに向く厳しいGⅡ戦。

同じ人気馬でも、スーパームーンやショウナンバッハが、近走の内容の割に人気を集めながら、騎手の技量も合せて結果を出したあたり、7歳馬のワンツーは奇異に映る部分もあるが、芯のしっかりしていない状態で使ってきても、このレースは勝てないということが、皮肉にも証明されてしまった。
時計は速かった。が、それに乗じて結果を出せないとなると、GⅠを展望する段階に現状ではなかったということだろう。

 

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アメリカジョッキークラブC -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

狙いたいのはショウナンバッハ。

久しく、(地)の古馬重賞勝ち馬は現れていないが、昨年一年間の進境は目覚ましいものがある。

出戻り初戦、言うなればモーリスよりちょっとだけ早く使い出された中山の2000M戦で、上がり3F1位タイを記録して以降、コンスタントに月1回のペースで使われ続け、4勝も挙げた。

栗東の水が合わなかったはずはない。

ダービートレーナーの矢作芳人調教師が管理していた馬である。

ステイゴールド産駒らしく、新馬戦がすでになくなっている5月にデビューして、5戦全て3着を外し、そのまま園田に転出。

母父はサクラバクシンオーであるから、レベルの問題も含め、1400戦を楽勝して、4歳になると同時に美浦の上原厩舎にやってきた。

先入観がなかったのが良かったのか。

いや、違う。

田辺騎手が2勝。福島に行ったときに藤懸騎手が乗ってかったこともあったが、あとは、善臣騎手や幸騎手が乗っている。

調教師の采配に、戦績の変化が現れたのだとすれば、間違いなくこの馬は、父がそうであったように、どういう風に脚を使わせた方がいいのか考えて乗ってくれる騎手が合うタイプなのである。

ここまで2戦乗って、東京の降級初戦の2000Mと前走のJCでも跨っている戸崎騎手が今回の鞍上。

少し錆びついていた勝負勘は、先週あたりから一気に冴えてきたような名手を再び確保できた点は、極めて強気になれる要素と言える。

ただ、癖があるからこういうタイプの騎手の選択になるわけであって、決して生易しい馬ではないのは確か。

加えて、土曜夜の降雪による影響がどう出るかわからない状況にあって、この手の融通の利かない馬は取捨の仕方一つでとんだ食わせ物ともなりかねない。

昨年と同じステイゴールド産駒をここで推すというのもまた筋が悪いのだが、最大の推し材料は、マリアライトやゴールドアクターなど、縁あって後にGⅠを勝つような馬が能力を開花させたレースで、全く力を出し切れなかったのに、JCは自分の末脚を信じた結果、ショウナンパンドラと0.5秒差だったこと。

恐らく、どう回ってきても掲示板の下が関の山という力関係だったのだろうが、追い込み一手のこの馬が、いきなり準オープンを勝った後に出た大レースで思い通りの競馬が出来たのだから、左回りが一見良さそうな戦績であっても、格上の馬は多数とはいえ、流石に今回、JCとは相手関係がやさしくなっている。

昨年好走した5戦は、全部JCよりも短い距離で、また同距離以上の4戦は、連対もなければ、見せ場も作れずの惨敗ばかり。

2000Mで3勝もしている馬だから、高速馬場は向かないにしても、前半追走に脚を使わされずに済むこういった条件の競馬はぴったりだろう。

中山記念のようなスピード能力も同時に求められる厳しい戦いには向かない。

4歳で唯一参戦のサトノラーゼンがあっさり勝ってしまうこともあるだろうし、ディサイファも武豊騎手を配して勝負気配。

ただ、目一杯の仕上げも考えにくい。

また前に行くと思われるマイネルフロストややっと走る気が出てきたように感じるマイネルメダリストにもチャンスはあるだろう。

今年も波乱含み。A級血統馬に敵わないような戦いは、GⅠ後のレースでは展開されないはずだ。

開催日の変更があっても、穴馬から入れば、何となくレースが冷静に見られる気もする。

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AJCCの季節

読了までの目安時間:約 3分

 

近10年だけをみても、後にGⅠを制した馬が3頭もアメリカJCCの勝ち馬として記されている、古牡馬には極めて重要な年明け初戦、もしくは2戦目のレース。
一時期の京都記念やここ5、6年の中山記念と比べると、狙いが国内に向くことの多い、再スタートの意味合いの方が強くあるAJCCというレースの位置づけは、メンバーの上昇志向に次第と認めざるを得ないだろう。

東西の精鋭が集まっても、昨年のような波乱はよく起こる。
何故か相性の悪いステイゴールドのGⅠ馬は、有馬記念の後にここに出てきて、1番人気を大いに裏切る結果に終わった。
直後の主要GⅡで見せ場を作ったことを契機に、自信を取り戻したかのように春のビッグタイトルを獲ってしまったから忘れられがちだが、ここでは両者、回ってくれば勝てるだろうという評価であった。
しかし、差す馬には大回りの2200Mは厳しかった。見せ場も作れなかったのだから、難しい。

