2016年 POG

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

POG反省会

読了までの目安時間:約 3分

 

例年比3割増しくらいなところで収束し、上位勢の組み合わせに破綻は生じなかった今季の牝馬クラシック戦線。
ただ、メジャーエンブレム、ジュエラーが主役になるクラシックは想定されていなかったのか、200頭余りピックアップされた候補生の写真が載った冊子に、その姿はなかった。

良血シンハライトは、掲載されていた。
ただ、今より気持ち多いだけの420kg台中盤の馬体は、血統馬らしい均整の取れたフォルムであっても、インパクトを欠いていた。
小さい馬はオークスでは強い。しかし、その個性がプラスになった結果、ここまで穏当な浮き沈みのない戦績に繋がったのだとすれば、未掲載の2頭は、やはり自力では彼女以上にあったのだと思う。
同じディープなら、クイーンC2番人気のサプルマインドの方が期待感はあった。

一方、牡馬に関しては、血統も見栄えもエース級がわさわさいる状況。
リオンディーズ、サトノダイヤモンドの立ち姿からは、重厚ながら、しなやかさも感じさせる、今の高速クラシック向きの適性が見て取れた。
筆者は、シンハライトのような小柄が馬の伸びしろは推し量ることは、一定程度ならできるが、こういう、タフな競馬を好むだろう500kg近辺の総合力タイプの推挙には、いつも失敗してしまう。

ディーマジェスティは、ヘイルトゥリーズン系の同系配合馬で中型馬。
背が伸びたせいか、今よりはっきりとがっしり型のブライアンズタイム的要素は、変化していると言えばそうだが、一変したわけでもない。
ちょっとは脚を長く見せるようになり、ディープらしさが加わった分だけ、あの高速決着への対応力も身に着けたということか。
それらを負かしてダービー馬となったマカヒキも、牝馬マイルタイトルホルダー同様、その姿はなく、比較できず。

ラニは、サンデーサイレンスが肌の配合のせいか、ダート馬のイメージに囚われるものはなかった。
仕上がり早でも速さは感じさせないが、先行型として成功する感じはしない体型というのは、血統の印象も含めて、概ね予測できた結果にも思える。

最強世代は、軽い血統の方が距離が延びて強いことがある。

 

コラム   コメント:0

春クラシック総括 -牝馬編-

読了までの目安時間:約 3分

 

オークスが終わるまで一貫していたのは、前走2着馬によるGⅠ制覇というリズム。
それは、桜花賞3強の因縁の深さを象徴する姫合戦のプロットとなった。

桜花賞前は、あまりに速すぎた前哨戦・トライアルを、単純にハイレベルとみるか、怖いとみるかの二論に分かれたにもかかわらず、結果、みんな好走してしまって、ちょっと狐につままれた気分になった。
メジャーエンブレムが敗れたことに、皆が不満を持ちつつ、餅は餅屋と腑に落ちたファン心理の傾向については、一点、勝負に徹したデムーロ騎手とジュエラーの気迫が、あまりにも凄まじかった影響が大きかったように思う。

「誰をライバルとするか」
1番人気馬はその他大勢。結果、格下相手にレースの主導権を与えたがために、自滅した。
もう一頭のハイスピードクイーン・シンハライトも、相手がメジャーエンブレムである以上、勝ちにいかないといけない、となって、それらはまとめて、強烈な追い込みに賭けた勝ち馬の末脚に屈する格好で決着を迎える。

「最初にしてクライマックス」
みんなマイラーではないだろうか。
走れてしまうことで、連続して1分33秒前半以上の時計で駆けたことの反動もあった。
33秒台では凡走すると知ったメジャーエンブレムは、東京で復権に成功。
一方、ジュエラーの軽度ながらも、オークス回避の原因となった骨折は、クラシック戦線でありがちな、一世一代の勝負に出た反動が出た形であり、悲運ながら、気落ちする展開ではなかった。

最後の直線、池添騎手の8年前の騎乗を思い出させたオークス。
半年前の東京で、メジャーエンブレムのオープンクラス初戦をハナの差だけ邪魔したデンコウアンジュが被害を受け、桜花賞を回避したアネモネS馬・チェッキーノは、最大の上昇力をトライアル連勝で証明し、正攻法の末脚勝負で挑んだのだが…。
人間の意識には、多少なりとも変遷というものはあったのかもしれないが、ヒロイン候補にそれはなかった。

