2016 競馬ニュース

JUST競馬予想ブログ

ダービー馬の意趣返しか

読了までの目安時間:約 2分

 

凱旋門賞と英チャンピオンSを両睨みで、それぞれの前哨戦に最も重宝されている3週間前の愛チャンピオンSで、よもやの惨敗を喫していた、今季の仏ダービーウイナー・アルマンゾルのまたしても、まさかの凱旋門賞参戦が、俄かに現実味を帯びてきた。

近年のトレンドである、無敗のオークス馬による古馬斬りが、ラクレソニエールの事実上の故障回避により叶わなくなり、代わって主役候補になる斤量利のあまりない古馬勢と、昨年のような主役の不発によってでしか出番の巡ってこない3歳牡馬の争いとなれば、まだチャンスがあるのでは…。

水曜日の昼下がりの時点では、まだはっきりとした陣営の意思は示されていないが、古馬が不利ということは誰でも理解しているところ。

世界の潮流に合わせて、ダービーもオークスも2400Mから短縮してからというもの、地元のダービー馬はなかなかチャンスを得るところまでも至らず、前述したように、牝馬も強いし、一時期よりも英ダービー馬が盛り返すシーンも多く見かけるようになってきた。

フランスの誇りである「欧州競馬の最高峰」が、芝競走におけるステータスで在り続けるためには、ネイティヴダンサー系が3連続で配されたこのスピード優先型の中距離馬に、勇躍参戦、大立ち回りを演じた末に日本のダービー馬もろとも葬り去ってもらいたいという気持ちはなくもないはず。

前走惨敗から名誉回復の一手として、再びの国内戦での大金星を目論むならば、それなりの根拠を示す義務が陣営には求められる。
今秋のアメリカ、アジア遠征まで視野にあるならば、当然、どの道を進もうとも好結果を出さなければいけないが、果たして。

 

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天皇賞(秋)展望

読了までの目安時間:約 3分

 

3歳の才能が一枚欠けて、それでもまだまだ夢の対決の構図に、ファンの失望するメンバー構成になることは考えられない状況。

4歳世代が春の中長距離路線を牛耳るかのように思われていたが、宝塚記念では、エリザベス女王杯優勝以降、名うての古牡馬相手に好走を繰り返していた5歳のマリアライトが、またしても大舞台での勝負強さを見せ、サマー2000シリーズも、4歳1勝に対して5歳2勝と、土俵際から大分盛り返して、一年前の構図に戻りつつある。

その5歳勢。
ゴールドアクター
マリアライト
モーリス
エイシンヒカリ
など、トップ軍団を列挙しただけでも、一応候補に挙がる同期のクラシックホースの影が薄れるほどのタフなメンツが揃いそうだ。

キタサンブラックやリアルスティールが当面のライバルにはあるが、実際のところ、格ではまだ及ばないだろうアンビシャスやミッキークイーンが、4歳の主力級であろう。
国内の主要競走で、一定以上の結果を残し、2000Mに適性を感じさせるここまでのパフォーマンスであった。
が、ミッキークイーンは、エリザベス女王杯を経て、この秋は様子見の気配。
JC狙いで、有馬は余力があればというローテになりそう。

だから、相手になる組もまた5歳ということは想定される。
ネオリアリズム
アデイインザライフ
はもちろんのこと、
ステファノス
イスラボニータ
ら、昨年の好走馬も控える。

いくらかマイル路線にシフトしてきた、この世代の牡馬のトップホースという評価を受けてきたイスラボニータと、途中から牽引者となったモーリスは、本質では似たようなところがある。
彼らのマイル狙いの回避も有り得なくはないし、エイシンも帰国初戦で休み明け。

勝ち馬はこの中に挙げた誰かであろうが、相手もいるという保証はどこにもない。
速いペースで強いのはマイラー。エイシンの好む平均ペースであれば、中距離で今一番強い馬が有利だろう。

スプリンターズSが終わった晩、2年ぶりに日本馬が参戦する凱旋門賞が開催される。
特に、天皇賞とコネクションを成すわけではないが、そこで掲示板に載る馬が現れると、同期が目覚めることがある。
毎日王冠組の3歳馬には気を付けたい。

