2018年大阪杯 レース展望

JUST競馬予想ブログ

大阪杯 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

ウインブライト

スワーヴリチャード

トリオンフ

ミッキースワロー

GⅠ馬より、彼らの方が魅力がある。

ハービンジャー産駒ながら、伯父はダートの主幹系統を形成しつつあるゴールドアリュールというバックボーンのあるペルシアンナイトにすら、足元にも及ばないほど。

一方で、日本だけではなく、世界中の良血の基本であり、同時に、懸念材料にもなってるノーザンダンサークロスもしくは、その直仔種牡馬の一定濃度のクロスが、そういったマイナスにもなりそうな要素をかき消しているように思うのがミッキースワローだ。

彼の血統面を深掘りすると、父のトーセンホマレボシにノーザンダンサーの5×3が掛かっている点がポイントとなる。

ミッキースワローの母・マドレボニータは、同じ種牡馬の4×3が入り、都合(6×4)×(5×4)の継続された絶妙な距離の取れたインブリードとなって、ディープインパクトの母父父にあたるリファールが、マドレボニータの母で桜花賞でも見せ場作ったツィンクルブライドの父と共通し、その5×3を併発している。

強調点は、ありふれたどこにでもあるその手の付き物のクロスを、実際はどういう風に活用しているかにある。

その継続と多発したクロスが同系の中で発生した偏重型のインブリードが施されていながら、意外なほど、極端なファラリス-ファロスの主要系統ばかりが入っているわけではないのがポイントなのだ。

4代目では主要系は8/8で、普通の良血馬とあまり変わりがないものの、倍になる5代目になると、それは10/16となるのだ。

即ち、あとは今でいうともう異系、傍流の扱いになる血の集合体。

非常に珍しい血統構成だ。

6系統の内訳は、5代目の母のラインにのみ集中して、テディ2本、ハイペリオン2本とヒムヤー、スウィンフォードが一本ずつ。

注目すべきは、それがトーセンホマレボシもマドレボニータも似たように組み合わされているところなのだ。

よく見る主要系統の集合体のように見えて、直系の流れを重視しつつ、中身はバランスの非常に取れたインブリードホースなのである。

概ね、これまで好相性を示してきた配合の集まりで、母系が全く直系の良さを邪魔しない組み合わせであり、ディープインパクト直系のミッキースワローは、時に爆発的な能力を発揮する馬を出すリファールの強めのクロスにより、その両方のいい点を完全に、自分の武器にしている面が見受けられる。

非常に理にかなった配合であり、ずっとチャンピオンになれるという保証まではできないものの、大型馬ではない上、今年一回使われているし、充実のレース内容をここでも期待できる。

鞍上は時に、大いに期待を裏切る一方で、信じられないほどの奇策をいとも簡単に、レース後には納得の数字や記録を残してしまう横山典弘騎手ではあるが、本質正攻法を好むこの騎手が、アンビシャスの時のような乗り方はしてこないように思う。

知っている人は知っているだろうが、ここの2000と2200では、決め打ちがハマるのはむしろ根幹距離の2000の方。

中山外回りのようなトリッキーさはないし、セントライト記念の再現は即ち、GⅠ即通用の結果を期待させる根拠になる。

無理に位置をとらなくても、この組み合わせで、決め手は最上位だ。

焦らずにいきたい。

◎ミッキースワロー

○ペルシアンナイト

▲トリオンフ

注アルアイン

△ウインブライト、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード

買い目は平凡も、ここはペルシアンナイトの意趣返しにも似た逆襲を期待。

中山1800の前残りで不発の5着は、いくらでも度外視できる。調子は悪いとは思えないし、直線勝負に出るなら、先行馬も多く、意外と差しが決まるこのコースは外回りより合うかもしれない。

使える脚は、ミッキーと同じくそれほど長くないのも、返って、好材料になる。

 

レース予想   コメント:0

ダービー卿チャレンジT -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

58の酷斤とはいえ、快速マルターズアポジーは切りづらい。

前走のマルターズアポジーは、36.2-47.7-59.2から、1:47.6で勝ち馬のウインブライトと同タイムで3着。

昨年勝った小倉大賞典での激走が基本形のように見えて<34.8-46.2-57.6>、夏に勝った関屋記念の35.2-46.6-57.9→1:32.2が理想に近いのだろう。

全8勝のうち、福島、小倉、新潟で計5勝しているように、アメリカン丸出しの血統とそれをそのまま体現したような逃げ方からもわかるが、実に得意条件が明確なところがある。