紅梅Sでジュエラーの姪・ワントゥワンの猛追を凌ぎきって、厳しい戦いに赴くチャンスを得たシンハライトは、その経験をオークス戴冠へ繋げることに成功した。

 

コラム   コメント:0

東京優駿(日本ダービー)回顧

読了までの目安時間:約 6分

 

リオンディーズだけが下げて、後の人気の3頭はだいたいのダービーポジションにつけて、中団の内目からスムーズに立ち回った順で、力を出し切れる競馬を選択した、勝負の形を作った順番通りに、第83回ダービーは決着した。

ほぼ、力を出し切っただろう皐月賞で、ともに、連勝が止まった同士の執念の叩き合いは、これでクラシックコンプリートを達成した川田将雅騎手のマカヒキが、差し返す形で外から追い詰めたルメール騎手のサトノダイヤモンドをゴールの瞬間までついに交わさせることなく、ハナの差だけ残した。
それは色々な意味で、一流騎手としてのプレッシャーをより感じるべき存在へとなれた瞬間でもあった。

最近、結果が芳しくないデムーロ騎手のリオンディーズは、事前の評価は皐月賞と同等のものであったが、期待の割合が少し分散した分、決して、奇をてらった追い込み策ではなかったように感じる。
先週は早仕掛け3着、ダービーは後方、実質的な殿一気の試みは、掲示板に載れるか否かの結果に終わった。
馬を信じられなかった部分もあるだろうし、皐月賞とさして変わりない返し馬からのイレ込みもその策の直接的な理由ではあるだろうが、皐月賞より遥かにまともに流れたダービーで、積極的に勝ちにいかなかったのでは、ちょっと悔いが残るのではないだろうか。
そこは心配。
ファンはミルコもリオンディーズも見捨てはしないが、馬の出来に比べれば、ミルコらしいいい意味での強引さが全くなかったのは、何だかつまらない気分であった。

うまくいったのは、マカヒキの方。
後ろにディーマジェスティを置き、想定された上位組のほとんどが中団より前にいる状況で、思えば、3連勝での2歳女王戴冠を目指して直線インをついたあの阪神ジュベナイルフィリーズのハープスターでの騎乗に似た直線の勝負の形は、今回は吉と出た。

それはそうである。
2、3着馬は一緒の位置にいたのだから。
やや型を崩して、前回からスピード勝負に勝機を見出そうとしたダービー5勝の武豊騎手駆るエアスピネルが前にいるのだ。
川田騎手の理想とする競馬に近い。

そういえば、ハープスターの件では、桜花賞でのレッドリヴェールとの再戦において、皆が恐怖感と爽快感を同時に覚えることとなった新潟2歳Sの再現により、見事なクラシックコンプリートリーチの優勝の記録が残っている。
同じ轍は踏まない。

皐月賞でのディーマジェスティに、体感からすると、まるで追いつかない感覚を得て、かなりがっくりした部分があるのだとすれば、このダービーの勝ち方である。川田将雅という騎手は、類まれな勝負勘をもつ男なのだと、後付けではあるが、なかなかやるなと思わせるところがあって、その伏線は、意外と近くにあるものだと残念な気分にもなりつつ…。

素晴らしかった川田騎手に対し、本音を言えば、やっぱりこの馬が一番だよ、と昨年と同じように、奇しくも同じ勝負服でダービーに挑み、それを証明しようとしたルメール騎手は、ダービーとしては普通の騎乗だったように思う。
あっさり負けを認めてしまったのは、まさかそこを突いてくるか、とマカヒキの進路を瞬時に思い返し、皐月賞でも交わされたゴール寸前の屈辱もフラッシュバックしてしまったかのように、馬のやる気に対し、まあ、それがスタンスではあるのだろうけど、本当はこうして勝とうと思った乗り方で、気持ち必死になって追いかけて、それを交わしきれない事も理解してしまって、結果、ハナ差で敗れて、どこかでは納得の結末だと瞬時に切り替えられえしまったからなのか。