 

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凱旋門賞展望

読了までの目安時間:約 3分

 

ラクレソニエールという、凱旋門賞仕様の3歳牝馬が登場はずだったのだが…。
バゴと同じブラッシンググルーム系の才女は、トレヴやザルカヴァと同じ無敗の地元オークス馬という金看板を引っ提げて、堂々と勝ちに出られる段取りを整えてきた。

高々GⅡ1勝の外国馬・マカヒキは、大いになるリスペクトの向こうに、似たような決め手で勝負できる可能性に、逆転の見込みがある程度だったのが、様相一変。

 
それと同じような勲章を持つ本家ダービーのウイナー・ハーザンドは、あのシーザスターズの産駒。
タブルの親仔制覇に期待をかけるのもいいが、この馬はソフトコンディションを好む馬。
おまけに、愛チャンピオンS大敗後、外傷を負っていることが判明。
日本ほど、GⅠへの執念を燃やすということはないから、出走馬確定後の取り消しも想定内だ。

 
ならば、当地のダービー馬・アルマンゾルは…。
ブリティッシュチャンピオンS参戦がほぼ確定。地元勢の有力馬がいなくなってしまった。

 
今までの日本馬のスタンスとは逆で、本当の敵は、あの大器晩成の鑑・ポストポンドということになる。
エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが好走しながらも負けた相手は、皆3歳馬である。
昨年のキングジョージ優勝から、都合6連勝。

鞍上もアッゼニに固定され、大事に使われた甲斐あって、一戦ごとに逞しくなっていった。
日本ほどではないが、ミスプロ系同士の配合で不安はあるものの、父ドバウィの中にはダンシングブレーヴとミルリーフの血が入っている。

 
マカヒキの評価が繰り上がったといった趣だ。
古馬王者に総合力で挑むことは無謀なことであり、未だ重馬場でしか結果を出せていない揉まれ弱い日本馬には、運も必要か。
が、良馬場のシャンティイでは、我々が見慣れている凱旋門賞と違うファクターで、勝負が決する可能性もある。

ロンシャンの時計勝負は苦手としてきたが、終いの坂があるシャンティイは、時計が速くても軽い競馬にはならない。
マカヒキという馬は、ダートもこなせそうな血統ながら、しなやかな走りをする。
今回ばかりは、良馬場で有利となる瞬発力勝負が望ましい。雨では厳しい。

 

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新馬回顧<9/24・25>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜日の3戦は、全部稍重馬場。
阪神からは、今週も圧勝馬が登場した。

デルマコイウタ以下が全く無抵抗のように映る、颯爽とキャンターがてら新馬戦を勝ってしまったマイル戦の(牝)ミスエルテは、じわっと動いていくとそうは簡単には止まらないフランケル産駒。
母父プルピット、その次がストームキャット系のヘネシーというアメリカ配合も手伝って、まるで重々しさがない。このアウトサンデーの才能は侮れない。
その後のダ1400戦4馬身差快勝のストリートセンス産駒・コーカスも、米×欧という配合。
馬場・展開に関係なく、1分25秒台前半の時計は素晴らしい。こちらも面白い存在だ。

一方、例によってスローになると、何が起こるわからない中山マイルは、難解な決着に。
近親にブルーコンコルドがいるブラックタイド牝駒のライジングリーズンが混戦を制したが、この後には中穴では利かない人気薄が飛び込み、波乱となった。
母系のパワフルな血がオッズの割れたレースで活きるというタイプだろう。

雨が上がり、良馬場に回復した日曜日。
注目馬・エアウィンザーの登場した阪神芝1800Mは、淀みない流れで1分47秒台の決着。
が、勝ったのは、弟は弟でもタッチングスピーチの下の方・ムーヴザワールドであった。
互いに、勝負所で他馬のプレッシャーと戦うことになったタフな展開からも、パドック気配では互角で、直線の攻防は予想通り。
が、エアは外を回って早く抜け出せた分、渋い配合のムーヴには有利だった。展開の綾としか言いようがない。
勝負付けはまだずっと先になる。

