ジャパンカップ名勝負

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

JC名勝負<騎手を巡る駆け引き>

読了までの目安時間:約 3分

 

05 デットーリ ルメール デザーモ
07 岩田 ペリエ 武豊
16 武豊 デムーロ 福永

05年はレコード決着。
事前からタップダンスシチーが飛ばしそうな状況が整っていたので、脚の使わせ方に加え、コース取りも結果に左右した面がある。
07年は単純明快、秋の天皇賞の結果が人気面に影響を与えつつ、宝塚記念の時から続く4着のウオッカ<四位騎手>との力比べ。よって、これも騎手の意識が、スローの展開と多頭数の争いでわずかな差を生んだ。
昨年の場合、実は、逃げ切りは何度かあったものの、1番人気でそれに応えた中での覚悟と確信の逃げという点で、それにしっかりと末脚比べで何とかしようとした結果が、大きな着差にはなったものの、上位勢は皆が力を出し切ったことが証明されるような力の決着となった。

近年はスロー偏重。よって、騎手同士の駆け引きも激化する。
騎手戦の面白みでは、07年の宝塚リターンマッチがベストレースとなるだろう。
この辺りから、GⅠ戦にメリハリをつける形で格重視の賞金における改革をJRAがおっぱじめたのだが、メイショウサムソンやウオッカは夏のインフル禍の影響で渡仏断念の経緯があり、アドマイヤムーンもオーナー変更と、話題に事欠かないメンバーが揃った。

一番は、ウオッカはこの後、上位3頭全てで重賞制覇を果たしていた武豊騎手が、人気を背負ってここで負けてしまったことが印象深い。
メイショウサムソンは凱旋門賞の件があったから、陣営が苦渋の決断で石橋守現調教師からスイッチすることになったが、元はと言えば、当時波紋を呼んだアドマイヤムーンからのスイッチに始まる話だ。
宝塚記念でそちらに岩田騎手が騎乗し、武騎手はポップロックに乗り、3着だった。
陣営というかオーナーと最大権力者たる生産者サイドの逆鱗に触れる形で、ダービーでのアドマイヤオーラ乗り替わりから顕在化した絶縁のプロセス…。
当時日本人化していたペリエが、これじゃあヨーロッパよりひどいな…、と思って来なくなったのかもしれないと、筆者はこのJCを思い出すと、いつもセットで邪推してしまうのである。
今はもっと露骨だ。

 

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失意の引退、回避

読了までの目安時間:約 2分

 

最近再び、活躍馬の故障や訃報が増えてきているような気がしていたが、ここに来て、4歳トップホースの残念なニュースが飛び込んできた。

天皇賞(春)6着以来、実戦から遠ざかっていた昨年の皐月賞馬・ディーマジェスティが引退、種牡馬入りすることが決まった。
共同通信杯、セントライト記念など重賞3勝を含む11戦4勝という成績ながら、1年以上未勝利であったことで、陣営の苦心は慮るまでもなく大変なものがあったと想像がつくものの、志半ばのリタイアは残念至極。
今後は新ひだか町のアロースタッドで、新たな道を歩むことになる。

また、ディーマジェスティと何度となく激突した同期の華・サトノダイヤモンドも、JCパスを早々に表明して以降動向が注目されていたが、今期のレース参戦は取りやめ、2月あたりのGⅡ戦を目途に再始動する予定であることが明らかになった。
日本馬には厳しいシャンティイの凱旋門賞で、重馬場にも苦しみ15着と大敗してしまった当馬だったが、目標とするレースの再選定以前に、立て直しに重きを置くことを陣営は決断したように感じる。
さて、この判断がどう出るか。

思えば、4歳世代のGⅠ馬はどんどん現役を退き、若いうちに芝のタイトルホルダーとなった馬はもう3頭だけ、それもろくに走れない状態に陥ってしまうケースが重なり、今ではもう勢いが全くない。
期待のヴィブロスもこの秋は勝ち切れず、マカヒキさんよ…、という状況。
面目躍如とまで評されずとも、自分らしさくらいはせめて取り戻してほしいところだ。

