2016年阪神JF レース回顧 

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阪神ジュベナイルフィリーズ 回顧

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桁違いのスケール感そのままに、GⅠでこその血統馬が、今までで一番強い競馬で人気に応えた。
1:34.0というのは、ウオッカの1:33.1には遠く及ばないものの、ハイペースで総合力も問われた07、13年の33秒台の決着にわずかに劣るだけの結果。

ソウルスターリングは無駄のないコース取りでマイルをピタリと走ってきた。
初の距離というのは鬼門になるケースもあるが、マイナス8kgよりはいくらかナーバスさを感じるソワソワした気配のせいで、もっとすっきり見せる部分も確かにあった。
それでも、意外なもので、このレースは関東馬でも結構健闘するケースが見られる傾向の通り、だいたいの馬が初めてコース、直前輸送もほとんど経験なしという馬ばかりの競馬では、さしたる死角とはならないのだ。

思ったよりよく出たソウルスターリングに対し、評価互角も、枠があまりにも対照的な大外枠からの発走となったリスグラシューは、明らかにスタートで後手を踏んでしまい、ほぼ勝機がなくなったように思えた位置取りから、大外強襲で2着まで追い上げた。
内枠でこのスタートでは、同じ結果が望めたかまでは判らないし、どういう評価をすべきか難しい部分はある。

人気の評価は、GⅠ5戦に全て参加するファンが多かった割に、3着レーヌミノルはお目が高いという3番人気評価できっちり力を出した。
ディーパワンサもデイリー杯の4着馬で、本来はもっと評価されていた馬。これにやや策を弄してしまった印象のイン突きのヴゼットジョリーが続いたわけだから、距離不安の囁かれていた4番人気のジューヌエコール以外は、みんな掲示板に入ったことになる。

昨年のメジャーエンブレムと似たような血統背景を持つソウルスターリングは、初めてのタフなマイル戦を楽々こなした。
血のなせる業と言ってしまえばそれまでだが、オペラハウスがそうであったように、このフランケルという種牡馬には単に重厚な血統の特性だけではなく、柔軟に色々な条件に対応できる、まさしくクラシック向きの性質が備わっている。

抜け出してからのソウルスターリングには、まるで他の動きなど意に介さないほどの余裕が感じられたし、よく言われるGⅠでは1ハロン分上増しした距離に対応できる能力が証明されていると、極めて有利に戦うことができるという格言通りの結果となった。
これは血の影響ではなく、彼女自身の能力の裏付けである。

リスグラシューの評価を据え置いた場合、既に阪神の1800Mを快時計で乗り切っているから、東京の総合力のマイル・出世レースのアルテミスS快勝は当然の話となってくる。
それがまた、不器用な競馬ながら結果を出した。
クラシック向きはどちらかと言われれば、どちらも母系が重厚なのに重々しさがないというのは最高のアピールポイントになるわけだが、一方で、リスグラシューに関東遠征の経験も時計勝負の実績もあったのに加え、札幌と東京のスローの1800を2連勝しただけのソウルスターリングが勝ったというのは、結構、スケール感そのものが反映されたという向きも筋違いの見立てではないはずだ。

現に、ソウルスターリングはハイペースというより、先行力のある馬が然るべき流れを作ったからこそ、自分を見失うことなく走れたのである。
自滅のリスグラシューが後方一気を決めるには、これ以上ない流れではあったが、消耗の度合いもゴール前出たのか。

度々比較されていくだろうメジャーエンブレムとの差異について、1000Mの通過がほとんど同じなのに、以降の脚が、メジャーは35.8でソウルは34.8秒なのだ。
それより速い上がりを使ったのは、昨年は勝ち馬が先行押し切り型でペースが速かったから多く存在したのだが、今年は気持ち余裕を持って仕掛ける形であっても、上がりが1秒、トータルでは0.5秒の差がついたから、レース上がり1位はリスグラシューでその次がソウルスターリングである。

御託を並べるまでもなく、ミスエルテを除けば世代のトップツーは結果を残したということだ。
今年の阪神ジュベナイルフィリーズは、九分九厘、来春の基準レースになる。

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