サトノワルキューレとジュールポレール

JUST競馬予想ブログ

刺激的なアレはスローだったから

読了までの目安時間:約 3分

 

サトノワルキューレとジュールポレール

フローラS

61.1<5F>12.0-11.9-11.5-11.3で、ラストは11.7秒だった。

レースの上がりは34.5秒で、勝ったサトノワルキューレは33.4秒。

断トツという数字ではなかったが、2、3位の2頭より後ろにいながら、彼女たちに最後は2馬身程度先着している。

そんな脚を使えてしまうから、オークスで普通に乗ったのでは通用しなかった。

スローだから脚を使わなかった=脚を溜めることに成功

という理屈は、結果ありきのもの。

大抵の場合、展開利か能力差が好走要因になるわけで、このワルキューレの走りに関しては、無限の可能性を示しつつ、一定のダメージを馬に与えた部分をあったように思う。

時代も馬場差もあるが、似たような決め手を発揮したディアデラノビアは、上がり33.8秒でも、走破タイムは2:01.8。

前レコードホルダーのチェッキーノはミドルラップからの自力勝負で快時計を出したから、パフォーマンスでは2分4秒弱の上がり勝負で後方一気を決めたデニムアンドルビーに近い。

オークスは負けてよかった。そういう秋を迎える可能性が大いにある。

ヴィクトリアマイル

35.2-46.8-58.3-<34.0>→1:32.3

この展開を中団待機から33.3秒でまとめ、32.9秒の末を封じたジュールポレール。

前年が、約2秒遅い5Fの展開で似た位置から33.6秒を同じ稍重で繰り出したのとでは、まる別の馬の決め手である。

体調がいいと、散々レース前に各方面で追い切りの動きを評価するコメントが聞かれたが、レース結果はそれをも上回るものだ。

ただ、ジュールポレール自身の成長というより、前が残れる流れで後続にいい脚を使わせてしまった影響も大きかったか。

レッドアヴァンセとアエロリット以外が消えるような展開ではなかったから、時計への対応力が先行馬に足らなかった面がジュールの勝因となった可能性も否定はできない。

ダービーはスローでも、しっかりと好位組の競馬になった。

ある意味、アーモンドアイやワグネリアンには、この手の脚は大舞台では使えないように思う。

 

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POG回顧

読了までの目安時間:約 3分

 

今年のクラシックは、皐月賞や桜花賞を展望する段階で、1年前の見立てと大分異なる結果に終わるだろうことが見えていた。

例えば、ここ数年このPOGごっこの総括をしてきた筆者にしても、これでは…、という感じでほとんどお手上げの状況。

アーモンドアイという実に分かりやすいタレントが、写真付きで紹介されている以外、箸にも棒にも掛からないのでは、その他6500頭余りの血統から探し当てるより他はない。

当のアーモンドアイは、筆者史上3度目となる、桜花賞対抗評価のマイPOG馬による制覇を成し遂げ、ほとんど卒倒しそうな状況。

一度2着、シンハライトのパターンも対抗であり、オークスでの回収は叶ったものの、今度はチェッキーノを▲にして、夢のPOG馬のワンツーでやや煮え切らない結果に終わったことがある。

全力のラッキーライラック推しで、全く歯が立たない直線の攻防では、ほとんど大外しだ。

アーモンドアイという馬は、1年前の段階で、すでに完成度合いが違うといった佇まいであった。

パワー全開でもおかしくない配合だけに、全体像は父がロードカナロアであることを示すようなやや胴の詰まった馬体ながら、あの決め手は、そんな体形でありあがら、トモの辺りの筋肉にも母父サンデーサイレンスの影響を感じさせるしなやかさが備わっていた。

いかにも、牝馬タイトル向きの決め手を秘めたマイラーのフォルム。

だから、新潟の1400戦で下したのだろうが、これは失敗だった。

思われているより、末の持続力で勝負するタイプ。少しスマートに作れば、同期同士の対決で消耗戦にも対応できる馬だったことは、想像できなくもない。

一方、

ラッキーライラック
<オルフェーヴル×フラワーアレイ>

ダノンプレミアム
<ディープインパクト×インティカブ>

エポカドーロ
<オルフェーヴル×(ダイワパッション)-フォーティナイナー>

ケイアイノーテック
<ディープインパクト×(ケイアイガーベラ)-スマーティジョーンズ>

ワグネリアン
<ディープインパクト×キングカメハメハ×(ブロードアピール)>

といったタイトルホルダー大多数が漏れてしまったが、低レベルではないと思う。

 

