2016年マイルチャンピオンシップ レース回顧

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マイルチャンピオンシップ 回顧

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モーリスの穴を埋め合わせるように、5歳の期待馬が、格のあるレースを勝ってきた馬が力を見せた。
3歳春までは、パワーで何とか押し切れていたミッキーアイルが、以降マイルでは【0003】、それも全てGⅠで二桁着順という無残な戦績を刻みながら、逃げると決めた今シーズン【1200】と中身の濃い内容で結果を残し、今回も得意のテンのスピードを活かした逃げ切りで、久々のGⅠ制覇となった。

以下、ほぼ完璧なレース運びで力を示したイスラボニータ、急激に厩舎のエース級にまで成長を遂げたネオリアリズムも前走以上の流れに対応し、しっかりとした内容で3着に入線した。

一応、降着なしの裁定があまりにも辛い結果に繋がった1番人気のサトノアラジンに関しては、ネオがもう少し淡白であれば結果も違っただろうという5着で、一番大事なゴール前数十メートルは体勢を立て直すだけの時間であったから、川田騎手も忸怩たるものはあるだろう。

最近はなかった、この手のややこしい上位入線馬の後続馬の進路カットによる審議事象に関しては、時と場合によりけりというJRAの姿勢は、決して筋違いではないだろうが、語彙力の陳腐さと不誠実さ、加えて、本当に人によって見方が変わってしまうことで信頼されなくなってきたが、こういうビッグレースではまま降着の英断を下すケースがみられる。
ここ10年で、11月のレースでは、
06年エリザベス女王杯 カワカミプリンセス<1番人気>1位入線降着
10年ジャパンカップ ブエナビスタ<1番人気>1位入線降着
と、際どくはないという理由で、かなりすっきりと標題に見合った公正競馬の断を下した経緯がある。

今回は、その中でも同じように、相手に併せるために使った鞭の使用方法が、しばらく物議を醸すことになるだろう。
まあ、春にもオークスで池添騎手の進路選択と癖でも鞭の入れ方に関して、かなり問題視されていたが、今回は見た目が派手で、進路妨害が明白な割に、一通り騎手からの事情聴取を行った後、一応は慎重に判断したのだろうが、恐らく仕方のない事象であったという結論に至ったのだろう。

サトノアラジンの陣営からすれば、全く以って冗談ではない話なのだが、冷静になってレース回顧していくと、残り100M辺りで、今回の審議対象のミッキーアイルに乗る浜中騎手は、最後にせるべき相手が、もうネオではなくイスラボニータ一頭だという状況と見たはずで、もはや、後続の動きを気にする段階ではなかった。

その際に、やや結果的にラフプレーになったが、右鞭連打に応えた馬が死力を振り絞ったことで、ネオは少しずつ外へ追いやられ、当然、先行馬を際どく追い詰めるには、併せて競り落とすのが鉄則だから、ルメール騎手も内に寄せていき、そこに2、3頭が通るスペースは一気になくなり、勢いをつけて上がってきたディープ2頭が大きく首を上げるようにして、鞍上もブレーキをかけるしかなくなったのだ。

結論としては、相手が見えていないのではなく、圏外にいた馬がゴール前でカットされたのだ。
1、2着に入った馬は、その勢いに勝る2頭に果たして交わされていたか、というのもあるし、第一、ロス分を上がり時計からマイナスしたところで、騎乗の計算ではネオリアリズムを捉えきれたかどうか、という結果である。
残念ながら、パワフルな体躯でもどこかディープらしさが残りすぎているせいで、500kg超の馬体をうまく使えても、先行して粘ることを諦めた馬の哀れさというか、中途半端に決め手があって、得意条件が狭まってしまう母父ストームキャットの性質がモノの見事に結果に反映されてしまった、寂しい内容だった。

春からの進展がなかった分、気を利かせた<利かせすぎたのかもしれないが>枠なりの中団差しは、3分の2以上のファンが思ったように成功しなかった。
しかし、川田騎手の本音は違うだろう。
オークスも今回も、である。

武豊騎手が初めてマイルチャンピオンシップを勝った4年前、この人もうまく斜行というより、横にライバルを少しずつ寄せていって、今回のサトノアラジンの通ったようなコースから抜け出してきたことがあった。
そういえば、ムーア騎手も2年前のドバイシーマクラシックで、絶体絶命のジェンティルドンナをそれと似たようなテクニックを駆使し、ゴール前では何事もなかったかのように抜け出して勝ったこともある。

これは川田騎手のテクニックの問題ではなく、それができる馬であったかどうかということ。
もし後悔するとしたら、ミッキーアイルは外に行ってしまったのだから、そこに開いたうちのわずかなウイニングロードを突く選択肢も…。

悲喜こもごも、因縁は来週も続くの巻はこの辺にして、こんな後味の悪いレースでも、収穫はあった。
一つは57秒台のラップを刻んで、結局逃げ切ったミッキーアイルが復活したことだが、そもそもそういう流れになったことが、何より素晴らしいことだ。
そんなことができるミッキーアイルが、正しく評価されない内容の結果であるのは、ちょっと残念ではあるが、やっとGⅠレースらしい競馬になったことを前向きにとらえたい。

残念と言えば、マイナス12kgのヤングマンパワーか。
春の1か月半で3戦して、本賞金を加算できなかったことで、1600万に降級になった影響の1戦が余計だったのかもしれない。



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