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エピカリスと人々

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「ドバイでは負けたけど、いい走りをしたし、勝った馬が強かった。2400Mは絶対いける」
心強くもあり、ややイキっているくらいにも感じられるルメール騎手のコメントというのは珍しいが、日本のダービーの重みに触れ、千載一遇のチャンスを3年続けて得られた末に幸運を享受したことで、勝機を逸してはならないという気持ちが、騎手生活の中で今最高潮に達している状況なのかもしれない。
イスラボニータで挑んだ安田記念は、少々不完全燃焼だった。
彼にだけ与えられた7週連続GⅠ参戦の権利なのだから、それを大事にしたい気持ちも理解できる。

昨年は猛獣・ラニの三冠戦皆勤賞で、現地メディアも、彼と似た段取りで上陸した今年の侍への興味は、鮮度の高さと相まって、こちらも大きく集まっている様子だ。
「ラニと比べたら?」
「日本はダート、芝どっちが盛んなのか?」
エピカリス応援団と化した日本の報道陣も、現在は取材対象である。
そのうち、アベはどうなんだ、という質問も飛び出しそうな勢いだ。

日本馬は多頭数に脆いというより、そういう競馬に慣れているはずなのに、結局揉まれ弱さを露呈することが多く、馬群から抜け出して勝ったという馬は、アジア圏のGⅠに限られているのが現状だ。
昨年のラニは、国外の良馬場で結果を出していたからこそ、プリークネス、ベルモントSでは見せ場を作れた。

ここまでの三冠部門の勝者は、ベルモントS参戦の意思がないとされる。
強敵は他にもいるわけだが、ケンタッキーダービーと比べたら、20頭立てになるようなレースではないので、勝機はいくらでもある。
だから、自信のあるところを鞍上は示したのか。
11日朝、その答えが出る。


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