 

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新馬回顧<11/18・19>

読了までの目安時間:約 3分

 

曇天時々小雨という土曜の昼下がりは、牝馬が活躍すると盛り上がるという構図の展開に。
最も注目すべきは、東京マイルの牝馬限定戦で一騎打ちを演じたレッドベルローズ<ディープ>とエルディアマンテ<Dマドレ全妹>だろう。
個人的にも、POGで指定した期待馬同士で、想像以上に身体能力の高さが目立った。
牝馬は特に、最近はデビュー早ですぐに完成される馬の活躍が目立つが、正統派のこういう血統馬もやはり侮れない。
勝ったレッドは、中団から豪快に伸びて本命馬差し切りだから、いきなりGⅠでも通用して不思議ない。

残りの芝中距離新馬も、京1800(重)がサトノワルキューレ<ディープ>、福2000ロザクラウカ<祖母ローズバド>ら、人気の牝馬が制したが、少し相手が軽かった印象も否めない。
一応、正攻法で勝ち切ったバラ一族の後者の方が、将来性を買えるという評価にしておこう。人間世界では甥にあたる2着馬を完封している。

東ダ1400ゴール前差し切り勝ちのイダペガサス<ゴールドアリュール>と京1200(重)逃げ切りのグロリアフライト<祖母ノースフライト>は、血統のイメージ通りならば、活躍期はずっと先。
決して、軽い血統ではないから、成長の過程を長い目で見つめていきたいタイプだ。

日曜京都は人気馬が順当に勝ち上がった。
芝2000(稍)快勝のフランツは、バレークイーン一族のクラシック配合。2着馬も同じディープ×BTのパワー配合で、本当は前に行きたい馬だろうけど、この日は差し切り勝ち。
ダ1200(重)で好時計勝ちのヌーディーカラーも、フサイチリシャールの近親という、何となく似た者同士のキャラで、正直掴み切れない部分もある。

東京芝2戦は、人気馬が伏兵に屈した。
1800戦は末脚に勝ったハービンジャー産駒のブラストワンピース、1400でもVピサ牝駒のロードライトが人気馬を競り落とした。
オッズが間違っていたのか、単なる人気馬の凡走なのか見えないが、勝ち馬のレース内容は鮮やかだったし、こちらも評価に迷う。

 

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東京スポーツ杯2歳S -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

前走のいちょうSで好走した2頭は、近年稀に見る不良馬場になる前日の富士S直前の施行だったが、そこで一生懸命に走ったのに、1:51.4でしか乗り切れなかったようなタフな馬場だった。

それと似ないにしても、もう少し湿るかと思ってみていたら、遥かに京都の方が渋っていた。
でも、前走と似たようなファイトをコスモイグナーツが見せたから、想像もしていないようなハイペースで展開。
京王杯やアルテミスSにおすそ分けしてあげたいくらいの流れだったから、予想通り立ち遅れ気味のルーカスでも最後は出番が回ってきた。

予想の組み立てとして、ワグネリアンの後ろという手は有り得ないと思っていたのだが、キャリアが違うからなあ…、という完敗の2着。
一時は、カフジバンガードやいちょうS2着のシャルルマーニュに足を掬われそうになったくらい。

一方、クラシックほぼ当確という内容で、負けるはずのないレースを楽勝のワグネリアンは、ここまでのタフな展開とは全く別次元の、言ったらジャスタウェイクラスの脚で皆を圧倒した印象だ。
変な話、着差以上に圧勝である。
経験値もこの中では豊富で、尚且つ、無理をさせていないから、左回りもちょっと遠征も中京の新馬戦で経験しているから、もう何せずともゴーサインを出してあげるだけで、今回は良かった。

ストライドがぶれるような押圧される競馬は、登録頭数の少なさが際立っていた<自分という存在の影響力を象徴する出来事>ので、これは次以降に課題となった。
機動力もあるし、本当は中団から揉まれながら最後外に出して根性を発揮するような泥臭さも秘めているだろうワグネリアンは、本当の意味で、大勝負の前残りの展開にどう対応するかだけが、今のところの不安材料だ。
末がキレる馬は、往々にして気難しい。
鞍上のリスクの取り方が、世界レベルかローカルスターかの違いを生むことだろう。

