血統予想・コラム

JUST競馬予想ブログ

スプリンターズS -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 


直前の雨の影響はそれなりにあったはずだ。

前半が33秒フラットで、後半はそれに2秒以上足したタイムでトータルは1:08.3。

直前の勝浦特別が33.8-34.8で1:08.6だったから、雨が多く降った分だけ、よりタフになったようだ。

にしても、セントウルS組が上位独占など、ロードカナロア連覇達成で、セントウルSでは先着したハクサンムーンが押し切るかという展開で2着の時くらいしか、全く見当たらない。

レースはワンスインナムーンがこの夏あたりから行けるようになったという感じの軽快な先行で、他の馬はとりあえず追いかけろという展開。

馬場さえ、もう少し乾いたままだったら…。

人馬とも、フレッシュな立場でスタートも文句なしの差し馬・アレスバローズは、直線で外に持ち出した後からは、もう全くエンジン掛からずの不発。

川田騎手とすれば、あの位置にいればもっと…、という結果。

結果論など糞食らえは、ワンダフルに夏の躍進を結果に繋げたラブカンプー。

3歳牝馬のメリットは斤量だが、勝てないというだけの理由で、重賞を連続好走しつづけるのは至難の業。

最初からミルコが乗ることはなかったが、前日から引き続き、3歳馬を快走させた和田騎手の勢いは、春の比ではないようだ。

これが、スピード血統の強みを限界まで引き出して、懸命に1:08.3で駆けた結果。

しかし、全くもって意に介さなかったファインニードルの強さは、まるで別次元。

昨年のセントウルSも強かったが、本番では見事にコケて、使い詰めの懸念が結果として出てしまった。

が、いい位置をとったわけでもなく、体調も完ぺきというところまでは上がっていなかったはずの王者は、春より10kg減ったのに、変にガレている印象はおろか、むしろ、シェイプアップしたことで、より彼らしい決め手を川田騎手が引き出した春の大一番から、それに見合った身体に作り変えたような雰囲気さえあった。

最も成長し、大きく変化をしていこうとしていたのはファインニードル。

昨年快勝のレッドファルクスが、去年の自分より強かったように、本物のスプリンターはこういう形で真価を発揮し続けるのである。

さて、全く番狂わせも起きず、二番手以上の支持を受けた面々が不発という、その原因なのだが。

ペースも馬場もある。牝馬が人気になったこともある。

セイウンコウセイはやや、王者の競馬をし過ぎたせいもあるだろう。

最大のポイントは、モレイラでダメだったナックビーナス。

春は根性娘に変身し、函館戦を経て、札幌で見違えるような逃げ脚を披露したが、スプリントGⅠで極端な型のないこの馬が、無難に乗って走れないのでは、能力値も含めて、まだファインニードルと比較する段階になったのかもしれない。

その最大根拠として、いくら頑張っても1分7秒後半でしか走れない馬が、北海道の稍重で快勝後の中央場所。

中山では何度も1分8秒台で好走していたが、ファインニードルのベストタイムは1:07.1だ。

最近そういう舞台に出くわしていないから、彼は快時計では走れていないだけで、重賞を勝つ前にそういう実績があったのと比べると、キャリアそのものでは互角のナックビーナスが、大舞台で勝負を懸けて不発でも、何ら不思議はないのである。

残念ながら、現状の立ち位置なども考えると、ライバルも目された組には、万能性が備わっていなかったのだ。

 

レース回顧

シリウスS -回顧-

読了までの目安時間:約 2分

 


あまり速いとは思わなかった展開も、1分くらいの流れの中に注目馬のサンライズソアがいて、当然のタフな競馬になった。

しかし、馬場もあったにせよ、2分1秒台の決着で直線鋭く反応して伸びてきたオメガパヒュームとほぼオルフェーヴルのような作戦で後方一気を決めるところまで迫ったウェスタールンドらは、ほぼ、展開上の不利はなかったとはいえ、圧倒的なパフォーマンスであった。