このレースの特性としては、有馬記念と同じような馬場状態、そこで求められるタフさ、メンバーが常に一定レベル以上であることで、秋のGⅠに向く能力が問われやすい。
試金石になる要素としては、もう一つ、その昔は関東馬の秋の天皇賞に向けた一戦であったことから、しっかりと距離相応のスタミナも求められるということ。
差し馬だと、上がり馬はかなりの数出てきて、基本的に消えてしまう。
このグレードに残すべき存在か否かは、まず巧みにコーナーを立ち回れるかが重要ということだ。

昨年は、後に春の天皇賞で接戦を演じるゴールドシップ、フェイムゲームが、見事なまでのポカをみせたが、勝ったクリールカイザーが伸び悩んだくらいで、ミトラ、マイネルフロスト、ディサイファ、パッションダンスらは、季節を経て、重賞レースで主役級の活躍をみせた。
始動の一戦という意味で、ここを使えたこと自体、馬にはいい影響を与えるのだろう。

今年の注目馬は、そろそろ勝ち運が回ってきそうなサトノラーゼン。
また、前記した昨年の好走馬に加えて、長期休養明けのオルフェ世代の2頭も登録している。
先行馬有利なのは間違いなく、今年も波乱含みだ。

 

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春天が世界最高峰?

読了までの目安時間:約 2分

 

IFHA(国際競馬統括機関連盟)が、2013~15年の<南半球の開催日割を採用している豪・香などは2012・13シーズン~14・15シーズンまでの>レースレーティング(上位4頭のレーティングの平均値)を基に、世界トップ100GⅠレースを発表した。

1位は凱旋門賞(仏)、2位はブリーダーズCクラシック(米)、3位はインターナショナルS(英)。
国内レースの最高位はジャパンCの7位で、10競走がトップ100入りした。
選出されたレースの国別のランキングでは、意外というか、短距離王国・豪州の23競走がトップで、以下、米が21、英は17競走。
それに次ぐ4位が日本。同数で香港、仏国が並ぶ形となった。

また、Extendedカテゴリー(2700M超)で世界トップとなる42位に入ったのが、日本の天皇賞(春)。
セントレジャー(英)が78位であることを思えば、まだまだ捨てたもんじゃない。

日本のGⅠの該当10競走はこちら。

7位 ジャパンC
11位 有馬記念
30位 宝塚記念
37位 天皇賞(秋)
41位 安田記念
42位 天皇賞(春)
63位 東京優駿
81位 皐月賞
90位 マイルCS
93位 スプリンターズS

元祖国際競走のJCは当然にしても、近年世界で活躍した日本馬がかなりの数出てくる有馬記念も、相応の評価。
あとは安田記念以外、国際競走であるということが今や有名無実化している国内の主要競走。
あと一歩、日本馬の海外での実績が物足りない証だ。でも、本当にもう少しだけだと思う。

 

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淀の追憶

読了までの目安時間:約 3分

 

今年の中央競馬の重賞は、京都の長距離GⅠを勝った経験を持つ4騎手が、金杯から勝ち続けていった。

中山の2戦はスロー。
一癖あるコースで、予測も難解な展開もまま発生するのが中山。
が、少し人気になり過ぎかなと思われたヤマカツエース、ビービーバーレルらが、後続をしっかりと突き放す強い勝ち方で、甘いマスクの中堅騎手の笑顔がレース終了10分後、テレビ画面に映し出されるのだった。

一方、京都の2戦はともにマイル戦。
金杯の方は波乱も多いが、今やクラシックのステップに重要な役目を果たすことが増えたシンザン記念の方は、連対即注目馬という現状で、注目馬も多かった。
が、人気はともかく、前走阪神のマイルで見せ場もない負け方で、当然その分支持を得られなかった2頭が、今までにない力強さを見せ、穴をあけた。

各々道中流れに乗れた、作れた者が力を出したという結果。
元より脚質自在のヤマカツエースを、北海道の2戦で得た手応えそのままに、勲章を一つ多く加えて、また池添騎手が駆ったという事実が、大きな勝因だった気もしないではない。
ビービーバーレルは、逃げでならした中舘調教師が管理する馬。
逃げを解禁する魔法の言葉を石橋騎手にかけたとされる。

2012年、春の天皇賞で明暗分かれた両者のイメージに則した騎乗ぶり。
また、同じような結果を大きなレースで目撃する可能性はある。

京都マイルの2戦に関しては、川田、浜中両トップジョッキーが勝利。
ただ、穴をあけるイメージ通りだった面もある。

浜中騎手のシンザン記念王ぶりはよく知られるが、エーシントップ、ミッキーアイルという逃げて人気に応えた内容より、レッドデイヴィスや今年のロジクライといった、謎多き馬の底力を少し流れが厳しいときに全面に引き出してあげる方が、彼の本質を示しているように感じる。
みやこSのロワジャルダンなんかがその好例。
川田騎手も、昨年のGⅠ2勝の内容から、先行して粘り込む形が多い。

若いうちに菊花賞を勝てたことは誇れる。あとは、大勝負のかかった場面での強かさが欲しい。
愛知杯勝ちの田辺騎手もそう。
目の前の壁は、勝ちパターンを増やして突破するのみだ。

 

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