2017年 新馬戦 レース回顧

JUST競馬予想ブログ

新馬回顧<7/29・30>

読了までの目安時間:約 3分

 

3場全て開催替わり。
土曜はマイル未満の新馬戦のみ。

その中で、時に大物出てくる札幌1500M戦からは、AW・BCクラシック勝者のレイヴンズパスを父に持つタワーオブロンドンが強い勝ち方で、大いにアピールしてくれた。
重厚な欧州配合馬で、元来芝向きの父だから、距離適性などは同厩のオークス馬と似たようなところがあるだろう。

新潟1400は、キンシャサ産駒・ルッジェーロの独り舞台。
上手に道中を運んで、しっかりとした終いの伸びでまとめて快勝。いずれ、カシアスといい勝負になるはずだ。
シトリカの逃げ切った小倉1200戦は、日曜も2鞍組まれる、ほぼ分割レースといった趣であり、楽に押し切れた理由は、ヨハネスブルグの血の影響か、はたまた相手関係かは不明。
九州産限定とどっこいどっこいのように思うが…。

日曜はその九州産限定戦から。
人気になったストラヴィンスキー産駒同士の争いをコウエイユキチャンが制したのだが、2着はキリシマアスカと文字通り牝馬なのに、こちらは牡馬…。意外と強いかもしれないガーネットの直系。
で、続く6Rも宮崎県産のレグルドールが快勝。アドマイヤマックス牝駒。
この3戦、レベルはちょっと怪しい。

札幌2戦は、共にルメール騎手が何もせずとも、という競馬に。
芝1800はレイデオロ全弟のレイエンダが、最後方にいながらレースをコントロールする内容。
まあ、変に完成度が高い点は気になるが、言うまでもなく、世代トップクラスの才能の持ち主であろう。
1700のダートで大差勝ちのハナブサマカオーは、逃げ切りでも直線で大差をつけたから、力が違い過ぎた。
エピカリス級になれるか。シニスターミニスターだから、来年もこの時期でもいいが。

新潟1600で外から差し切りのハーツクライ産駒・オーデットエールは、母系が北米血統で、芝頭打ちの可能性あり。
時計も流れも平凡で、直線で34秒台中盤というのは、いい面も悪い面も含まれるので、成長度合いを見極めていきたい。
牝馬戦の1400は、ダノンシャンティ産駒のルリハリが完成度の違いで、最後は後続を突き放した。
ダルシャーンのクロスより、オカノブルーの血が活きたか。

 

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英愛オークス馬、古馬を圧倒<英キングジョージ>

読了までの目安時間:約 2分

 

イネーブル<Enable>強し。
現地時間の29日、アスコット競馬場で行われたキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSは、L.デットーリ騎手騎乗のイネーブル(J.ゴスデン厩舎)が、4歳牡馬ユリシーズに4馬身半差をつけ、圧勝した。
ハイランドリール以下、欧州の強力牡馬陣を屈服させたあたり、桁違いのポテンシャルの高さを誇る真の天才少女が、今後の時代を切り開いていくことになりそうだ。

父はガリレオを父に持つナサニエルで、その初年度産駒がいきなり春の古馬勢の大目標であるキングジョージを親仔制覇とは、いやはや、末恐ろしいものである。
同時に、この超名牝は、血の袋小路との争いに身を捧げる、己との戦いを宿命づけられた馬でもある。

ガリレオの父は、欧州競馬の近20年を根幹部分から支えた大種牡馬・サドラーズウェルズ。
母コンセントリックの父がまたそのサドラーズウェルズで、近年はデインヒルとその父ダンチヒのクロス濃厚さが問題になっている中で、日本でいうところのサンデーサイレンスのような存在である彼の底力が、極端な形で、ここまではその競走能力にプラスの効果を与えているように思う。

3×2という世界。
2×4のラムタラ、同じクロスを持つアグネスワールド。
3×3となると、日本ではフサイチコンコルドやスティルインラブが活躍して以降、4代目以降とクロスする馬は枚挙に暇がないが、ヨーロッパではそんなものはリスクも何も承知で、どんどん気にせず配合されている。

