2017年スプリンターズS レース展望

JUST競馬予想ブログ

スプリンターズS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

夜は凱旋門賞。
しかし、ルメール、川田以外のトップ騎手は全員集合。
問題は彼らの乗る馬の方である。

シュウジの乗り替わりに狙いがあるなら、逃げでも追い込みでも今後の見通しのはずだから、今年初勝利へのビジョンをここで立てようという意味合いが含まれるのだろう考える。

ビッグアーサーとレッドファルクスは、ここまで1度しか対戦していないので、全く力関係は見えてこない部分もあるが、一通りメンバーは揃ったことで、春季チャンピオンであるセイウンコウセイとこうして一堂に会して勝負するわけだから、内容は大切。
秋最大にして、今後の香港の国際競走参戦も展望することができるのが今のスプリンターズSの存在価値だから、ローテーションは実績のある馬にはあまり関係ないという傾向も加味し、掲示板に載れないことには、この先は見通せない。

夏の上がり馬はどうだろうか。
3歳春から一定程度注目されていたダイアナヘイロー、阪神では帝王の位置づけにあるファインニードルとこの夏突如オープン馬に成り上がった7歳馬のラインミーティアという、ちょっと個性的な面々が登場してきた。
しかし…。
最も強烈な結果となったスプリントシリーズ序盤の勝者であるジューヌエコールやシャイニングレイが間に合わないというのは、とても残念。
例年の夏路線組の買えるグループと合致していたので、目立つほどの内容ではなかった3頭が、本当にトップスプリンターとなり得るのかは、現状ではまだ疑問を呈さざるを得ない。

いないじゃないか…。
勝てそうな馬は?
春の重賞馬は、案外狙い目のように思う。
一定の人気を背負って混戦にメスを入れた期待馬のメラグラーナと、血統面でも夏から続く在来牝系のブームに乗れそうなベテラン・ダンスディレクターが魅せたシルクロードSでの決め手は、前走のファインニードルのためのセントウルSの内容と同じ部分あったから、一定以上の評価はできる。
直線一気でもある程度上位争いできるスプリンターは、昨年のレッドファルクスだけではなく、ちょっと前だとデュランダル、条件一つではスノードラゴンなども時計の掛かる新潟でゴール前強襲ということもあった。

昨年のレッドファルクスは、中団からの勝負で結果を出したということだけではなく、後々の1400-1600の主要競走への対応力を同時に見せつけるような柔軟かつ、前残りの2頭を競り落としたことからも、ギリギリ追い込みの利くところから勝負を制したという根性があることも証明した。
ただし、香港で大敗後、左回りの短距離戦は重馬場で、高速決着の安田記念は3着でも、ちょっと毛色が違うレースでの結果は、果たして評価できるものなのかというものがある。

◎セイウンコウセイ
○メラグラーナ
▲ダンスディレクター
注ビッグアーサー
△ダイアナヘイロー、ファインニードル、ラインミーティア、レッドファルクス

前走のセイウンコウセイの走破タイムは、1:07.3。
速さを競うレースと言われながら、全体の時計が遅くなるとキレる牝馬が台頭したり、道悪なら逃げ切りしか勝負手がないという傾向はあっても、ずっと時計に死角があった馬が、GⅠ馬になると同時にその壁を取っ払うなんてことはよくある話。
ハイペース追い込んで来られるほどの馬も少ないし、ペースが遅ければ自慢の安定感ある好位抜け出しで置き去りもあり得る。
誰よりも自分の走りの形がはっきりしているセイウンコウセイには、前走の内容や久々の実戦という死角を除くと、中山の力勝負でコケる理由など全く見当たらないのである。
ちなみに、中山はダートのみの参戦だが、初勝利の時は、8馬身差ぶっちぎりを芝並みの先行力で逃げ切りという記録がある。

 

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シリウスS -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

57.5というハンディキャップは、芝のレースだと、もう59に相当するくらいの斤量になる。
何せ、GⅠ馬は普通の重賞で56で出られるような時代というか、そういう斤量加算の設定だから、今これを芝に当てはめると、結構ややこしいことまで計算しないといけない。

さて、それが3頭いるという組み合わせ。
年々レースレベルが洗練されてきたようなところがあるシリウスSは、上がり馬歓迎のレースであると同時に、今年は決して抜けた存在とはならない阪神準オープン勝ちのドラゴンバローズ以外は、まず実績上位の馬から押さえるべきだろうという組み合わせだから、素直に昨年の好走馬は押さえようと思う。
直前の船橋・日本TV盃が、昨年のこのレースを思い起こさせるような叩き合いで、その時の3着馬であるアポロケンタッキーが復活勝利である。

