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ダート路線・春総括

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総じて、役者がその役割を果たすという流れで、粛々とGⅠレースが消化されていった春シーズン。

ホッコータルマエが主役に返り咲いた昨年暮れ以降、時に波乱となる結果もあったが、概ね平穏な決着が続き、彼自身が遠征に挑む前後では、きっちり自分の役目を理解しているかのような余裕のある走りで、いつの間にか国内出走GⅠ4連勝、通算9勝の大記録を達成するまでに至った。
言うならば、昨年の中東遠征前の状況に戻ったのである。

いや、その時よりも強くなってるのではないだろうか。
中央のタイトルに縁のなかったタルマエには、もしかすると昨春のオールウェザーにおける不完全燃焼の競馬は、まさしく予測された通りの結末であり、改めて得意とする時計を要する競馬を使われながら、再調整する時間が必要になった。

そういう時に、使うべきレースが少ないというのは味方するものである。
余計な負荷をかけなくてもいいからだ。
帝王賞を回避し、高速決着でさすがに手こずった盛岡JBCを叩かれ、あとは思惑通りに事を進めるができた。

ダートの質に粘っこさのあったメイダンリニューアルコースで、今年はまあ、スピード能力の限界近くまでは出して、それでも陣営が悔しさを滲ませる5着という結果を残した。
進化途上の馬であることを改めて示すことで、今年は順調に調整して帝王賞に参戦、着差以上の力を皆で体感する王者らしい展開へと導くのであった。

そんな強い馬に、JBC以外でも先着したことのある馬が、彼がもう必要とは考えていないだろうマイルのレースで台頭した。
コパノリッキーもワンダーアキュートも、その時点では敗者のカテゴリーに位置づけられている辛い立場ではあったが、プライドを見せて、復活の走りを見せた。
残念ながら、前者は故障し、後者は流石にまともに王者に挑める年齢ではなくなってしまったが、若手にとっては、この壁が薄いうちに立ち位置を作るしかないだろう。
普通の馬では、勝てなかったように思う。



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