おめでとう。
そこに苦さがないと、来年も再来年も勝てない。
サトノダイヤモンドは、納得の出来になったはずだが、日本の競馬向きの柔軟な騎乗は、結果的ではあるが、ゴール前の接戦に影響したように思う。
ミスではなくても、ちょっと末脚をより引き出すことに執着しすぎたのではないだろうか。
ヨーロッパではギニーホースになれる素材だが、日本では時計が速いダービーが行われる。
ウオッカの時は、完璧なハナ差残しであったのとは、ちょっと対照的だった。
これは少々残念。

蛯名騎手には、ディーマジェスティの能力を全て引き出す技術はあっても、それをダービーで繰り出して、勝ち切るだけの勝負運がなかった。
幸運の内枠、2年前に似た平均的な展開に、前に有力馬がいる状況で、道中も理想的な外への進出であったのだが…。

名手が名馬を駆るのが、ダービーであり、GⅠの正しい在り方だ。
GⅠというのは、人馬の執念が全てであることも多いが、このレースのように、生き様そのものが結果を左右することもままある。

同時に、レコードへの期待は、マイネルハニーの逃げに託した時点でもう薄らいでしまった。
直線、リオンディーズに究極の追い込みを期待するのは酷にしても、もっと強烈なものを期待していたら、マカヒキが上手に走って、きっちり勝ち切ってしまったのである。
いや、思われているよりは…。
力をコンスタントに出せるのは上位3頭だろうが、ドゥラメンテがまだ現役にいるせいもあって、気持ち物足りなさも感じてしまった。
型を崩してダービーを勝った馬は数知れず。しかし、その後大成した馬などいない。
怪我をするか、燃え尽きるか。
皐月賞組の消耗は、想像以上である可能性は否定できない。

 

レース回顧   コメント:0

東京優駿(日本ダービー)予想

読了までの目安時間:約 6分

 

合理的に考えたら、キングカメハメハ<2頭>とディープインパクト<6頭>の取捨選択が最重要ポイント。
戦績の優秀なこの8頭の優駿は、血統は素晴らしいが実績が大分物足りないプロディガルサンだけ、別個のアプローチが必要だ。
フレッシュさで勝負になるかどうか。血統はあまり重要ではない。

7頭の取捨。
皆、重賞馬である上に、GⅠ連対4頭以外も、皐月賞1番人気、スプリングS勝ち、青葉賞快勝と、ダービーに縁のあるレースの主役であった。
ダービーだから、血統の吟味が肝になる。
裏を返せば、今年はそれほどまで拮抗した力関係なのだ。

前走の内容から、人気が更に落ち、気楽になるだろうマウントロブソン、エアスピネルらが、2400Mまで来るとちょっとタフさがどうかというタイプに見えたから、連下に据えるとして、
ディーマジェスティ
マカヒキ
サトノダイヤモンド
リオンディーズ
ヴァンキッシュラン
ら5頭の共通点と、大きな個性の違いを表しているだろう血統の相違点を探っていくと、ノーザンダンサークロスは皆持っているが、

・ヘイロークロス
サトノダイヤモンド
マカヒキ
・ヘイルトゥリーズンクロス
ディーマジェスティ
・ノーザンダンサークロス<主要素>
リオンディーズ
ヴァンキッシュラン
と、3分類することができた。

近5年の勝ち馬の血統的特徴、言うなれば、クロスの性質を挙げると、
11年 ノーザンテースト4×3
12年 ノーザンダンサー<リファール>クロス
13年 ノーザンダンサークロス
14年 ヘイロー3×4
15年 ノーザンダンサークロス

ここ10年の例外となるウオッカ、エイシンフラッシュらにも、各々の個性を生む継続クロスや薄いクロスが入っている。
最近多いヘイルトゥリーズン、特に、その直仔のヘイローのクロスは、しなやかさや鋭さを身上とするサンデー系にとって、2400Mという、この系統には少し距離適性で我慢しきれない馬も出てくる条件に向けて、少なくとも、鋭さを強化しない意味での効果は出ている。

ディープの産駒で、2200M以上の距離に向く馬には、絶対にノーザンダンサーのクロスが入っているが、それは、母馬には必ず入っているようなオーソドックスなものであるから。
父がディープなら、マカヒキのような3×5のヘイロークロスは、決してプラスにならない可能性はある。
先行力で勝負できる馬か、持続力のある末脚を早めスパートから繰り出せる馬に合うクロス。
東京の方が、今のコースになってから、極端な追い込みは決まりにくくなっている。

