2016年 アイビスサマーダッシュ レース展望

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

アイビスサマーダッシュ 予想

読了までの目安時間:約 5分

 

特殊な条件とはいえ、特段登録頭数が少なかったわけではないのに、これで3年連続のフルゲート割れ。
3年連続1番人気馬が勝利中で、流石に新潟1000Mだからといって、無茶苦茶な結果が出るわけではないことを知ったファンたちは、ひとまず、正しい軸馬の選定に成功の法則を見出したようだ。

今年で16回目。
即ち、左回りの新コースができてから16年経ったのだ。
それもそのはず。サクラバクシンオー産駒が強いのではなく、ここではともかく、他のコースでは間違いなく先行できる馬から狙うのがセオリー。
当たり前である。
直線だけなのだから、コーナーワークでギアを上げるという策は、当然、しようにもできない。

「イメージ通りの本命馬」
一昨年のセイコーライコウは、人気に応えたとはいえ、あまりこのレースでは人気にならないタイプの差し馬。
しかし、差し損ねる心配は3分の1ほどのファンはしていなかったという評価であった。
何を隠そう、春の新潟の韋駄天Sを勝っていた、非常にわかりやすい軸馬だったのだ。
ハクサンムーンは、前年3歳の時にも挑戦し4着。3勝馬の身で、当時はこのコースに初参戦だった。

ベルカントは、そんな彼らより、実績では同格かそれ以上だった。
が、前走のダート戦でミソをつけた、近走不振の上にCBC賞も出られなかったベルカントを何故ファンは支持したのか。
デムーロ効果も前年とさして代わり映えしないメンバー構成に14頭立てという要素もあっただろうが、どんなに調子が良くても悪くても、この馬は結局前に行けていたのだ。
坂のあるコースでは差して好走したこともあるという点では、アイビスSD勝利の前後はするものの、近年の覇者の共通項なので、ベルカントを負かすには、昨年と少々メンバーは入れ替わったが、より勝負になるメンツが限られる今年のレースレベルからして、優勝圏内にいる馬は、
・ネロ、プリンセスムーン<新潟1000Mに勝利実績のあるオープン馬>
・ローズミラクル<芝では安定している初勝利がダートの馬>
・ブライトチェリー<新潟1000M3勝の準オープン馬>
くらいだろうか。

ベルカントがまた楽勝してしまうと、人気薄になりそうな下記の2頭が絡んでくるかもしれないが、昨年のようにじっくり先頭に立とうというゆとりのある作戦に出てしまうと、春の韋駄天S組が時計も速かったので、十分相手になる可能性はある。
その逆をしても、大きな失態を演じることが想定される。
ネロとプリンセスムーンは、スケール感では物足りないが、人馬とも乗り気でないと勝負にならないことも多いので、実質互角の勝負となりそうだ。

独走のベルカントか、追う者の強みを活かして競り落としにかかる2頭に軍配が上がるか。
ベルカント 55
プリンセスムーン 54
ネロ 56
牝馬の2頭に過酷なことはない斤量でも、ネロは57からの1kg減のアドヴァンテージがある。
ベルカントも意外と超高速のスプリンターではないし、以下も同じく。

◎ネロ
○プリンセスムーン
▲ベルカント

ベルカントは0.5kg減でも、55ではどうも競馬の中身は不安定だ。プリンセスムーンは今回は1kgもらい。
ネロは、昨年の準オープン2勝がこの新潟1000M。
伯母のニシノフラワーも、このレースがあったらきっと出てきたはずだが、ヘネシー×オジジアンという配合の父ヨハネスブルクの極端な性質を示す可能性の一端が、この馬には出ているように感じる。

春のオーシャンSでも期待したのだが、ハクサンムーンがぶっ飛ばしていって前半は32.7秒。
ハイペースは歓迎の口だが、昨春の新潟から始まり、新潟-福島ー小倉ー新潟と5戦続けて連対したような馬なので、そのあとのビッグアーサー圧勝のオパールSでもダシにされるようにして負けてしまったように、前に馬を置いて抜け出す形が合う。
ベルカントとゴリゴリやりあったらジエンドだが、そこは百戦錬磨の両鞍上。
ついていければ勝負になるし、並んでじんわり加速すれば、勝ち目はある。

