2016年フローラS レース回顧

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フローラS 回顧

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チューリップ賞で未知のゾーンを経験したクィーンズベストの作った流れは、普段このレースで展開される我慢比べの質を変えた。

スローペースで折り合いをつける能力が問われるオークストライアルらしいものではなく、2000Mでタフさが要求される総合力の勝負となったフローラSは、かなりオッズが割れていたにもかかわらず、流石に11月以来では厳しかったアグレアーブル<6着>以外、内枠を活かせるような展開にならなかったことと揉まれることを嫌った鞍上の判断でかなりリスキーな後方からの競馬を選択したビッシュでさえ、しっかりと掲示板に載って、上半分にほとんど人気上位馬が入った。

即ち、これはオークストライアルとしても、レースレコードの決着だったことも含めて、極めて優秀な結果であり、着差は大きく開いてしまったが、次のレースでここまでの流れになるかは不透明であるから、重賞好走馬も多かったので、負けても巻き返しは十分利くだろう。

にしても、直線の勝負を決める場面で踊るように先頭に立ったチェッキーノの潜在能力は、想像を超えたものだった。
素直にここは絶賛したい。

そして、何とか面目を保ったルメール騎手の復活という大袈裟ではあるが、きっちり勝ち切る姿をしかと見届けることができたことを、また喜ばしく思う。
今週のルメールは、しっかりと自分を取り戻していた。

18番枠というのもあったが、藤沢厩舎の馬でこの時期の3歳重賞に、前走OP勝ちでありながら1番人気にならないというのは珍しい。

シンボリクリスエス、ゼンノロブロイでさえ、青葉賞はオープン未連対の身で断然人気に推されている。

中山、阪神まではおとなしく、この東京開幕週に計10頭参戦と攻勢をかけた陣営は、フローラSのチェッキーノ圧勝により、【3214】とし、名門厩舎のプライドを見せつけると同時に、こだわりのローテーションで結果を残すことの意味を再び世に問うた。

ロブロイの仔・ペルーサは、使いこむことはしなかったが、恐らく、どこかで負けることも計算に入れた使い方で、しかし、ダービーを前にオープンクラスを2勝して、でも、ダービーでは悪癖の出遅れ癖をみせて、師の念願は叶わなかった。

母のハッピーパスが、デビュー戦を負け、折り返しの新馬を制したのち、3-2-2とオープンキャリアを重ね、桜花賞こそ力負けの4着に敗れるも、古馬になってから重賞で何度も好走していることが、師の理想的なローテーションとするならば、産駒5頭全てが3勝ないし、4勝を挙げている状況に鑑み、チェッキーノの場合は、早い時期に連続して使い込まなければ、2歳時の兄のような走りを古馬になっても披露できると考えたのかもしれない。

敢えて、師も基本距離であるマイル戦を重要視している向きがある中で、桜花賞はパスした。

たったの2週間でも、成長力を秘めた3歳馬にとって、それはとても重要な成長期間になる。

結果的に、3馬身という差は意外なほどの大きく見える着差を開いてのゴールになったわけだが、前半全くレースに参加していなかったビッシュと、上がり3Fは全く同じ34.6秒。

少なくとも、同父の牝馬の傑作・アパパネ以上のパフォーマンスは期待できる。

でも、もしかして、また回避とかもあるのか…。

藤沢調教師には、オークスにも因縁がある。素直に参戦してもらいたいところだ。

 

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