チャンピオンズCに出走予定の2頭 タガノトネール ホッコータルマエ

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

まさかの出来事

読了までの目安時間:約 2分

 

悲しいニュースが飛び込んできた。それも週末行われるチャンピオンズCに出走予定の2頭についてのこと…。

まずは悲報。
水曜日の追い切りの終了後、先日の武蔵野Sを快勝したタガノトネールが放馬し、栗東トレセンの厩舎地区を暴走して、その際に右第3中手骨開放骨折の大怪我を負い、予後不良の診断の後、安楽死処分がなされた。
前年2着の際も、極めて濃密な内容でノンコノユメを苦しめたタガノトネールだが、今年の武蔵野Sはそれを遥かに凌駕する内容で、クロフネの叩き出した不滅とも言われるレコードタイムに、あと一歩のところまで迫る走りを見せ、一気に有力の一頭と目される存在になっていただけに、あまりにも哀しい最期を、ファン、関係者とも、未だ呑み込めないでいるというのが本音だろう。

もう一つが、GⅠ10勝の帝王・ホッコータルマエの少し早い引退の発表。
当然、タガノトネールと共に週末の大一番への参戦を予定していたこのレジェンドも、左前脚の跛行が調教後に発覚し、無理をさせられないとして、記者会見は一転、引退の発表をする場となってしまった。
「来年から新冠の優駿スタリオンステーションでの種牡馬入りが決まっていますので、今後は無理をさせず、脚を治していきたいと思います」
西浦調教師は続いて、大井競馬場での引退セレモニーを含め、今後に関してはオーナーと協議するとも語った。

兎にも角にも、この結末は残念である。
せめてもの救いは、まだまだチャンピオンズCには素晴らしい才能たちが控えているということ。
ファン、関係者ともが真剣にレースに挑むことが、タガノトネールへの何よりの弔いになる。

 

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有馬記念展望

読了までの目安時間:約 3分

 

有馬記念といえば、古くは秋の天皇賞組の選択であり、今は、JC組と菊花賞組の激突というか、その優位性の判断が的中のカギを握っているといっても過言ではない。

ジャパンC組連対馬
~15年
シルクジャスティス
スペシャルウィーク
テイエムオペラオー-メイショウドトウ
アメリカンボス
シンボリクリスエス<2回>
ゼンノロブロイ
ハーツクライ
ディープインパクト
アドマイヤモナーク
ヴィクトワールピサ
ブエナビスタ
エイシンフラッシュ
ジェンティルドンナ
サウンズオブアース
近10年では、連続連対馬は少ないという点は留意したい。

菊花賞組連対馬
マンハッタンカフェ
リンカーン
ディープインパクト
オルフェーヴル
ゴールドシップ
トゥザワールド
皐月賞2着トゥザワールド以外、菊花賞連対馬。

好走すると少し割り引きが必要な近年のJC組の傾向は、その昔、馬鹿みたいに時計が速くなって1か月で立て直せなかった馬の凡走とは異なり、単純にレースの質の変化に対応しきれない馬が多いことが影響している。

ほとんどライバルに競馬をさせなかったキタサンブラックは置いといて、差してきた2、3着が変に人気になれば、消して妙味ありの印象。
中山の方が、もう少し相対的に上がりは掛かる。
そこで差せなかった馬が馬券になってきた傾向からも、正攻法で見直しのゴールドアクター以外は、シルクジャスティス的追い込みで台頭のレインボーラインくらいか。

一方、クラシックレースの好走馬か、さもなければ、古馬GⅠ出走経験か古馬重賞勝利の戦歴を持つ馬なら通用するという、実に明快な傾向に、今年の勝ち馬サトノダイヤモンドは十分に応えられる戦績を残している。

4着以下なし菊花賞馬という括りでは、ステイゴールドの両巨頭でも除外されるが、ナリタトップロードと同じというのは不安ではある。
同期にも古馬にも強力なライバルがいた。
必ずしも、世代最強ではない菊花賞馬も多いとされるが、その勝ち時計が速い年はハイレベルだから、基本的には軸馬になるはずだ。