以下、
注ローズミラクル
△アースソニック、サトノデプロマット、ブライトチェリー

ダートでは先行で来たサトノデプロマットも、善臣騎手が先週の調子で乗れたのなら、かなり健闘する可能性がある。

 

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真夏のお化け

読了までの目安時間:約 3分

 

カノヤザクラ
ライスシャワーのデジャヴともいうべき、愛すべき才能の栄光と暗転が全く同じ場所で交錯する奇遇。

ケイティラブに逃げ切りを許した後、レース中の骨折が原因で生きる権利さえも奪われた悲運は、約一年前の阪神芝1400Mの道頓堀Sで故障、予後不良となった橋口厩舎のステーブルメイトであるオディールの身にも起きていた。
後にダービートレーナーとなる師の恵まれない競馬人生をまる写しにしたかのごとき哀れな顛末は、しかし、そのオディールの勝負服で日本競馬の頂を望むこととなったのもまた奇遇というクライマックスで完結する。

カノヤザクラは、今年アイビスSD連覇を目指して参戦するベルカントと同じサクラバクシンオーの産駒。
男勝りの筋骨隆々さで制するというよりは、しなやかを持ち合わせた力強さで男馬の力一辺倒での戦い方に一石を投じた。
地縛霊に祟られるのか、守護神のご加護を受ける愛されし者に選ばれるのか。
いつも通りの彼女なら、カノヤザクラが走りの邪魔をすることはないだろう。

小倉の高速化
小倉記念といえば、15年ほど前ならロサード以下巧者を多数擁した橋口軍団の活躍が目立っていたが、1番人気で連覇という夏の重賞ではあり得ない偉業を成し遂げたメイショウカイドウ、最近は、トーセンラーやラブリーデイが翌年以降のGⅠ制覇の足掛かりにここで目途を立てて、時代ごとに、世代が入れ替わるごとにその色合いが変化する傾向がある。

ここ数年の小倉は、とてつもなく速い時計が出て、今や新潟など普通の競馬に見えるようになってしまった。
過去10年の秋天の平均の勝ち時計より遥かに上回る小倉記念は、何故か、前傾ラップが頻発している。
非常に古典的な好時計決着の構図だから、前半スローに慣れた馬が多いせいなのか、過去10年で連勝馬はイタリアンレッドしかいないのだ。
ここから新潟記念を勝った馬が4頭も出ているのに…。
個性の違いはあれど、根幹距離でこういう差が出るのは珍しい。

 

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母から仔へ

読了までの目安時間:約 2分

 

「年を重ねると出産時の事故のリスクが増えますから」
2月29日に最後の産駒となるルーラーシップの男馬を出産し、月初の離乳をもって、母親の役目を全うしたメジロドーベル(牝22)。
現役引退後16年に及ぶ繁殖生活でこれまで数多くの産駒を送り出したこと、また、繁殖牝馬となった娘の中からショウナンラグーン、マッサビエルなどの活躍馬が出ていることなど、女王としての威厳を保ったまま自由気ままに余生を過ごしてもらうには、この機を逃してはならないという判断であろう。

繋養先のレイクヴィラファーム・岩崎義久氏は語る。
「メジロボサツのクロスも試してみたいという楽しみもあります」
ドーベルと同族の活躍馬に、札幌記念での走りに大いに期待が集まっているモーリスがいる。ドーベルの娘だと、その4×5がかかる。
メジロの牝系はドイツ血統のようにアウトブリード繰り返して、できるだけ多様な血統を受け入れるための下地が整っている。
父も母も同型配合の馬であるモーリスは、ファミリーのクロスが掛かるということ以外にも、比較的配合のしやすい条件が揃っているといえる。