ここで復活間近のマスクゾロと昨年惜敗のピオネロを買わないわけにはいかない。
先行力も備えつつあるミツバはパワーアップしての参戦。
2000M以上だと死角もあるモルトベーネは、血統が軽いということはなくても、単に使える脚が長くないという部分が大きいか。
ただ、阪神の1800Mで1分49秒台を2度叩き出しているので、こちらも総合力では侮れない。

色々見ていくと、謎の乗り替わりとなった酒井騎手のマスクゾロが最有力だろうか。
前に行けるし、故障明けの前走も強い2着。
2走ボケの嫌いはあっても、相手強化というほど昨年とメンバーの質が変化したわけでもない。
動ける馬は、自分の競馬に徹すればいい。
身が軽いイメージの酒井騎手とて、大一番を正攻法で粘り込んだ時の勝負強さは印象深いから、むしろ、適役だろうとプラスに捉えたい。

◎マスクゾロ
○モルトベーネ
▲ミツバ
注ピオネロ
△マインシャッツ、タムロミラクル、トップディーヴォ

テレンコの5歳2頭は押さえつつ、マインシャッツはちょっと反動をつけるようにして上がってくる競馬にしてから、パワフルさが備わってきた印象を受ける。
武豊騎手で、陣営も色気十分のはずだ。

 

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天皇賞(秋)展望

読了までの目安時間:約 3分

 

ソウルスターリングの出来や古馬への対応力、最終的には、牝馬だと重要な当日の気配という面が見えない状況で、毎日王冠の結果を踏まえない秋天の展望などあり得ないのかもしれないが、逆で行くと、それ以外の古馬勢は、大体の予測がつく状況なのである。
少なくとも、既成勢力の順位付けははっきりしている。

サトノクラウンとキタサンブラックは、言ったら、メイショウサムソンとアドマイヤムーン、ジェンティルドンナとジャスタウェイといった関係性に近いから、両雄並び立たずの公式に則した見立てをした方がよい。
2度とも春のレースからの直行で見せ場なしのサトノクラウンは、別にフレッシュな状態が良くないと言うことではなく、毎度毎度、快走してしまうと立て直しに時間がかかるため、捨てレースがどうしても必要になってしまうタイプ。
昨秋から5戦で3勝だから、2歳の頃の出来ではなくても、レース内容の安定感から、今年は好走の可能性は十分ある。

一方、大阪杯と春の天皇賞を連勝して、皆注目の宝塚は惨敗だったキタサンブラックは、そもそも昨年の京都大賞典が1番人気初経験という馬だったから、最高支持がGⅠだったことは、武豊でも相殺できなかった部分もあるのだろう。
実は東京で4戦3勝。体調ダダ下がりのダービーはレコード決着だったという以外、時計が遅ければ…。
勝負になる条件は、秋の東京前半の開催の秋天では案外狭い。

サトノアレスなどやや頼りない若手のディープが出てきそうな状況だが、サトノアラジン、アンビシャス、ステファノスよりも力がありそうな良血馬・グレーターロンドンが、当面のディープ筆頭株。
前に行ける可能性を求めることができる主戦級の田辺騎手に手綱が戻り、毎日王冠の内容もさることながら、連戦に対応できる力をパドック気配で示すことができると、一気に主役候補である。

さて、3歳女王に関してだが、この後は香港にでも行くつもりなのだろうか。
沙田の2000Mは極めて好走要因の詰まった適条件であるように思う。
上手さを武器にどこまで戦えるか見物だ。

 

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凱旋門賞展望

読了までの目安時間:約 3分

 

ルメールのフォア賞でのテーマは、一貫して勝ちに行きすぎないこと、であった。
それはオルフェーヴルに乗った同じファーストネームを持つスミヨンも同じ。
本番と同じ乗り方をしないことが、結果として、前哨戦たるレースでの正しい戦い方だと、当地の名手たちは皆知っているわけだ。

前哨戦をいくつ勝ったところで、本番を勝ち切れないなどというのは、いかにも長らく欧米列強から見下されてきた我々黄色人種らしい歴史の紡ぎ方だ。
アメリカ大陸の人間も血統も相応には通用してきた凱旋門賞は、肝心の欧州外調教馬には、長く門戸を閉ざすことなくとも、なかなか勝負を自由にさせてもらえない状況にある。
本番を勝つための勝利とすべく、今年はサトノダイヤモンドがフォア賞に参戦したのだが…。