ミスプロもヘイルトゥリーズンも入ったこの馬が、母となった時に、どんな配合の産駒を産むのか。
これもまた、末恐ろしくなる。

 

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クイーンS -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

横山典弘騎手駆るアエロリットは、隣の枠に自分の乗っていたシャルールがいたことを重々承知していたのか、自分の型を少し崩してきた四位騎手、正確には、自分がやって大失敗した先行策に出てきてくれることを半ば歓迎しながら、本来のスピード能力を出し切れる馬場状態と自身の体内時計の正確さをフルに利して、あれよあれよの逃げ切りを決めて見せた。
古馬初対戦、当然仕上げてのレースにはならないスピード型の死角である休み明けの+18kgも全く問題にせず、実は能力はここでは一枚抜けているのではないかという、ファンの迷いながらの2番手評価に見事応え、タイレコード勝ちで秋への展望を大きく広げた。

内からうまく抜け出せなかったことで、トーセンビクトリー<福永騎手>がペナルティを課される以外、至極真っ当な力勝負で、クインズミラーグロという今季の超安定勢力もきっちり上位に食い込み、やはり、若い先行馬には有利な舞台であることが改めて証明されるレースとなった。

従って、追い込み競馬に徹する他ないGⅠ馬・アドマイヤリードは、またまたファンが斤量のパラドクスにハマる形で、不発の憂き目に遭ったわけだが、馬場差があっても、レースの質がまるで違う東京マイルでの結果を考慮すれば、ここは勝機はほとんどないという状況。
長い目で見たら、相手が悪かったなあという結果になるだけで、全く陣営が気にする必要のないステップレースとなった。

自分で動けること以上に、リズムの取り方にさえ気を遣えば、他の馬が追いかけられないところを走れるアエロリットのことを、ずっと丁寧に作り上げてきた主戦騎手にとって、この逃げが持つ意味は、十分に理解していることだろう。
京都の内回りであれば、相手がどう動こうとも、揉まれないという条件に当てはめて、リズムを大切に運ぶことに傾注すればよい。
横山騎手は、この経験を次にどう活かすのだろうか。

 

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アイビスサマーダッシュ -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

タイキシャトルの仔が一度勝っているこのレース。
アドマイヤマックス産駒のシンボリディスコ<母父サクラバクシンオー>、後に重賞2勝のフジキセキ産駒アルティマトゥーレ以外、ヘイロー系に拡大してもまず箸にも棒にも掛からぬ結果が続いていた負の流れに逆らって、実に12年ぶりの快挙?が達成された。

3年前のセイコーライコウに続き、史上最高齢タイの7歳牡馬ラインミーティアが、かつて千直男と言われた西田雄一郎騎手を背に、初のオープン勝ちを重賞で決めるという夏競馬らしいパターンにハメ込み、素晴らしい仕事をやってのけた。
フィドゥーシアや3着のレジーナフォルテ、ブリンカー効果でグイグイ行けるようになっているアクティブミノルらが、自慢のスピードをフルに出し切る展開となり、オッズは10倍ほど違うが、記録を精査するとプレイズエターナルよりずっと能力値が高い可能性を秘めていたラインミーティアが、最後一頭だけ上位争いに食い込む追い込みを見せ、意外と普通のようでここでは珍しい、ゴール寸前での差し切りで勝利した。

メイショウボーラーの産駒で、ダートの勝ち星はないものの、ともに馬券圏内に走っている彼が、特別1000Mで抜けた実績があったわけではないので、単勝40倍弱の評価に止まっていたのだが、場所は重賞である。
下級条件が殆んどのこの特殊な条件で、10回以上走って2度しか好走していないことは死角になっていたが、プレイズエターナルやフィドゥーシアの勝った今年の1000M戦で、馬場も勝ちタイム全然違うものの、きっちり入着はしていたので、これで【2002】の西田騎手の言うとおり、条件は狭いにしてもこのコースのスペシャリストには違いないのだ。