「種付け料も預託料も、父のポケットマネーから出しているんですよ」
父とは、牧場の代表である伸道氏のこと。
2年前にドーベルの出産したホウオウドリームの出来がよかったので、キングカメハメハの仔が生まれた後、最後にもう一度ルーラーシップをつけたという。
今後、このオーナーブリーダー親子にまつわるサクセスストーリーは、ドーベルの子孫が必ず絡んでくるのであろう。

非主流の台頭する時代になった時、この勝負強い血統に出番がやってくる。
いや、その時代を既に迎えているのかもしれない。

 

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2歳馬選定 ~函館2歳S

読了までの目安時間:約 3分

 

主な新馬勝ちのメンツ、注目の未勝利勝ち馬から。
<短距離>
6/11 阪1400 キャスパリーグ<牝> ディープインパクト
 〃   東1400 ロジセンス<牝> ストリートセンス
6/25 阪1200 タイセイブレーク ダイワメジャー
7/3 中京1400 ディーパワンサ<牝> ディープブリランテ

<中距離>
6/4 阪1600 レッドラシーマ クロフネ
6/19 東1600 サトノクロノス ディープインパクト
6/26 阪1800 アンバーミニー<牝> ダイワメジャー
7/3 中京1600 モーヴサファイア<牝> ハービンジャー
 〃   福1800 アピールバイオ<牝> ネオユニヴァース
7/9 中京1600 ダンビュライト ルーラーシップ
7/17 中京2000 トリコロールブルー ステイゴールド
7/24 函1800 アドマイヤウイナー ワークフォース
新種牡馬の産駒が結構活躍している。
早い時期に結果を出している点は評価できる一方、みんなハービンジャーみたいなことになることもあり得なくはない。
元来中距離型で、戦績も一流のルーラーシップ、ディープブリランテ以外は、秋まで様子見でいく。

短距離ではディーパワンサ、マイル以上の距離ではダンビュライトの能力が上位で、
それらを追いかけられる未勝利組は、
・ショワドゥロワ
・アカカ
ら、新馬からの動き一変の2頭と、
・オーバースペック
・リンクスゼロ
など、プリサイスエンド、アドマイヤマックスという渋めの種牡馬から出た堅実派は面白いか。
そして、ディーパワンサは中京2歳Sで完成度と牝馬の柔軟性でサトノクロノスを破った。
彼女はパワー優先かもしれないが、本番はともかく、トライアルであれば十分上位争いできる有力候補だろう。

<函館2歳S>
レヴァンテライオンがレコード走、それにほぼ同等レベルの内容で人気のモンドキャンノがついてきた。
ただ、脚質的に逆の作戦が合うように感じる。距離延長ではモンドの先行力を、レヴァンテライオンが前に行き過ぎるときっと単調になると思う。

 

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新馬回顧<7/23・24>

読了までの目安時間:約 3分

 

馬場が荒れ気味の7月開催の最終週独特の芝の状態となった中京と福島では、その芝の新馬戦が3鞍行われた。
不思議なもので、福島の方が多少は馬場がもっている印象だったのだが、中京1400、福島1800とも、ローエングリン×サンデーサイレンスの配合が1着で駆け抜けた。

中京で勝ったヴゼットジョリーは、手応え十分で直線満を持して追い出されたラニカイサンデーを坂上で捉えきり、突き放す強い勝ち方だった。
福島の牝馬の中距離という変わった条件の新馬を制したぺイドメルヴェイユもゴール前の差し切り勝ち。
時計が平凡だったにしても、なかなか味のある内容であった。

福島1200は、直線半ばからは2頭の一騎打ちになるも、好位からスムーズに伸びたナリノメジャーのセンスが光った。ダイワメジャー牝駒。

日曜日は芝のマイル以上の競馬が、きっちり良馬場で行われ、みな61秒台の1000M通過で力勝負となった。
函館1800Mでは、人気のワークフォース産駒・アドマイヤウイナーが、勝負どころで置かれそうになりながら、直線は迫力の伸びで前を捉えきった。
内枠でなければもっとスムーズだったかもしれない。