 

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マイルチャンピオンシップ -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

結局、ムーアとミルコの競馬になったわけだが、最後はどう転んでもエアスピネルはGⅠで敗れ、ミルコは確実にチャンスをモノにするというところで落ち着いた。
ムーアの案外な騎乗が続いていることは、一昨年休み明けのモーリスを駆った時にそれまでの流れを変えてしまったように、この大一番ではあまり関係ない。

時計さえ掛かってくれれば。
ムーア騎手がどれほど、日本の高速決着に対する体感のスピードを自分のモノにしているかは、まだ判然としない面もあるが<決まって、ムーアがGⅠを勝つ時はタフなコンディションか時計が平凡なことが多い>、1:33.8のタイムが象徴するように、軽い競馬にはならず、時計勝負にもなりづらい先行馬のキャラクターに対し、唯一の重賞タイトルがマイルでのもので、それがぶっちぎりだった好調のハービンジャー産駒のペルシアンナイトにとって、相手が絵に描いたように最後脚が上がるエアスピネルだったことは、もはや、神懸かっているだけでは済まないミルコ・デムーロ騎手にとっては、残り100Mで勝負ありだったようにも感じてしまう。

決していいポジションではなかったものの、外に膨れる差し、追い込み勢を尻目に、上手に乗ることに長けたムーアの後を追いかけるように、積極性を殺した時ほど恐ろしく強かなミルコが、スムーズに5分どころからわずかに内の狭いところから見事に最後は前を捉えきるところまで持ち込んだ。
セオリーに忠実に、乱戦、混戦だからこそ、そういうものを大切にした馬だけが、上位に入線。
気づけば、先行粘りの4着レーヌミノル、それを最後に捉えたサングレーザーと、少ないも実力十分の3歳勢は3頭も掲示板に載っていた。
多くの人が今年の3歳は…、とも思っていると、何度も道悪を経験しているうちに、古馬の方が消耗し、3歳馬の最大のアドヴァンテージたる斤量のマイナス分を極限にまで活かしきったここ1か月の躍進は、自力でも互角という内容の濃い競馬の連続で、既にファンも承知するところとなっている。

同時に、古馬の方に勢いがなくなっているのかもしれない…、いや、そもそも層が厚かった部門ではないところで、自然と若手が台頭した結果なのだろう。
3歳トップホースたる藤沢厩舎の刺客は、未知数のまま来週のJCを迎え、ここまでうまいこと運べないでいる女王の方はかなり気楽な立場でそれを迎え撃つが、ともに主役というほど抜けた評価を受けることはないはずだ。
何しろ、一番強いのはまだ5歳馬である。

その5歳馬。
最先着が怒涛の掲示板ラストワン争いにハナ差及ばなかったブラックムーン。
それが6着で、さすがに体重増でムチムチ過ぎたことがキレ味に多少影響し、正攻法でなかったことや少し悔やまれるクルーガーがそれと僅差の7着。
特別高い評価を受けていたわけでもなく、目立つ競馬で仕事をすることなく、46.7-47.1というごくごく平凡にして、上がりの数字に見られるタフさの根拠により、脚質はっきりの面々には、結果として厳しいレースを強いられることになった。

レコード決着の皐月賞好走馬に、近年の3歳馬にはない勢いを感じさせる競馬を続けてきたサングレーザーらによる決着。
もっと大きな波乱も期待させる条件ではあったが、これで負けて言い訳しているようでは、単なる負け犬の遠吠えでしかない。
もう一段成長してもらいたい。

 

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マイルチャンピオンシップ -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

