2017年ダービー卿チャレンジT レース展望

JUST競馬予想ブログ

ダービー卿チャレンジT -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

グレーターロンドンの回避は、いささか残念ではあるが、ここまでのローテーションを考えれば、至極真っ当な判断だ。
あくまでも劇的な成長があった時は使う、という実際は一貫した積極的回避の計算通りの展開だったのではないだろうか。

おかげで、キャンベルジュニアに掛かる期待は、昨年以上のものになりそうだ。
だからではないが、それをちょっと疑ってみたいという気持ちも生まれた。
前走は自ら逃げずとも、34.6-46.0-57.7という、重賞でもなかなか見かけなくなったハイペースの3番手からの追走であり、昨年このレースで逃げたくなかったのに、35.3-46.9-58.3という不本意な先行<やや暴走気味>であったから、成長をどうこうという指標はあってないような状況。
その前の2戦はスローで差し損ねている。
快速ではないマイネルアウラートに自由に走られると、昨年とは違う意味で、よくない流れにもなり得る。

困らないのは差し馬ではないだろうか。
どの道、平均ペース以上にはなるから、自分の流れに持ち込めるかが鍵。
そもそも好調馬多数という組み合わせではなく、勝ち抜け戦の匂いが漂っていた登録メンバーのこと。
雨量の多さより、長い時間の雨の方が影響大だが、まだ悪化しそうでしていない馬場状態。

元々は中山マイルの派手なレースぶりで期待馬になったグランシルクが、東京14002勝後、このコースに戻ってきた。
前走のニューイヤーS2着を終え、中山マイルは【2202】で、1番人気で全4敗という、ステイゴールドらしい曲者ぶりを発揮している。
ペースはどうこうより、動かされるのはよくないタイプ。
全快ではないものの、この手の差し馬は戸崎騎手、中山では是非物の存在である。

◎グランシルク
○キャンベルジュニア
▲ロイカバード
注ショウナンバッハ
△ダンツプリウス、ガリバルディ、クラリティシチー、ショウナンアデラ

先行馬や巧者は、今回は軸から外せない。故に数打って引っ掛ける、差し馬物量作戦で3連勝馬券に妙味がある。

 

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天皇賞(春)展望

読了までの目安時間:約 3分

 

阪神大賞典が、久々に機能したことを証明する春の天皇賞になる気がする。
少なくとも、日経賞上位組よりは力は上だろう。

正気ではいられないほどの一本被りで、しかしながら、相手を見ながらの競馬で楽々ステップレースを制した、現状断然の支持を集めること必至のサトノダイヤモンド。
加えて、前年のひと捲りから圧巻の楽勝で次点評価のシュヴァルグランも、期待よりはずっと中身の濃い2番手の競馬に徹し、前年より遥かに内容のある好時計で、ある意味こちらも人気に応えた。

その昔。
ナリタブライアンがマヤノトップガンを勝負どころから追い回して、最後の最後に競り落とすという名勝負が行われたことがあった。
その2年後は、シルクジャスティスとメジロブライトが鼻面を合わせてゴール。
また翌年は、連覇を懸けたメジロブライトがスペシャルウィークに押し切られて、雨中決戦は淀での良馬場で勝負づけすることを誓うも…。
その翌年は3強の対戦でテイエムオペラオー、そのまた翌年はナリタトップロードが久々に勝ったと思えば…。

90年代後期に活躍した馬にとっての第一目標は、阪神大賞典を勝つことであった。
この勝ち馬が本番で連を外すとしたら…、それは力が及ばなかったという意味とイコール。
その後の活躍も期待できない。
オルフェーヴルは両方で敗れ、ゴールドシップは三度目の正直で連勝して見せた。
彼らは宝塚記念では圧勝している。
今は、それほど重要な繋がりを生む「王道路線の始動戦」ではない。

少なくとも長距離カテゴリーのレースで、実績と時計で圧倒することができることを証明したのであれば、普通は関連性のあるGⅠに直結する。
ただ、ブライアン-トップガンは本番でサクラローレルにプライドをズタズタにされ、世界レコードで独走のナリタトップロードは阪神大賞典を翌年も制したものの3着しか獲れなかった。
相手がいちいちトップホースという悲運も重なっているが、こういう勝ちタイムが速い年は、消耗を考慮しないといけないというシグナルとも言える。