昨年はオブライエン軍団によるシャンティイ大作戦がまんまと決まって、おむすび型のコースをきれいに回って来られなかったマカヒキその他ライバルが、対抗することさえままならなかった。
日本馬の好走条件にもなっているやや多めのお湿りがあれば…、JC級の高速決着では太刀打ちできないことはわかっている。

怒涛の快進撃を続けるカタカナ表記色々のエネイブル<enable>に有利な条件であることも、またわかっていることだ。
少しだけ3歳馬が背負わされる斤量が増えたようだが、古馬に変化はない。
よって、3歳優勢に変化はないのだから、古馬はより作戦への拘泥に勝機を見出すしかなくなる。

個人的には、サトノダイヤモンドの目標をJCに切り替えるならば、良馬場ではより苦しいシャンティイアークは回避でも良かったと思っている。
でも、立て直してみせると、ややへこみながらも前向きに挑戦すると陣営は決めた。
策に活路を。ルメール騎手には、乾坤一擲のやや強引な追い込み策を、乗り替わり覚悟でやってもらいたい。
逃げられない馬には、軽い血統の彼にできる策は限られる。
戦法に騎手の矜持と現状のダイヤモンドの体調が見える一戦になる。

 

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復活ならず

読了までの目安時間:約 2分

 

常に真剣に、純粋に競馬に臨む姿勢が、時に軋轢を生み、自らの騎手生活を不本意に終える理由になったのだとしたら、どんな職業においても再チャレンジしたいと思うのが、本物のプロフェッショナルである。
男は、今までとは逆の中央→地方というステップで、引退撤回を賭けた一発勝負に打って出た。

「藤田伸二元騎手、地方騎手免許1次試験突破ならず」
今月15日に挑んだ筆記試験は、引退から2年、27年ぶりとなる大いなる勝負の一戦であった。
「藤田伸二を乗せたい」
そんな馬主が、故郷の北海道にはいるから…。
何とも男らしい一本気の勝負師ならではの、再デビューを目指した経緯には、何事も一回きりという、勝負の世界の厳しさを身をもって体感してきた同氏にとって、生き様そのものが色濃く反映されていた。

「応援してくれた人にはありがとうと言いたい」
電話によって不合格の通知を受けた藤田氏は、競馬に乗ることへの不安はないとの旨もコメントし、引退後2年目の夏は、劇的ながら静かに終わったことを滲ませつつ、後悔の思いなど微塵も感じさせない、義理堅い男の実像そのものがそこにあるとファンに伝えるべく、爽やかな敗者の弁で異例の挑戦を締めくくった。

平等である必要はなくても、必ず誰かが不利益を被るような状況を知っていながら、そこに介在する人間だけが恩恵に与る状況は、レース中のラフプレイに甘くなった主催者に皆が疑問を呈することと、何だか大きく乖離している気もしないではない。
どちらが正しいというものでもないが、自分はこう思うと語る人間が不利になる構造は、やはり間違っている。

 

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新馬回顧<9/23・24>

読了までの目安時間:約 3分

 

曇天の土曜競馬。
前日の雨の影響で、稍重馬場で行われた中山1600の新馬戦は、人気の良血馬が力を見せつけた。
万全の抜け出しで危なげなく初陣を勝利したのは、ロードカナロア×ザレマの牝馬・グランドピルエットだった。
うまく走れることは予想がつく配合だっただけに、2番人気で置かれながらも猛追したディープ産駒のクリッパーとは、その差も大きかった。

ドスローの阪神芝1200は、こちらも牝馬、アドマイヤマックス産駒のトンボイが先行して押し切り勝ち。
6月の新馬でもないのに、前半が36秒台というのはいささか度を越しているので、時計を縮めないことには…、である。

日曜日は晴れ。
東西で2000M戦が組まれたが、対照的な結果に。
阪神は三つ巴の攻防がゴール前で2頭になり、最初に仕掛けたドンアルゴスが粘り込む展開。
ドリームジャーニー×シンボリクリスエス。血統では人気馬に見劣ったが、根性が違ったという印象。故に、人気勢は成長がないことには…。
中山は人気馬同士の争い。
良血・ノヴェリスト×Dスカーレットのダイワメモリーが、ちぐはぐな競馬で1番人気のマイネルプリンチペの粘り込みを許しそうになるも、ゴール寸前でグイグイ伸びて、差し切り勝ち。
道中動く馬多数で、揉まれる競馬を初戦から経験できたのはいいだろうが、これは本来の形ではない。