先行馬の位置取り、ペース配分とその主導権争いがどう発展するかで、そのレース内容は大きく違ってきそうなメンバーが集った。
マルターズアポジーが普通にハナに拘るのか。
今回はウインガニオンが伏兵らしい競馬に徹して、先手を奪おうとするのか。
乗り替わり<池添→和田>となったレーヌミノルが、距離に自信を持てる今回は、どこまで前に行こうとするのか。
1800M以上では完全に快速型になる面々だが、マイルという誰でも走れる条件であり、自分の力を出し切れるこの舞台だと、案外、出たなりの競馬になる。
アメリカズカップだって、不本意ながらジョーストリクトリに乗ることになった武豊騎手も、主導権を握れるのであれば、形作りでも勝ちに繋がると思えば、行ってしまう可能性もある。

平均より遅いという可能性を論ずる際は、本命サイドの馬が先行する時に、それが有利か不利かを検討すればいいだけのこと。
今回は、少し馬場が重たくなり、土曜日の降雨も避けられそうにない状況だから、46秒台の半マイルという基本形をあてはめて、最後にどれだけの脚を使えるかを考え尽くせばいいのはないかと思った。
決して、逃げることや先行ポジションを積極的にとりにいくことが、特別な有利不利になるようには感じない。

力勝負になりそうだ。
同時にそれが合うのか合わないのか、しっかりと見極めねばならない混戦でもあることを踏まえないと、本命の印も打てない。
最初からGⅠ馬は本命にはしたくなかった。
マイルがベストの馬が少ない。守備範囲が狭い。今年は妙に安定感がある。
最優秀短距離馬ほぼ内定のレッドファルクスを除き、ベストの条件とは思えないし、充実度合いも春ほどではなさそうなあとの3頭は、実質切りとしたい。

妙に外国人騎手が乗ると安定感があり、戦績もまだ底を見せていない馬。
それも、GⅠ未経験かほぼ初めてというような馬であれば、一発かましてくれてもおかしくない状況。
どうせ買うならと言うことで、テン乗りでも、少なくともこれまで3人騎乗した外国人騎手の中では腕のあるシュタルケ騎手のクルーガーに注目したい。

春に長期休養明けのマイラーズCで、反応鈍く、直線は伸びきれなかったが、それ以来の競馬であったあの不良馬場の富士Sで、勝負が決まってからとはいえ、直線でただ一頭後方から伸びて3着だった内容は、イン強襲で昨年のマイラーズCを制した時以上のパワフルさがあった。
一概に、キングカメハメハ×ディクタット<父ウォーニング>の道悪適性に非ず、むしろ、比較的メンバーの集ったマイル3戦の好内容は、この路線に対する適性であり、素晴らしい底力を秘める根拠になるのはないだろうか。

3戦とも気持ちよく走れたわけでもないが、今年のマイラーズCを除くと、GⅠでも人気になる馬相手にいい争いをしている。
夏の組は今年はレベルが高かったから、昨年のヤングマンパワーのような狙い方は今年はありかもしれないが、きっと直線平坦の方がキレるはずのグランシルク以外、富士S組は大きな上がり目がないように思う。
エアもイスラも、最近の前哨戦の内容が少し良すぎる感じがする。

ちょっとローテが厳しい上に、前走は精神的なダメージを受けていけもおかしくない春の王者も心配。
よって、
◎クルーガー
○グランシルク
▲レッドファルクス
注エアスピネル
△ダノンメジャー、サングレーザー、ブラックムーン、ペルシアンナイト

とはいえ、富士S組が多い。そして、前走道悪の馬ばかり。
馬場適性で差をつけたエアスピネルは、レッドファルクスより総合力が上とは言えなくても、連続先着のイスラボニータとは勝負づけは済んだように思う。
脇役タイプが少し多いから、こういう時ほど、好調の馬やフレッシュなタイプは押さえておかないといけない。

 

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東京スポーツ杯2歳S -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

9頭登録で2頭回避。
有力馬の分散化とそれにより様々な馬にチャンスが生まれる可能性を引き出すと同時に、本番までこうした少頭数の競馬しか経験できずに、大きく人気を裏切るというシーンは、今までもあったが、今後はより増えるはずだ。