データを使って検討しても、あまり意味を成さない傾向がある有馬記念だけに、それが通用する場合に関しては、しっかりと絞った買い目で高配当を得たいものだ。
 
 
※当サイトにおける過去の有馬記念予想をまとめてあります。
 >> 2016年有馬記念予想
 

 

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2歳馬選定<~京都2歳S>

読了までの目安時間:約 3分

 

重賞短評から。

京王杯
時計は水準以上。牝馬とはいえ、小倉チャンピオンを倒したモンドキャンノのスケール感は、函館の時の評価通りのものがある。
故に、レーヌミノル同様、距離の壁を突き抜けるものが今後問われるわけだが、抜け出す脚は速くちょっと怪しい。

デイリー杯
牝馬が強い世代の傾向を体現するように、ジューヌエコールがロスのないコース取りで、見事に3連勝を決めた。
ソニンクの系統で、若いうちは完成度の高さで距離をこなせる傾向があるが、実証したという感じでもなく、本番は着候補か。

東京スポーツ杯
ブレスジャーニーが一抜けの豪脚披露。東京専門の嫌いはあるが、そういう馬に限って、中山、阪神が得意というケースは多い。
トラストが力を出し切れなかったから、勝負付けまではまだだろうが、どの道使える脚は短いのだから、右回り慣らしのレース選択をするか否かが、今後の成功の鍵を握る。

京都2歳S
端的に言って、スローの瞬発力勝負でミスプロが自滅の展開。
勝ったカデナは、母系が淡白な印象を受けるので、京都専門になる可能性はある。

ファンタジーS
レースを全くできていなかったミスエルテが、ファインモーション並みのオートマチック車的加速で、力を示した。
内容は新馬戦の方が上だったが、距離短縮の必要性は、血統背景とローテ上の最善策とすると、1着賞金獲得に意味があったとすべきか。

百日草特別 アドマイヤミヤビ
黄菊賞 タガノアシュラ
神ってるルメールと、平均より速い流れを作る逃げで技量の高さをみせる武豊の腕が全てだったとはいえ、それに馬が応えたことを評価したい。
ハーツクライとマンハッタンカフェのそれぞれ良血馬で、2000Mより長いところで出番のある配合だから、今年の皐月賞のような消耗戦は歓迎だ。
ベゴニア賞勝ちのサトノアレスは、ディープだからマイラーではない。

新馬・未勝利組では、
/5 サトノシャーク
/13 ハーツブライト
 〃  グローブシアター
/19 ミッシングリンク
 〃  サーベラージュ
/20 ハナレイムーン
/26 ヴェルラヴニール
 〃  ミリッサ
らが注目馬。
ミスエルテ、ブレスジャーニーを世代のトップに据えるが、朝日杯で結論で出すのが筋だろう。

 

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新馬回顧<11/26・27>

読了までの目安時間:約 3分

 

秋晴れの東京、京都は土曜競馬。
人気馬の強い競馬と同時に、ヒモ荒れで難しい組み合わせも出現した。

東京と京都とも、芝のマイル戦とダートの組み合わせ。東京ダートのみ、残雪もある状況でダートは重。
芝は東京が、ムーア&バリングラの独り舞台。断然人気の欧州型プラスオーストラリアノーザンダンサーの組み合わせで、鞍上も慣れ親しんだ感触の持ち主だったか、直線の伸び方が完全に向こうの馬のそれであった。高速決着への対応力が鍵。
京都もシンハライトの半妹・ダイワメジャー産駒のミリッサが、高性能エンジンで後続を突き放した。
キレないが、スピード勝負の方が持ち味が活きそうなマイラーか。ヘイロークロスを持ち、牝馬で重厚な母系は鉄板のGⅠ血統である。