ダート2戦は、阪神1400がスペイツタウン産駒らしくスマートに逃げ切ったオペラグローブ<牝馬>、重の中山1200では直線後半は独壇場に持ち込んだヨハネスブルグ産駒のデンコウケンジャの強さが目立つ展開。
後者に関しては、若いうちは距離をこなせそうな短距離型という印象で、やってくれそうな気配はする。

全体的に重賞レベルに育つには、もう一皮、ふた皮剥けないといけない馬が多く、枯れてからももうひと踏ん張りできそうな馬が生き残れるように感じた。
グランドピルエットは母も伯父ももうワンパンチ足らなかった馬だから、ロードカナロアの決定力がプラスに働く可能性もあるだろうが、彼も4歳夏までは人気に応えきれないところがあった。
スケールアップには時間と経験が必要だ。

 

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オールカマー -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

きさらぎ賞で見た、インを真っすぐに走って伸びる美しい競馬。
嗚呼、無情…。ステファノスと轡を並べてのゴールは、勝ったルージュバックとクラシックに挑んで苦杯を舐めた戸崎騎手の負け、という結果に終わった。
毎日王冠もエプソムCも、十分に勝負になる条件であるだろうステファノスの守備範囲のはずのレースで、この日競り負けたルージュバックは楽勝していた。

どちらにとってもベストの舞台ではない中山外回りで、最初から正しいポジションをしっかりと確保した中で、自慢の直線でのキレをお互い発揮したのだ。
勝ち負けはどうしても付き纏うから、結果というものに差はつくのは仕方がない。
しかし、勝てる条件がある馬と必ずしも好走が勝利に繋がらない馬との差には、こんなにも勝ち運に違いが出るものなのだと、似た者同士ではないことを確信するような攻防になったように感じる。

毎度毎度休み明けでは勝ち切ることはできないタンタアレグリアは、どこを目標にするとかはっきりしたことは言えない状況であっても、やや苦手だろう超スローの中距離重賞で好走し、力を示した。
これが上位勢で最も内容のあった馬か。

序盤の流れから上位争いは望み薄だったアルバート、デニムアンドルビーら本格派のベテランに加え、4着以下自分の位置を取って、思惑に関係なく、ここでの主力級に続いた組には、何かしらの展望があるかもしれない。
一方で、人気勢の中で唯一、序盤から今一つだったモンドインテロは9着に入るのが精いっぱいという内容。
滅多に体が増えたり減ったりしない馬が、前走で生涯最高タイの492kgに激増したかと思えば、今回は絞れて思惑通りと思える-10kgながら、正直、箸にも棒にも掛からぬ惨敗である。

一回一回燃え尽きるくらい頑張るところがあるのか、戦績に表れない死角が今回はっきりと見て取れた。
5歳秋でもこれでは、陣営も困ってしまう。

 

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神戸新聞杯 -回顧-

読了までの目安時間:約 5分

 

-12kgはあまり見た目には影響はなかったように見えたキセキは、そんなに速いスタートを決められるタイプではなく、新潟で見せたような驚異的な直線での反応も、実は条件が整ってこその完全後傾ラップ型であるから成せる業であり、スローのイン追走は、デムーロ騎手が外に出しては追い込み切れない馬場状態という判断をしたためのことだろうし、春の実績馬は概ね交わしているから、これはこれでよしとしたい。

サトノアーサーは距離延長のダービーでは、特異な展開もあって、初の長距離輸送を経て精神的に強くなった分、地元では崩れないという強みを活かして、人気通りくらいには走った印象。
軽い馬ではないが、では重厚かと言われると、馬体の印象は陽の当たり加減では全く480kgの馬には見えない感じで、これが大幅プラス体重だったのに、課題とされていた後躯の力強さの不足を今回もまだ及第点を与えるところまでは、成長によって埋め合わせることはできなかった。
緩急の競馬は苦手という馬だろう。本来、こういう距離は向かない。

マイスタイルは強気に行こうという意思を見せたところで、結局速い馬ではないから、意外と上手に先行できるタイプのアダムバローズにハナを叩かれてしまった。
菊花賞に向かうわけだから、無理には追いかけられない。
不幸にも、楽に先手を奪ってというダービーの形ではない上に、後ろには正しい位置をとったあの時の勝者がまた素晴らしい手応えで追走してきた。