キングカメハメハは、自身がノーザンダンサークロスを持っているから、産駒にそれが入れば、自ずと継続性が出てくる。
昨年のドゥラメンテは、母母母父のまた父の位置に入ったその血のクロスが、大種牡馬同士の配合をまとめるヒモのような役目を果たしていた。

予想の段階で一番は決められないが、配合のパターンと戦績から、ダービー血統、即ち一流の血統馬を選び出すことは可能だ。
ディープらしさを出すには、ヴァンキッシュランの配合が一番か。
でも、ヘイロークロスが決してマイナスにはなっていない傾向もある。
サトノダイヤモンドは即座に切れない。

実績と血統の持つ潜在的な適性はリオンディーズ。
ただ、人馬とも、何だか迷い道に入ったような印象はある。
本来は、ダービーで行きたかったはずが、抑えていく方の確率が上がったともとれる中山の内容がある。

父にヘイロークロスのある裏路線の勝者には、距離適性を補う根拠となる血が少々足らない。
まあ、ディープと配合イメージが近いスマートオーディンは、ギリギリセーフか。
帯に短し、襷に長し。
しかし、ハイレベルだから、そして、みんな速さがあるから迷うのかもしれないが、ならば、持続力が最もありそうな馬からがいいのか。

◎サトノダイヤモンド
○リオンディーズ
▲ヴァンキッシュラン

ヘイロークロスが、スピードをプラスするというより、キレをちょっと消された分だけ勝負の仕掛けができるサトノダイヤモンドは、策が見えないリオンディーズの適性を上回れる可能性がある。
キレが凄いのならいけるだろうが、最後は戦ってきた相手の差という先週の結果も踏まえると、ヴァンキッシュランは、自分の競馬をして着があるかどうか。

皐月賞の着差は、必ずしも実力差とはならないが、00年代は1分58秒中盤の連対馬、ここ数年は58秒台前半以上の連対馬が、ほとんど来ていない。
エピファネイア、ドゥラメンテは、2400Mの古馬GⅠの連対馬でもあるから来たが、今年は、ハイペースの2000Mがぴったりの馬が来た印象。
ハイペースの皐月賞を正攻法で行った2頭が、今年の主役だと考える。
大荒れは想定しづらいが、穴なら、他のディープが疲れてしまって力が出し切れなかった時のプロディガルサンか。兄よりはゴツい競馬が合っているように思う。

 

レース予想   コメント:0

4強は万全

読了までの目安時間:約 2分

 

ダービーを制しているのは、リオンディーズの角居調教師とサトノダイヤモンドの池江調教師。
名伯楽に仕えた経験のある両者は、共に、ダービートレーナーの師匠から誕生したダービートレーナーだ。

「舌をくくって凄く乗りやすくなった」(M.デムーロ騎手)
他にも強い馬はいるが、一番乗りたい馬はリオンディーズだと語った鞍上に対し、師はいつも通り、全権委任のスタンス。

「前走を叩いた上積みはありそうです」(池江調教師)
終いを伸ばしてほしいというルメール騎手へのリクエストは、重賞馬2頭を追いかける意欲的な調教で、1馬身先着という回答となった。
万全の備えで、2度目の戴冠を目論むダービートレーナー。

「(川田ジョッキーから)『皐月賞の時より、パワーアップしている』という言葉をいただきました」(友道調教師)
騎手、調教師とも、かつて大魚を逃した苦い経験がある。

「血統的に長い距離も大丈夫だと思いますし、(中略)蛯名騎手が日頃の調教で教えてくれていますし…」(二ノ宮調教師)
このコンビ、何故だか古馬になってからの方が目立っている気もする。

非勝利騎手&調教師のコンビでも勝ってしまう馬は、決まって、皐月賞、NHKマイルCでも中心馬だった。
例外は、最近だとエイシンフラッシュとかディープブリランテなのだが、両者は道悪の皐月賞3着馬。

夢をかなえるためには、まず、馬を信じなければならない。
信じた先には、きっと、不満の残る結果は待っていないだろう。
データ通りならば、ダービー馬はこの中にいるはずだ。

