2016年安田記念 レース回顧

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安田記念 回顧

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競馬の格言に倣えば、大波乱の主役は前にいて…。
ロゴタイプが、ついに逃げることに成功し、実に、3年2か月ぶりの勝利を挙げた。
決して、迷い道をしたわけではない。
若い時期に走りすぎたツケを払っていたから、同期の一流どころが全部引退してからでないと、自分の力は出せるような状況にならなかったのだ。

伏線は、奇しくも今回の本命馬を送り込んだ堀厩舎のキャンベルジュニアが逃げてしまって、自分が行く機会を失ったがために、しかし、今まで負け続けてきた中では一番まともな内容だったダービー卿チャレンジTにあった。
イン強襲のマジックタイムは、直後のヴィクトリアマイルでも自身の時計をまたしても大幅更新した馬だから、キレと上昇力でどうにも太刀打ちできなかった印象が強い。

実績馬と急進勢力との力以上のものが左右するハンデ重賞の危ういバランスは、殊、近年高齢馬のチャンピオンばかり生み出してきた安田記念とは、あまりにも性質が違う。
そもそも、ハンデ戦でも58を背負っていたような馬が、高齢馬以外それを経験すらしていないライバル相手に、弱気に出る理由はない。

内枠が必ずしもいいとは思えなかったクラレントは、押しても行かないと、小牧騎手があっさり引いてしまったから、今度は武騎手のデイザイファ、そして、ならばとばかりに、俺の出番だと瞬時に策を切り替えた田辺騎手の臨機応変さ、柔軟さのある勝負勘を含めた積極的な騎乗も、この日のどうにも掴みきれない回復途上の馬場で、他を翻弄するには十分な対抗策となった。

1000M59.1秒は、むしろ、差し負けの危険性もあったが、みんなが外を丁寧に回したから、怖いライバルたちはゴール前になって、やっと影を踏むところまで追いついて、レースは終わった。

平凡なレースに終始したことは、言わずもがな、人気3頭の案外な結果もあるし、パドック気配では、妙に10倍以上の馬の方がよく見えた客観的要素も、どこかでは影響していたのかもしれない。

ただし、モーリスの競馬の内容は、直線全く見せ場なしのリアルスティールなどより、遥かに内容に乏しい、レース結果を左右した最大の戦犯と言える。
調子がよくないことはわかっている。
海外のレースに、意味もなく、休み明けで参戦するのはいい考えではない。
しかし、レースが終わるまでの間、ついに見られなかった
「モーリスらしさ」
が、一体どこに行ってしまったのかと、ふと考えてみると、
「今まではあまりにも異常だった」
と、ある意味、ここは勝利を諦めるべき一戦だったのでは、と、いちいちモーリス外しで、きっちり本命馬もろともズッコケた筆者ながら、信用ならない結論を記しておきたい。

激しさの一端は競馬ぶりに出ていたが、前を捉えようという迫力までは感じさせなかった。
マイル戦なのに、遅い流れにも対応してきた馬なのに、引っかかった。
陣営の責任論は、当然の批評として噴出してくるはずだが、本質的には正鵠を射た評価とはならないだろう。
安田記念を連覇するためのローテーションをとったが、闘争心は戻らなかった。

道中、モーリスの変なスイッチが入ったことに呼応するように、人気馬らしからぬ、今までで最も下手な競馬をしてしまったリアルスティールも、距離延長であればいいのだろうが、本来は本気の絞り込みのはずの中山記念比-10kgの馬体は、ただすっきり見せるだけでパワーが削がれた印象そのままに、やけに大人びたキャンターを経て、パワーを出し切れず、ただ我慢をし切れず、直線で大きく失速してしまった。
故障を心配するほどの大敗は、一年前のダービーのそれと同じだったと言えなくはないのだが…。

お互い、こんなはずでは…、だったはず。
サトノアラジンもゴール前の入着争いに加わっただけ。イスラボニータだって、彼の日のアドマイヤコジーンのような手応えで上がってきたのに、見せ場つくりに終わった。
なんだ、頑張ったのはフィエロだけじゃないか。
彼とて、勝ったわけではない。

「力を出せるはずの舞台で自滅」
3年間の潜伏期間の中、ジャスタウェイやラブリーデイの勢いを直に感じてきたロゴタイプにとって、その自滅、力足らずの結果の積み重ねが、勝利への純粋な欲求、渇望へと繋がった。
負けることを忘れた馬や前走久々に勝った馬、得意条件で崩れてしまった馬の不得意条件での巻き返しと得意なのに昔の走りを思い出せない馬…。
案外、必然的な安田記念らしい格の高さを感じさせる、いつも通りの波乱含みの競馬だったのではないだろうか。
納得するのには、相応の時間を要するが。


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