中京のマイルは人気順通りに決まって、平穏な決着。
絶対最後は外という馬場状態を5分どころから差してきたクライムメジャーは、サトノノブレスの半弟。曲者にならなければいいのだが、今のところ、高性能エンジンがスムーズに機能している。
福島では2000M戦が行われ、ペースもあって、最後は外差し競馬。
ジェードグリーンの猛追を凌いで初陣を勝利したキングズラッシュは、ルーラーシップ×シンボリクリスエスという重厚な配合の馬。
決め手は大したことないだろうが、条件がぴたりと合うと、とんでもないパフォーマンスを見せてくれる魅力的なパワー型に育つはずだ。

日曜の勝ち馬は、重厚な血統の馬や大型馬が多かったので、どこかで大負けした後、再度軌道に乗るのに時間のかかるタイプばかりかもしれない。
皆500kg前後の馬体で、絞れればいいという感じでもなさそう。
穴党には、今後気になる存在となる。

 

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中京記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

何でもありの福永最終週祭りは、通常ならまず圏外の位置にいたガリバルディのマイル適性を十二分に引き出して、後方一気を決めるという豪快すぎる結末で、他の実力者たちをまるで相手にすることなく、独壇場のまま終幕を迎えた。

今にして思えば、マルカシェンクの弟である。この馬も兄同様、早くからかなり期待されていた。
オープンに再び上がってから、5着が3連続で少し生ずるいところを見せていたかと思っていたが、昨年から福永騎手ではなく、デムーロ兄弟にルメール、シュタルケにここ2戦はデュプレシス騎手が乗って、中距離のスピード型に育てようという好位つけの競馬をしていたのだが、どうせ人気のないここなら、自分の思っていた理想の形に戻すのもいいのではないか。

同型というか、末脚自慢のダッシングブレイズやトウショウドラフタ、ここに来て大分自在に立ち回って勝ち切ることができるようになってきたピークトラムもいて、ケントオーも前走の米子Sの内容からもっと人気になってもおかしくなかったのだが、結果だけ見れば、いつも中京記念ではほとんど頭までは来ない馬ばかり。
「ダメだったか」

直後にウインフルブルームが奇跡の復活を果たしたことで、何だか中京記念って一体?状態のフワフワした気持にもなってしまったのだが、結局のところ、人気馬の弱点が最も引き出されてしまうのが中京記念ということになるのだろう。

完全に自分の世界に入っていたガリバルディと福永騎手のコンビが、ダメ元で大外に振って末脚を伸ばしてきた時、荒れ馬場であることは百も承知で、一番伸びないところに入っていった人気2頭のもがき苦しむ姿が画面に映されていた。
トウショウドラフタは、近年よく起こるとんでもない量の降雨の影響をもろに受けたファルコンSの勝ち馬だから、インをついたこと自体は問題ではない。

しかし、3歳馬が滅多に出てこられないレースに、GⅠ好走馬であるトウショウドラフタが登場するということ。
外差し競馬であれば、真っ先に評価されるだろう差し、追い込みに魅力を感じさせるダッシングブレイズ。
前者は、外から伸びるというイメージは特別はないが、距離をこなすのに何か工夫がいるイメージがみんなにあった。
後者には、ただひたすらに不器用で揉まれ弱い、豪快な競馬が合うが故に伴う危険性が常に付きまとっていた。

恐らく、関屋記念であれば、ダッシングブレイズは3倍を切る単勝支持であり、トウショウドラフタだってもう少し人気になって混戦ムードではなかっただろう。
が、3.5倍であり、5.3倍である。
ハンデ重賞では買いたくない人気馬という意味では、先週のバイガエシやレッドレイヴンと同じような存在。

ダメだったかの本心は、でも、ちょっと違う。
そんなジンクスなど簡単に破ってしまうはずの才能があると、みんな信じていたからこその支持なのである。
ただ、極めつけの外差し馬場で、仕掛けのタイミングが普通とは違うポイントであった方が、確実に勝機が出てくる特殊な条件で、ダッシングブレイズは危ない人気馬らしい弱点モロ出しの揉まれる競馬で見せ場なく敗れ、後者は、適性を感じるがあまりにリスキーなイン強襲を狙い、互いに上がりは34.6秒で二桁着順。