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牝馬クラシック春総括

読了までの目安時間:約 3分

 

ラッキーライラックのためのクラシックは、4月8日の夕刻手前、アーモンドアイのためのクラシックに変化した。

末の爆発力もさることながら、オークスで魅せた普通の競馬での強さ、双方、展開面の優位性がなかったように思える状況で、結果が3年前の牡馬二冠馬・ドゥラメンテと似たような快時計での春両獲りだったので、何一つ、そのパフォーマンスをけなす要素が見当たらない。

強いて挙げるならば、ドゥラメンテの反省をどうここで活かすか、ということか。

客観視した中で、ドゥラメンテの父でありアーモンドアイの祖父であるキングカメハメハから続く負のスパイラルは、今のところ、何も断ち切れる要素が見当たらない点で、現在までの最大の不安材料である。

完璧に近い最初のGⅠ制覇が、非王道路線からの強奪のような面があり、相手も強力だったということが、その不安点をより強調している。

ドゥラメンテのライバルはキタサンブラックとリアルスティール。

キンカメもハーツクライとメイショウボーラーである。

その他負けた馬も後に大成していることが、妙にリンクする中、今回の牝馬の中では別格評価を、例年の主力組たるJFから続く高水準ライバルのクラシック前までのハイパフォーマンスにより、殊更アシストしている状況は、危なさを秘めることを暗示している。

オークスは恐らく、血統の印象通りに、守備範囲であったとしても得意条件ではなかったのだろう。

それは、キングカメハメハ親仔も同じ。

皆が似たような結果を残しているから、秋のレース、ドゥラメンテは翌春だったが、ややガツガツ感が消えたレースをした後に、脚を痛めた。

アーモンドアイは大丈夫だろうか。

両親は丈夫なサラブレッドであった。古馬になっても強かった。

古馬になって強くなる血統なのは、キングカメハメハ産駒が証明しているが、ドゥラメンテは違った。

彼もまた晩成血統の二冠馬。

オークスの内へのモタれ方が、日を追うごとに、気掛かりになっている。

ここ20年を見ただけでも、そういう走りをした馬は高確率で故障している。

頑張らない凌ぎ方が望ましい。

 

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初制覇の因縁

読了までの目安時間:約 2分

 

福永祐一騎手のダービー初制覇に、多くのファン、関係者が感嘆に浸ったのも束の間、ダービー同様、波乱の結末に終わった東京最終レースのGⅡ・目黒記念で、2つの初制覇が同時に達成された。

一つは、まだ開業3年目の杉山晴紀調教師の初制覇。

師にとっても滅多にない経験である重賞参戦は、ウインテンダネスにとっても久々の重賞戦になったが、内田博幸騎手の好判断によるインからの抜け出しで、見事、ゴール前で顔一つ前に出た。

ダービーのタイムフライヤーでは、何とも言えない地味な負け方で存在感を示せなかったが、その後の条件戦と目黒記念の騎乗は素晴らしかった。

まだ30代の調教師が最近増える中、40代のダービートレーナーも増加している近年の傾向から、この勝利をいいきっかけにしてもらいたいところだ。

もう一つの初制覇は、重賞を狙える馬の少ない種牡馬・カンパニーの初タイトル奪取という結果。

1月の京成杯で、後に皐月賞、ダービー3着馬となるジェネラーネウーノ、コズミックフォースらに続く3着に入ったイェッツトが、初めて重賞で馬券に絡んだ以外、GⅠ出走馬すら1頭のみで、まるで見せ場を作れていなかった産駒たちから、5歳の急進勢力であるウインテンダネスが登場し、鮮やかな勝ち姿を多くの競馬ファンが見守る中で、披露するのであった。

父が重賞馬になるのは4歳秋、1800戦として最後の年になった05年の京成杯だった。

そこから地道に力をつけ、8歳の秋、歴史的高齢馬によるGⅠ初制覇からの連勝で、大団円を迎える。

その時、福永騎手がライバルとして臍を嚙む思いに苛まれた、思い出深いお手馬とこの日は一緒に喜びに浸ることになった。

 

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東京優駿 -回顧-

読了までの目安時間:約 6分

 

