2017年 ターコイズS レース回顧

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

ターコイズS -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

直前のダートの準オープンでキレ味自慢の短距離型を、窮屈な1800戦に教育を兼ねて挑ませて、その上勝ってしまうという天衣無縫ぶりを遺憾なく発揮していた横山典弘騎手が、関東のベテランらしい強かなレース運びで、こちらは末脚自慢の姫君を馬群の真っ只中に誘い、究極のキレを最後の100Mで使わせる美技を繰り出し、それに応えたミスパンテールが、初重賞制覇を果たした。

スタートの立ち遅れがあまりにも大きすぎたワンブレスアウェイ以外、おしくらまんじゅうの馬込みの中であろうと、その前後につけようと、誰にでもチャンスのある競馬になったが、勝負所で内の方で、しっかりと脚を溜めることができたフロンテアクイーンの北村宏司騎手の追い出しのタイミングを見て、その後ろを追い上げるか、わずかなスペースを外に求めるかの選択を見事に勝機に繋げたあたりは、さすが地元の騎手であり、名手である。

当のミスパンテールは、前走地味に京都の出世レース・清水Sを競り勝ち、その時結果的に酒井騎手が仕込むことになった馬込みから抜け出し競馬を、今回は全行程で敢行し、新たな自分に出会うことになった。

四位騎手が押したり引いたりと、テクニックを使って良さを引き出そうとしたが、この馬の場合は、基本形に何をプラスさせたらいいのかというテーマが正解だったようだ。

ラビットランも似たような雰囲気があるが、こちらはパンテールほど馬格もないし、ほぼディープインパクトというボディラインだから、中京や阪神の外回りがぴったりの馬なのだろう。

策を労しても、それがプラスになるタイプではない。

キャリアは少ないから、こちらは自分磨きの鍛錬の機会と考えたら、陣営も道を誤らないはずだ。

距離を延ばすべきではない。1400~1800で決めて勝負に徹するように、その才能をもっと引き出してほしい。

無駄に消耗させるのはご法度だ。

 

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朝日杯フューチュリティS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

◎タワーオブロンドン

○カシアス

▲ダノンプレミアム

先週は人気馬が飛んだが、川崎では無茶苦茶なレース内容で断然人気馬が快勝した。

今週は果たして。

ローテに無駄のないダノンプレミアムは、ローテにケチをつけられる筋合いはない半面、全く揉まれることなく2戦快勝への不安材料はある。

プレッシャーの質が、今度は後ろからだけではなく、前の作る流れに影響されるというのは、殊GⅠに関しては日常茶飯事。

変にスローでは、返って危険というパターンもある。

筆者は、前哨戦の一つである京王杯2歳Sに無敗馬ではなく、すでに負けている馬がいて、それがオープンクラスを制している有力馬が多いから、これは信用できるとした。

誰でも能力全開の阪神外回りコースで行われるこのレースは、これまで3回、全て直線一気型の馬が制している。

この後活躍しないことがあるのは、今も昔も変わらない。

ただ、それが意味することは、ディープ産駒が2勝しているように、それも急に勝てるようになったことからも、ただならぬ才能を求められる舞台であることの証左のような気がしてならない。

追う者が強ければ、それが自分より強くなくても、能力120%発揮で人気の評価など逆転できてしまうのだ。

ディープ産駒は2頭いるが、鋭く反応できそうなタイプではない。

同時に、揉まれてきた組の経験値は、どのレースも力のある馬が多かったから、負けただけで脱落というものでもなく、戦法のバリエーションも案外豊富だったりする。

大外一気というより、最後は外からという2歳GⅠの流れに乗って、タワーオブロンドンの決め手をここは評価したい。

レイヴンズパスは欧州調教馬でオールウェザーBCの覇者になったアメリカン配合の芝馬。

母系はクラシック戦線でも馴染み深いディーマジェスティなどがいる欧州配合で、ヨーイドンの勝負に強く、トータルの好時計決着は苦手にする面も秘めるが、そんな馬が2戦続けて1400Mを1分21秒台で差し切り勝ちである。