中山では2000M戦を開催。
人気のブロードストリートの半妹でマンハッタンの仔・キャナルストリートが、断然の人気に、ゴール前数センチ抜け出し、それに応えた。
距離は合っていたが、コースが合っていなかった。そもそも、まだ真っ直ぐ走ることにも課題が残した一戦。
それでも2、3着はハービンジャー産駒で、本格派の気配が漂う。
ダ1200の方は、重馬場を正攻法から抜け出したフレンチの産駒・ファンヴィーが勝利。
本当は1800M向きのような気もするが…。

 

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神戸新聞杯 -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

パドック気配からして、仕上げ過ぎず、トライアルの作りに徹しながらも、距離への不安を少しでもなくすために、一方は前を見る正攻法から、もう一方は変なスイッチが入らないように丁寧に後ろからいき、それらダービー上位組より乗りやすかった続く人気の組は、自由な位置取りで、外目からの競馬となった。

が、直線は、先週のローズSのように、やや意外な展開に。
内から攻めてくるミッキーロケットの激走は、きっちり権利を獲って出走した皐月賞7着のナムラシングンより、遥かに上昇力を秘めていたことを示す、理想的な夏叩き上げの成長曲線を描き、あわやの2着。
ただ、正直言うと、あまりキレないとされるサトノダイヤモンドよりも、サンデーの血が全く入っていないミッキーロケットが反応よく内から競り負かせるほどの鋭さを秘めていたかというと、ゴールシーンは予想通りであった気もしないではない。

危ないようで、実はそうではなかったけれど、本当にサトノダイヤモンドは強いの?
問題のある内容であったかどうかを、今回は考えてみたい。
鋭さを活かそうとして失敗したのは、ダービーもそうだし、今回も結局はそうだろうと思う。
ただし、未知なる3000Mを前にして、正攻法からの抜け出しを己のスタイルとするのであれば、どんな相手が現れようとも、自分から型を崩すことはできない。

結果として目下のライバル、言うなれば、叩き合うはずの相手と考えていた人気上位勢は、自滅もあったのだろうが、しっかりと勝負付けを済ませた格好となった。
皐月賞でも戦っている。距離が延びて、逆転はされなかった。
そこは良しとしよう。

ただし、相手が自在に動ける、長距離ならもっと競馬がしやすくなるだろうディーマジェスティを、または、4着で権利獲りこそ叶わなかった、本番はもっと積極的に動いてくるだろうカフジプリンスを相手としたときはどうだろうか。

これが今までの中距離における順位付けの通りに決着したのだとしたら、3000Mでもまた、やや鋭さに欠ける惜しい内容の競馬に終始する可能性もある。
エアスピネルだって、一叩き一変で、正攻法の形に戻せば、例年の馬場状態となった際は、案外侮れないかもしれない。
が、それは次も止まってしまうことは想像できるから、自身が成長を示していたかの方が問題で、その点での上がり目は、そこまでは感じなかった。

いくらか、しなやかなフォルムにも映ったが、元来、スタミナ勝負には向かない南米血統だから、奥行きという点で、今回は底知れぬものを示せなかったのは残念だった。思われているより、成長力がないのではという説があったが、どうもその見立ては正しいように思う。
今後、しなやかに走ることでキレを出せないのであれば、もう策は自然と好位、もしくは番手付けの形になっていくだろう。
それはできれば避けたい、人気馬に乗る側の立場も追いかける側の心理もよく理解しているルメール騎手とすると、昨年のリアファル以上に、アシストを必要とするものを感じたかもしれない。

動かしていけば、今度は止まってしまう可能性をライバルが前哨戦の時点で示している。
昨年は、正攻法でマークされ、最後は競り落とされた。
今更、逃げることはできないだろう。結果は出している。
2戦目の内容から、3年前ほどではないにせよ、ある程度湿ってくれると嬉しい馬なのは間違いない。

時計が速いから、究極の上がりが求められるわけではないし、上手に競馬できる馬が、スムーズなコース取りで競馬するには、昔の菊花賞より遥かにやりやすいレースとなっているが、それが敗因にもなってきたサトノダイヤモンドには、しっかり仕上げてきたミッキーロケットに追い詰められたことが、次戦での不安材料を顕在化させてしまったような、ちょっと物足りなさを残した秋初戦であった。

