2017年桜花賞 レース回顧

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桜花賞 -回顧-

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4角の手応えは、レーヌミノルとソウルスターリングでは、その差は40倍超の馬と1.5倍の大本命とで、そっくり入れ替わったように思えた。

加えて、思われたよりは馬場が回復し、誰でも走れるような1分34秒中盤の決着になった。
ここはソウルスターリングであろうと誰だろうと、勝った馬を褒めるべきレースだと思っていたから、前走の馬以外に対する失礼千万な批評への謝罪の意味を込めて、大絶賛したい。
レーヌミノルは3歳のチャンピオンマイラーである。

前走にテーマがあまり見えなかったレースぶりと直線の粗相は、ここまでのレーヌミノルの実績を考えると、その参戦そのものが全くの無意味にも思えたのだが、こうして桜花賞を見ると、道悪のハードな展開でベストポジションからの抜け出しという形になれば、突出したスピードで、単純な総合力勝負にならない時にこそ出番があったということだろう。
さすがに、良馬場で1:34.5という平凡な勝ち時計に収まるようなチープなリーグ戦の組み合わせではない。

そういうことになると、もはや、これ以上ないローテーションで挑んだソウルスターリングは、その敗因は馬場がまず最初に挙がるのだ。
キレ味勝負は歓迎ではないが、まだ経験のなかった道悪での戦いに、ここまでタフな展開を自ら作ってきたことが、この大舞台でリズムを崩す要因にもなったのか。

アドマイヤミヤビと奇しくも並んでのパドックの歩く姿には、まだどことなく幼さを残すラインに母父クロフネの姿を思い浮かべたが、もうGⅠ馬であるソウルにはその隙はなかった。
気性に隙があるならば、奇しくも、こちらもフランケルで華奢なイメージから道悪は不得手そうに見えたミスエルテや勝負の差し切り策を理想のポジションから繰り出して惜しくも敗れたリスグラシューらの方が、遥かに不安定さを秘めていたのである。

強引な論法かもしれないが、かつてまるで用なしの評価を受けていたドイツのランドが、ジャパンCで猛然と追い込んで快勝したことがあった。
近年は凱旋門賞の常連となりつつあるドイツ由来の血統だが、意外なほど、血統に見合わず鋭さを持っていることで、鈍重なノーザンダンサー系を負かしているケースが多い。
シロッコは別として、その複合体たるソウルスターリングは、あまりにも進化してしまって、他と同列の戦いを強いられた時に、案外の脆さを露見したように感じる。

自分はもっと走れるのに…。
生涯初めて弾けなかったのが桜花賞だった。
関東馬のみならず、1番人気が信じられないほど飛んできた近年の傾向は、本来道悪は無敗馬には優しいはずの旧コースの歴史をも覆してしまった。
思うのだが、阪神牝馬Sのような馬場状態であった方が、もしかししたら、ミッキークイーンともいい勝負ができたような気がしてならない。

稍重の競馬は、前日のニュージーランドTや2週前のドバイターフでも、難しい結果をもたらす可能性があると、皆よく知っていたはずなのだが、サクラの女神は咲き時を遅らせるだけではなく、スター誕生の最大の障壁になってしまった。
これでは、来週の皐月賞の方が簡単なのではないのか。
そう思ってしまうほど、意外すぎる展開にびっくりさせられたファンたちであった。

配合の狙いがハーツクライとダイワメジャーの違いこそあれど、レーヌミノルは母父タイキシャトルということで、ちょっと時計の掛かった時に台頭するワンアンドオンリーと同じようなキャラクターである気がする。
皆が望む方向とは、少し違う結果が出た時に出番をモノにする伏兵ということか。

体は華奢でも、ハーツクライ×アメリカンポスト<ベーリング産駒>×ミラーズメイト<ミルリーフ産駒>という、小さくても力持ち血統に愛されたリスグラシューも、正直、最高の内容であったように思うのだが、今のユタカ騎手で差し切れないのであれば、納得せざるを得ない。
同じ厩舎にはリアルスティールという素晴らしい馬がいるが、そのことをここで記すのは良くないか…。
オークスでは頑張ってもらいたい。

カラクレナイ、アエロリットは、多くのファンがそうであったように、田辺、横典騎手もライバルが誰であるかを考えて乗った結果だから、これも良しとするしかない。
策があるようでないのがカラクレナイで、アエロリットは落ち着いていたら下げての一発を考えていてそれを実行したが、GⅠ経験組の強さが半端ではなかった。

アドマイヤミヤビも道悪だろうが…。
ダートではよかったが、過剰人気を加味しても、前日のクイーンズリングの件もあり、芝では1勝のみだから、ミルコの気持ちが今一つだったということもあるだろう。
大阪杯は万全を尽くして、最後は馬が音を上げてしまったが、今週は本人が花散らしの雨に影響されてしまったようなリズムであった。
筆者は土曜日から諦めていた。



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