前走のスローのレースの方がよりキレたから、距離延長の不安材料は少ない。

1600未経験の馬は、マイネルマックス以来しばらくご無沙汰だが、そういう馬は年々番組選択の自由度が増して減っているのも事実。

一概に、ダノンプレミアム有利の説には繋がらない。

先輩も快勝した京王杯勝者で、欧州配合にありがちなノーザンダンサーてんこ盛りの偏在型良血配合ではなく、ブリガディアジェラードやタルヤーなど、比較的ネアルコの主要血統との組み合わせにも適応できる底力型の種牡馬も5代以内に入った、タフさが基調のスピード型。

2000Mでダノンと同レベルとは思えない気性だが、この距離であれば、キレが鈍る可能性は考慮しなくても大丈夫なはずだ。

もっと前走より前に行く気を魅せれば面白い夏の2歳S覇者カシアス含め、相手には、

注フロンティア

△ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、ダブルシャープ、ファストアプローチ

など、人気にはなっても、一定以上のスピード能力を持った馬は、純粋に評価したい。

もう、2歳のチャンピオンレースは朝日杯だけではない。一番強い馬を決めるレースに変化はないが、今後はより、2歳チャンピオンのためのレースに傾倒していくだろう。

 

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ターコイズS -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

ラビットランやデンコウアンジュ、大分迷い道にはまってしまったリエノテソーロらがそろって55でトップハンディ。

しかし、牝馬限定の重賞で、重い方が問題になるというレベルの酷斤ではないから、51以下で注目となると、51のディープジュエリーくらいしか手が出せない組み合わせ。

相対的に見て、ペイシャフェリスが行ったところで速くなるメンバーではないし、上手に運べる馬が有利な、いつものターコイズSになりそうだ。

最近の中山で、ハイペースのマイル戦はまず開催中1、2回程度しか発生しない。

ワンブレスアウェイはレース運びが上手で、前走で好位につけられずに失敗しているから、再びの戸崎騎手で、強気とはいかずとも、枠に囚われずに自分の位置からの競馬にこだわるように思う。

牝馬らしい決め手を、最初の重賞で全て出し切ってしまうところがあった姉たちとは違う。

ステイゴールドの差し馬としてじっくり育てられたこの馬は、馬格などに特別な性質が見られない代わりに、この血筋らしい晩生の味わいが昨夏から見られ、前走の休み明けこそ崩れたが、その前は8戦連続の連対中だった。

その過程は少頭数の競馬ばかりで、期待してのこだわりの左回りで満を持した重賞挑戦は失敗に終わったが、姉妹とのキャラが違うから、前回少しだけ重く見えた馬体を少しシェイプアップできれば、たちまちのうちに4姉妹重賞制覇の偉業達成は可能になる。

オルフェーヴルもそうだったが、広い馬場ばかり使われていたとしても、本当に得意なのは、右回りのタイトなコースの場合が多いステイゴールド産駒。

中山マイルは初めてだが、求められる最後の決め手は、これまでも求められてきた直線でのスムーズな加速力である。

◎ワンブレスアウェイ

○フロンテアクイーン

▲ミスパンテール

注エテルナミノル

△アスカビレン、デンコウアンジュ、ラビットラン

多少荒れたとしても、一昨年のようなことはないはずだ。差し馬人気になるほど、今回はファンも実績を信用しないと思う。

 

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圧倒と僅差・血の方向性

読了までの目安時間:約 3分

 

今年、複数の産駒がGⅠを制した種牡馬は少ない。

ハービンジャー
秋華賞<重>
ディアドラ-11/4差<リスグラシュー>
エリザベス女王杯
モズカッチャン-クビ差<クロコスミア>
マイルCS
ペルシアンナイト-ハナ差<エアスピネル>

2着馬の父も、ハーツクライ<ジャスタウェイ>、ステイゴールド<三冠、二冠馬>、キングカメハメハ<上記エアスピネル>など、道悪巧者を数多く出している系統。
重厚な底力勝負で、瞬発力を求められなければ、しっかり対応できる。