しかし、同時に魅力を感じさせるのが、中山での記録。

最もよく走っているコースで8戦して、【2015】は平凡もいいところながら、明らかに距離不適の有馬記念を除き、35.0-46.7-58.4は本格化前の3歳時のマイルでは厳しすぎた<絡まれての結果だが>条件戦を除くと、

秋風S① 35.7-47.2-58.7→1:33.6

京成杯AH④ 34.6-45.8-57.1→1:32.2

だから、リズムを崩さなければまず残るし、ハイペースはあまり苦手でもない。

中山記念はアエロリットという速い馬がいながら、かなり粘りに粘って3着。

ウインブライトは完璧すぎたし、逃げ馬は辛かった。

中盤のラップを落とさないで押し切る彼の勝負の型は、少なくともこの条件で崩す意味はないし、競る可能性のあるソルヴェイグも、持ち時計の割にはバランスラップを好む馬で、実は怖い敵ではない。

今回は前回以上に粘れるだろう。

◎マルターズアポジー

○レッドアンシェル

▲ヒーズインラブ

注テオドール

△キャンベルジュニア、ゴールドサーベラス、ロジチャリス

やや重厚な配合で、若すぎない上がり馬の3頭は軽視禁物。

型が見えないテオドールより、末脚確実のヒーズインラブの方が母系が快速系統だし、ハービンジャー選択では上位にとりたい。

 

レース予想   コメント:0

天皇賞(春)展望

読了までの目安時間:約 3分

 

阪神大賞典は、クリンチャーが武豊効果で人気なっていたのもあるが、この馬が連を外すと、あとはどうなっても不思議ではない展開になった。

先行馬に速いのが揃っていて、馬場も良かった。

結果はクリンチャーが力出し切れずなのだが、事の本質は、彼の長距離適性の方だった印象がある。

高速の天皇賞では勝ち負けは有り得ても、よりタフな阪神では、より明確な適性が問われる。

レインボーラインと同格でも、得意ゾーンが違うという印象を持った。

クリンチャーには雨という要素が、菊の場合は、その適性により本質のぼやかしに繋がったのだろう。

皐月賞4着馬という評価は最も芯を食ったクリンチャー評であろう。

日経賞の考え方は、一つにはキセキやトーセンバジルには中山を攻略するテクニックがなかったということが挙げられる。

ペースに対する騎手の対処は、あまりに対照的でも、実績とペースを考えると、3着はずしの時点で用なしという結果にも思える。

もう一つは、ガンコにとっては、中山は走りやすいコースだったということ。

ステイゴールド産駒が有馬記念で圧倒的な時代を構築した事実は、誰もが知るところであり、父があまりそういうところがなかった分、本質が共通であることは走る条件のような特性のある系統だから、自分の正しい位置をとった時点で、勝負ありだった。

その2戦に関しては、勝ち馬は相手を見ながらという面と、人気馬とは違うキャラという面で、勝利の条件が整ったという共通点がある。

よって、前哨戦としての意味は、負けた組にもっとあるべきなのだが、分かっているようでよくわからないその敗因は、どうも主役になれそうな雰囲気にさせない要素となっている。

意外と、大阪杯でうまく行かなかったときのアルアイン、ミッキースワローとか、またそこでも3着で今度こそのサトノダイヤモンドという狙いは立つ。

キタサンブラックのように、連勝ということは普通はできない。

メンバーの見当はつくが、意外と、何が先手を奪えるかによって、狙い目も変化しそうだ。

何となく、秋の活躍馬にチャンスがありそうな気がする。

充実度合いがレース結果にうまく繋がっていないから、余力があるはずだ。

 

レース予想   コメント:0

愛すべき逃げ馬

読了までの目安時間:約 3分

 