何故か今週は母父オースが頑張っていたが、2着はその父のフェアリーキングと全兄弟にあたるサドラーズウェルズの直系であるメダグリアドーロ産駒のフィドゥーシアであったから、極めて重厚な、日本の馬に少し足らないゴール前のもうひと踏ん張りの底力が問われたレースになったことは間違いない。
54.2秒の勝ちタイムも、この距離に実績が乏しかった若手や長く不振だった5歳馬も、その時計を作ることに参加していたのだから、正確な能力比較に加え、展開上の不利、有利を含めた、格のあるレースに相応しい展開となったことがわかる。
58で戸崎騎手では、大胆な競馬を望めないネロが、良馬場の休み明けは実績の馬ほど消えるというレース傾向から、致し方なしの惨敗というのも見逃せない番狂わせの要因にはなったが、1200Mではそこまで強くないヘイロー系であれば、ある程度の勝機は見込めることがわかっただけ、穴党の狙い目は案外広いレースであると、今回新発見があったことは収穫だろう。

こういうレースになると、次に繋がるとは安易には言えない。
この後も重賞を連勝したのは牡馬に限られるから、7歳牡馬の覚醒に期待するのは大いに結構なことではあるものの、それは陣営だけがフガフガ鼻息荒くしていればいいだけであり、フィドゥーシアの充実ぶりと、来年のこのレースに希望を持てる3、4着以外は、ここで走らないと後は出番がないよなあ…、という結果になったとも言える。
外枠だけの決着で、内枠に出番がなかったのは間違いないが、5着以下は穴馬から順に内枠の馬が入ったことでも、この底力勝負で大敗では、条件一変の激走は少々望み薄だろう。
上位組だけ、次のレースの軸にすべきかを考える組のように思う。

 

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アイビスサマーダッシュ -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

先行力のありそうな馬から、できれば斤量も軽くて、やっぱり牝馬というところも押さえていくと…。
新潟の直線1000Mで1戦1勝。初勝利以来のこの舞台に挑むレジーナフォルテは、特別素晴らしい持ち時計があるわけではないが、杉原誠人騎手と2戦2勝ということで注目。
専門家の力がフルに発揮される舞台に、相性のいい騎手というのは是非とも押さえておきたい要素。
3歳馬は函館2歳S覇者のレヴァンテライオン、その他古馬勢もここで初重賞制覇を目論む陣営も多く、ベルカントがいないことにより、面白いレースが展開されそうだ。

レジーナフォルテそのものは、3代母タレンティドガールがニッポーテイオーの妹として活躍したことでも知られるように、ビューチフルドリーマー系の中でも、ビクトリアクラウンのラインと共にその主幹血脈を形成するワールドハナブサの直系ということで、そのバックボーンに関して今更強調する材料はないほどの素晴らしい血統の持ち主だ。
しかし、このレースにおいて、サンデーサイレンス系が大不振であることもさることながら、血統が重要だというなら、サクラバクシンオーであるとか、ダートも走れそうな配合のスピード型という強調材料がないと意味はないので、これはまた別の次元の話。

この特殊な条件で、近年幅を利かせているのがキングマンボ以外のミスプロ系。
昨年堅い結果になって、一番人気のなかったプリンセスムーンがアドマイヤムーン、7年前に人気の牝馬が不発で終わった時は、スキャン産駒のケイティラブとスクワートルスクワートの騸馬ジェイケイセラヴィで決まって、バクシンオーの穴馬・マルブツイースターが3着で大波乱の結果に終わった。

狙いとしては、ネロだフィドゥーシアだといった辺りが、上手に運べなくて終いで脚をなくすという方向から攻める手になる。
彼らは直線の競馬に実績がある上に、近走の1200M戦におけるレース内容も、この中では抜けている。
しかし、上手に運べる馬ほど、真っ向勝負となるこういうレースには脆さも出てくる面がある。
昨年は少頭数で、上位争いになりそうな馬も限られたネロの実績は怪しい。
このコースにも勝ち星があるダート1勝馬のフィドゥーシアは、手の合いそうな石橋騎手が今回も乗るが、日本のサドラーズウェルズ系はこの馬もそうだが、どうにも取っつきにくいところもある。
ソウルスターリングとミスエルテの差は一体…、などと考えていると、牝馬というのもまた怪しく見えてきた。