武豊騎手のダンビュライトも、ただ乗ってステップにするレースとは考えていないから、最初からスタミナを測るためにオーソドックスな競馬に打って出た。
結論は、普通に乗ってはダメ。
昨年のエアスピネルとは真逆の策で、鞍上の腕ということでいうと、マイスタイルは乗り替わってくれるな、という陣営の本音が聞こえてくるような内容に映った。
ベストアプローチはいい位置だったけど、人気馬が普通に競馬をしてしまって、自慢の一騎集中型の決め脚を活かしきれずに掲示板も外してしまった。

この辺りのメンツは、よく考えてみると、カデナに一刀両断にされてしまった弥生賞の上位入線組である。
今回勝った馬がいないんだから…、の理屈は、特段抜けた存在の上がり馬もいないとほぼ確定している状況で、大いに勝ち気に本番に臨める怖い本流組となるはずだ。

さて。
普通の競馬をここで覚えたレイデオロ。
何から何まで、ディープスカイによく似ている。
マイルを使ったことはないレイデオロだが、配合的には、安田記念でレコード走をできそうな軽くはないトップマイラーの素質がきっと秘められているように思う。

しかし、返し馬辺りまでやんちゃな彼は、レースに行ってここまで、ひどく引っ掛かることはなかった。
無論、ディープスカイだって勝ち気なところを秘めているからこその追い込み脚質だったから、毎度豪快に追い込んできたわけだが、後輩はダービーの時点でその点の展開上の不安は解消しつつあった。

もっと下げて勝負する手もあっただろうが、機を見る敏となる前に、すでに好位のポジションにつけたルメール騎手は何とも憎らしいほどクレバーであった。
本来負けるはずのない相手に、やっぱり強さを見せつけたことの意味。
現状、キセキが太刀打ちできないのなら、未対戦のミッキースワロー以外にこの世代の希望はいないように思えたゴールシーン。
これでゆっくり、大人になったレイデオロをある程度追い込んで仕上げることができる。
やれるのであれば、しっかり調教する。
祖父シンボリクリスエスの引退レース前の稽古は、関西のハードな追い切りをする厩舎と遜色のない内容だった。
それができる時期が、もう少ししたら訪れるのだろう。
楽しみが残っただけでも、低レベルダービーと揶揄する声を消すには十分な結果だ。

 

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神戸新聞杯 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

うーん。
悩みは尽きない牡馬路線の主要競走は、ここに来て、有力と目された秋の主役候補の脱落の連続で、ある意味では余計なものは削ぎ落されつつある。
よって、
◎キセキ
○レイデオロ
▲サトノアーサー
注ベストアプローチ
△カデナ、ダンビュライト、マイスタイル

秋に来て本物に育ちそうだと思わせたのは、ここでの最注目対抗馬であるキセキと先週のセントライト記念で見事に直線弾けたミッキースワローだけ。
勢いで勝ったわけではないクラシックホース2頭は、同時に、本当にそのレースに向いていそうだった人気馬がうまくレースを運べる状況ではなかったことで、それぞれの武器を、騎手の好判断と共にフルに発揮した結果が出ただけとも言える。

先週のアルアインがあまり勝負気配ではなかったことも影響し、ルメール騎手も無難な競馬に終始したのに対し、結局のところ、本当にこの世代で強いといえるのはレイデオロだけではないのか、という気もしてきた彼の存在感を極限にまで誇張表現を用いて高めた鞍上が、この先は同期の中でも最も挑戦的な古馬タイトル参戦の段取りを整える中で、下手に手を打つことはなくても、ここは勝負気配で勝ちに行く正攻法をとるように思われる。

別に途中から動くだとか、本当はやりたかっただろう好位抜け出しのスタイルだとか、主だった奇策ともとれる作戦で勝ちに出るという意味ではない。
目一杯追って、相手を屈服させに来るのでは?という意味。

簡単にいうと、出たなりにはなるだろうが、スパートのタイミングをトライアル仕様にすることはないはずだ。
ジャパンCまではまだたっぷり時間がある。
動くなという指示は出ていたとしても、さすがの藤沢調教師でも、ダービー馬に無様な競馬はさせないように仕上げてくるだろう。
今のところ、大きなアクシデントもない。