ツインターボやレジェンドテイオー

<中距離GⅠの役者>

プリティキャストとエリモジョージ

<長距離GⅠの逃走者>

サイレンススズカとセイウンスカイ

<名手と紡いだ猛き超特急伝説>

最近は血統が良くなったせいで、GⅠまで勝ってしまうようなスズカ&スカイタイプが増えた一方、時代を彩る脇役たちもそれなりに存在している。

例えば彼とか。

シルポート

重賞勝ち鞍

'11・'12マイラーズC 12京都金杯

初のGⅠ出走は'10年の秋天。5F・59.1秒の先行策。

以後、

4F・45.4 '11安田

5F・56.5 '11秋天<*1:56.1の日本レコードで決着>

4F・44.9 '12安田<*1:31.3のレースレコードで決着>

5F・57.3 '12秋天

4F・45.3 '13安田

5F・58.5 '13宝塚

と、印象深い逃げで2010年代前期のGⅠを盛り上げた。

ただ、

4F・46.7 '11MCS

4F・46.9 '12MCS

という不思議なラップもある。

しかしこれ、共に稍重馬場。天晴れな男である。

マスクゾロ

重賞勝ち鞍

'16シリウスS

1800M以下で1分前後の5F通過から押し切る例はあっても、2000Mの非GⅠレースで5F60.5秒から押し切りという例は、ほぼあり得ないレベル。

スマートファルコンやフリオーソならそんなことはできただろうが、同じ稍重馬場でも、これは直線に急坂のある阪神コースで記録されたもの。大井で輝いた強烈な先行力のそれとは、ちょっと異質なものがある。

アメリカンな競馬で、終いは37秒台になったものの、先行勢マル残りの結果は10年東京大賞典とそっくりそのまま。

あの一戦で燃え尽きてしまっても、仕方ないか。

グレイトパールも似ている。

カワキタエンカ

重賞勝ち鞍

'18中山牝馬S

桜花賞は4F46.5秒、秋華賞は5F59.1秒。ディープ産駒ながら、これを共に相当タフな雨馬場で叩き出している。

そういう馬だから、周りには差し、追い込みタイプが台頭する中で唯一先行勢として残るという結果が多い。

今季緒戦は、マイルで4F47.3秒だから、本来の行き脚ではなかった。この手の馬は、本番での爆発力が違う。

初重賞制覇の中山は渋馬場スロー逃げ切り。そろそろ良馬場で暴走する?姿を見たい。

 

コラム   コメント:0

バルザローナに決定<ドバイターフの騎手変更>

読了までの目安時間:約 2分

 

フランキーマジックにより、一昨年のドバイターフ以来の歓喜を再現してもらいたかったという思いは水泡に帰した、ミスターワンターン・リアルスティール<牡6・矢作芳人厩舎>の鞍上の件が、意外な展開で解決した。

ランフランコ・デットーリに代わりまして、クリストフ・スミヨン、否、ミカエル・バルザローナ騎手でございます。

「ドバイで実績のあるジョッキー。ベストの選択をした。中間に乗ってもらうかは未定です」

一時はスミヨン決定で、何だか嬉しそうな矢作調教師の言葉が報道されたものの、ドバイ到着後の急転で、この乗り替わりで落ち着いた。やれやれ。

ちなみに、当のデットーリ騎手は4歳騸馬・モナークスグレン<英・ゴスデン厩舎>で、ドバイターフ参戦の予定。

上から順に取り合いになるのは、この世界では当たり前とはいえ、どういう経緯だったかどうか、オーナーサイドを含め、交渉の過程や約束の優先度など、多少なりとも検証が必要な気もするが、どうも、リアルスティールはお二番さんだったという雰囲気。

それなりに格のあるタイトルホルダーとはいえ、欧米では特に、契約に基づく騎乗馬決定の過程を踏むのが一般的だから、ペリエだって一時期からめっきりご無沙汰になってしまったように、こういう契約になっていたから…、と言われてしまうと、実は日本のフリー騎手のスタンスが、良くも悪くも自由だということがよくわかる話の流れとなったように思う。

禍を転じて福と為すということなのか。

まだ若いバルザローナとの化学反応はいかに。

 

ニュース   コメント:0

世界に破壊力を見せつけろ

読了までの目安時間:約 3分

 

フェブラリーSがちょっと変化球のような、難しい側面を含んだ結果だったことと、そこに例年より川崎記念組が多く出走していたせいか、メインイベントたるワールドCには、正直言って、もう一時期の勢いはなくなってしまったアウォーディーのみが参戦は寂しい。

それでも、軽く勝てるレベルの年と、自身が桁違いに強いという時にあっさりの快勝という結果を望むまでもなく、総合力でのアドヴァンテージがある日本の芝路線組が、今年は大挙して2GⅠに参戦予定。