そういう競馬は元より絶対数の多い牡馬出走可能のレースでは、より顕著に現れることになるだろう。
さて…。

価値ある競馬を重賞経験馬も出てきた阪神の野路菊Sを制することで、より高めることに成功したワグネリアン。<ディープインパクト産駒・テンダリーヴォイスの全弟>
その才能が当たり前だったように直線反応することで、2番人気を嘲笑うように札幌1800戦をデビューウインしたルーカス。<モーリス全弟>

一騎打ちは濃厚だろうが、昨年同様、雨馬場になりそうだ。
どう考えても、あとは格下評価になるから、位置取りはあってないようなもの。
差をつける要素は、互い休養たっぷりで、その中でもオープンクラスの経験のあるワグネリアンの方が、格では一枚上ということになるが、何しろ、成長期にこれから入ろうという若駒の争い。
そんなものはアテにならない。

強いて挙げるなら、前述した渋馬場への対応力。
中京でも雨の阪神でも同じように反応したワグネリアンは、雨馬場の札幌で差し損ねたモーリスと印象被りのルーカスの方が幾分平凡な適性の可能性がある分、今回は有利だろう。
当然、人気もワグネリアンが上になる。

ムーアは卒なく乗る騎手だが、意外と馬のパワーを引き出すことよりも、一段上のキレを出すヨーロッパの騎手らしい性質がある。
良馬場だったら、ワグネリアンマークの手は有り得ないルーカスが、かなり踏ん張ることは想定されるが、果たして。

◎ワグネリアン
○ルーカス
▲シャルルマーニュ
△ゴールドギア

重馬場経験があるのは伏兵の方。
もっと上に行こうと頑張った印象のシャルルマーニュを、いちょうSを勝った方のコスモイグナーツより上に取りたい。

 

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朝日杯FS展望

読了までの目安時間:約 3分

 

京王杯を見る前までは、いくらでもチャンスのある馬がいると思っていたのだが、ホープフルSGⅠ昇格元年の今年、メンバーがある程度分割されること請け合いとなると・・。
正直、一昨年の失敗を繰り返すようだが、栄えあるGⅡウイナーとなった実質外国産馬のタワーオブロンドンのスケール感は、この2歳チャンピオン路線では抜けている気がする。
その内容如何では、クラシック路線を展望することになるだろうが、グラスワンダーやナリタブライアンのような万能性とは違う決め手が見られた。
鞍上が自信を持っていない以上、NHKマイルCから、本格的な欧州競馬参戦をビジョンの真ん中に据える形がベストの展開となるだろう。

できれば、父がそうであったように、BC挑戦もダートにもマイルができたからこそ、そこに挑む価値が出てきた。
怪我さえなければ…、の状況だ。
未来を展望するにも、まずは完成度の高さも示した前走の内容から、アストンマーチャンの時のウオッカやエアスピネルとの時に空気を読まなかった天才型・リオンディーズといった、血統馬でありまた勝ち方にも鮮烈なものがあった馬の登場がなければ、頭は固いだろう。
一度は負けている馬だから、無敗馬にあっさりというシーンも少し考えづらい。

死角があるとすれば、早くも4戦を消化している点。
オープン特別も重賞も勝っている非無敗馬というのは、それほど過去にいっぱいいたわけではない。
重賞複数勝利馬が今は登場しやすい状況にあって、コスモサンビームとメイショウボーラーとの高度な争いは、事実上、フロンティアがデイリー杯のややだらしない4着を持ち直した再度の強気の騎乗で、レースレベルをグイグイ上げていけるかどうかにかかっている。
それとて、対抗候補という立場。

負かすなら、裏路線組に決まっている。
オルフェーヴル牝駒がやけに強いから、それらに負けることは決して、悲観する材料とはならない。
新馬で掲示板に載っていた馬は、その後レースを使われれば必ず勝つというロックディスタウンとその仲間から、萩S独走のタイムフライヤーあたりを挙げておく。
ホープフルSでも有力だが、頭数次第では…、である。

 

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古馬牝馬路線総括

読了までの目安時間:約 3分

 