驚きが二つ。

直前の条件戦で、2:22.9が出てしまったこと。

もうひとつ。戸崎圭太がダービーのペースを作ったこと。

ダービーのタイムは馬場状態を考慮すると平凡もいいところだが、サプライズはもう一つあったということか。

「最後のワンピースは自分のベストライド」

福永祐一の悲願は、大外枠の差し馬という最大の課題克服を、結果として楽な外目の追走からの先行勢追撃に、スタートの素晴らしさで可能とし、見事にミッションをクリアするという自分のやるべき仕事をした結果により、ダービー制覇へと繋がった。

エポカドーロの戸崎騎手も、結果的には勝負に勝つことになった福永騎手も、牝馬でなら信用できる騎手なんだけどなあ…、のタイプで、もう少し意地を見せてほしいとみんなが思っていたところで、今年のこの結果。

強気で鳴らしてきた剛腕系の騎手も、当然乗れる、追える外国出身の両騎手も、真ん中の枠で不気味に牙を研ぐ歴史的名手らの出番はなく、代わりに、極端に人気を落としたトライアル勝ちのコズミックフォースに乗る石橋脩騎手が上位に入線。

みんなやるじゃないか。

本命党には到底手が出せない馬が絡んできて、上位人気総崩れはちょっと残念だったが、福永騎手のやや感情的なインタビューは印象深い。

冷静さを失わせるのがダービーである。

ディープインパクトやキングカメハメハ、その他数多の名馬を所有した金子真人さんが、祖母ブロードアピールのオーナーであることにも驚きつつ、マカヒキでダービートレーナーになった友道康夫調教師と、ここは福永祐一に何とかしてもらわないと、という執念が、実は好スタートを切った時に、プレッシャーとならなかった部分があるのは確かだろう。

全ての不安は頭から消え、勝ちの拘る乗り方だけに終始した。

十分に力ではワグネリアン辺りなら好勝負に持ち込める皐月賞馬のエポカドーロとて、距離不安があったのは事実だから、下げても面白かったのだが、持ち味を殺さない乗り方をダービートレーナーの藤原英昭調教師ともに、煙幕も張りつつ、計画通りに遂行したのかもしれない。

負けてはしまったが、青嵐賞のような同着ゴールは難しいから仕方ない。

連勝中の戦いは簡単ではないし、ダノンプレミアムもこの流れであれば、スタミナ云々はない。

その代わりに、上手に競馬できる馬だからこそ、最内枠で好位のインは、スローペースではやや不利になった。

反面、ほぼ勝つ馬と同じ位置にいたブラストワンピースという素晴らしい対抗馬も、ワグネリアンと福永騎手の勝ち気の騎乗で、少し勝負所で自由に動かせない位置に押し込められた。

この辺りも、実力は負けていない上位2頭がわが道を進むための競馬に徹したことで、ツータイミングほど置かれてしまったのである。

いつも違うことが起きる。それはダービーだから。

出来はともかく、さすがに適距離よりは長そうな印象のあったダノンプレミアムがキレ負けするのは仕方ない。

キャリアが浅く、仕上げの難しい面が、この余裕のローテになったブラストワンピースも、プラスの10kgはさすがに究極の仕上げだったとは言い難い。

キレを究極にまで引き出す調教が施されたワグネリアンに対し、無傷という戦績は、まだ若手の調教師の本来の技量の高さを鈍らせたのか。

調教は素晴らしかっただけに、クラシックの難しさが凝縮された結果と、ここは納得したい。

それにしても、あの福永騎手の積極的な騎乗は、本当に久々に見たものだ。

かつて、10年程前は前週のオークスで頗る冴えわたる好騎乗で毎年のように好結果を残し、自称オークス男とローブデコルテで勝った時には、表彰式に向かう去り際にわざわざ口にしたことが、印象に残っている。

あれから11年が経ち、自身の立ち位置が危うくなっていることを皆に指摘されるまでもなく理解する彼が、結果で存在感を示したのは、きっとその時以来である。

主戦であったジャスタウェイも、国内のあとのGⅠ勝利は柴田善臣騎手でのもの。

満を持して勝負すべき場面で、真の意味で価値ある勝利を挙げることに成功した彼が、遅ればせながらダービージョッキーになったことを一ファンとして祝福したい。

ワグネリアンの勝因は、自身にそれを求めるなら、弥生賞の強い2着でも東スポ杯でもなく、デビュー戦の中京で繰り出した上がり3F32.6秒の決め手が、ダービーに勝った時に、特別抜けた数字ではない34.3秒の末脚に凝縮されていることか。