大阪杯のキタサンブラック、日経賞組のタフさも侮れないが、現状は彼らの自滅待ち。
隙を付くには、好位差ししかないだろう。

 

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時計に未来を委ねて ダービー卿の約束

読了までの目安時間:約 3分

 

当時別定重賞であったダービー卿CTを、1:33.0の好タイムで勝ち切ったフサイチエアデールという馬がいた。
その後、繁殖活動初期にマイル重賞勝ち馬を2頭出し、うち一頭は種牡馬になるフサイチリシャールを送り出している。

01<稍>②エイシンプレストン
10① ショウワモダン
低レベルな時計の決着ながら、後に凄いことをやってのける馬もいる。
が、ここからのスタートとなると、超GⅢ級であることの大いなる証明が必要なのも確か。

02 1:32.4
05 1:32.3 ①ダイワメジャー
06 1:32.4
13 1:32.6 ①トウケイヘイロー
15 1:32.2 ①モーリス
16 1:32.8 上位3頭全て当年重賞制覇

ダイワメジャーが再度覚醒するのは翌年だが、喉鳴りがどうのと言われている中でいきなりの快走であったから、そのインパクトの大きさではモーリスに次ぐレベルと言える。
非GⅠ馬としてはレコードに等しい、異例とも言うべき年間重賞4勝の最初がこのレースであったトウケイヘイロー。
約10年前にここで勝ったグラスワールドと似た雰囲気のある快速型だったが、グラスはラーイ産駒でダート戦に固執した影響で出世が遅れた馬なので、ここを勝って終わってしまったが、トウケイは4歳馬だったから、逃げ戦法の解禁によってGⅠタイトル以外獲れるものは全て勝ちとれた。

モーリスは当時2連勝中。
気難しさを理解したうえで、丁寧に馬を育てることができる調教師との出会いで、走る気持ちを自分の中でコントロールできるようになったことを、この場所で少しだけチラ見せした結果、出遅れ何のその、上がり3F33.0秒で突き抜け、レースレコードまで生んでしまった。
この勝利から、出遅れることはなくなり、後の驀進街道へと繋がっていくのであった。

昨年のように、相応の実績を持っていた者同士が力を出し合う結果も、巡り合わせによっては有り得る。
他のコースで問われるスピード能力を中山でも求められた時に、リミッターが解除される流れ。
今年は5歳馬に注目。キャンベル、グレーターは人気だろうが、グランシルクも少し渋くなったので、面白いか。

 

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母父アドマイヤコジーン

読了までの目安時間:約 3分

 

ビッグGⅡの行われた変則3日間開催の4重賞の内、1番人気馬が飛んだ2つのレースを、母父にアドマイヤコジーンを持つ2頭が勝利し、共に初重賞制覇を果たした。

ファルコンSを制したコウソクストレートは、4代母にメジロラモーヌを持つアマゾンウォリアーの名血で、母メジロアリスがカロの3×3を孕む同系配合を施して意識的なスピード強化を図った痕跡が残されており、ヘイローの3×4を持つヴィクトワールピサを配することで、純粋なスピード能力を引き出された点が成功の前例となった。

ステイゴールドを父に持つウインブライトも、重厚なタイプを送り込むミスブゼンの系統で、ちょっと牝系を辿れば古い活躍馬ながら、ヤシマソブリンやコスモドリームが登場する。
こちらは母父ジェイドロバリーの母サマーエタニティを持ち、その前に入ったマルゼンスキーとまずニジンスキーの意識的な3×3をかけられたオールフォーゲランがその母に当たる。ウインブライトは、ノーザンテーストの4×4を有しており、都合ノーザンダンサーの5×5×6×6という、継続性を重要視した意図的な配合を施された。

世界中にはびこるノーザンダンサーの血筋は土着系と万国共通型とで色分けされる。
ここで挙げた3歳の有望株2頭は、どちらかというとローカルに発展していった血をうまく掛け合わせることで、ノーザンダンサー系ならずとも、和製血脈の交配を代ごとに丁寧に繰り返せば、古い血の良さをうまく活用できることを実証したことになる。