いかにもキレるタイプに見えたオメガパヒュームは、芦毛のせいでより頼りなく映す馬体が、休み明けで更に微減と、メンバーの圧を考えると不安さは激走してしまったが、あまりスタートが決まらなかった割に、気力溢れる今の和田騎手だから、急がず騒がずの追走から、勝負所のグレイトパールのあまりに手応えのない動きを見て、即座にターゲットを前に切り替えた。

そこからはもう、斤量の利も決め手も格が違うという感じで上がって行って、坂上では安全圏。

よくわからない感じがネオ産駒らしいウェスタールンドがもっとまともに走れていたらわからなかったが、終始、人気馬として正しい競馬をやりきったオメガパヒュームは、キャリアを考えると、何度もこのレースを制してきた3歳馬の中でも、秀逸のものがありそうだ。

同時に、地方のダートにどこまでフィットするかは、2000Mを連続してこなしたからと言って、過信は禁物。

同型モデルのアドマイヤドンのように、スマートに軽やかなダート王者を目指すことが先決。

目指すはとりあえず、フェブラリーSである。

レース展開としては、3、4着が前に入った馬。

ただ、時計を縮められなかったというより、グレイトパールら大敗のメンバーは、重厚なダート馬という感じで、動けなかったという方が正しいのだろう。

 

レース回顧

スプリンターズS -予想-

読了までの目安時間:約 6分

 


ちょっと思い返してみたのだが、今年の古牡馬出走可能の1400M以下の重賞馬を挙げていくと、

シルクロードS ファインニードル

阪急杯 ダイアナヘイロー

オーシャンS キングハート

高松宮記念 ファインニードル

京王杯SC ムーンクエイク

函館SS セイウンコウセイ

CBC賞 アレスバローズ

アイビスSD ダイメイプリンセス

北九州記念 アレスバローズ

キーンランドC ナックビーナス

セントウルS ファインニードル

何も、複数の重賞馬が路線の主要路線を独占する形になったわけでない。

にもかかわらず、ほぼほぼレースの上位人気馬がレースを制し、大舞台であるスプリンターズSに主力の欠員がない中、見事なまでのメンバー揃ったわけだ。

これに香港の刺客・ラッキーバブルズも参戦する。

スプリント戦は特に、常にスピードと底力を高い水準でキープした者が生き残れる構図になっている。

素晴らしい能力を秘めていても、距離を変更して戦う中長距離戦のような駆け引きは、結局、ハイレベルになるほど意味をなさないケースが多い。

同時に、ハイレベルであるが故に、コーナーのあるレースになると、位置取りや通ったコースが、結果に明暗を分けることがあるくらいなもので、1、2、3番人気の馬がコンスタントに勝ち星を挙げていることが、レース史を再確認しても明らかな以上、力のある馬が今回はチャンスをモノにする一戦になると考える。

かなり直前で迷ったが、

夏に1分7秒フラット以上の時計で重賞2勝をした唯一の馬

GⅠ未経験馬は、GⅠ連続敗戦中の馬より上がり目あり

という、客観的事実も含め、異彩を放つハイレベルの才能がそのレベルにあると判断し、夏のスプリントチャンピオン・アレスバローズの戴冠を期待したい。

迷ったというのは、単純に、すでに今年重賞3勝のファインニードルがいるから。

重馬場のセントウルSは、実質、史上初であるから、そのデータの扱いは実に難しいものがあったものの、香港でも大崩れしなかったことと、今年は差して安定した結果を残している点で、現状は、三連覇挑戦のレッドファルクスよりランクは上。

それに伍して戦うというより、何を勝敗の分かれ目と推理するか、と考えた。

台風の動きは不確定のままで、まだ正確な予想雨量は見極めきれないが、断続的に雨は降っても、中間の雨量を遥かに上回るようなことは、レースの時間帯まではないという雰囲気。