こういう能力を秘めている馬は、たいがいは先行馬だが、弥生賞の厳しい差しての2着で、馬がタフさを備えたのだろう。

こういうことが起きるのがダービー。

だから来年も、またびっくりするようなことが起きるだろう。

 

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葵S -回顧-

読了までの目安時間:約 3分

 

行った行ったの決着であった上に、アサクサゲンキはスタートで安めを売ってしまい…。

ダートを使って安全に再始動を図り、前走の橘Sで前に行って3着。

初めて使った芝のレースであるフェニックスSを逃げ切った時の自分を取り戻すために、古川騎手に前走から任せた陣営は、再びの単騎先行の形をとり、ゴールドクイーンが重賞昇格後初の葵Sを勝利するに至った。

こういう展開は忸怩たるものがある。

筆者、かつての夏のファルコンSにいている位置づけであり、経験が豊富な2勝馬やや忘れられた存在になっている秋までにオープン特別を勝っていたような馬が穴で快走すると読み、ここはアンヴァルで十分足りるのではないかと思っていたのだが、アンヴァルで行けると思った人が非常に多く、全く妙味のない上位人気支持で、3角辺りから手応え怪しく…。

早い段階から、それも、評価であれば似た時期のダリア賞勝ちのタイセイプライドだっていたわけで、当然、人気はそちらの方が上なのだが、ラブカンプーというなかなか速い馬を内に押し込めての逃げは、人気馬ほぼ総崩れの中で、どうも皆の評価が低すぎたという印象を受けた。

人気の一角で前走の内容が圧倒的だったトゥラヴェスーラが、ここ数戦で体得した短距離での末脚を披露し、しっかりと前を追い詰めるも、持ち時計ほぼ一線のこのレースでは、ステイゴールドの血が最後は邪魔した雰囲気も感じた。

母が快速・アストンマーチャンの血筋というのだけでは、1分8秒の競馬は勝ち切れなかった。

この結果は非常に評価が難しいものの、意外な魅力がある馬の方が出世する面があった旧ファルコンSの傾向からも、好意的に見たいところもある。

人気のオープン馬2頭は、体重減は理想の体作りには適していたようだが、使ってから減らすには劇的な変化を求めすぎた作りだった可能性もある。次戦以降は見直したい。

 

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東京優駿(日本ダービー)予想

読了までの目安時間:約 5分

 

◎ワグネリアン

○ゴーフォザサミット

▲ダノンプレミアム

注ブラストワンピース

△キタノコマンドール、ステイフーリッシュ、エタリオウ、ステルヴィオ

藤沢厩舎はオブセッションを失い、ゴーフォザサミットが蛯名騎手と弔い合戦に挑む。

このタイミングでの悲劇に、感傷的になるなというのは無理である。

ワグネリアン本命の問題点。

この栄えある東京優駿競走で、能力断然であろうダノンプレミアムに対し、小さな体でどこまでやれるかをテーマに戦うワグネリアンの皐月賞での敗因は何なのかを、しっかりと突き止めないといけないという障壁がある。

皐月賞負けのトライアル好走馬、特に、弥生賞の結果というのは、ダービーに直結することはあっても、皐月賞は必ずしもリンクしないとされるが、それは少なくとも、皐月賞惨敗の理由ではない部分もあり、そうなのかもしれないと思う面もある。

2000Mの重賞を連続して使うことは、3歳馬にとっては過酷であり、中6週以上開く京成杯以前の重賞からの連勝馬は、得てして、皐月賞で止まるか、その後の故障や連勝ストップで、成長の妨げになる場合が多い。

でも、皐月賞で力を出し切れないと、弥生賞の前に2000M重賞を勝っている馬がダービーを勝ったという例は、新しい順で、

レイデオロ

ワンアンドオンリー

エイシンフラッシュ

ロジユニヴァース<弥生賞勝ち・皐月賞惨敗>

アドマイヤベガ

タヤスツヨシ

という面々が近30年で出現。

タヤスツヨシは皐月賞の強烈な追い込みは評価され、ダービーは1番人気になったが、近年の弥生賞勝ちのダービー馬である、

マカヒキ

ディープインパクト

ウイニングチケット

サクラチヨノオー<朝日杯勝ち・東京開催の弥生賞>

らが人気のプレッシャーと戦ったのと比べると、遥かに有利である。

ワグネリアンは弥生賞の勝ち馬でもないし、2000M重賞を勝っているわけでもない。

1800Mまでの勝ち星しかない。

ただ、歴史的朝日杯馬であるダノンプレミアムが、新馬で彼より速い上がりを使ったスプリングスマイルをほぼ開店休業中の状態に追い込んでからというもの、2度2着のステルヴィオにはまるで別次元の先行押し切り勝ちで相手にせずという競馬ながら、スプリングSはしっかりとステルヴィオが制し、それに競り負けたエポカドーロは皐月賞快勝馬になっている。