ディープインパクト
皐月賞<レコード>
アルアイン-クビ差<ペルシアンナイト>
安田記念<歴代2位タイ>
サトノアラジン-クビ差<ロゴタイプ>
シンザン記念<重>ズッコケコンビと、スイートスポットの狭いマイラー同士の決着。
2着馬のマイル適性に引っ張られた、少々非根幹距離向きの馬が父の底力でねじ伏せたようなレース内容であった。
ディープを他の種牡馬に変えると、きっとなまくらな芝馬かダートの重賞級になっていた2頭が、見事GⅠ馬になっている。

ゴールドアリュール
フェブラリーS
ゴールドドリーム-クビ差<ベストウォーリア>
チャンピオンズC
ゴールドドリーム-クビ差<テイエムジンソク>
かしわ記念
コパノリッキー-2馬身差<インカンテーション>
南部杯<稍>
コパノリッキー-4馬身差<ノボバカラ>
2着馬がボールドルーラー系かその影響の強いアグネスタキオンの孫、クロフネ初の一流ダート馬とGⅠではやや軽めの配合馬が相手。
相手が軽いと強い。相手が強敵だと、あっさり退散ということも少なくないのは、揉まれなければ最強だった父と似ているようで、少しだけスケールダウンの気配も感じる。
ボールドルーラーやフォーティナイナーの特徴とも酷似する。

ここに記した馬の中で、南部杯圧勝時のコパノリッキーを除くと、1番人気はいない。
基本的に、伏兵候補の評価だったか、その他に目立つ馬がいたか。
混戦のビッグレースで欧州型底力配合の強みを活かし、最後に勝ち運を引き寄せた。
敗者にはそういうスキルやバックボーンはなかった。

 

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2歳戦総括 牝馬編

読了までの目安時間:約 3分

 

終わってみれば、オルフェ産駒がレースを作った阪神ジュベナイルフィリーズ。

そして、最も自分の理想とする形に持ち込めた、人気馬の中で一番反応のいいラッキーライラックが、自慢の決め手を炸裂させた。

馬体の印象だけではなく、これまで男馬をねじ伏せていた同父・ロックディスタウンの実像は、ラッキーライラックがある程度流れに合わせて動いていける器用さを持っているのに対し、堂々真っ向勝負をするということで王者らしい競馬をしたいと鞍上も馬も思っているから、負ける時はこんなものかと、掛かって直線伸びずの案外の内容に終始することは致し方なし。

ジュベナイルフィリーズで惨敗の馬が、人気を背負っていて、そのまま終わることを暗示する結果になってしまうことは多い。

その分、歴代のそういった人気先行型に対し、彼女には札幌2歳Sを勝っている実績がある。

桜花賞の頃になると、よりその距離以上の底力やスタミナが問われる。

誰よりもそれを証明しているロックと、ここを勝って実力を示したラッキーとの争いは、今まだ始まったばかりなのかもしれない。

マイルならリリーノーブルでも足りると思ったが、少々甘かった。

ラッキーは東京の重賞で、ゴール板の奥にそのラインを設定するかのように、最後の最後に伸びていった。

キレイにマイルを勝てるリリーには、父ルーラーシップのような粗さがもっと必要なのかもしれない。

成長力がある系統に見えて、やや早熟傾向の一族というのは、今後は不安材料になってくる。

ここを回避した組では、出ようにも出られなかったもう一頭の不敗馬・ベルーガ<キンシャサノキセキ>や、路線こそ違えど、福島2歳S圧勝のアンヴァル<ロードカナロア>などもいるが、ほぼフルメンバーのジュベナイルフィリーズ。

ここで戦績に傷はついたが、まだ巻き返せそうな良血マウレア、第二のリエノテソーロになれそうなモルトアレグロなど、それなりに見せ場を作れた馬が、今後の中心馬になる。

トーセンブレスなんて、関東に戻れば次は楽勝に思えるのだが、賞金をきっちり稼ぎたい。

 

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香港勢強し 香港国際競走

読了までの目安時間:約 2分

 

レース結果をざっくりとかいつまんで記す。
 
ヴァーズ
①ハイランドリール<愛・R.ムーア> 2:26.23
③トーセンバジル
⑨キセキ
終始、BCターフ好走のハイランドリールと2着になるタリスマニックが、ペースメーカーの後ろでレースを牛耳った。ゴール前もうひと伸びの欧州型らしい伸びで、勝者は底力の差を示した。
トーセンは卒なく乗っての結果、キセキは小回りが合わない感じの走りで惨敗。