一方、期待されなくなったピークトラムは正攻法でそれを0.2秒上回る脚を使って、中身の濃い2着。
ガリバルディに至っては、人気両頭を1秒上回る脚で突き抜けた。
もっと後ろにいたケントオーも決め打ちの殿一気で3着。
無論、皆外を積極的に選んできた馬たちである。

ちなみに、最終レースは先行残りで、3着にやや過剰人気で、しかし追い込んできた福永騎手の馬が馬券に絡んだ。
むしろ、雨が降ってもっと馬場が荒れないと、脚質で決め打ちも難しい。
本命党泣かせのレースというより、穴党をも大いに悩ませるこの超バイアス重賞は、来年もファンを振り回すはずだ。

 

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中京記念 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

信じてみるか、今回もやめるべきか。
重賞実績【0004】、うち1番人気2回の馬が、56でハンデ戦に出てこられることをどう考えるべきなのか。
ダッシングブレイズにとって、ここがベストの舞台なのかについても再考すべき舞台であろう。

末脚勝負に自信のある3歳馬のトウショウドラフタが出てきた。
このレースは、ずっと春の開催であったというだけではなく、マイル戦になった12年から0頭、1頭、1頭、0頭と、ある意味で7月開催になってから函館記念と同様、勝負になるレベルの3歳馬が好き好んで出てくるような舞台ではないのだ。
中京のファルコンS勝ちのトウショウドラフタは、NHKマイルC5着の実績もあり、また左回りで4勝している有力馬。
ただ、ハイレベルのGⅠで掲示板に載った馬の上がり目というのは考えにくい。

しかし、8月開催の札幌記念がそうであるように、タイトな競馬に器用さが求められようとも、力が及ぶだろうことが事前に証明されているのであれば、いくらでも古馬相手に斤量の利を活かして、互角に戦うことは可能なのだ。こちらのハンデは54。

「必ず追い込み馬が来るレース」
前走復活の狼煙を上げた重賞馬・タガノエスプレッソが、騎手の性格もあって再び先行位置につける競馬をしたのなら、できる限りそれを追いかけようとする馬、すっと先手を奪えれば行ってしまってもいいという馬はいるので、それなりのペースにはなるはずだ。
58秒前半までは想定しづらいものの、昨年少し速く感じた中盤の通過ラップが34.7-46.4-58.2と、何も驚くような流れになっていないけれども、追い込みタイプが2頭突っ込んできたので、良馬場予想でも、先週の競馬を見る限り、今年もそれなりの時計を要する差し馬に出番ありの展開が通常の読み方。

故に、人気というか、ハンデ戦で特に取捨が難しくなる展開が合いそうで、かつ人気にもなりそうな2頭は、どうにも切りようがないのである。
レースの歴史が少し好転するという意味合いでの変化を期待して、人気の中心である点と重賞での少しだらしないここまでの戦績には少々目を瞑って、敢えて、ダッシングブレイズの本当の能力が最も引き出される舞台だという一点突破の推理で、中心視したいと考える。

彼のここまでの上がり3Fを見ていくと、
~32.9秒 京王杯SC④
33.0~.4 新馬、甲東特別、紅葉S、リゲルS<いずれも勝利>
33.5秒~ 【1205】

自力で速い上がりに持ち込むことは、殊マイル戦に関しては、なかなか難しいようで、阪神のマイルで3戦3勝、唯一重馬場の競馬で34.4秒の末脚で差し切った記録もそこでのものだから、これまでのダッシングブレイズが得意とした直線勝負での競馬になりやすいこの中京記念は、予測される流れからして、最高の舞台である。

落馬の東京新聞杯は、本来の相棒である浜中騎手の判断ミスというか、末脚に対する過信があった部分も想像される。
ゆっくりエンジンを掛けていくのが合うのは間違いない。
父系がサドラーズウェルズの血を受けるエルプラドを経た変わり種のアメリカ向けの配合の影響もあるのだろうが、本質は、父の母父リアファン<ロベルト系>、母系のオナーアンドグローリー<インテント系>、ミスワキ<長距離型ミスプロ>、ナスクラ<ナスルーラ直系>等、我慢させても味は出ないが、もしも差す形を好むようなら、かなり戦法が限定される不器用な追い込みタイプに育ちそうな血統。