 

ニュース   コメント:0

ダービーブレイカー<異色の挑戦者>

読了までの目安時間:約 3分

 

20年で、裏路線組の覇者は6頭のみ。
第一関門の皐月賞は、ルールを守る陣営のために用意された重要トライアルなのである。

前走で関西のオープンクラス勝ち
フサイチコンコルド
アグネスフライト
キズナ

NHKマイルC1番人気
タニノギムレット
キングカメハメハ
ディープスカイ

でも、3頭までもが、古馬との対戦の前に引退へと追い込まれている。古馬GⅠ勝利者もなし。

リアルバースデー、レオダーバン、ライスシャワー(皐月賞⑧)、シルクジャスティス、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ハーツクライ(皐月賞⑭)、インティライミ、アドマイヤメイン、アサクサキングス(皐月賞⑦)、ウインバリアシオン、フェノーメノ、サトノラーゼン

平成に入って27回で、12頭の裏路線組が2着している。
この中に、菊花賞馬は3頭。
更に、春の天皇賞の覇者が2頭、有馬記念の優勝馬も4頭いる。
複数のタイトルホルダーは5頭。
ダービーは、古馬戦に向けた戦いの始まりを意味する、前哨戦のような裏テーマもあるのだろうが、勝たないといけないわけだし…。

皐月賞未出走で、かつダービーも着外だった後のGⅠ馬は、
97年・マチカネフクキタル⑦、サイレンススズカ⑨
05年・シャドウゲイト⑯
08年・エーシンフォワード⑮
10年・ルーラーシップ⑤
12年・ジャスタウェイ⑪、スピルバーグ⑭
ダートGⅠの勝者を除外したら、びっくりすることに、皆前走は東京だった。

今年はないだろうが、皐月賞未出走組が1番人気になったとき、平成元年<1989年>ロングシンフォニー⑤以降では、
96年・ダンスインザダーク②
04年・キングカメハメハ①
08年・ディープスカイ①
13年・キズナ①

皆、古馬になって奮わないのは前記の通りだが、上の2頭は、クラシック馬を出した。
これも、いいか悪いか何とも言えず。

ヴァンキッシュラン、スマートオーディンらは、前走でダービーの好走基準は概ね満たしている。
マカヒキを超えろ!
彼を上回る末脚に、未来の可能性が見出される一戦となるだろう。
 
 
【参考】こちらもぜひご覧ください。
2016年・日本ダービー予想の無料公開

 

コラム   コメント:0

ダービーミステリー<雨が降ると堅いけど>

読了までの目安時間:約 3分

 

ミホノブルボン<2.3倍>
スペシャルウィーク<2.0倍>
ジャングルポケット<2.3倍>
ネオユニヴァース<2.6倍>
メイショウサムソン<3.8倍>
ロジユニヴァース<7.7倍>*2人(1人・アンライバルド 2.1倍)
オルフェーヴル<3.0倍>

面白いもので、運の強い馬が勝つというのはこのことなのだろう、と断言できるデータの最たるものがこれだ。
31年前の勝ち馬シリウスシンボリも1番人気。
そして、アンライバルドとロジユニヴァースの運命を分けた道悪経験。
前者にそれはなく、ロジその他、ここ30年の道悪ダービーウイナーにはそれがあった。

しかし、ほとんど使えるデータではない。角度を変えたい。
近10年、超ド級の不良馬場が2度あった。
2着馬は、ともに、ダービーが道悪初経験。
リーチザクラウンとウインバリアシオン。両者とも、平坦の1800M戦で圧勝した記録を持っていた。

穴馬は、だいたい1800巧者だ。道悪条件抜きでも、
06年・ドリームパスポート③ 7人<きさらぎ賞①>
07年・アサクサキングス② 14人<〃>
08年・スマイルジャック② 12人<スプリングS①>
11年・ベルシャザール③ 8人<スプリングS②>
13年・マイネルフロスト③ 12人<毎日杯①>