餅は餅屋、という空気を作るには最高の陣容と言える。

むしろ、負けてはいけない雰囲気というのもある。特に、GⅠで人気に応えている組は。

ダート

ディオスコリダー

<回避>

アウォーディー

久しく勝ち星からも遠ざかっている状況だが、昨年は厳しい馬場状態で5着。

昨年のような雨があるくらいだから、川崎くらい砂が厚い馬場になってくれるといいのだが…。

ドバイでだけ強い馬というのも、いたっていいではないか。

モズカッチャン

レイデオロ

サトノクラウン

それぞれに勝因になりそうな血の特性がある。

ハービンジャー、マルジュらはアスコットのGⅠ勝ちがある馬。レイデオロの父、母父は、スピードとスタミナ両面に長けた日本のビッグネーム。

4歳の2頭には、すでに道悪での好走歴があり、瞬発力勝負でキレ負けするほど不器用ではない。

サトノクラウンは徐々に気性面に、明らかな進境が見られる状況。

位置さえ取れれば、ひどい競馬はしないだろう。

時計がちょっと速くなってくれるとうれしいが、欧州の一流どころには、大した死角にはならないか。

総合力は日本馬の方が上に思うが。

ディアドラ

クロコスミア

ヴィブロス

ネオリアリズム

リアルスティール

日本の隣国で行われる香港カップばりに有力馬が集結。

一時期の秋の天皇賞のようなメンバー構成。

キレではディープに一日の長があるし、それらはこのレースの勝ち馬。でも、展開上のメリットを考えたら、クロコスミアとかネオでも…。

シーマクラシック組ほどの骨太さがないのは、ちょっと苦しいか。

相手は猛者揃いといかないまでも、ビンスルールとオブライエンが世界の壁として立ちはだかる。

実力伯仲だと思う。

 

コラム   コメント:0

高松宮記念 -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

セイウンコウセイが本来のレースセンスの良さを取り戻し、しかも、十分に絞っての勝負気配。

レッドファルクスは、総合力の競馬で見劣るような馬ではないが、前走というか、ここ数戦はどうも位置取りが悪すぎる。

中山でスムーズに立ち回って、悠々外に持ち出しての追い込みは、それ以外でもコースでうまく行ったというわけでもない。

判断は難しいが、今のところは、もう1200専門、GⅠで毎回来るタイプという昨年のイメージは捨てた方がいいかもしれない。

ファインニードルが勝負を分ける場面で大外にいた。

それも中団の位置からの追い上げ。

スプリンターズSで、何だか折り合うポイントを探すのが難しい展開になった時とは違い、前走の内容を考え、落ち着いて差す形に転じた川田騎手は、とてつもないプレッシャーと今後戦っていく中で、素晴らしい仕事をしたと言える。

何せ、完全に良馬場のスプリンターズSより速い流れで、昨年の覇者が引っ張ったのだ。

GⅠ馬が先行すると、そのラップ以上にタフな展開になるとされる。

33.3秒で前半は流れ、馬場コンディションがある意味でこの時期の中京らしい仕上がりであったから、上がりは前半より2秒ほど掛かって35.2秒。

レースプランなど、細やかなこともしっかりと組み立てる必要に迫られる川田騎手は、他陣営の思惑を見破るがごとき落ち着いたアシストで、思われるよりタフな展開を、理想的な外々進出でファインニードルの素晴らしい加速力をフルに出し切ったのだ。

ダーレーの勝負服。

青。こうでなくては、そのプライドが示せない。

GⅠらしい厳しいレースで、力でねじ伏せる結果。

レッツゴードンキの残念過ぎる2着シリーズ継続<GⅠでは4度目>も、彼女がもうタイトルホルダーと考えると、それも納得すべきことなのだろう。

妙に初タイトルゲットの場面に登場するケースが多いというのは、この馬らしさなのだろうか。

大人しいパドック気配は、6歳牝馬だったら当然の姿に映った。

わずか3勝という戦績が、これを必然とされる根拠となっているような気もする。

ダンスディレクターが果敢にインをついて、思わぬところからあわやの手応えで上位争いに加わったナックビーナスの、昨年外枠はダメで、今年は真ん中の枠から再挑戦の激走も印象深いが、ブリザードもしっかりと掲示板に上がってきて、やはり、人気が集まりすぎていたレッドファルクスの凡走が際立って不可解に見えた。

伏線はあったし、本当に厳しい流れに対応するようなタイプでもなかったのかもしれない。

ただ、本物であるということと、一応、元はダート路線でオープンまで上がっていって、一時代を築いたというのでは、本質的な競走馬としてのバランスが、真の王者のそれではなかった可能性を孕んでいるのではないだろうか。