新馬戦でゴールデンバローズ以下を置きざりにしてからというもの、信頼に足るだけの実績を上げることはできなかったが、落馬後のあまり得意ではないだろう速い流れの競馬でも勝ち馬とは0.4秒差のところまで詰めてきている。
成長というよりも、案外打たれ強いところがあるのかもしれない。

父がサドラーズウェルズの血を持つトウショウドラフタやちょっとは決め手が使えるようになったチチカステナンゴ産駒のピークトラムなどを相手中心に、

◎ダッシングブレイズ
○トウショウドラフタ
▲ピークトラム
注スマートオリオン
△タガノエスプレッソ、ダノンリバティ、ダンスアミーガ、マイネルアウラート

といった狙い方で、ここは比較的重点投資の形をとりたい。
53で特段買いやすいわけでもないダンスアミーガは、時計が平凡なレースで混戦だと怖い馬。デュプレシス騎手の乗り方は不明だが、この手の牝馬は、牡馬相手の方が力を出せる場合が多い。

 

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1番人気敗退の復習①

読了までの目安時間:約 3分

 

<函館2歳S>
ちょっと古いから参考になるかはともかく、
03 ナムラビックタイム 1.8倍<1000M<稍>新馬圧勝→ラベンダー賞勝ち>
05 アドマイヤカリブ 1.3倍<新馬戦、開幕週圧勝>
らが連を外している。
5着と3着だった。

共に、この後のOP特別は勝てたが、重賞タイトルに縁はなし。
前者は、雨を言い訳にできるかわからないが、レース時は稍重馬場。
1000Mの新馬勝ちの馬は信用できない部分もあり、当時は、開催は全8週あって、だいたい本州が梅雨明けしたころに、いよいよ馬場が怪しくなってくる傾向があった。
アドマイヤカリブは、その影響をもろに受けた。

今は開催の前倒しではなく、ラベンダー賞廃止の影響が大きい。
でも、新馬楽勝馬を負かすのは大変で、よりタイトになる1敗馬のローテの影響か、7月開催になってからキャリア2戦馬は着止まり。
1番人気は2勝で、時計が速くなれば、快走の記録もあてにはなるが、あまり楽観視するのは禁物だろう。

<中京記念>
こちらも開催時期が変更され、今や、夏の波乱必至重賞の代表格となった中京記念。
1番人気馬の単勝オッズだけ見ても、
5.3-4.1-5.3-4.8
どんなに混戦のレースであっても手堅く馬券を買ってコツコツ当てるのをよしとするファンたちが、ちょっと狙いたくないオッズの人気馬である。
故に、この4頭は上位争いにすら加わっていない。

雨の影響が大いに出る年もあるが、結局、人気になった馬の支持の理由の方が問題もある。
12年のダノンヨーヨーは、1年以上馬券に絡んでいなかった馬。14年は、3連覇のかかったフラガラッハが道悪で消えた時。
どちらも、かなり決め打ちの後方待機策をとる馬だから、来ない時もあるというか、買わない人はきっちり消しというタイプでもある。
1番人気の脚質は、結果に大きな影響を与えることも多いが、夏のハンデ重賞で実績を買っていては当たらないということだろう。

一週前の馬場が、前週の道悪の影響を受け、今年も外差し傾向を示しつつある。でも、人気の追い込み馬を追いかけるレースではなく…。

 

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王位継承

読了までの目安時間:約 3分

 