ブラックシェルは6人の③で1800M未勝利も、重賞も未勝利。
根幹距離重賞の2着が多い馬は、本当は1400、1800、2200が合っている。

イモータル、スマートオーディン、ブラックスピネル、例年なら完全に除外対象でも、今年は少しだけ出走のチャンスがあるロイカバードなど、ほとんどが京都新聞杯組。
イモータルへの逆張りは、反発力が大きい分、またしても気性面での危うさも懸念材料になる。
まあ、メジャーエンブレムやロードクエストよりは、マイル適性はなかったと考えれば、50倍以上で狙い目だろうが。

この1800M適性は、ソングオブウインドやスリーロールスなど菊花賞制覇の裏要素にも繋がっている。
非皐月賞組の関西馬4頭には、秋も期待できそうな予感がする。
 
 
【参考】こちらもぜひご覧ください。
2016年・日本ダービー予想の無料公開
 

 

レース予想   コメント:0

ダービーデータ<逃げちゃダメ>

読了までの目安時間:約 3分

 

逃げ馬が他にもいたのに逃げてしまった
キングヘイロー<98年・2人⑭>
は、
福永祐一【02014】
最高着順・②(二回)
07年・アサクサキングス
13年・エピファネイア
が初騎乗で、テンパってしまったのもあるが…。チャンスはあった方だろうが、まだ未勝利。

悲願の初クラシックと言えば、
ヴィクトリー<07年・2人⑨>
とともに皐月賞は強気に逃げた
田中勝春【00013】
初騎乗
91年・カミノスオード⑪
最高着順
00年・トウホーシデン④
が、ダービーは出負けもあって、アサクサキングスに先を越されてしまい…。
その前の週に、シンガポールのGⅠを勝ってしまったのは良くなかったか。

90年・アイネスフウジン①<1-1-1-1>
97年・サニーブライアン①<1-1-1-1>
07年・アサクサキングス②<1-1-1-1>
皐月賞より強気に行って、アサクサキングスなどは、ダービー前にNHKマイルC、菊花賞の前に春のうちに宝塚記念を使うという、非常識極まりないローテで、結果を出したのだから、文句なし。
みんな世代の代表馬である。

無敗だった
92年・ミホノブルボン①<1-1-1-1>
に関しては、道悪の影響は多分にあっただろう。まあ、スピード馬だから、良だと4馬身じゃ効かなかった可能性もある。

今年、リオンディーズという脚質不明の馬がダービーに出てくる。
弥生賞より強引に、強風の罠にハマる格好で皐月賞はハイパーロングスパートで直線失速。
逃げ馬でないのであれば、大敗はあっても不思議ではなかったが、降着があったのに、5着という立派な正式記録を残した。

ここまで、スプリングSの5F60.3秒が最速通過記録であるマイネルハニーがいるくらいで、他に、主だった先行主張型はいないし、リオンディーズが、今度こそ正確なラップを刻んで、万が一また先行したところで、猛ペースはあり得ないだろう。

近20年の失敗例に学べば、
「固執していいことはなし」
逃げを狙う以上、展開の読みは絶対の自信がない限り、騎手もファンも、覚悟をもって挑まねばならない。

 

レース予想   コメント:0

優駿牝馬 回顧

読了までの目安時間:約 5分

 

シーザリオが届いたことを思えば、シンハライトのこの末脚は驚かない。
まあ、鞍上としてみれば、08年のやや物議を醸した直線の攻防が、奇しくも、今回は隠れた支持を集めていたデンコウアンジュの進路を少々妨害する形で、またしても100点満点の競馬とならなかったが、あのコースをとらなければ、恐らく、この2分25秒台で決着するオークスでは、チェッキーノを交わせたかどうかだろう。

オークスは溜めが大切。
中団やや後方の位置につけた人気の両頭は、どちらかというと、剛腕系騎手という評価ではないから、スムーズに回ってきて、直線の決め手を活かす競馬になりやすいこの一戦では、陣営としてもベストチョイスの鞍上であった。
直線の瞬発力比べで、チェッキーノはシンハライトには敵わなかったが、お互い、この距離がベストということはない。
他の馬も同様。
だから、前回の内容が重要なのだ。

前走で着外だった馬がオークスを勝ったのは、過去10年でも2度だけ。
桜花賞は大混戦で、ともに波乱の結果。
今年はそうじゃなかったから、当たり前のような堅い決着となった。