ここまでキャリア6戦。
奇しくも、新馬戦でルメール騎手が乗って圧勝した阪神で、今度はデムーロ騎手が跨るキセキ。
上がりが1番速い時だけ勝っている馬というのは、本命支持ばかりの馬にしては珍しい。
阪神内回りのすみれSを除き、前走の信濃川特別の32.9秒という記録が特段突出しているわけでもなく、大きなフォームでダイナミックな競馬をするから、ほとんどが後方からの競馬。
だから、速く走れることは即ち、誰よりも直線で速いということになる。

祖母はロンドンブリッジ。
代表産駒はオークス逃げ切りのダイワエルシエーロ。
父はあのエアグルーヴにとって不肖の息子となったルーラーシップ。
綺羅星の如く輝く社台の良血配合馬の中でも、自身を持ってグッドミックスというはずの配合であると同時に、やけに捉えどころのない気難しい者同士の配合なのだ。

筆者はこの一族とは非常に相性が悪いから、こんな注目の舞台で満を持してダービー馬を競り落とそうとするシチュエーションが狙いどころだとは自信を持っては言えない。
ただ、軽さを引き出す要素がディープインパクトだけで、ルーラーシップこそ例外でも、エアグルーヴとその父トニービン、ディープインパクトも母母父ドクターデヴィアスも、伯母のダイワエルシエーロだって、ベストの条件だったかどうかはともかく、キセキに関係する名馬はほぼ全てが今回の2400M戦に勝っているのだ。

偶然の産物などではない。
阪神の1800Mの新馬戦は、中距離型の良血馬には走りやすいというだけではなく、同コースの毎日杯からディープスカイやキズナがスターダムを駆け上がっていったように、いずれやってくる大舞台に適応する能力がある稼働を推し量るには十分すぎるほどの舞台設定なのだ。
そこで3馬身以上の差をつけたキセキが、晩熟の配合をバックに、勝機は3歳秋にあると陣営が踏んだ春クラシック参戦断念からの巻き返しは、夏の中京2000では上々の1:59.1、新潟外回りでは破格の1000M58秒台の展開から、上がり32.9秒で日本レコード級のタイムを叩き出すという形で現れたから、もう春の実績馬を追い抜いてしまった可能性さえ秘めている。
無論、反動も考慮せねばならないが、スロー必至の距離延長の舞台で、この手の才能が崩れるシーンは、まず故障以外では考えられない。
それが出るかどうか。
切る切らないの根拠は、もはや、不可抗力にしか求められないように思う。

 

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オールカマー -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

中山実績を素直に評価すべきか悩むディサイファ、タンタアレグリアら、やや煮え切らない状況に終始するアメリカJCC優勝馬より、ここは何度裏切られていたとしても、一族の好調さを己が生き残ることで示す使命を託されたモンドインテロに思いを託す方が理にかなっているように感じる。
本命は、重賞でこれまで【0025】という不安と、札幌日経OP連覇を含め【3000】というオープン特別の実績の真ん中を突いて、中山外回り【0000】という意外なデータに盲点ありと、前走の鮮やかな差し切りを信ずる材料をその点に求め、初重賞制覇に相応しい舞台にしてもらいたいと考える。

散々負けてきたこの馬だが、重賞以外で敗れたレースはダートの新馬戦と、上がり33秒台の脚を使っても前が残ってしまったようなレースだけに限られる。
その不器用さから、陣営も広い馬場をノビノビ走らせてあげたいという思いもあって、東京【1005】、新潟【1001】、京都【2011】という使い方をしておきながら、その他ダート戦を含めたレースは【3020】である。

眼鏡違いというよりも、期待の大きさと弟や一族のトップホース以外のステークスウイナーが示した小回り適性の方が、ずっと彼の本質を捉える要素となっていたのである。
残りのコースは、前述の札幌とホームの中山。
芝はまだ昨年のステイヤーズSだけ。
新潟でこれは思わせた時以来の田辺騎手に、ここはいとも簡単に重賞馬の戴冠をアシストしてもらおうではないか。

本質は何一つ変わっていない。
やっと、自分の持ち味を活かせる舞台を走れるというだけだ。

◎モンドインテロ
○カフジプリンス
▲タンタアレグリア
△グランアルマダ、ディサイファ、ステファノス、マイネルミラノ

グランアルマダもマイネルミラノも下げる手はないという組み合わせだが、これらに絡んでいけそうな馬はマイネルサージュくらいのもの。
○▲の2頭に器用さはないかもしれないが、変に器用で宝の持ち腐れとなっている人気になりそうな組より、彼らの方がよっぽど信用できる安定感がある。
今回はそこを買いたい。

 

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