スプリント
①ミスタースタニング<香・N.ローウィラー> 1:08.40
⑥レッツゴードンキ
⑫ワンスインナムーン
そもそも力差がある組み合わせで、地元のエース候補であったミスタースタニングが、今回も前哨戦と似たような余力のある走りで快勝。レッツゴーはどう乗ってもここまでが限界。ワンスは経験不足と1200は忙しい印象。

マイル
①ビューティジェネレーション<香・K.リョン> 1:33.72
⑪サトノアラジン
気分よくペースを握った地元の伏兵評価・ビューティジェネレーションが、後続の追撃を凌ぎ切り押し切った。春は中距離路線でまずまず結果を残したが、南半球産馬、距離短縮で一気のGⅠ制覇となった。
アラジンはスタートが全て。途中追い上げでは、形作り止まりまで。

カップ
①タイムワープ<香・Z.パートン> 2:01.63
③ネオリアリズム
④ステファノス
⑤スマートレイアー
マイルに続き、こちらも地元勢の逃げ切り、ワンツー。善戦マンでGⅠ初勝利の勝ち馬は、前走が2000初経験。いつもより速い馬場を味方につけた。ネオ、スマートはそれを見る位置から仕掛けるも及ばず、ステファノスもいつもの感じで差し届かず。

 

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新馬回顧<12/9・10>

読了までの目安時間:約 3分

 

ダートに見どころありの冬晴れ土曜競馬。
良馬場ながら中山ダート1200を1:11.9の破格のタイムで押し切ったオーロリンチェは、唯一のアメリカ産馬・ディスクリートキャット牝駒だったとはいえ、終始2着馬のマークを受けての逃げ切りは素晴らしい。
リボーの孫・プレザントコロニーのクロスを持つこの才能は、ただ者ではない可能性を秘める。

阪神1800では、人気馬が前で駆け引きをしてペースの割に疲弊したところを、中団から抜群の手応えで差し切ったゴールドアリュール産駒のウェルカムゴールドが独走。
人気のモズもリズムを崩された割に踏ん張っていたから、このダート2戦はハイレベル決着だったように思う。

芝戦はまずまずくらいの評価。
中山マイル戦は一騎打ちを人気のツヅミモンが制した。
母カタマチボタンで父はストロングリターンも、体を大きすぎる牝馬なので…。
西のスプリント戦は、人気のエヴァイエが人馬とも冴えず、2歩目からの逆噴射で撃沈。
器用に馬込みを捌いてきたベルガドの上手さが際立った格好。スズカフェニックス産駒。

日曜は、中京2000楽勝のステイゴールド産駒・ステイフーリッシュが良かったくらいで、あとはパッとしなかった。
このステイは母がカウアイレーンで、静かに枝葉を広げるブラックホーク一族。底力がある。

芝は東西で1800戦が行われ、外からじわじわ伸びたハーツ産駒のラルムドールはまあ普通くらいとしても、中山超スローの展開で先行残りのトーセンホマレボシ牝駒・ウィナーが超伏兵で、レースレベルがかなり怪しい。
どちらも現状パンチ不足。むしろ、ここで力を出し切れなかった人気馬の方が注目か。
中山ダ1800は、断然支持を集めたディサーニングがそれに応えたものの、気性なのか仕上げ具合のせいか、あまりいい反応ではなかった。
相手が軽いという意味では、阪神ダ1400も似たようなところがあったが、こちらは人気馬がだらしなく、唯一、上位人気で気を吐いたメイショウコゴミが意地を見せたものの、上がりが異常にかかる展開。
差し切り勝ちの印象だけで高評価を与えるのは、やや危険。

 

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阪神ジュベナイルフィリーズ -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

上位人気3頭の中で、最も無難に出て理想の競馬に持ち込めたのが、川田騎手のリリーノーブル。

少し外のラッキーライラックは、遅れることなくスタートできたから、自分のタイミングでスパートできた。

両者が好走できそうな雰囲気は、前走を見るまでもなく、パドックでの気配だけ見ても素晴らしいものがあった。

いい意味でまだ粗削りで、しかし、まだ伸びしろたっぷり。

石橋騎手が卒なく乗ってくれば、たとえロックディスタウンが素晴らしい走りを見せたとしても、必ず見せ場くらいは作ってくれるだろうと思えたのだが、明暗くっきりのオルフェ2頭のコントラストが、よりラッキーの末脚を際立たせた。