しかしだ…。
勝ち方はいかにもアドマイヤコジーンであった。
ウインブライトは揉まれる危険というか、フルゲートの経験をせずに本番を迎えることになる。初重賞で11頭立てというのは、ほとんど奇跡である。
恐らく短距離型のコウソクストレートも、2戦目のくるみ賞が鮮やかなインからの抜け出しの時が9頭立て。
ファルコンSとのコントラストは、あまりにも明暗くっきりだから、課題は残った。
もうちょっと頼りになるお兄さんになってもらいたいところだ。

 

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来年こそは

読了までの目安時間:約 2分

 

意外な結果や展開も多かったドバイの夜会。
ただ、UAEダービーだけは期待通りの内容に思える。

英愛で芝を使っていた馬が、いつの間にかブルーを基調とした勝負服の騎手が似合う当地にやってきて、ダートで今まで以上の底力を見せるというのはよくあること。
快速エピカリス、本当もそれよりも速いだろうアディラートの先行で、今年も胸騒ぎのするレース展開を作った日本勢。
チームジャパン連覇寸前のところで、驚異の勝負根性を発揮したのは、ルメールと同じ名前のスミヨン駆るサンダースノーであった。

ダービーの名に恥じぬ、素晴らしいマッチアップ。
敗者のクリストフは語る。
「最後だけですね。状態は良かったし、直線は凄く頑張った」

無傷でいて、それ以上に負けそうな気配のないレース内容でここまで来た馬が、5連勝を目前に苦杯を舐めた。
しかし、そんな風に思っている人は本当に少数派であろう。
熟成することで味わいが深くなるワイン同様、このメイショウナルトの弟は、父ゴールドアリュールの意外なまでの完成の早さを見せながら、成長力溢れるコランディア系の良さも内包する未来のエース候補である。

負けた後に強くなる。
ディープインパクトもそう、その仔のサトノダイヤモンドが父のように弾けなかったダービーを経て、以後4連勝である。
ゴールドアリュールは大井と盛岡のダービーを勝っているが、その前に門外漢で挑んだ日本ダービーは5着。
エピカリスは、主役候補としての仕事をしっかりして、わずかに敗れた4戦馬だ。
しっかりとリフレッシュすれば、もっと上を望める馬になれる。
アロゲートを正攻法で負かすことも、決して夢ではない。

 

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高松宮記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

前夜のヴィブロスの末脚にも驚かされたが、有力GⅠ馬が策を講じてインをついてきたにもかかわらず、筆者推奨のセイウンコウセイは、終始理想的なポジションから、シュウジらきたくて仕方のなかったグループを見やりながら、最後は外に出す余裕。
GⅠ馬が穴馬のように見えるくらい、全く危なげのないレースぶりで完勝してしまった。

アロゲートの有り得ない勝ちっぷりを目撃してしまったから、今日もとんでもないことが起きそうな予感はあったが、誰も想像をしていなかったセイウンコウセイの完勝に、競馬はやってみないとわからないものだなと、改めて考えさせられた。
推挙理由を安定したレースぶりとしたが、変な話、勝ち方とすれば、前述のアロゲートであり、昨秋の天皇賞を楽勝したモーリスの類のレースぶりなので、道悪適性、周到なローテーション等々、後から挙げれば勝因という諸々の要素は全く関係ない。

ティーハーフが内から伸びて4着するくらいなので、上位入線馬の馬番を見るまでもなく、最後は内を突くしかなかったのである。
外から内に併せていったセイウンコウセイに、それは当てはまらないわけだから、レッツゴードンキも自分の能力は出し切ったし、歩様も固く、9割まではまだ仕上がっていないレッドファルクスも、得意コースで善戦したというレースなので、勝ち馬に相手にされなかったというのが事実であろう。

中山を使うなら多少は揉まれる経験をしていれば、メラグラーナも違ったのだろうが、昨夏の福島同様、セイウンコウセイに今回も完敗。
パドックの歩き方からして、あの京阪杯の馬場で見せ場なしでは、この結果は走る前から見えていた。
南半球産ということでいえば、今回は行きっぷりが良すぎて終いアラアラのシュウジの父・キンシャサノキセキと同じで、想像よりお遥かに完成が遅いケースは、ごく普通のことでもあるし、馬体増に怪しい雰囲気は感じなかった。
まだキャリアが浅く、外差しが信条の馬にこの特殊な馬場はこなせなかったというだけのことだ。