稍重の先週土曜のような馬場状態を想定することができる。

時計勝負歓迎で、位置取りでも見劣らなくなったアレスバローズには、好走条件が整った印象もある。

ナックビーナスのモレイラ騎手の動きは、レース展開に大きな影響を及ぼすだろう。

ラブカンプーやワンスインナムーン、つつくだけならセイウンコウセイもタフな流れは歓迎であり、前回のような自分のリズムで相手の脚を奪うほどの快走までは期待しがたい。

間違いなく、潰しに来る馬が出る。

キャンベルジュニアも、京王杯SCの内容から、田辺騎手なら出たなりで果敢に攻めてくる可能性もある。

その次に位置にいるだろうアレスバローズやファインニードルのテーマは、自身の選択すべきコースの確保。

サンデー、ミスプロ、ナスルーラ直系、母系に入ったノーザンダンサー直系…。

共通する血は多い両者だが、この路線でディープインパクト×トニービンは異質。

だが、よく考えてみたら、3年連続で連対のデュランダルなど、ダービー馬を出した者同士のサンデー×NTの配合。

ベストトゥベストでありながら、母父がやや時代が進んだ中で過去の大種牡馬である場合、持て余した底力を単純能力の勝負になる短距離戦で発揮することはままある。

ここ10年では、サンデー、トニービン、ヌレイエフという古株の大種牡馬がダイレクトに入った血統の馬が勝っている。

6歳牡馬がいきなりGⅠで来るという構図は珍しいことかもしれない。

ただ、アダムスブリッジやサトノラーゼンの勝った阪神、京都のクラシックギリギリ路線の登場した新馬、未勝利戦からスタートして、晩成型を多く出したリファールを産んだグーフドのクロスを持つアレスバローズが、今更…、というマイナスイメージで捉えられるのは、きっと心外である。

実力馬同士の争いを、最近身につけたキレイに差す形で勝ち切ってもらいたい。

◎アレスバローズ

○ファインニードル

▲レッドファルクス

注セイウンコウセイ

△ムーンクエイク、キャンベルジュニア、ラッキーバブルズ、レッツゴードンキ

雨が多く降ったら、セイウンコウセイとレッツゴードンキが激走すると思う。

 

レース予想

シリウスS -予想-

読了までの目安時間:約 3分

 


ワンダフルな古馬の上がり馬に、グレイトパールらを筆頭とした、これからGⅠを目指す組もいるという組み合わせ。

よって、牝馬がいないこともあってか、53~57.5というどちらかと言えば、しっかりと斤量を背負わされる馬ばかりの争いになった。

ならばと…。

◎オメガパフューム

○グレイトパール

▲クインズサターン

注ウェスタールンド

△ミキノトランペット、ナムラアラシ、ヒラボクラターシュ

3歳の2頭は、共にオープンクラスになるが、53で出走。

ミキノトランペットも東京、中京のパフォーマンスを考えれば、ウェスタールンド等漏れなく背負わされる55の馬より一つ軽いことは、ちょっとプラスだろう。

が、56でも力があればもっと背負った馬が勝てるのが、この手の長距離重賞。

再び立て直してきたグレイトパールが57.5、何故かそれと同斤がサンライズソアということで、休み明けの実績と合わせて考えても、これ以上の才能はきっともっと軽い組だと思える組み合わせで、いちいちサンランズを押さえる手はないと結論付けた。

一方、ルヴァンスレーヴの破壊にも近いレースクラッシュで、それと接近した馬が軒並み崩れるシーンを見てきた状況で、オメガパフュームをわざわざ推す理由としては、

阪神1800の良・稍を、1分52秒台で乗り切っていること<片方はスローの展開>

後にレパードSを制するグリムが登場した青竜Sで、上がり35秒台を繰り出している

父スウェプトオーヴァーボードも、母がゴールドアリュール×リアルシャダイ

→その全ての要素が、GⅠ2着の根拠として明確である。

元は芝馬として期待の地味目の社台牝系だったが、ここ2代でダート対応型の主流系統をつけられ、軽薄にも思える450kg台の馬体でも、馬場状態に関係なく、素晴らしい決め手を直線では魅せてきた。

もしかすると格上、本質はもう少し短めの距離が合うのかもしれないが、道悪競馬必至の中、フレッシュな3歳馬の素軽い動きは大きなアドヴァンテージになること間違いなしだ。

 

レース予想

山が動く理由 オールカマーの分析

読了までの目安時間:約 3分

 