その競馬に向く馬というのは、例年数が限られる。
王位継承とは少々大袈裟な表現だが、適性の差で他の人気馬を抑え込んだのだから文句はない。

芝 キタサンブラック・マリアライト
古馬のGⅠというのは、人気に応えてこその面もあるのだが、菊花賞馬の天皇賞制覇、古馬のチャンピオン級を専門家が逆転の宝塚記念と、パターン化されたものが一度壊された後の再構築ということで、興味深い結果となった。
有馬記念馬を負かしたキタサンブラックは、その時は古馬初対戦で3着。鞍上の乗り替わりもあった。
春は武豊で。オーナーサイドの意向も反映されたのか、騎手冥利につける指名を、見事勝利という形で応えた。
それと同期の蛯名騎手が騎乗した、有馬は4着だったマリアライトが、仁川でダービー馬斬りを成した。
因縁深く仲良しの名手2人が、ルールを無視した怒涛の快進撃を続けた王者を完封したのだから、痛快である。

ダート モーニン・キョウエイギア
あとはホッコータルマエとコパノリッキー。
若くて粋がよくて、力は確かだが、ツボがある2頭なのかもしれない。
モーニンは明らかにスピード型で、1400Mでも高速の走破記録を持つ馬だった。
キョウエイギアは、地味にキャリアを積み重ねた馬で、正直、この前のレースで力を出し切った人気馬との上がり目の差も大きかったが、想像以上にディープスカイらしい春の変わり身を見せてくれた。
前者は重、後者は良。例年の馬場状態と正反対だったことが、新王者誕生の流れのあるあるを生んだのだろう。

この夏は、ベルカントへの期待が大きい。
2000重賞の王者といえば、ミヤビランベリ、3連覇のエリモハリアー、メイショウカイドウ、ナリタクリスタル…、いかにも巧者という雰囲気の馬が多い。
新潟1000M。巧者しか来ないわけではないが、苦手な馬も多いところで、昨年休み明けから結果を出したベルカントは、カルストンライトオ、カノヤザクラなどと並び称されるだけのマイスター候補の筆頭に今在る。
海外遠征帰りの馬がオールズッコケ状態で、CBC賞も納得の3着だった。
さて、誰が乗るのだろうか。

 

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高馬評定

読了までの目安時間:約 3分

 

ざっと、先週のセレクトセールの高額落札馬の血統面を考察していく。
まあ、ディープ産駒しかいないのだが…。

オーサムフェザー2015(牡)
26000万円
母父オーサムオブコースは、日米で活躍馬を多く出すヴァイスリージェントの直系。これがリファール肌の配合だから、ディープをつけると、それとノーザンダンサーの継続クロスが自然とかかることになる。
クイルはマルゼンスキーの祖母として有名だが、その一族。芝の末脚勝負向きか。

シャンパンドーロ2015(牡)
23500万円
母父メダグリアドーロで、こちらはチャンピオン配合といった趣。
当然、ノーザンダンサーの薄いクロスも持っているから、クラシック向きの素地も備わっている。唯一、そのすぐ前の代に淡白な印象の種牡馬が並んでいるので、馬力型に育つとダート馬になるかもしれない。

イルーシヴウェーヴ2016(牝)/マルペンサ2016(牡)
28000万円
・左記の馬には、フランケル産駒の持ち込み馬である姉がいる。
母がノーザンダンサーの5×5×5で、底上げ効果のあるクロスが掛かっている。
母母父レインボウクエストは、メジャーエンブレムやアンビシャスなど活躍馬が多く、3年後にまた流れが来るかもしれない。

・こちらは、サトノダイヤモンドの下。
兄超えが簡単かどうかかはわからないが、そっくりなのは間違いない。
極端なスピード勝負には向かないが、配合そのものは中距離のパワー勝負向きの性質を示しているから、本質の差は出ないはず。

カンビーナ2016(牝)
23000万
母は重厚な血統のアイルランド産馬。当然、ノーザンダンサーの血もいっぱい入っているわけだが、母父のホークウイングはウッドマン×ヴァルデローム。
ディープの配合とも少し似ているから、牝馬でもあるし、決め手もそれなりに期待できる。

マンデラ2016(牡)
24000万
全兄はマイラーズCレコード勝ちのワールドエース。
素軽い動きができるとスピード型、鈍重だと下級条件馬。ドイツ血統など、そもそも高速馬場には適さないわけだから、はっきりと才能は分かれる。
叔父マンデュロもそうだが、2000Mまでの馬だろう。

 

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