それにしても、競馬は面白い。
基本のスピード能力が違えば、スタート直後の挟まれる不利で終始バタバタのレースになっても不思議ではなかったアロゲートのように、何でもできてしまうのだ。
この日のセイウンコウセイにも、想像を超える進化を今後も期待したい。

タイキフォーチュンやクラリティスカイが近親にいる、大種牡馬・ゴーンウエストが代表馬となるアメリカの名牝系の出身で、南半球で熟成されるにつれ、スピード能力を凝縮させて、それが古馬GⅠにステータスを求めたアジア圏やオーストラリアで力を見せる流れに、何となくこのセイウンコウセイは乗れた気がする。
JCやドバイの当時デューティフリーなどを制したチャンピオンホースである父アドマイヤムーンが、その気性の影響で、ほとんどその父のエンドスウィープが本質的に得意とするスピードレースで強さを見せる能力に特化した馬を、時折出すことはもう周知の通り。

キングカメハメハだって、怪物級にまでのし上がったロードカナロアを、世界レベルの良血・ドゥラメンテに先んじて輩出している。
ドゥラメンテだって、アドマイヤムーンのような性質を十二分に秘めているのである。
母父サンデーサイレンスも共通している。

ハクサンムーンがロードカナロアを負かしたセントウルSで感じたのは、一定のボーダーラインに縛られるのがフォーティナイナーで、それを乗り越えられるのがキングマンボだと感じた。
本番のスプリンターズSでは、たちまち立場逆転である。
総合的なスピード能力では、きっとビッグアーサーや南半球血統のメラグラーナにも劣るかもしれないセイウンコウセイは、今後、時計の壁をどれだけ切り崩していけるかが、最大の課題となった。

でも、そうでない条件であれば、今は6歳のビッグアーサーより前途洋々なのである。
このレースは、セイウンコウセイのポテンシャルの高さを、ほんの一部分チラ見せしただけのような気がしてならない。

 

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日経賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

GⅠ馬ではなく、密かに若手の非重賞勝ち馬に狙いを絞っていた人にとっては、当たり外れに関係なく、気分は悪くない結果となった。
阪神大賞典の上位2頭は抜きとすれば、有力候補である。

田辺騎手がうまく決め手を引き出して、厳しい流れに合った中団からの末脚比べで大物感を示したシャケトラには、小さなことを気にしない大物になってもらいたい。
伸びあぐねるGⅠ馬相手に、かつてテイエムオペラオーを一刀両断にした父マンハッタンカフェの末脚を想起させるような、我々にワクワク感を与える豪快な差し切りは、正直驚いた。
ただ、折角の天皇賞の前哨戦で、長距離型として大事に育ててきたのである。
-6kgの勝負の仕上げは、何とかもぎとった出走権ではあったが、まだ伸びしろを感じさせる末脚のようにも映った。

前走は速い流れ、距離適性は問題なしでも、相手がタフすぎたミライヘノツバサの充実ぶりも、この前以上に目を惹いた。
ヤマカツライデンを突けば自分もつらくなるが、それで最も被害を受けたのはゴールドアクターだ。
マイペースで仕掛け、うまく相手を競り負かすのがスタンスである本命馬は、決死の強気のスパートを追いかけざるを得なくなり、伸びあぐねた。

レインボーラインはこの距離で力比べの流れでは、どう乗っても人任せの競馬になってしまう。
GⅠ馬は負かしたので、これは次も展望できる。
一方、馬が軽くなってしまったように正攻法で、得意の条件でもパワー負けのゴールドアクターは、距離が魅力でという理由の春天参戦は、あまりお勧めできない。
ここでガッツの差で負けることは、作戦変更以外で上位入線は難しい。また、それができるタイプでもない。

ディーマジェスティに関しては、もう2つ季節を跨いでからの方が、皐月賞の疲れは抜けるはずで、時間を与えるより他ないか。
スタートで安めを打ったのは事実だが、皐月賞よりはハードな展開でも相手でもなかった。