負けてはしまったが、こちらも正攻法の競馬でかなり強力なオルフェ産駒に真っ向挑んだリリーノーブルにしても、相手が重賞の多頭数を勝ち抜いてきた相手だと考えたら、同じ日にこちらは新馬、勝ち馬は重賞をそれぞれ勝っていたのだから、急激に差を詰めてきた結果、ガッツの差も出たのだろう。

東京で勝ち上がってきたということでは、3着マウレアも少ない経験の中で揉まれた厳しい競馬を勝ち抜いてきた強みを活かし、最後はしっかりと前に迫ってきた。

こちらは姉が桜花賞ハナ勝ちのアユサンということで早くから注目を集めていたが、レース内容と父ディープと似たり寄ったりの馬体と合わせて、まるで別個体だということが判然とした結果になった。

内に秘める闘志の面では共通点も多いが、こちらの方が器用だろうから、勝つか負けるかの姉とは本質的な能力も違うかもしれないのだが、こちらが能力が上だとしても、相対的に見て強い馬になれるかといえば、この強力なライバル相手に戦うには、まだまだスケールアップが必要。

追撃の4着馬・トーセンブレスも含め、初の長距離輸送、阪神といった経験は、共に東京で勝ち鞍を挙げてきた上位2頭との差として、今回もはっきりと出た。

目に見える敗因とも言える。

9着だった人気のロックディスタウンは、馬体そのものがどうこうという印象はなく、ただ単に無理に仕上げなかったという雰囲気で、その中で掛かりそうな気配を漂わせていたから、レースで行きたがってどこまで踏ん張れるかと、やや不安たっぷりの存在になっていたのだが、案の定、大外枠と休み明けの影響、もしかすると、夏のハードローテの反動もあったのだろう、直線は残念な走りに終始した。

外回りができてからのこのレースは、そのままスケール感を示すことがクラシックに向けた重要なステップになるとされていきたが、勝ちタイムも例年並みで、今回だけは体重大幅減にならずレースに使えたのだから、それをプラスにとらえたい。

事前の支持通り、調子さえよければ、圧倒的な存在になれたはずだ。

残る無敗馬・ソシアルクラブ。

正直、調子を合わせるということより、本来主題ではない母娘3代制覇に挑むことを優先しての参戦だったように感じる。

ガレているというより、回復し始める前の馬体だった。

無論好勝負など望み薄であり、あまりいい経験になるとも思えない。

本質、この一族は晩成型である。

 

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中日新聞杯 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

意外といい位置を取れて、意外とクリスチャンは早く仕掛けて…。

それでも完勝だったということは、メートルダールの本来の力をもってすれば、こんなに勝ちやすい競馬はなかったのだろう。

前を行くミッキーロケットは、実績断然ながら、57.5はちょっと厳しい斤量。

自分の競馬の形というより、そもそも勝負所でモタモタするようなところのある馬だから、2馬身ほど後ろにつけられたのがメートルダールという決め手のある差しタイプという時点で、勝負の結果は見えていた。

それでもしっかり最後は伸びてきて2着。

左回りの中距離専門の勝ち馬に対し、距離はある程度こなせるけれども、どこでやっても煮え切らないところがあるミッキーロケットは、相手のレベルに関係なく、こういう結果が多い。

18戦目にして、これが6度目の2着となってしまった。

メートルダールはほぼ完璧なレース運びだったから、その前後に有力馬がいれば、必ず好走はできたはず。

しかし、彼の後ろにつけるしかなかった立ち遅れのマウントロブソンは、雨馬場にもなってくれず、差は詰めてきたものの、差し比べで相手になるほど器用さは備えていない。

残念ながら、広い馬場で競り合いに持ち込むには、もっと先行力をつけないといけない。

もっと逃げるかと思ったが、相手関係が軽かったので、普通のスロー逃げに持ち込んだ横山騎手のロードヴァンドールは、春の金鯱賞でも逃げ粘っているように、平均ペース型の中距離馬。