東京はダートもマイル。
人気の関西馬でサンライズバッカスの半弟・ノヴァが、高速の1分37秒台の決着に対応し、もたつきながらも人気に応えて快勝。
京都1400も、とりあえず買っておけのタピットの産駒・ラビットランが、牝馬ということで3番人気だったのか、それに反発するワンサイドゲームで圧勝した。

バリンジャーの相手はバトルプラン。サンライズはロードアルティマで、ラビットがフリオーソのそれぞれ穴馬を連れてきた。先見の明がある名人ならば、ここでも穴を拾えたことだろう。

日曜日は芝の1800戦が2つ。
京都はかなりの雨量を記録し、重馬場の競馬になった。
その上、1000M通過66秒台の展開も影響し、ダート並みの時計で決着。
好位につけた人気のカワキタエンカが、中団追走からのイン強襲で追い詰めるスパークルメノウを抑え込み、捻じ伏せた。
ディープ同士でも、勝った方が牝馬だから、今年はそっちの方が強いのかもしれない。

東京も同じくディープ牝駒が1番人気に推されるも、お馴染みとなった堀&ムーアの黄金コンビ、レヴァンテライオンと同父の外国産馬・ナイルストーリーの逃げ切り。人気のオーロラエンブレムは、兄弟と同じタイプと考えたルメール騎手の騎乗で、もう直線入り口で勝負ありの展開だった。

 

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ジャパンカップ 回顧

読了までの目安時間:約 6分

 

発走する枠の使い方。
馬場に合わせた乗り方。
相手に自由な競馬をさせない技術。
1000M通過61秒台で単騎逃げ。

ムーアはいち早くスローになることを察知したから、とっとと先行ポジションにつけて、どう折り合いをつけていくかという最大のテーマに挑戦する競馬を選択したが、如何せん、逃げているのが春の天皇賞を逃げ切っているキタサンブラックであり、このレースを3度制している武豊である。
ゴールドアクター行け。ルージュバックもいつもよりはずっと前。
しかし、逃げ馬の競馬に持ち込まれては、後続の使える手は限られてしまう。

向こう流しで突つかせなかった時点で、この結果はもう見えていた。
東京2400Mの競馬は、何度となく制している武豊騎手だが、リードホースに乗ることはあっても、本命馬で先行策をとったことはない。
しかし、それがある意味できない馬に乗る機会が増え、分かりやすい良血馬ではないキタサンブラックで、社台系のピカピカの良血馬を後ろに回し、勝負の追い込みを選択したデムーロ騎手のサウンズオブアースに2馬身半差である。
今まで一番強いキタサンブラックの競馬だったのではないだろうか。

同時に、デビュー2戦が関西馬としては異例の東京での連戦だったのに、類まれなレース巧者ぶりを圧勝の連続で一気に注目のダークホースになり、以降も安定した活躍を見せ、ここまでやってきたことは、近年減りつつある王道のGⅠ馬ヒストリーとして大きな箔も付いた。

血統で勝てないことは判っているが、馬体であり、前向きな気性であり、持続力といったものが、同じくレース巧者のゴールドアクターより、常に勝負することに積極的な姿勢で挑むことのできる強みが、フェアなコースである東京2400Mで活きたのではないだろうか。
仕方ない。それもこれも、大勢が武豊の味方ではなくなったからである。
今回のレース内容、優勝インタビューのコメント。いや、スター武豊というより、ギラギラした目つきで勝負することを貪欲に望む挑戦者の姿に見てとれた。

どうだこの野郎。
怖い武豊もまた、見ていて面白い。
凱旋門賞断念である意味、無念の秋天参戦で圧勝したメイショウサムソンを駆った時も、内心、ここでヒーローになることは望んでいないという雰囲気はあったが、言葉はいつも通りにウィットに富んだものであった。
でも、何か違う今回の名手の姿に、変な話、末恐ろしいものを感じた。
イチローが50歳までやるなら、俺は70まで乗る。そんな勢いである。