 

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高松宮記念 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

悩んでもきりがないので…。
GⅠ級のメンバーがゴロゴロ揃う前哨戦があるかと思えば、このレースのように、不適格者がかなり多い低調な組み合わせになってしまうGⅠも現にある。

それほど人気落ちはないだろうが、近走実績と存在感があまりリンクしなさそうなセイウンコウセイから入りたい。
人気のGⅠ馬と同系の若馬でこちらは競馬も上手だから、いい勝負になるのでは、と考えた。

事実上、この馬の主戦であった松田大作騎手が乗れないというのは、様々な意味合いにおいて、とても残念だ。
こういう時に、日頃から数多くの騎乗数を無難にこなす幸騎手のようなタイプに、お鉢が回ってくるのだろう。
彼にとっても、08年当レース以来の芝のビッグタイトルが掛かっているから、因縁といえば因縁か。
ちなみに、2歳時からこの馬によく乗っていたのが、今再起を期してリハビリに励む三浦皇成騎手である。

これまで逃げて勝ったことは何度かあるが、3歳の条件戦と道悪の準オープンでの記録だから、番手からの競馬がタイプ。
芝1200で【2100】。アドマイヤムーン産駒にありがちな、やけにスイートスポットが狭いけれども、そのゾーンではとんでもなく強いという性質なのだろう。

まだ条件馬の頃に、自分の方が人気を背負って、当時3勝をあげて降級戦となったメラグラーナを福島で負かしたこともあった。
彼女は、そのレースをきっかけにここで人気になるまでの馬に成長を遂げた。

3歳馬が降級馬を負かすということは、後の出世には大きな影響を及ぼすもの。
まあ、ワンスインナムーンに未勝利勝ち直後に完敗という記録は残っているが、それほど各馬の力関係は拮抗しているのである。

福島のさくらんぼ特別で、上手な立ち回りでメラグラーナをハナ差退いた時が、前半3F33.7というタイム。
これ以上のハイペースは経験もないし、自身の推定通過タイムで、34秒を大きく上回る記録がないというのは、いささか頼りないところがある。
が、上手に立ち回れるからここまで結果が出ているのであって、そのレース内容だけでは、十分に実績上位馬と伍して戦えるしたたかな戦略を立てることが可能だ。

タイキダイヤの近親で従兄弟にはその孫のクラリティスカイがいる。
歴史的タイムで第1回NHKマイルCを制したタイキフォーチュンや、元を辿って枝葉を見やれば、ゴーンウエストやノンファクトらの名も出てくる名血の出身。

何となく、春の方が活躍する印象あると同時に、近走で体重がほぼ増え続けている中で、よりキレ味が増したようなきれいなレースができる能力に、その血筋の良さが才能の開花として現れているように感じる。
案外、南半球血統の馬や中距離ベースの配合から生まれた短距離型より、はっきりと正統派の短距離血統であることが、勝負の明暗を分けることは、こういう混戦では十分に想定される。
楽しみの多い一戦である。

◎セイウンコウセイ
○ナックビーナス
▲レッツゴードンキ
☆メラグラーナ
注シュウジ
△ヒルノデイバロー、フィエロ、レッドファルクス

大きな穴も発生しうる状況で、手を広げないのは愚の骨頂。
これ以外も当然押さえるが、ここで書ききれなかったのは、残り3頭の牝馬。
短距離カテゴリーで牝馬の活躍馬が多いのは当然で、メラグラーナも期待される一頭だ。
ただ、窮屈な競馬を人馬とも好まない人気馬であれば、タフネスフィリーや復活のGⅠ馬の方が好走の芽はあるような気がする。
レッドファルクスはレース内容が派手な割に、圧勝はここまでなし。器用に立ち回れないのはメラグラーナと同じだ。
まあ、ソルヴェイグとトウショウピストがやりあったら、出番ありだろうが。

 

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日経賞 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

16頭立ては珍しいなと思い、年表に目を通したのだが、そんな頭数で日経賞が行われたことはこれまでなかった。
騎手の側とすると特段、やりにくさとのようなものを感じるはずもないが、そこは天下の中山2500コースである。