名手が卒なく乗って、しっかりと持ち味を活かしてあげれば、一発狙いのハンディキャップホースには競り負けない。

ただ、勝ち馬が本当はもっと上を目指せる馬だったから、スケール感で見劣った分の3着。

でも、もっと上をという意味で、注目度はより高かったリゲルSで3歳馬ばかりが目立っていたのに対して、もうちょっと彼らにも派手さが身についてくるといいのだが。

 

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阪神ジュベナイルフィリーズ -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

オルフェーヴル産駒は、そもそも、ファーストクロップから良血馬も多く、見栄えもいい馬が目立っていた。
成長曲線でいえば、むしろ、彼と同期のロードカナロアの方が完全に晩成型のそれを示していたが、双方、本物というのはもっと先になってから登場するものだろうと思っていたし、距離区分がまるで被らないこともあって、番組が豊富な短距離路線でロードカナロアが大活躍する可能性は予見可能であり、この成功の流れは必然性を感じる。

ただ同時に、オルフェーヴルはロックディスタウンが登場し、すぐ後にまたラッキーライラックがデビューウインを決め、早くもロックの方がいきなり出世レースである札幌2歳Sを本命馬として優勝してしまった割には、一気呵成に行けるほど日本の種牡馬の陣容は手薄ではないとはいえ、驚くほどに勝ち上がり率が悪い。
未勝利勝ちにしても、出走頭数を考慮したら、全く足りない。

当たり外れは当然ある。
オルフェーヴルは、母父がファイントップ系のディクタスという傍流系統を持つステイゴールドと、母が完全異系のマイバブー系の傑作・メジロマックイーンの仔であり、量産体制で数を打って勝負するような血統配合ではそもそもない。
創意工夫と信念という、拘りと計算をもって数少ないながらも、当たりをつけて配合しないとまず活躍馬は登場しない。
三冠馬だから、必ず種牡馬として成功することはない。
クラシックホースを複数出したディープインパクトとシンザンは素晴らしい。
各々、父はサンデーサイレンスとヒンドスタン。日本競馬界に多大なる影響を与えた、時代のキングオブサイアーである。

ステイゴールド×メジロマックイーン。
一方はストームキャットが肌、もう片方もフォーティナイナー直系のフラワーアレイが母父。
無論、牡馬クラシックの関連レースでもなければ、日本競馬の中心的なGⅠ競走でもないジュベナイルフィリーズではあるが、牝馬クラシックの基本はすべてここに詰まっているということも多い。
昨年だけではなく、牝馬戦線の生き残りを懸けた戦いの始まりに、断トツの実績とフレッシュサイアーの勢いでだけで、本当に賄いきれるのか。

同じ負けていない馬であれば、レッドリヴェールがハープスターを負かす構図も計算が立つ組み合わせであると考える。
西の前哨戦覇者はいなくなった。
桜花賞馬・アユサンの全妹・マウレアは戦績無傷で共通も、10月デビューで関西初遠征のハードローテは少し怖い。
スティンガーの例はあるが、あの時よりは、紛れは少ない条件。

同じ東京デビューで、よりタイトなスケジュールにはなっているが、関西馬で地元の競馬も経験し、前走は内から抜け出して快勝のリリーノーブルにも、ここはチャンスがあるように感じる。
才能多数で、無敗馬が目立つ組み合わせではないことは幸い。
位置をとれる可能性あるし、馬格がある。
小脚をある程度使えることを示した点と、昨年朝日杯で人気を大きく裏切ったルーラーシップ産駒というのを天秤にかけると、ややマイナス面が大きい気もしないではないが、ビーバップ一族は、何故か早熟型が多く、完成はちょっと早い傾向が強く出ている。

キレが上ということよりも、意外性の自在型が、少ないキャリアの中でいろいろな経験をしている状況で、底力勝負では一枚も二枚も、オルフェ産駒より上で立ち回れる可能性にここは懸けたい。
◎リリーノーブル
○ロックディスタウン
▲マウレア
注トーセンブレス
△コーディエライト、ナディア、ラッキーライラック、ラテュロス

 

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