近20年で、

GⅠ連対実績馬の勝利

メイショウドトウ

ホオキパウェーブ

08・09マツリダゴッホ

ショウナンパンドラ

ゴールドアクター

ルージュバック

後のGⅠ優勝馬<連対馬>

メイショウドトウ

07マツリダゴッホ

09ドリームジャーニー

アーネストリー

ラキシス

ショウナンパンドラ

基本的に、フレッシュさ重視。

ここで好走して、もたもたしているような馬はGⅠには勝てない。

そういう可能性を秘めた馬は、毎日王冠や京都大賞典より少ないからだ。

メイショウドトウに関しては、異常な数のGⅠ2着の記録があるから、後のGⅠ馬と同列に扱ってもいいだろう。

同じく翌春のGⅠ勝ちとなったアーネストリーも含め、以後GⅠ2戦以内で皆勝利している。

同時に、非根幹距離型かどうかが判然とする舞台でもある。

この括りの前で登場するビワハヤヒデ、サクラローレルらが最後に勝利したのがグランプリ競走だったから、GⅡ昇格後のオールカマーは、メジロドーベルなども含めると、例外はショウナンパンドラだけとなる。

秋の前哨戦とすると、オールカマーは程よい力試しの舞台と言える。

エリザベス女王杯と有馬記念が後に控える9月唯一の古馬中距離GⅡは、フレッシュさが際どい勝負を分けるビッグレースにおいて、多くの敗退馬を送り込む一方、順調であることをまだ暑い気候の中で調整されたにも関わらず、しっかりと結果で示すことで、今後の活躍の約束手形を得られる関門のような機能も有している。

中7週以内に使うのに、最も適したレースだ。

力勝負になった今年、春のGⅠでひどい内容だったわけではない4歳馬が人気通りに好走。

上がり目はない分、堅実に来るはずだ。

 

コラム

天皇賞(秋)展望

読了までの目安時間:約 3分

 


芝路線におけるチャンピオンが、ここ2年の覇者。

キタサンブラック、モーリスらは当該年に、早い時期に重賞戦線で活躍していた5歳馬であったにも拘らず、春のGⅠを圧勝している。

当然人気になったし、他にもライバルが沢山いたため、まるで一本被りという支持ではなかったし、前走の内容もパッとしなかった影響もオッズを大きくさせる要素として作用したものの、厳しい展開をまるで違うエンジン性能で突き抜けてしまったから、みんなでごめんなさい状態。

1番人気が勝てない秋の天皇賞は過去の話。

メイショウサムソンが失意の渡仏断念から、鞍上と中間の取り組みを変えて、その成果を結果で示した07年から【6221】で、ブエナビスタが連覇に挑み、休み明けの中でハイレベルすぎるレコード決着で脚を使い切れなかった11年だけ、ちょっと負けただけの4着があるのみ。

散々消えてきた90年代のレースの様相とは一転。

モノの本質が最もよく反映される舞台となった。

ただし、人気馬に確かな適性と確実に評価できるパフォーマンスがない限り、評価に対して絶対的な信頼は持つことはできない。

いつのパターンが今年と合うのか。

12年とか。

乱戦で3歳馬にもチャンスありの構図は、フェノーメノ1番人気2着で、ほぼ3歳馬の好走条件は、ここより長い距離で底力を発揮していれば、信頼できると出ている。

多数参戦の上、ローテバラバラの3歳馬というのは、実に扱いにくいのだが、ワグネリアンはとりあえず秋は好発進。

毎日王冠組も直行のダノンプレミアムもいて、質はともかく、物量で古馬を屈服させる可能性はある。

96、02、04、前記12と14年。

上位に来たのは、関東の馬か関東のGⅠの好走馬。

既に見えているものの中から、優劣は決することになる。

古馬では、マカヒキとミッキーロケット、4歳ではスワーヴリチャードと使うかわからないがレイデオロなど、世代の頂点を競った場面でNo.1ホースとなった面々は、それなりに元気なので、ある程度の評価は与えるべきか。

 

レース予想

期待値の分析

読了までの目安時間:約 3分

 