カリカリしやすい、よく言えば前進気勢のある馬、平たく言えば、ちょっと乗り難しい馬にゴールドアクター&吉田隼人騎手のような判で押したコンビであったり、世界クラスの名手がみんな乗っていたわけだが、何となく、サウンズオブアースやシュヴァルグランというのは、ゴールドアクターやリアルスティールなどよりも、変な癖のないタイプで、強引に競馬をしなければ、得意条件で結果を出せる馬であったように思う。

デムーロ騎手も福永騎手も、何度も乗っている馬であるから、リアルスティールに対する共通のライバル意識もあったにせよ、差してどこまで勝負できるかという、こちらも勝負の一手でまずまずの結果は残せたのではないだろうか。

しかし、どうも最近気配がおかしいディーマジェスティは置いといて、力の出し切れる後傾ラップで、フェアな戦いをしたにもかかわらず、時計は平凡で、スローだから仕方ないけれども、逃げ馬圧勝の流れになってしまった原因は一体何だろう、とも思ったゴールシーンであった。
キタサンブラックをはじめ、多くの馬が力を出したけれども、筆者の期待した3連勝中のトーセンバジル<中団から伸びきれず11着>にも可能性のあったレースだということに、今でも露ほどにも疑いは持っていない。

何せ、怪しい気配の馬が多かったからである。
春天惨敗でミソの付いたゴールドアクターにせよ、三冠レースで選択した手が全て裏目に出たリアルスティール然り。
いつもツル首で、やる気満々の上、マイナス2kg以上にシャープに移したキタサンブラックは、見てくれのいい馬ながら、人気勢では一番いい出来だったが、鞍上は危ないところもあったと匂わす発言をしている。
宝塚記念は武豊騎手でなければ、ペースを第一敗因とする論調が大勢を占めるようなハイペース。
誰もが一発を狙いながら、実際のところ、このレースで自分らしい走りができたのは、結局勝ち馬だけだったのではないのか。

正直、みんながもう少しスタミナがある少し前の時代のジャパンCだったら、武騎手も勝負の一手を打ち、宝塚記念のような先行策をとった可能性がある。
相手を見て戦える強みのある馬ではあったが、騎手の思い通りに、それも危惧された道悪でもないのにこの結果は、少し相手が楽過ぎたとも言えなくはない。
いい頃のJCの魅力には程遠い、普通の競馬によう見えるJCが多すぎるのは残念だ。

 

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京都2歳S 回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

1番人気のヴァナヘイムは、キレないイメージを少し払拭する騎乗をしたプラチナヴォイスの和田騎手が、ちょっと仕掛けを遅らせて直線に入ってからスパートした影響か、内にモタれた影響を今度はこちらが受けて、絶妙な仕掛けでスパートしたものの、こちらもササってしまって、少し先にモタれてから立て直されたプラチナヴォイスの進路を妨害してしまった。
スローの決め手勝負に合わせる競馬は、彼らの型ではない。

それらをマークしていたのが、3着の欧州血統のベストアプローチであり、このレースは鬼門のディープ産駒にあって唯一の参戦馬・カデナなどは2か月半で東京にも行ったのに、ここまで体重減なしのタフさそのままに、直線大外一気で、クラシック候補に名乗りを上げる結果に。
カデナの前走の内容は素晴らしく、今回もスパッとキレた母父フレンチデピュティで、マカヒキのような大成も期待されるのだが、今のところはGⅢの安定勢力という感じもしないではないので、相手のペースに自らハマっていってしまった人気2頭という印象を受ける。

母父ディープながら、キングカメハメハと母系の超A級社台牝系のヴァナヘイムは、この系統独特の2歳時モタモタ現象の一端が、ここ2戦見られる。
少し社台の一流牝系とは一線を画すとはいえ、オルフェーヴルなどは2月までGⅢとオープン特別で2着が1回ずつある程度の成績から、大きな出来事を経て、歴史的三冠馬へと昇華していった。

かく言う祖母エアグルーヴも、重賞勝ちは3歳になってから。
晩成型の血脈というより、2歳秋でも、まだ実力を出し切るところまでは至らないというのが、これまでの傾向として出ている。
ヴァナヘイムには、強烈な決め手はないかもしれないが、似たような配合のルーラーシップほどの変な癖はなさそうだ。
上手に競馬ができるようになるまで、もう少し時間がかかることが、これでよくわかった。