ワグネリアンはスローで追い詰め、完敗でも、プレミアムには最小着差の1馬身半差で2着だった。

これがあるから、初距離、休み明けの快走で、本番はここを見据えた仕上げで、皐月賞での不発に繋がったのは間違いない。

2走ボケでもあり、激走の反動が最大の要因だろう。

加えて、皐月賞の上位入線馬はどれも道悪巧者ばかりだった印象もある。

良馬場限定の馬というわけではないが、ワグネリアンは祖母のブロードアピールばりの直線の決め手を秘めつつ、ディープインパクトの血を強調するように、パワー優先でもアメリカで正しく育てられてきたインテント系の血にプリンスキロを補給するなどして、セクレタリアトの豪快さやキングカメハメハの万能性に惑わされない、多種の系統が可能性の拡大に繋がる配合が施されることで、ディープ自身もドイツ由来の牝系を味方に色々な相手を配合できる優位性を大成功の結果にしたように、異種の混合により、ディープインパクト産駒らしい決め手の体現に成功したクラシック血統を持つ。

本来は連戦にも強いが、一発の破壊力が図抜けているダノンプレミアムには簡単には敵わない。

ただ、今度は自分が有利な立場になる。

下げるしかないという狙いはないはずの福永騎手が外枠をどう捌くかかも重要だが、この馬の両隣りに前に行こうという意思を見せそうな馬がいる点で、意外なほどスムーズにレースを運べる可能性もあり、ここでは力を出し切れるはずだ。

弥生賞のあの脚に、アーモンドアイのような距離適性の本質を超えた能力の発揮を期待したのは、皐月賞の時は筆者だけではなかった。

ダービーはもっとシンプルに走れる。

 

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葵S -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 

初年度から二冠牝馬を送り出し、ダービーにも有力馬を送り込んだロードカナロアの産駒が、ここでも気になる存在になる。

もう少し登録していたはずだが、時期も時期であるし、また短距離の1勝クラスはどこでも行われているから、2勝馬の抽選でかなりの数が除外された。

そういう傾向は、この時期の名物競走であったかつてのファルコンSだとか、今年からは再びクロスして3月の3歳重賞と両方できる形に戻ったクリスタルCの傾向にも付随する、まず2勝してからお越しください、というスタンスに似ているから、05年まで行われていた旧ファルコンSの傾向から、有力馬を選定する基準を探ってみた。

面白いことに、2勝が優勝条件であると同時に、クリスタルCと今のファルコンSには見られない、フレッシュではないオープンキャリアの豊富な馬が数多く制していたのである。

カズサラインやルスナイクリスティは、一度オープンで壁にぶつかってから、古馬混合戦開始寸前に荒れ馬場を利して結果を残している。

意外なほど、先行き不透明な馬が多く勝っていたファルコンSは、今はNHKマイルCの前哨戦も兼ねている。

葵Sはそういう怪しい傾向に肩入れするよりは、僅差2着のトロットスターや快勝のサニングデールような逸材を見つけ出すことに傾注したいところ。

オープン2連敗も前走は桜花賞のアンヴァルは、祖母アルーリングアクトがオープン特別時代のここで結果を出せなかった事実も、母アルーリングボイスも年明けからもう走らなくなったのとは違い、不利込みのFR4着の記録がある。

掛かる可能性を秘めるも、今回はペースメーカーがいる中で不安視無く戦える。

弟が代打再騎乗となったのは、父の意図するところか。卒なく乗れば、力は出せるはずだ。

◎アンヴァル

○アサクサゲンキ

▲ラブカンプー

△マドモアゼル、タイセイプライド、トゥラヴェスーラ、ミッキーワイルド

 

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宝塚記念展望

読了までの目安時間:約 3分

 