シンハライトがスムーズさを欠いた直線の攻防の原因となったのは、スタート直前のゲート内の態勢が少々悪かったせいもあるのだが、池添騎手がインタビューでもやけに落ち着き払ってように、思った以上の派手なパフォーマンスをするわけでもなく、終始大人の対応をしていたことからも、恐らくは、最初から後方待機になることは計画内だったのかもしれない。

ダービー同様、このオークスも久しく逃げ切りは決まっていない。
勝ち方は知っているわけだから、焦ることもない。
ましてや、齢も近い福永騎手の自在の手綱を近くで見てきたのだ。

一瞬、例年なら出られるかわからないが、今年は比較的狙って使える立場にあった2勝馬のビッシュが抜け出したのだが、外から、スムーズに仕掛けることに成功したチェッキーノがねじ伏せにかかったところ、その間から、両騎手とも、一瞬は消えたと思ったはずのシンハライトがやってきた。

3歳牝馬に、結果的ではあるが、1000Mで1分を切るような展開を力でねじ伏せる競馬は、さすがに、ハイレベルの一戦では厳しい。
仕掛けのタイミングの差はあったが、本当は、GⅠで揉まれた差であり、これも結果的になるのだろうが、桁違いのスピードマッチになったチューリップ賞の経験もそう、ディープらしいしなやかさと小さく見せない体つきで何とか持ちこたえたシンハライトに、一日の長があったのは事実だろう。

この時点では、シンハライトに勝つ術を全て繰り出したとしても、勝手に揉まれて戦意を喪失するか、押して出して掛かってしまう自滅の展開に期待するしかなく、それは東京2400Mでは、限りなく確率の低い展望であり、思った通りの結果になったというファンの期待は、ヒモ荒れにならなかった点以外で、全て叶えられた。

秋を展望すると、ビッシュはもう一度賞金加算のレースを使わないといけないが、ジュエラーもメジャーエンブレムも、秋の京都に照準を絞って使ってくるはずから、新たな作戦の組み立てが必要になるだろう。

決め手に自信のあるシンハライトは、京都の内回りに対して、鞍上含め陣営がどんな策を練ってくるのか。
万全の復帰が叶ったとして、ジュエラーは、桜花賞と同じ競馬を選択することのなるのか。
デムーロ騎手も、オークスだけは気合が入っていたようで、好結果を出している。何かいい策を思いついたかもしれない。

2000Mくらいなら対応可能だろうメジャーエンブレムは、重たい血統の割に、スタートがスムーズならかなり渋といから、余程の執拗なマークがない限り、コーナー4つなので、出てくれば厄介な存在だ。
オークスの4着以下も、勝ち馬と0.4秒差で不利のあったデンコウアンジュが9着と、候補も多いと思える。
その下の10着が、さすがに展開が合わず、キャリアからも苦しい先行を強いられたエンジェルフェイスだ。これが0.6秒差。

時計が速かったとはいえ、8月末から時計を出し始める彼女たちの調教の動きは、是非とも気にしたい。
4着ジェラシー、5着ペプチドサプルは、相手なりに走る馬で、鞍上も実績十分の大ベテランだった。
こういう名手が、その馬の持つ才能を一気に開花させる隠れたスイッチを押すことはよくある。

早くも、トライアルが楽しみになってきた。
このレベルならば、直行でも好勝負の馬は多いだろう。
距離が延びて、各馬の様々な可能性が見えてきたのか、妙に射幸心を煽られる妄想の夏休みが始まった。
決して、クラシックホース安泰の世代ではない。

 

レース回顧   コメント:0

優駿牝馬 予想

読了までの目安時間:約 6分

 

「素直に信用すべきかどうか」
桜花賞馬の回避が、思わぬ展望を我々に期待させ、時に荒れ、時に何事もなかったかのように、桜花賞上位入線馬がしっかりと人気に応えたりと、その予想をするとなると、案外厄介な手段をもって、どの方程式に当てはめるのが正解かと頭を悩ませるのだ。

しかし、考えようによっては、実に単純な結果が出てきた歴史にも触れねばなるまい。
「07<08>年以降、桜花賞馬は【3113】」
負けた5頭は、あのハープスターでさえ、その例外なく、後にGⅠを勝っていない。
二冠牝馬の3頭は、ただでさえ名牝の評価を受ける上に、秋はおろか、その翌年にもGⅠを勝っている歴史的名馬である。
メジャーエンブレムがその可能性があり、ジュエラーには、ダイワスカーレットのような戦績を辿ったことで、またそちらも希望は残していたが、今はその権利を失っている。