 

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ジャパンC 予想

読了までの目安時間:約 6分

 

霜月といいながら、おかしなもので雪まで降ってしまう時代になった今の日本。
そんな雪騒動を経た日曜日は、記録上13年ぶりの雨馬場のジャパンCとなる可能性がある。
暖かい日もあった1週間の天候は、極めて大きな変動の下、たとえ良馬場でも、事前に馬場状態を厳密に把握などできないはずだ。

確か、2年前は結構タフな馬場で、流れが速かったので、エピファネイアも引っかかることなく圧勝したが、その時は、不良馬場でGⅠを勝った者同士のワンツー。
ただ、良馬場の方がスタミナはより問われる距離適性の重視される傾向があって、それは、どの国の2400Mのチャンピオンレースより、明らかにアヴェレージをとると時計が速くなる影響もある。
それに伴い、高いレベルの適性が問われる。

05年のレコードの出た年は、フランスの2400MのGⅠを勝ったアルカセットと後に有馬記念、ドバイシーマクラシックを制するハーツクライがハナ差の争い。
前年覇者のゼンノロブロイが3着争いを制し、堅めの決着となった。

昔なら、もっと様々な可能性が問われたから、色々な国の馬も多く参戦していた関係で、中波乱の年ほど時計が速くなったが、外国馬の質そのものも、絶対数も減った今は、物差しがより日本の基準のものが正確な能力比較の材料に相応しい。
その基準を用いた時、この今年の外国馬3頭の扱いは、ほぼ軽視でよいということになる。
時計も大物感もやや足らないし、注目馬でもなかなか勝てない今のジャパンCの状況に見合った才能とは言えない。

さて、長距離適性で有利とされるキタサンブラック、ゴールドアクターや春よりスケールアップ必至のシュヴァルグランが、外差し傾向の顕著な東京の馬場状態に対し、内枠と大外枠とはっきり策が限られる窮屈なところに入ってしまった。
オールカマーを勝つ牝馬は、よくこのレースで来ていたが、今年はゴールドアクターが快勝。
牡馬だとなかなか馬券にもならないが、果たして。

3歳勢は、勢いはまあまあでも、GⅠで人気になった2頭に春ほどの勢いはない。
だからといって、レインボーラインというのはそこまで強い馬なのかと言われると…。
ルメール替わりで変に人気になるくらいなら、よもやの3頭上位独占の線は薄いから、どれか1頭に絞るべきだろう。
ここは馬場適性を買って、頭では狙いたくないが、ヒモならばディーマジェスティだろう。

そんなJC基準で、ハードルを上げていくと、今年の活躍馬で本命視したいと思う人気上位馬は居ないという結論になってしまった。
17頭のうちから、本当はもう一頭休み明けでも面白い存在だったトーホウジャッカルもいたのだが、これは回避。
ならばと、密かに期待していた除外対象のダービーコネクション・トーセンバジル<内田博幸騎手×藤原調教師>の上昇力でも、一気に大逆転の芽もあるのでは考え、これを軸としたい。

3連勝中の馬が、いかにも勢いだけで挑んで大コケしそうな臨戦過程にも映るが、元々期待された葉牡丹賞勝ちの実績から、当時からすでに、シュヴァルグランやデビューさえしていなかったキタサンブラックなどより、遥かに上位評価されていたのだ。
最初に2勝目を上げたハービンジャー産駒で、やはり、平坦コースだけではなく、中山のようなタフなコースでこそというイメージは、他も成長した翌年の未勝利という結果で、全てが瓦解した。