単勝1.5倍以内の重賞出走馬

東海S ①テイエムジンソク 1.3倍

*中山GJ ①オジュウチョウサン 1.5倍

 
単勝10倍以上で、GⅡ以上のレースを1馬身半差以上つけて勝利

皐月賞 エポカドーロ 14.5倍<2馬身>

青葉賞 ゴーフォザサミット 14.6倍<2馬身>

京都新聞杯 ステイフーリッシュ 12.8倍<1・3/4>

 
単勝50倍以上か、全頭数の下位1/3以下の単勝支持だった重賞複勝圏内の馬

東海S ②コスモカナディアン 100.7倍

AJCC ③マイネルミラノ 77.7倍

シルクロードS ③フミノムーン 92.6倍

共同通信杯 ③エイムアンドエンド 132.9倍

小倉大賞典 ②クインズミラーグロ 121.4倍

金鯱賞 ②サトノノブレス 89.2倍

阪神牝馬S ②レッドアヴァンセ 55.6倍

フローラS ②パイオニアバイオ 90.4倍

東京優駿 ③コズミックフォース 223.7倍

宝塚記念 ③ノーブルマーズ 12/16(40倍)

七夕賞 ①メドウラーク 100.8倍-③パワーポケット③ 138.1倍

函館記念 ③エテルナミノル 65.1倍

新潟2歳S ③スティルネス 8/11(38.9倍)

小倉2歳S ②アズマヘリテージ 114.5倍

新潟記念 ③ショウナンバッハ 116.9倍

ローズS ③ラテュロス 88.2倍

 
月2回ほどのペースで穴馬が激走してはいるが、何も、ほぼ大楽勝といえる人気薄での快勝の頻度と、実は、割り合いで言えば大差ない。

どのレースにも50倍以上の馬はいる。

それが3着までに来るかということと穴快走の確率との比較に、あまり意味はない。

 
その分、絶対来るだろうという単勝支持50%以上の重賞出走馬は、買いといえば買いだが、それより評価されなかった馬の勝率はガクッと落ちる。

レースの5分前までオッズを見ながら、断然人気馬の単勝を買うバカはいないが、結果に及ぼす影響は案外大きいのである。

これは、相手に違いが出る可能性を示しているから、コスモカナディアンの好走例と合わせて、よく考えておきたい。

 
結果だけを取れば、穴馬には血統の魅力や近走成績の優位性が隠されている。

一方、人気馬にはそういうものは案外乏しい。

本質的には、穴を拾った方が上級戦では効率のいい作戦と言える。

 

コラム

新馬回顧<9/22・23>

読了までの目安時間:約 3分

 


今週も、雨が残った馬場状態。

ダートは完全な高速馬場で、脚抜け抜群。

そういう時の芝コースでは、大概、力のある者が勝ち抜ける構図となる。

そんな土曜競馬は、競馬の根幹距離である芝のマイル戦が行われ、渋馬場ながら、東西とも力のある馬が人気に応え、勝ち上がった。

阪神は重馬場もタイムは稍重程度の36秒台の決着。

ディープ産駒のヴァンドギャルドが、内から抜け出した。欧州的サドラー×ブラッシンググルーム×デインヒルの黄金配合で、母系も底力に溢れる。

時計勝負だけが懸念材料。

中山でステルヴィオ的追い込みを決めたルガールカルムは、フルーキーの下。それに女馬の決め手も加わり、むしろ楽しみが増大。

ロードカナロアと言えばルメール、という初年度の流れに乗って、今年も彼女が中心的な存在になる可能性はある。

何となく、田村厩舎というのも惹かれる要素になっている。

日曜デビュー組も、力では負けていないか。

阪神、中山では芝の2000M戦が行われた。

阪神はロイコン系のグランデステラが、違う伸び脚で5頭立ての競馬を楽勝。

中山はファビラスラフィンとエアグルーヴの孫同士が対決して、押し切り勝ちの形で前者の孫・ウレキサイトが快勝。

中山では、藤田菜七子騎手騎乗の人気薄・ザサンデーフサイチ<ダンス×グルーヴ>の産駒が逃げ粘って、96クラシック組ライヴ世代には堪らない結果になった。

ちなみに、その2着でポルトフィーノの仔・ポルトラーノは、オルフェ替わりで、やけにズブい印象を受けた。

明らかに、直線の反応の差が結果に出た格好だ。

ダート組も侮れない。

人気はなかったが、中山1200快勝のアポロビビは、アポロキングダムということで軽視すると痛い目に遭いそう。

阪神1400は断然人気馬を出し抜いて、ゴールドアリュール産駒・メディクスの逃げ切り。

両者、必殺仕事人の気配を感じさせる何かがあった。

どのレースも極端な展開ではなかったことで、正当に能力の評価ができる。

故に、昇級戦で結果を出せれば、一気に展望が開ける可能性がある。

 