7年前と同じ狙い方をすれば、直線競馬に実績のある別路線の上がり馬とこのコースに何か縁を感じさせるものがある古馬。
一方は、父がアルデバランで母父ボストンハーバーでも、単純に底力不足と思えない牝系出身のレジーナフォルテであり、雨が降れば一躍先頭ゴールも夢ではない前々走このコースで勝っているアドマイヤムーンのブレイズエターナル。
どれだけ買うまいと思っていても、このコースだけは別、という馬のレースになる以上、頼りなさげな馬でも積極的に押さえないといけない。

◎レジーナフォルテ
○ブレイズエターナル
▲ナリタスターワン
注レッドラウダ
△アクティブミノル、イオラニ、フィドゥーシア

アクティブミノルはテンに速いタイプの逃げ馬ではない。途中から速い馬だけど、テンでも勝負なる馬はここには当然多い。
ほとんど好位抜け出しのようなレースになるのは死角にはならないが、前を潰せるかどうかまでは疑問。
ならば、直線競馬初挑戦のダート勝ちのあるナリタスターワンはバクシンオーだし、買うならこっちだろう。

 

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クイーンS -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

GⅠ馬2頭は豪華だが、GⅠ馬を中心視して、一度たりともいい思いをしたことはないので、対抗以下にする。

ここをステップにする馬は、秋華賞を勝つためにここを選んだ3歳馬以外、前走の成績も以後の走りもあまり広い馬場では期待できない部分がある。
洋芝といえども、今年は雨が多いからちょっと違う面も出るかもしれないが、基本的には、このレースは開催の前半に行われてきた。
捲るのは苦しい札幌競馬場。
死角が多いのは、むしろ、広い馬場でGⅠを勝っている活きのいいタイプである。

それとは真逆の適性で名手跨る2騎に対抗できそうなのが、同じコースで新馬戦をぶっちぎったシャルールだろう。
ゼンノロブロイの垢抜けない感じというより、フランスで活躍馬を出すのに必要な血統となるフォルティノやミルリーフ、リュティエなどの、ちょっとアメリカナイズしてくれないと洋芝でも怪しいところのある母の系統の重さの影響なのか、なかなかコンスタントにそのポテンシャルをチラ見せさせることしかできていなかったが、今回は重賞実績のある小回り1800で、好成績を残してきた中央場所惨敗→休んで札幌という狙いのローテなのだから、四位騎手に戻った以外でも、推せる材料は多い。

東京辺りではキレに限界があるから、重賞レベルでは通用しないが、1800が得意で他の距離ではかなり戦績が悪いタイプというのもあって、この馬では強気になって乗ることができる四位騎手であれば、目標を誤らずに動いて行けるはず。
使える脚は短いが、軽いタイプではない以上、ここ2戦のような追い込みの手は考えにくい。

◎シャルール
○アエロリット
▲クロコスミア
注パールコード
△ヤマカツグレース、アドマイヤリード、トーセンビクトリー、マキシマムドパリ

直線の短さも参戦理由のように思うアエロリットは、目標にされることは覚悟で無理のなり競馬をするだろうから、好位グループの前残りが狙いの基本線。
アドマイヤリードはわざわざ途中から仕掛けることもないだろうし、それも合わない。

 

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サマーシリーズ展望

読了までの目安時間:約 3分

 

今年は何だか、普通ではない雰囲気が漂っている。

<スプリント>
函館スプリントS
超高速馬場で、GⅠ級の大レコードを樹立。
セイウンコウセイの斤量にばかり目が行ったが、3歳牝馬のレコード2連勝で、本質が露見したように思う。
あくまでもローカル。適性以外のものは若さと斤量で補える。

CBC賞
雨のパワー勝負。シャイニングレイの末脚が目立ったが、小倉では通用しないだろうし、むしろ、セカンドテーブルやアクティブミノルの粘っこさは、また雨が降れば面白いか。