いや、それは現実のものになった、とも言える。

このレースの覇者の中には、ショウナンカンプがそのタイプ。

体質面を考えてというのも、元女王のスリープレスナイトと似ている。

レッツゴードンキは芝で頭打ちだったから、血統面を考えてダートにも挑んだが、こちらは勝ち切れなかった。

どうにも、刹那的な爆発力を発揮するダート→芝替わりの成功例は、その逆が息の長い活躍に繋がるのとは対照的に、それでも、なんだが合理的な説明のつく敗因を示していると、筆者は考える。

思い切って、リスクは大きくても、勝つために、スプリンターズS三連覇のための捨てレースを、ダートに求めるというのも、レッドファルクスには悪い手ではないはずだ。

 

レース回顧   コメント:0

日経賞 -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

あのキセキの動きは一体?

デムーロ騎手が中団の何のプレッシャーもかからない位置を取って、トーセンバジルはいい競馬をしたと思ったが、これもダメ。

やりすぎた感も否めないルメール騎手の判断は、結果としては逃げていたガンコの押し切り勝ちだったから、間違いではないのかもしれないけれども、正しい競馬ではなかったという結論に落ち着くだろう。

時計は多少掛かっていたとはいえ、人気馬の不発の原因は、目標が先にあるということに加え、騎手の考えていることが馬に直接伝わらなかったのも、大きく影響したように思う。

色気を持っていたというより、両騎手とも、中山戦を意識しすぎたことが、馬にはよくなかったのだろう。

器用ではないから、責めることはできない部分もあるが。

それに対して、あのふてぶてしいまでの藤岡騎手のガンコを誘った果敢な先行策、否、思った通りの中山攻略作戦は、ルメールも横山も出し抜いた、見事なヘッドワークであった。

単純にガンコが充実していて、未勝利時代も含め、芝では【2222】であり、近3走は1-3-1。

中山ではこういう馬は切ってはいけないという証明のようなもので、裏の馬単を持っていた筆者は、連を中心に買っていたのに、そちらも抜けと何とも惨めな結果を悔やんだ。

それでもこれも、自信をもって自分から正しい位置を取りに行った結果。

直前のブラストワンピースも、ドスローではなかったけれども、きっちり番手につけてオープンの流れというものを池添騎手が教えたようなところがある。

今日のところは、藤岡佑介に完敗ということでいいだろう。

ちなみに、ガンコの血統は父の複雑で多重のクロスを母にも共通の血を得ることで、大変アンバランスながら、非常に興味深い配合を施されている。

本番の方が人気が落ちるタイプに思える。時計の課題を克服できるような、意欲的な調教が課せる状況では、またも快走だろう。

 

レース回顧   コメント:0

高松宮記念 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

一昨年の年末。

シュウジが道悪にかこつけて、翌年制するイスラボニータを撫で切った阪神C。

マイルの常連であるフィエロ、ダンスディレクターというキーマン、結果として引退レースになったミッキーアイルなど、さすがスーパーGⅡという組み合わせで、レースは盛り上がった。

ダンスディレクターは直後にシルクロードSを制し、そこで粘って2着した上がり馬のセイウンコウセイが、道悪の高松宮記念を快勝する。

が、シュウジは阪急杯惨敗でミソがついて、ずっと未勝利。

中山に来てはちょこちょこ結果は出しているが、本来の格のレースでのものではなく、マイルへの路線変更の流れは不透明である。

イスラボニータは昨年いっぱいで引退。久々に2勝するも、肝心の本番での結果は今まで変化なく。

そうしている間に、3歳時の自信を少しずつ取り戻していたレッツゴードンキや、常に、自分の末脚を信じて戦うことが功を奏し、一時代を築きつつあるレッドファルクスが、持ち場だけはきっちり守り通している。