往々にして、欧州血統の馬は活躍期間が短いもので、その時期になかったという見方をしてもいい血統背景にあったトーセンバジル。
叔父はトーセンジョーダン。一族の長にはカンパニーがいるクラフティワイフ系。
元来、丁寧に馬を育てる藤原調教師でなくとも、ここはじっくり育てたいと思うはずだ。
神戸新聞杯で菊花賞出走権を得るも、それを行使せず、宝塚記念の日から使われ出し、2戦目から3連勝。
体は大きくなったが、動きのシャープさは終いの安定感に現れ、中京、新潟内回り、東京と左回りだけだが、しっかりとした末脚で前を捉えきる決め手は、明らかに本格化を予感させる内容で、どんどん強くなってきた印象がある。

フジキセキ、ノーザンテースト、クラフティプロスペクターなど、高齢になってもへこたれない産駒を代表産駒に持つフィリーズサイアーが、ハービンジャー自身が示した成長力と急上昇の大レース奪取の戦績をそっくりなぞるトーセンバジルの能力の根拠であるとすれば、全ての面で東京2400Mに不安のある有力馬よりも遥かに狙い目であるように感じる。

パンパンの良馬場はない。
ここまで湿った馬場3戦は全敗だが、何故か全て休み明けのもので、血統背景から、むしろ巧者の可能性がある。
急にダービーで評価落ちのエイシンフラッシュの時と同じで、中心視されない大舞台での一発が魅力の厩舎だから、極めて妙味のある存在と言える。

◎トーセンバジル
○リアルスティール
▲ゴールドアクター
☆ルージュバック
注キタサンブラック
△ラストインパクト、ディーマジェスティ、シュヴァルグラン

実績面で物足りない馬のフォローをすると、ルージュバックには外枠で好時計決着のオークス連対実績があり、GⅠ未勝利の2頭は2400Mで複数勝利している点を評価。
先週の東スポ杯もそうだったが、最後は差し馬が来る。

 

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京都2歳S 予想

読了までの目安時間:約 3分

 

有力とされるヴァナヘイムは、浜中騎手からシュタルケ騎手に乗り替わり。
それを萩Sで完封したプラチナヴォイスと、同じく3戦2勝のアダムバローズにそれはなし。

新馬戦でワンダープチュックに跨り、勝利した武豊騎手に再び手が戻ったのに対し、その他は継続騎乗が多い。

よって、敢えて策を変更する可能性もあるから、先行できる可能性を示しているアダム、ワンダー以外にも、スローは見え見えで、予断を以って対応する必要がある。

実力というか、前走の内容を押しなべて評価すると、京都1800Mで連勝しているプラチナヴォイスは、かなりの有力馬である。
時計が3秒以上違うのに、上がりで使った脚は0.4秒の差だから、もはや展開不問。
しかし、ディープの一族だけに、小回り2戦完敗のこの馬の取捨は案外難しい。

ならばヴァナヘイム再評価が筋だろうが、よく言われる2、3戦目が一番難しいとされる2歳馬の傾向から、名手シュタルケでも怖いといえば怖い。
これも母父はディープインパクト。

重賞になってから、ディープインパクト産駒に縁はなく、現に今年もカデナだけ。
ハーツクライとハービンジャーの仔が勝っているくらいだから、ちょっと重そうな配合のベストアプローチでも足りる可能性は十分にある。

京都2000Mの新馬を勝って、ここでも人気になっていたロライマと同じキングカメハメハ産駒のヴァナヘイムだが、3戦目以降は案外、大レース以外は安心して見ていられるケースが多いエアグルーヴの一族だから、叩けば動きも良くなく傾向も加味して、今度は本命でも問題ないと思う。
だから、相手が重要という意味で、2000M以上の精神力の問われるスローペース向きの欧州配合馬(ベストアプローチ)にチャンスはあると考え、これを対抗。

◎ヴァナヘイム
○ベストアプローチ
▲ダノンディスタンス
注プラチナヴォイス
以下全て、みんな馬券に絡みそうだが、消すなら変に1800Mで強かった馬か。
阪神勝ちのカデナは押さえるが、平坦で差し切りの馬はあまり惹かれない。

 

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朝日杯FS展望

読了までの目安時間:約 3分

 