実際は、二冠馬に共通した桜花賞前のGⅠ勝利記録か牡馬相手に重賞勝ちなどの明白な根拠となるものがあった者しか、連続勝利などできないのだ。

こう逆説的に捉えてみても、シンハライトは有利でも不利でもない。
2着馬に関しては、前述の阪神外回り桜花賞が施行された07<08>年以降で【0322】。
そのまま2着が多いし、勝ち馬ともさして大きな結果の違いはない。

桜花賞とオークスは、間違いなくリンクしている、同一線上にあるレースだということだ。
近年の桜花賞組の、それこそ、フサイチパンドラのような大逆転の盛り返しの例は、
08トールポピー⑧→①
13メイショウマンボ⑩→①
15ルージュバック⑨→②

2歳女王、混戦なのに4番人気→9番人気、桜花賞断然の1番人気。
オークスの人気と桜花賞の人気の差が、客観的に見て妥当という評価であったなら、あとは適性だけの問題。
メイショウマンボは、スズカマンボ×グラスワンダーなのに、1800M以上の競馬に初参戦。穴党は、かなり確信をもって狙っていった28倍というオッズにも感じる。

シンハライトは、メイショウマンボと同じ1800M以上未経験の馬。
そんな馬は、桜花賞組ではほとんどだし、桜花賞好走馬に限れば、そういう馬しかいないのは当然。
桜花賞はオークスとリンクするのだから、尚のこと、取り沙汰する意味はないだろう。

問題は、一見有利そうに見える3番枠発走という抽選の結果と、池添騎手ではなく、アダムスピーク、リラヴァティ、アダムスブリッジといった、どこか頼りない兄姉の結果。
アダムスピークに対する期待は、2歳時から評価の高かったゴールドシップ、グランデッツアらを一刀両断にしたラジオNIKKEI杯の勝利で、最高潮にまで達したのだが、弥生賞敗退でミソをつけてからというもの、ろくにレースを使える状態に戻ることなく、最後はダートを勝って引退。

まあ、年明け3戦、ジェンティルドンナの石坂調教師が丁寧に使って、結果は全く心配のいらない戦績。
師のよく知る兄姉のこと、妹も石坂厩舎入りが決定。
疲れが溜まりやすい血筋なので、かなりタフなローテではあろう。

互角。故に、枠が…。
きつめのクロスの入った馬は、ブエナビスタが7番、メイショウマンボは3番。
シンハライトと同じく、ヘイローのきつめのクロスを持つワンアンドオンリー、ロジユニヴァースらがどちらも1枠の馬。
揉まれるコース取りをとった馬はメイショウマンボくらいだが、やはり、大外を引くよりは、ずっと勝利に近いはずだ。

終いを活かすのが合っているとはいえ、ここは1番人気。
勝負の追い込みというよりは、馬なりに乗って、最後は馬の力を信じてという、最近の鞍上の騎乗がまた見られるだろう。

それをして負けるなら、きっとチェッキーノだが、あまりにも前回が強すぎたので、ちょっと評価を落としたい。
反動というか、若駒の場合は、差してからの圧勝では、よほど力が抜けていない限り、また同じ競馬をするのは難しい。格も上がるし、ライバルも増える。
勝てるとみるならば、当然シンハライトを相手にするが、その相手として買うにはちょっと怖い。

両方負けることは考えられるが、今年の牝馬路線は、AとB馬のレベル差がかなり大きい。
底を見せていないロッテンマイヤー<伯母ブエナビスタ>やエンジェルフェイスは、フレッシュさで勝負になるが、ベストの条件とまでは思えない。
アットザシーサイドやデンコウアンジュなども総合力で相手にはなるが、こちらも流石に一枚落ちる。

きれいな競馬が似合うシンハライトは、正攻法で動くだろうロッテンマイヤーをゴール前交わす、という展開が、一つの見解だ。
きれいに決まればそうなるが、相手がエンジェルフェイスでもおかしくない。
3着は絞らず、手広くが無難だろう。

 

レース予想   コメント:0