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天皇賞(秋)回顧

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案外の凡戦は、モーリスの独走で締まった。
エイシンヒカリ自身のポテンシャルの問題もあったが、武豊騎手の割に、普通に行こうとしてしまったのは、やはりモーリスがそこにいたから、ムーアがライバルになるから、であろうか。

上がりの勝負というより、自分の流れというのが、前半は普通くらいで、後からドンドン攻められて来ても、並ばれることさえなければ、シャンティイで見せたような強力な先行力を披露するエイシンヒカリ。
しかし、そういう能力では、モーリスも引けを取らない。

日本帰国後2戦には、色々なテーマや足かせがあった。
モーリス自身が走る気を取り戻すのに時間がかかったのと、元より、体質の弱さがある血統的な弱点があって、それこそ修正する猶予期間というのが、去年は、使えるレースの制約が休養明けのレースの連続に繋がって、結果的には充電期間をとれて連勝ができたが、今年は半年でこれが4戦目だったから、1-2-2-1とムラが出た。

ドゥラメンテのことだけに感けていられない堀調教師は、直前に意欲的な追い切りを課し、見ての通りの結果。
自分のやりやすい競馬の流れで、手応えも十分。
大外を振って出るなど、滅多なことではしないムーア騎手だが、この馬に乗る時だけは、特別仕様のノーマルライドに終始する。
勝った時の感触を知るからこそ、敢えて、何もしなかった。

出来がまずまず納得のいくところにまで到達して、工夫の必要がない気楽な立場にあったとはいえ、あくまでも1番人気。
力があるからこそ、リスクを負ってまでの無理やりな戦法は、その支持に相応しいものではない。
昨年のマイルCSを思い起こさせるような、最後はやっぱり力が違うなという感触は、鞍上ならずとも、皆が認識するような直線であった。

マイラーとしては、重厚すぎる血統の割に、ハイペースはあまり好まないモーリスが、2000M戦再挑戦で結果を出したとなると、相手になる組の動きも大きく影響されてしまう。

エイシンヒカリに関しては、確かに、出の甘さは欧州遠征を経ていることもあるから、十分予期できたことであり、そんなことは然したる問題ではなかったはずだ。
むしろ、他の組が引きすぎた嫌いがある。

クラレントに強引な手を求めても、逃げると普通の馬になるロゴタイプもベテランの部類だから、この流れに被害を直接受けたのは、武豊ペースを信じて後方からの末脚比べに挑んだ横山騎手のアンビシャスと、枠が外過ぎて工夫のしようがなかったラブリーデイだった。

しかし、彼らは4番人気以下だったわけで、厳密には居てもいなくてもの立場である。
アドマイヤゼウスが渋とく6着と健闘していたが、マイナス14kg。
ルージュバックは何とか取り繕ってマイナス4kg。

馬格が違うから直接比較しても意味はないが、結果としては、このローテは失敗であったということだろう。
馬体は何とかなりそうなところで止まっていたが、ここ2週関東馬を襲う謎のイレ込みがこの馬にも若干見られた。

中型の牝馬で紅一点。
500kg超の人気馬にも、レース間隔での不安がある中で、フレッシュさをどう活かそうかというローテを組み、結果は明暗分かれてしまったが、それもこれも、クラシック戦線でろくに賞金加算できていなかった馬の辛さだろう。

またしても、内面が伴わない状態で出走することになってしまった。
牡馬がどうこうというのはないけれど、牡馬と連続してオープン戦を使うには、あまりにも線が細かった。
牝馬なので、そうそう長期の現役生活は選択できないが、デビュー時から体が増えないこの手のタイプは、どうしても頭打ちの懸念が付き纏う。

そういえば、日曜日の4Rを勝ったのは、モーリスと同族のメジロドーベルの孫・ビルズトレジャーだった。
なかなか届きそうもないところから、前が止まったわけでもないのに、まさかの差し切り勝ち。

クラシックホースが頭打ちになっている中、在来牝系の持つ、底知れぬ破壊力を体現するモーリスには、中長距離に向く重厚な種牡馬が多数配合されている。
エンジン空ぶかしで3歳時は未勝利に終わったが、関東にホームを移してからは【8200】である。

転厩で変わったという向きが市井の人々の見解ならば、敢えて、少し斜に構えた見立てがあってもいいだろう。
「自分で強くならなければ、何も変えられない」
名伯楽との出会いは、モーリスの内面を変えた部分はあるだろうが、自分自身が走り方を知ったからこそ、名手もそれを支えてくれるのである。

今回敗れた人気馬はそこができておらず、大きな欠点であると彼は身をもって体現してくれた。
あまりにも格の差は大きかったように感じる。


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