今年は特に、牡馬路線に短距離の有力馬が少ない。
おまけに、中山時代から10年にグランプリボスがこのレースを制してから、以後5年は全て重賞未連対馬が勝ち続けている。

中山の厳しいマイルコースで行われていた時代ではありえなかった1戦1勝馬の制覇を見届けた我々は、常に、新しいものを追いかけていくことを求められている。
そのリオンディーズが新馬を勝ったのが、ちょうど一年前のマイルチャンピオンシップ開催当日の京都2000M。
マイルの新馬勝ちの馬が有利なのは間違いないが、それと同じくらいに、早い段階で中距離適性を示している馬に有利に働くコース設定になったから、こういう馬の出現は今後とも要注意である。

とはいえ、冒頭の懸念材料がある。
中山の高速決着であれば、モンドキャンノの末脚は馬鹿にできないところもあったが、やはり、マイル以上を使われている馬から推さないと、早々当たり馬券は拾えない状況にある。
5年連続で重賞で連対していない、出たこともないような馬が勝っていると記したが、共通点は、マイル以上の新馬勝ち等の距離実績があったということ。

ここまで強い競馬をしてきた馬は、どれもこれもマイルベースの馬ではない。
トラストには朝日杯参戦の希望はあるが、タガノアシュラはリズムを崩されると脆いし、鞍上の願いは今年も…。

ブレスジャーニー、オーバースペックなどの危険な香り漂う関東の追い込み勢は、あくまでも2番手候補に止めたいタイプ。
血統的な魅力から、グローブシアターはリオンディーズの下で推してもいいが、華奢な体だから、2000ではなく揉まれにくい1800を使った可能性もある。
帯はおろか襷にも足らない馬が多く、波乱ムードが漂っている。

牝馬が出てきてもいける気はしないでもないが…、ミスエルテが出てきそうな展望。
前記の中距離型も、出てきたらその時のメンバーの脚質から展開を考察して、相応に対処すればいい。
現1勝馬では、そこまでの大物はいないだろうし、オープン馬の争いだろう。
順調さを欠くというより、万全を期してというミスエルテなのだが、こういうのは結構怪しいから悩ましい。

 

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フランスの若手が初来日

読了までの目安時間:約 2分

 

22歳の若武者ヴァンサン・シュミノー騎手が、12月3日の中京競馬場で来日初騎乗を果たすことが明らかになった。

12月から短期免許を取得し、初日のメインである金鯱賞ではサトノノブレスに騎乗予定。
フランスの超一流ステーブルとして日本でもよく知られるアンドレ・ファーブル厩舎の所属になった今、昨年のフランスダービー制覇、今年もGⅠタイトルを獲得している状況は、まさに旬というべき存在だ。
当地での障害レースの実績を買われてから、とんとん拍子で出世するシュミノー騎手に最も必要なことこそ、ルメール騎手やペリエ騎手がそうであったように、違う世界の競馬に触れることで得られる経験値の積み重ねである。

息の長い活躍を目指すならば、まずはヨーロッパ以外の土地で速い流れの競馬を理解することが手っ取り早い。
どんなに地元で強くても、馬も人も世界中のビッグタイトルを狙って、勝ちに行く時代である。
ファーブル厩舎は、凱旋門賞を獲りに行く周到なローテーションを組み、日本馬にとっても大きな障壁になってきたが、何も内弁慶になっているわけではない。

日本の競馬関係者にとって、ジャパンCや有馬記念がとても大切なレースであるのと同じ理由で、毎年勝利を目指す準備をしてきた結果が、常にマークすべき地元勢の筆頭という位置づけに繋がっただけのこと。

今日本には、熱心に貪欲なまで勝利に拘る騎乗を続けるランアン・ムーアといういい手本がいる。
競馬関係者ならば、日本のユタカ・タケも知っているはず。
うまくなりたいという気持ちがより強くなる日本遠征となる下地は、十分すぎるほど整っている。
来年以降も来たい、と言ってくれると嬉しいが。

 

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