 

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神戸新聞杯 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

昨年と同じ15頭立て。
セントライト記念は、どうあがいてもさすがにディーマジェスティを負かすところまでいかないだろうというメンバー構成だったが、こちらには箔を持っていない世代のツートップたるエアスピネル、サトノダイヤモンドらの名がある。
あの皐月賞であり、あのダービーで好走した猛者である。
先週のシンハライト&ジュエラーのような離れ離れになるゴールシーンは、こちらは順調に戦ってきたこととダービー組の圧倒的な好走率を考慮すると、切るだけ無駄だろう。

さて、そうなってくると気になるその他の組。
ダービーからの直行では、その前哨戦たる青葉賞、京都新聞杯の各2着馬であるレッドエルディスト、アグネスフォルテらもいるが、問題はこの夏、非常に目立つ勝ち方で3勝目をあげてきた3頭、
カフジプリンス
ナムラシングン
ミッキーロケット
らである。

例年の神戸新聞杯であれば、間違いなく上位人気、準オープン勝ちがありながら3番人気に止まっていた昨年のリアファルのようなパターンが、彼らにとって理想の構図とするならば、ダービー組がやけに人気になれば面白かったのだが、良馬場で強い勝ち方をしてきた馬だけだから、同等評価はなくとも、トーホウジャッカル級の本番大爆発のトライアルというパターンは、今も昔も相当数好例があるので是非とも肖りたいところで、ナムラシングンは若葉S2着、皐月賞7着。
きっと、ダービー見せ場なしの重賞2着組より、前走の勝ちっぷりを考えると評価は全然上という感じになるはずだ。

出世レースの阿寒湖特別を圧勝したことで、一気に3連勝で本番もと思われていたカフジプリンスは、それがかつての開催終盤ではなく、開幕週の施行の影響で、一回古馬オープンを使う羽目になって、乗り替わりの弊害か人馬のリズムが悪く、6着に敗れてからの参戦となった。
スプリングS2番人気5着のミッキーロケットも、北海道で順当に3戦2勝でこちらに。

魅力はある。ただ、どうも怪しい。
一番怪しい最も有力の上がり馬であるカフジプリンスは、岩田騎手は乗ったことがあるとはいえ、また乗り替わり。
ミッキーロケットも有力だったが、波に乗る池添騎手は、恐らく迷わずにナムラシングンを選択したように思う。

皐月賞、ダービーの上位5頭、この秋の前半は3頭での争いになるが、彼らはまず崩れないことで知られる面々。
むしろ、GⅠを勝ち分けた3頭より、選り好みは少ない。
それに負けたナムラシングンが最右翼では、いつも通りの神戸新聞杯ではないか。

中長距離はじっくり構えて乗るのが流儀の四位騎手騎乗のレッドエルディストには、イコピコの再現を期待しつつ、前まで乗っていたロードヴァンドールの方が、展開上は有利。
込々、様々な角度から穴を狙っても、先週は雨によるヒモ荒れという構図だと決めつけてしまえば、
◎サトノダイヤモンド
〇エアスピネル
の基本スタイルは捻じ曲げ難い。

従って、
▲レッドエルディスト
×ナムラシングン
△イモータル、カフジプリンス、ミッキーロケット
と、どうしても手堅い予想になってしまう。
敢えて、血統に見合った距離を使ってきたイモータルも加えたのだが、一度はマイル狙いに切り替えた点は無視できないので、強気には推せない。
ダービーは体調も距離もよくなかった印象だが、この手の馬は、オンオフの切り替えも気を払わないといけないから、ここまでは様子見での薄め流しをしないといけないと考える。

 

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菊花賞展望

読了までの目安時間:約 3分

 

希望といえば、春の続きを見てみたい。できることなら、マカヒキにはトリコロールの隣に日の丸を掲げられるような偉業を成し遂げてもらいたい。
ディーマジェスティV.S.サトノダイヤモンド+トライアル好走組への期待は、そのことでより、確実性のある理想的な展開へと繋がっていく。