王者レッドファルクスは、年中調子がいいわけでもなく、図抜けているというほどの結果は出せていない。

年間重賞2勝を2年連続を評価することはできても、デュランダルのように、出てくればGⅠでも連対確実というほどの強烈な決め手ではないのだ。

7歳馬。オープンキャリア2年は平々凡々も、芝でのフレッシュな状態をキープするのは、もう難しい。

阪急杯からの中3週は平凡なローテながら、本当の王者として挑むには、前走の妙にいい決め手というのは、変な感じがする。

本当に充実しているのか。

騎手が乗ったことのない馬でも、馬がフォローしてくれることはある。

同時に、そうなった時に本当の底力を問われた際、しっかりと実力を出し切れる馬の状態なのかは、案外、不安な面もあったりする。

どうせなら、もっとド派手にCBC賞を劇的に制した、シャイニングレイをここでは推したい。

筆者、これはただもらいと思ったメラグラーナは、雨だけではない理由で不発。

酷いスタートで全く未知の追い込み競馬ながら、ずっと乗っていた北村友一騎手だからこそのゴール前強襲には、皆が驚いたものである。

このレースも含め、彼がオープンの1400以下のレースを使うと全てハイペース。

その上、前走レコード決着の阪神Cは、人気はなかったものの、いい位置を取れたのに…。

ハイペースにも拘わらず、行く気を抑えきれず、まさかの最下位入線。一番落ち着いて走らないといけないのに、そこで行ってしまったのは、半年ぶりの実戦がハイレベル戦で、実はそれは初めての経験。

加えて、大外枠でどうにもできなかった面がある。

そういった気性面の課題は、最初から分かっていたこと。

2000Mの新馬戦を、一頭だけ動く歩道の上を走っているような勝ち方で、返す刀のホープフルSも楽勝。

以後、自滅に故障にダートも経験するなど、様々な可能性を模索していった姿は、最後の方はどうにも手が付けられなくなったシェルズレイの姿そのものである。

が、ご子息の方は短距離で結果を出せるようになった。

例年より暖かい春。冬が苦手な可能性もあるこの馬が、キャリア9戦目でのまさかの戴冠は、十分にあり得る。

ハイペースに対して、どういう形でも対応でき、自分が動ける状態にあれば、あまり崩れないだろう。

1400は変に途中で息が入るから、実は合わないのかもしれない。

1200M1戦1勝に、可能性を感じる。この馬はさすがに、6歳馬という括りではない。

◎シャイニングレイ

○ファインニードル

▲セイウンコウセイ

注ダンスディレクター

△ジューヌエコール、レッツゴードンキ、レッドファルクス、レーヌミノル

昨年のスプリントGⅠの好走馬以外は、ハイペースからの粘り込みの経験がある実績馬を推す。

上がり馬なりド級の穴馬は皆締め出されてしまったから、重い印3頭には頑張ってもらいたい。

 

レース予想   コメント:0

日経賞 -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

キセキが新馬戦以来のルメール騎手鞍上。

それに乗っていたデムーロ騎手は、今後を展望するためなのか、トーセンバジルに跨ってきた。

後はだいたい乗っていた馬に、いい騎手はそのまま乗るという組み合わせ。

それが15頭いるから、日経賞としてはかなり込み入ったレースになる可能性を秘める。

行くのはロードヴァンドールか。

じっくり先行すると持ち味全開というタイプ。だから距離を伸ばして、前回もゴール寸前まで粘っていた。

それが今度はコーナー6つの中山である。

前に行って落ち着かせる競馬に持ち込むのもできるが、どこに展望を持っていくかで、稀代のファンタジスタたる・横山典弘の勝負勘も、違う形で働く可能性も秘める。

道悪ではないが、ネコパンチのような逃げもできる。

人気馬は差し馬ばかりだ。

自分の持ち味を出そうとすると、つつかれる展開は好まないと思われる。

天皇賞も展望しているはず。面白いレースになりそうだ。

ただ、ここでの狙いは連勝中の4歳馬・チェスナットコート。

2000M前後を使われている頃とは、直線の伸びが違う。

ここ5戦は全て2200M以上で3勝。

使い詰めの上で中1週の秋の東京で、若い人馬が力を出し切れなかった時以外、連は外していない。

小回りの経験は乏しいものの、蛯名騎手の中山巧者ぶりは知られるところ。

中距離戦で溜めてダメだったものが、長い距離で溜めてキレるからといって、自在性がないわけではない。

上がりの掛かる競馬でも強いのは、前々走でも証明済み。

ハーツクライ産駒は、案外、キレ過ぎないから長い距離をこなせる場合が多い。距離は合っているはずだ。

◎チェスナットコート

○ノーブルマーズ

▲ソールインパクト

注トーセンバジル

△キセキ、ゼーヴィント、ロードヴァンドール

相手は本命と似たキャラの関西馬にしたが、コースの特性上、人気集中の馬以外から入れば、どのタイプでも押さえないといけない。

考え方としては、同じ小回りの不安のある馬ならば、人気のない方から。

毎日杯は面白い組み合わせだが、穴狙いの馬が回避でやや興ざめ。

2連勝中の馬を強いと思う順に並べ、ギベオン-ブラストワンピース-インディチャンプとする。

 

レース予想   コメント:0