先週だったか、サトノ軍団3頭を含めた最大5頭を送り込もうと目論む、池江泰寿厩舎なる存在がいることに気づかされた。

アルアインにサトノダイヤモンドはともかく、サトノクロニクルと高齢馬2頭は、ほとんど賑やかしといった風情。

例年通りの馬場になると、みんな2割減のパフォーマンスしかできない可能性がある。

最初はウエルテルと呼んでいたワーザーが、それなりの勝算があって、日本に初お目見えする公算が大きくなってきた。

当面は予備登録のこちらも賑やかしになるわけだが、季節柄、香港の競馬はお休みになる上に、南半球のリズムで番組が組まれるから、どの道大きなレースはやらないので、疲れているからという理由で回避することはない。

馬場を見ての参戦となるようだが、特別登録まではほぼ、間違いなくしてくるだろう。

モンジューの孫×サートリストラムの孫という配合。昨年のように、道悪なのに時計が速いというのでは来ないタイプか。

天皇賞組がパッとしないように思える。

シュヴァルグランは秋に備えてくるはず。

大阪杯組。勝ち馬は出てこないだろうし、アルアインにベストの舞台にもならないか。

安田記念を勝って出てくる馬がいたらともかく、夏が苦手なヤマカツエースが本気の参戦もなさそうで、意外と今年のGⅠ好走馬は、ヴィブロスとかレイデオロくらいしか買いたい馬が見当たらない。

ウインブライトやマイネルハニーではちょっと物足りないし、あとは菊花賞ワンツーの2頭やAJCCの上位2頭くらいしか軸にできそうな馬がいない。

昨年の結果を踏まえれば、ミッキースワローかキセキが定石通りの本命候補になる。

昨年の秋よりパワーアップしているというなら、納得の軸馬になるのだが、結果が今一つだし…。

久々に先行型の出番のような気もする。

海外で走ってきた組が案外ということが多いこのレースは、道悪になると途端に、その手の馬が活躍する傾向にある。

ヴィブロスが福永騎手で兄の遺恨を消しにかかると思えば、一方で、専門家や職人気質の人馬にも注目の、自由なグランプリに今年はなりそうだ。

 

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ダービー 色

読了までの目安時間:約 3分

 

傾向・年ごとの雰囲気

サンデーかどうか

ブライアンズタイム、トニービン、ミスプロ系に孫サンデーサイレンスがそれぞれ2勝ずつした後、2010年にエイシンフラッシュ<ミスプロ系>が優勝。

ミスプロは今世紀に入ってからキングカメハメハが制して、直仔が2勝している。

まあ、それ以外は勝てないというのは新御三家登場後の課題なのだが、トニービン産駒がクラシック世代になって以降25回のダービーで、

サンデー系13勝<但し、’08年からは7勝>

非サンデー系<ノーザンD系含む>12勝

で、新時代の流れはイーブンというところも言えるのだが、果たして、キングカメハメハ以上に活躍する他系統がいるのかは、今後不透明である。

稍重以上の雨馬場は過去30年で7度、’84年グレード制導入後で見ても、色々事件を巻き起こしたシリウスシンボリの勝った’85年の重馬場が加わるのみ。

厳密に分析して、前日の芝の特別戦が良馬場ではなかったケースも含めると、

’89

’94

’08

で、’08年は前日の午後は不良馬場で、午前中も重馬場というにわか良馬場で、やや調子のいい馬場発表。

事実上、ディープスカイの勝ったマイルCの稍重と同質の馬場だった。

結論は、良馬場の中山皐月賞3着以内馬以外が道悪で勝つと、東京渋馬場皐月賞勝ちのオルフェーヴル以外、レース後は全滅状態という点に注意。

来るのは決まって、GⅠ人気馬と2走内で重賞勝ちの馬。

上がりとか、時計が問題にならない条件だから、皐月賞も道悪の時以外、実力馬を推すしかない。

高速馬場と時計の相関関係

21世紀になってから、2分25秒を切る勝ちタイムは、実に8回、12年以降は良馬場ばかりだから、一昨年まで5年連続で記録。

良馬場で2分26秒以上だった2回は、レースの上がりが、

’10 33.4

’16 33.8

各秒で、面白いことに、この該当10回のうち、サンデー系は5勝だったが、高速上がり部門では勝ち切れず、新記録更新の時もそう、キングマンボ系に完封されている。

ディープが大したことない年は究極の勝負になり、ディープが強いと平穏なレースになりやすいと見れば、取捨は簡単だ。

 

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