有馬記念は至極納得の結果が、最近多い。
昔荒れたのは超スローの影響もあったが、今はそれに対応できる高水準のスピード能力がどの馬にも備わっている。
速ければ速いなりに、遅ければそれなりの結果になる。
一昨年の有馬記念のレベルくらいのメンバーが集った。その時の勝者・ゴールドアクターもまだ元気。

ただ、6歳というよりも、競馬が元から上手だったせいか、それ以降にあまり上がり目を感じない立ち振る舞いに、やや不満はある。
やや似た雰囲気を醸し出しつつあるディーマジェスティがいる。今回はこちらに本命を譲りたい。

うまく後方から勢いをつけられたセントライト記念以外、いつものディーマジェスティではないじゃないか、という競馬を続けていたので、復調に関しては半信半疑の部分があるが、皐月賞の時のパフォーマンスが3割でも出せたのなら、ここでは格は一枚上だろう。

元来晩熟で、若い時はもたもたするのが重厚な血統の日本でのパフォーマンスの定番だから、ドゥラメンテの二の舞は大いに危惧されるところ。
驚くほどに走らなかったジャパンCからの変わり目は、同コースでは期待できないだろうが、恐らくはそこまでは得意ではないかもしれないが、一流馬独特のテクニックだけで勝負できるカテゴリーに、この中山2500コースは含まれるはずだ。
即、天皇賞で結果を求めらえる立場には、今はないはずだ。
しかし、ドゥラメンテのように、どこまでも突っ走っていく雰囲気の馬ではないから、そこまでの消耗はないだろう。
ディーマジェスティが一生懸命走ったのは、ここまでは皐月賞だけである。

◎ディーマジェスティ
○ゴールドアクター
▲ジュンヴァルカン
注ミライヘノツバサ
△レインボーライン、シャケトラ、ヤマカツライデン、レコンダイト

まだ若い4歳馬には、多分に凡走の可能性はあるが、華奢な馬はいない。
ゴールドアクターには敵が多い。

 

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皐月賞展望

読了までの目安時間:約 3分

 

何となく、スワーヴリチャードとサトノアレスは、ダービーに適性があるように感じている。
東京で強かったということと、その時に坂を上ってから一気に突き放した点に、他にはない魅力を感じた。
下げて勝負できる強みと末の確実性が証明されている存在とすべきだろう。

中山で強かったレイデオロは、直行が問題なのではなく、多頭数の小回りに課題のある馬だろう。
休み明けで変に前に行ってしまえば、どういう形であり、自分のリズムを掴めない中で走らされてしまう。
展望がその先にある以上、ブレスジャーニーもいないことだし、後ろから行くしかない。だから、期待もしづらくなる。

主要トライアル組は、正直、帯に短し襷に流しで団栗の背比べである。
カデナは京都2歳Sの方が強かったし、以下、一体どの路線がベストなのか不明な点の多いその他上位入線組という弥生賞は、たまにある、距離への目途を重視し過ぎた馬の不発もあって、ダメならダメでいいという結果。
中山1800が何故か最近のビッグレースのステップの定番となっている状況で、こちらもたまにある、平凡な1800戦になったスプリングSは、中山で2勝目を挙げた2頭のワンツー。それ以上でもそれ以下でもなく、プラチナヴォイスに出走権を与えただけの結果。
GⅠ連対の2頭に適性がなかったことと、本番までの間隔を意識した仕上げも、人気通りに決まらなかった理由か。
若葉Sは、オープンボーダーのアダムバローズが勝ってしまったので、皐月賞で同行の組にあらず。

では、誰が一体いいのだろうか。
週末の毎日杯に出るサトノアーサーがどういう結果になるかはともかく、これよりも出走確実な馬から、どうにか選択するより他ない。
共同通信杯をほぼ正攻法で制したスワーヴリチャードは、ダービーの勝ち方を理解しているベテランが乗るわけだから、その伏線を張ってくるはずだ。
その時と同じことをするとは思えない。
先行馬か?
どう見ても、差し馬しか買えない。
レイデオロでいいじゃないか。
メンバーが決まってから考えた方が、案外、合理的な気もする。

 

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