・アイビスサマーダッシュに繋がる競馬はなかったから、起点はまずこちらに置いた方が無難。
→巻き返し組は出てきそう。初1000のアクティブミノル、アイビスから参戦のフィドゥーシアに注目。

<2000>
七夕賞
淀みない流れではあったが、万全とはさすがに言えなかったものの、ディープの基本能力の高さだけで勝ったゼーヴィントだけが、真の重賞級だったという決着。
故障は残念。

函館記念
重馬場ながら、中央場所の道悪のタイムのレベルで決着。
ルミナスウォリアーのパワーが抜けていたと同時に、サンデー系はほとんどが非力に映った。
どこに移っても…、という内容で、むしろ惨敗していた方が立て直しは利くか。

・札幌記念だけではなく、今年は関連性が見出しにくい、本来の独立重賞になりそうな気配。
→ディープは小倉と新潟では走るから、上がり馬がいれば素直に買いたい。

<マイル>
中京記念
前にいたトウショウピストの動き如何では、単なる内残りの競馬にならなかった可能性もあるし、ウインガニオンの勝ち運は確かなものだと理解できても、7着まで独占した5歳勢の中で抜けた存在とも言えず。上位4頭という括りで、場合分けで狙った方がいい。
→重賞実績馬が次も多かったから、中京記念組は軽視でもよし。ローテもきつくなるし、レースレベルがまあまあだったから、連続好走は相手次第のところがある。

2戦目のメンバーががらり一変という気配しかしないので、まずは目の前のシリーズ戦を当てることから始めるのがよいだろう。

 

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どうした最強馬?

読了までの目安時間:約 2分

 

日本時間の23日朝行われたアメリカ・デルマー競馬場に行われたGⅡサンディエゴH<ダ1700M>に参戦した、目下世界最強馬の評価がなされているアロゲートが、まさかの惨敗を喫するという、予期せぬニュースが飛び込んできた。

故障か、はたまた体調不良だったのか。
単勝支持1.05倍という実質元返しの評価を受けた同馬は、ドバイワールドCの時のように後方からの競馬となり、126ポンド(斤量57相当)は当たり前のようにこなせるだろうと思っていたファンをまたもやヤキモキさせたが、この日は追い上げる力がなかったか、絶対的な信頼関係を築くマイク・スミス騎手も直線ではお手上げというアクションに終始し、結局、勝ったアクセラレートから15馬身差離された5頭立ての4着と大敗。

次戦も同競馬場で行われるGⅠ・パシフィッククラシック(ダ2000M)を予定しており、今後連覇を目指す大舞台に向け、まず出走するのかどうか、ファンも頭を抱える結果となってしまった。

ここ数年では、圧倒的なパフォーマンスで凱旋門賞を制したトレヴが、丸々1年勝ち星から見放された後、再び凱旋門賞で不死鳥のごとく蘇ったことがあったことは、記憶に新しいところ。
リボーやマルゼンスキー、フランケルが伝説となったのとは対照的に、負けるという経験が、その馬の持つ底力を増させることがあるということは、皆目撃したことがあるはず。
生涯2度目の敗戦は、アロゲートの場合、どんなドラマを巻き起こすターニングポイントとなっていくのだろうか。

 

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2歳馬選定 ~函館2歳S

読了までの目安時間:約 3分

 

新種牡馬の産駒が続々と勝ち星を挙げ、ロードカナロアはその期待に違わぬスピードを見せつける2歳S候補をすでに数頭送り込んでいる。

マイル以上
6/3 ケイアイノーテック ディープインパクト 阪16
/4  ステルヴィオ ロードカナロア 東16
/11 ジナンボー ディープインパクト 東18
/25 スワーヴエドワード エイシンフラッシュ 東18
 〃   ダノンプレミアム ディープインパクト 阪18
7/1 フロンティア ダイワメジャー 中京16(稍)
/2   レーツェル<牝> マンハッタンカフェ 福18
 〃   トロワゼトワル ロードカナロア 中京16<牝限定>
/16 ディロス ステイゴールド 函18
 〃  ワグネリアン ディープインパクト 中京20
 〃  ノームコア<牝> ハービンジャー 福18