春は春で雨に馬場が濡れることで、思わぬ馬が台頭することがあったが、ヴィクトリアマイルはまさにそうだった。
阪神牝馬Sがかなりタフなコンディションの中で、事実上の現役トップ牝馬であるミッキークイーンが凄まじい底力を発揮したから、いくら反応が鈍いタイプでもどうにかなってしまうだろうと皆が考えたのだが、それまでずっと惜敗を重ねてきた彼女が、久々に勝った後のレース。

前哨戦で完封した伏兵・アドマイヤリードにロスなく立ち回れ、ジュールポレールさえ捕まえるところまで至らず、掲示板を外す結果に。
パーフェクトマン・ルメールの魔術が炸裂し出した頃とはいえ、宝塚での頑張りと比べるとどうにも腑に落ちない競馬であった。
アドマイヤリードは、実績馬にマイル適性が乏しかった隙をつく、決め手の勝利。
持つべきものは、最後は自信の武器だと思い知らされる結果だった。

そして、いいメンバーの揃ったエリザベス女王杯。
宝塚記念のタフすぎるコンディションでダメージが大きかったか、今年も結局直行になってしまったが、見せ場作った。
私が一番強いんだ…。

でも、主役は上手に立ち回った馬、それも、苦も無くそういうことができそうな馬が上位を競う展開に。
別にモズカッチャンが、クロコスミアが弱いという意味ではない。
一番強いのも勝った馬だし、それを最後まで苦しめた2着馬だって素晴らしいのだ。
しかし、宝塚記念で3着する能力までは、そのどちらにもない。
それもあのタフな馬場で…。

ここ数年で最も刺激的な追い込み脚を使いながら、肝心のGⅠで3着というのは、いくら強いミッキークイーンでも、もう頑張っても頑張り切れない何かがあった気がしてならない。
その抵抗の一端が、あのヴィクトリアマイルの凡走に見られたということなのか。
無事、牧場に戻ってほしいのだが、それが叶ってもまだまだ長い繁殖生活を耐え抜けるか、早くも心配である。

3歳世代のトップホースは、既に古馬に通用している。
4歳の方が強いのでは?
いや、層の厚い5歳馬に対抗しているのは、斤量利も味方につけた年下世代だけである。

 

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ネオ回避→香港Cへ

読了までの目安時間:約 2分

 

不良馬場の天皇賞(秋)は、足慣らしの一戦ということもあり、直線見せ場なく13着に敗れていたネオリアリズム。
日曜日のマイルCSにも登録していたが、こちらを回避し、12月10日香港・沙田競馬場で行われる香港国際競走のメイン・香港C<芝2000M>に向け調整されることが分かった。

中山記念はお世辞にも上出来という状態ではなかったが、そこで実力派古馬を一蹴し、返す刀で香港Cと同条件のクイーンエリザベスⅡ世Cも制し、GⅠ馬の仲間入りを果たしているネオリアリズム。
縁起のいい舞台で、ロードカナロアや少し前ではエイシンプレストン、同期にして堀厩舎の僚馬であるモーリスのように、当地のファンを再び唸らせる走りを見せられるだろうか。

10月から12月にかけて3、4戦するマイル以上のチャンピオン級というのは、有馬記念が特殊なコース形態ということもあって、あわよくばという狙いで挑む馬は例外としても、基本的には尻すぼみか尻上がりかのどちらかである。
ネオリアリズムは大レースを一叩きして、再び大きなタイトルを狙いに行くわけだが、馬場状態の異常さを考慮しても、選んだレース全てを好走するのは、今のキタサンブラックの充実ぶりをもってしても、容易なことではない。
同時に、最初があまりにも冴えないと、春よりも仕上げ方そのものは楽なので、復活せずということも多い。
最後は有馬、という馬以外には、秋緒戦の内容は結構重要だ。
重馬場重賞の好走馬が、女王杯では良馬場で叩き合いに持ち込んだが、昨年のサトノクラウンのような一変は有り得るのか。
高齢馬だけに、心配はある。

 

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