セントライト記念のディーマジェスティは、不完全なレース内容で、力の違いを見せた。
中山外回りで、精々5番手くらいの馬がロスなく外を回して差してくるくらいのいつも緩い流れから、勝負と関係ないところで動いて行って、ただ、当面の叩き合う相手になるだろうゼーヴィントをねじ伏せてしまった。
スタミナ◎、底力◎、自在性〇。極端なスピード勝負では困るが、とても菊花賞で連を外すような競馬の内容ではなかった。
この組の着順逆転は、枠と不利の両面の要素がかみ合わないと有り得ないだろう。

サトノダイヤモンドに期待したいのは、圧倒的な強さというより、春に見せた渋とさと安定感が、春はスピードと決め手で鋭さに屈する形で鬱憤の溜まるような結果に終わったことで、それが返って、秋以降は武器になる可能性を示したとも評価できないわけでもないから、最有力候補としての走りがもう一度見せられるかが注目点だ。

菊花賞でディープ産駒はここまで勝てていなくて、長距離重賞も善戦止まりの傾向は顕著なのだが、逆に言えば、いつでも勝てるゾーンで最も多くの活躍馬を出している優秀な種牡馬とも見て取れる。
だから近年では、なんだが信頼できる実力馬に菊の大舞台を任せても安心な状況にあるから、神戸新聞杯の結果如何で、ほぼ全ての概要は判然とするはずだ。

ディープ自身が駆けてから、その初年度産駒を送り込んだ5年間は、1番人気が1勝だったのが、ここ5年は3勝。
皐月賞非連対馬が神戸新聞杯を勝って人気になった近2年と、それ以前の馬では、競走成績の安定感に差異があった。
荒れるなら、再挑戦となるナムラシングンが、神戸新聞杯で目立たない程度に負けて、権利を得た場合か。
想定よりメンバーが揃わなかった分、当たり前の好走では後が続かない。あとは、ヒシミラクル的存在のカフジプリンスに期待。

 

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重賞1番人気敗退の復習③

読了までの目安時間:約 3分

 

オールカマー

21世紀に入ってから、中山では13回行われているが、1番人気は【4315】とまあまあ。
ただ、大きな落とし穴があって、【3310】と【1005】という明らかな棲み分けが、GⅠ連対実績という細かい目のフィルターを通すと、実に分かりやすい形で顕在化する。
GⅠ3着があったエアエミネムと、ダイワテキサス、ハイアーゲームに差がついたのは、休み明けなら格上の馬で、そうでなければ夏に結果を出していること。
加えて、4着の両者は、ここに至るまでが大分タフで、テキサスは関屋記念で61を背負って好走し、ハイアーは歴史的レコードの出たダービーの3着。
消耗しても、半端な上昇力でも、ここでは通用しない。

あとの消えた組は、基本的に押し出された人気だから、小倉、新潟記念に毛の生えた程度のメンバーでない限り、夏競馬組は連下としたい。

神戸新聞杯

07年の大幅変更後の9年間で、1番人気馬がダービー不参戦であったケースは、ただの一度もない。
ダービー連対馬は【4400】とほぼ完璧なのだが、ここで1番人気だと【4100】。
10年にダービーの着順が入れ替わったのが唯一の敗戦の例で、あとは楽勝か力が違うというパターン。

が、ダービー連対馬を差し置いて、ダービー1番人気の着外の馬がまた人気になると、【0002】で、何故かダービー連対馬も敗れる。
ダービーのレベルも多分に影響するようで、セントライト記念でダービー組の馬が勝つと、1番人気は【3200】でクラシックホースは負けていない。
波乱は来年以降に期待である。

翌週行われるスプリンターズSは、GⅠ昇格後のこれまで1番人気が【11618】という結果で、イメージよりはまともに収まっているのだが、3着以下となると、あのタイキシャトル以外は、競走中止のケイエスミラクルを除けば、
ダイタクヘリオス
ゼンノエルシド
サニングデール<不良>
アルティマトゥーレ
グリーンバーディー
ロケットマン
ハクサンムーン

らが、実績上位ないし、同格くらいの馬を差し置いて、国内の強い馬がいるのに過剰人気になった面々ばかり。
勢いと実績に逆らうレースではない。

 