レース回顧

ハッピーグリンが盛岡で躍動

読了までの目安時間:約 2分

 


いよいよ、地方競馬でもビッグレースに向けた前哨戦が始まった。

月曜日はJBCスプリントへ向けたステップのまた前段に位置する浦和のオーバルスプリント<1400M>が行われ、前走戦慄の大差勝ちを収めた地元のノブワイルドが、返す刀で交流重賞初制覇を果たした。

一方、例によって中央競馬の全レース終了後に行われる盛岡のメイン競走は、23日が芝のOROカップ<1700M>だった。

盛岡の芝といって侮れない。

地元の芝のエース・サンエイゴールドは2400Mではどこからでも抜け出せる馬だが、昨年の2着馬で、今年の巴賞にも参戦していた。

注目されたのは、その中央で結果を残した2頭。

中央2勝で、盛岡の芝狙いの馬も多く送り込むホッカイドウ競馬の中心的存在であるハッピーグリンと、ここでは格がまるで違う中京記念優勝経験のあるガリバルディが岩手競馬に籍を置いて、これが初戦。

後者は、今年唯一の好走が出遅れも4着だったマイラーズCということで、2番人気に推された。

が、寄る年波に敵わないということか、前を進んだガリバルディも、勢いで勝る前走1000万特別完勝のハッピーグリンに、いとも簡単にねじ伏せられ、まだ5歳のサンエイゴールドにも先着を許す結果に。

芝重賞の好走歴のあるブレイズアトレイルやフランスで勝ったこともあるエイシンエルヴィンなど、一癖ある面々が揃った一戦を制したことで、ハッピーグリンのランクは再上昇した。

中央所属馬には縁のないレースとはいえ、コスモバルクはここをステップに秋の天皇賞でも好走しているから、オジュウチョウサン的闖入ならずとも、今後気になる存在となっていきそうだ。

 

ニュース

オールカマー -回顧-

読了までの目安時間:約 2分

 


インを最後に差してくるレイデオロには驚いたが、さすがはルメール。

後ろから内からとなったダンビュライトに、簡単な進路は作らず、昨年の今頃は世代のトップホースとしてクラシックを戦っていた元のパートナー・アルアインの実にスムーズな競馬にも惑わされることなく、勝つべくして、レイデオロは勝ったように思う。

戦前から、オールカマーの中山2200Mへの適応力を、かなりの数の専門家が疑問視していたが、西のダービー馬も結果的にそう、何とも立ち回りの難しいスローのダービーを勝ち抜いてきた世代のトップホースが、少なくとも、ちょっとした適性の面で差がついたところで、総合力では皐月賞時点の評価がダービーで反映される結果になったわけで、アルアインにも少し長いだろうし…、の穴党の付け入る隙は、時計勝負になった結果、完全な力勝負で、ダンビュライトもなんだなんだでローカルグループには力の差を見せつける3着。

戦ってきた相手云々以前に、エアレーション効果が思わぬ形で高速馬場に変質したことにより、伏兵に並ぶ間も作らせなかった。

3歳の時点で速い時計に対応していたクラシックホースが、何とか見せ場を作れたということなら、それは馬場の影響はマイナスと言える。

が、そうではない以上、東京での戦い、京都での快時計への対応力も諸々を考えると、ボチボチの上がりで上位陣は乗り切っている。

もっと前で勝負したいレイデオロには、勝ち切れないかもしれない渋さへの懸念はあったが、それは勝負根性とかそういう問題もあるし、ここからは見えてこなかった。

アルアインも差せばもっと味が出るか。まあ、勝負弱さは相変わらず。

ダンビュライトに関しては、みんなより頑張れる条件で勝ち切れなかった性質もあり、もう少し短い距離を今後は狙っていくのかもしれない。

 

レース回顧