見た目の派手さではステルヴィオやダノンプレミアムが、中央場所でもあるし、上位とすべきか。
楽に逃げ切ったフロンティアと2000組のワグネリアンは成長力が魅力。
ディロスのような底力型も、皐月賞辺りでは面白い。

未勝利勝ちでは、
7/15 福18 ニシノベースマン 東16→
 /22 函18 カレンシリエージョ<牝> 函18→
中京2歳Sは、差すこともできると証明したアマルフィコーストが、2番手評価のアドマイヤアルバを封じ込めた。
成長力は2着馬優勢も、総合力の結果のように映った。

短距離戦はまず、函館2歳Sの回顧から。
新馬で負けたパターンをやり返した格好のカシアスだけは、かなりのレベルになれる素材。
ここで力抜けていたことが、その後の活躍を担保するわけではないが、来年は札幌記念に出ていてもおかしくないほど、意外と重厚な差し脚だった。3戦目が一番強いというのは、成功するパターンでもある。

1勝馬で注目はこちら。
・福 オジョーノキセキ(牝)<キンシャサノキセキ>
・中 シンデレラメイク(牝)<ディープブリランテ>
〃未 コーディエライト(牝)<新馬戦でアイアンクローの3着>
〃未 レッドシャーロット(牝)<新馬戦でトロワゼトワルの2着>
・阪 アイアンクロー<アドマイヤムーン>
・東 ヴィオトポス(牝)<マツリダゴッホ>
牝馬が多いのは致し方なし。夏の終わりには、また勢力図が変化しそうだ。

 

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新馬回顧<7/22・23>

読了までの目安時間:約 3分

 

東北以北は雨、以南は梅雨明けの夏空の下、競馬が行われた。
土曜日は本州の2場で、2鞍ずつ新馬戦を開催。

いつもより大分馬場の荒れ具合がましな中京は、良血馬の勝ちっぷりが目立つゴール前となった。
マイル戦は人気のロードカナロア×トゥザヴィクトリーの良血・トゥザフロンティアが、真っすぐ走らなかったけれども、楽に抜け出してきた。
結局最後は、みんな右回りで活躍するし、評価保留ということで。
1400の牝馬限定戦では、ビワハイジの孫・アーデルワイズがゴール前で抜け出した。
エイシンフラッシュが父で、ドイツ血統の集合体。底力の塊であろう。

曇天の福島1800は、1、2着、3、4着それぞれの争いがゴール前入れ替わるスリリングな展開。
勝ったナスノシンフォニーはスワーヴリチャードと同配合だが、牝馬で出の悪いズブズブタイプ。うまく付き合っていかねばならないが、難しそうな印象を受ける。
1200は戸崎騎手のラインギャラントの差し切り。1800戦の方の1番人気は裏切ってしまったが、スウェプト牝馬で外差しは好相性だったか。難なく、今期100勝を決めた。

津軽海峡より北は晴れた日曜日は、函館1800でスクリーンヒーローの人気馬が敗れ、福島2000でスクリーンヒーローが接戦をモノにして穴をあけた。
函館は3番人気のシスターフラッグが、外から豪快に差し切り勝ち。
ルーラーシップ産駒で叔父がゴールドシップという配合の岩田騎手騎乗馬。
当てにしない方が良く走りそうなタイプだろう。

接戦の福島は、スターリバーの粘り腰が勝負を分けた。
捲る馬あり、好位から追いかけてくる馬もいる中、終始主導権を握ってフラフラしながらも押し切ってしまった。母がワイルドラッシュ×サクラユタカオーなので、納得という部分もある。名血スワンズウッドグローヴ系。
中京1400は、唯一人気に応えたノヴェリスト産駒のアントルシャが、力を示した。
フサイチコンコルド一族で母父もゼンノロブロイと軽い血統ではないが、言うなれば、ハープスターのような成長は見込めるという側面もある。
日曜日は牝馬が活躍したが、今年は牡馬の陣容が厚い。

 

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