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戸崎と牝馬とMVJ

読了までの目安時間:約 3分

 

中央移籍直後から、日本競馬の中心的存在になった戸崎圭太。
いい時というのは何でもうまく回っていくもので、今は人気のあるなしに拘わらず、ベストポジションからのスムーズな抜け出しで、極端な策をとらずとも結果を残し続けている。

戸崎の成長要因は、名牝との邂逅とイコールである。
実績に加え、騎乗スタイルが地方出身騎手の今までのそれとは一線を画すことにより、牝馬を任せたい、もっと言えば、牝馬全盛の時代にあって、高水準の牡馬混合GⅠにも対応可能な馬はゴロゴロいるから、その機会は必然的に増加した。

中央の所属になってからというもの、勝利はおろか、2着になったGⅠもことごとく牝馬戦であり、牝馬でのもの。
今春も、牝馬でGⅠシーズンを締めたようなところがある。
ジェンティルドンナ、ストレイトガール、いずれタイトルを獲ってくれるだろうルージュバック…。

サマーシリーズの終盤も、ブランボヌール、カフェブリリアントらをアシストすることで、断然の優勝に繋げた。
思えば、テン乗りのビッシュも、タフな流れが比較的得意ということをオークスで証明していたとはいえ、見事な捲りで完勝だった。

福永祐一が牝馬のエスコートを得意とすることは知られているが、彼とリーディング争いを繰り広げていた岩田康誠などもそう、何故だか、牝馬のタイトルに縁のある騎手というのは、必然的にMVJの最有力候補になっている。

騎手それぞれに、短距離であるとか、地方出身ならダート、中央のベテランなら中長距離と、得意分野というのはあるから、それぞれで必ずしも巧者やチャンピオンがいるとは限らない牝馬という括りで得意というのは、あまり強調点とはなりえない。
でも、平均的に満遍なくとなった時に、牝馬の力を借りないと勝ち鞍も賞金も稼げないということなのだろう。

近年は、地方出身騎手の影響を受けてか、かなり大きなアクションで追う若手が増えているが、地方から来た騎手は、牝馬へのアプローチをマスターすることで、芝への対応力に柔軟性を加えて、成功例を作った。
あまりにも学校で習ったことと違うことをやりすぎると、一からやり直しになってしまう。
戸崎に学べ、である。

 

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ホワイトフーガ敗れる

読了までの目安時間:約 2分

 

敬老の日、大井の昼間の開催で行われたJBCレディスクラシックの最重要前哨戦であるレディスプレリュード(1800M・重馬場)は、単勝オッズ1.3倍、昨年大井で行われたレディスクラシックを圧勝したホワイトフーガが、直線はその時通ったインのラチ沿いを選択するも、マイペースで前を行った園田のトーコーヴィーナスをなかなか交わせずにもたついていたところ、外から抜群の手応えで伸びてきたタマノブリュネットにまとめて捉えられ、同馬が重賞初制覇を達成し、波乱の結果に終わった。

勝ったタマノブリュネットは、ジャパンダートダービーを圧勝したキョウエイギアと同じディープスカイの産駒。
2着に入ったトーコーヴィーナスが、3歳ダート路線のトップホースであるケイティブレイブの父・アドマイヤマックスと同じ一族のクロフネ産駒。
勢いのある血統に、女王が大いに苦しめられることとなった。
4歳勢の層の厚さは知られるところだが、ホワイトフーガ1強ムードは、この一戦を以って、様相は一変した。

ホワイトフーガの敗因に関しては、様々考えられるものはあるが、本質的に器用ではないことが、蛯名騎手とはここまで2戦2勝で息もぴったりという自在のレースぶりの裏の目として出てきて、今回不発に終わった可能性がある。
最初は、1400戦をハイペースの差し切り。
前回のスパーキングレディーCは、途中から自分のレースに持ち込むために先行策をとって、力の違いで押し切っていた。
昨年のこのレースでは、当時の女王サンビスタなどに力でねじ伏せられていたから、未だ成長途上の馬ということも考えられる。
いずれにせよ、本番では巻き返さないといけない。

 

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