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父と違う道で頂点へ

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ヨシダという馬がいる。

ノーザンファーム産のハーツクライ産駒。

アメリカの芝GⅠを勝ったところで、特別、日本産馬だからと騒がれることはない時代。

5月のチャーチルダウンズ競馬場・ターフクラシックS<9F>を制した、アメリカにはどこにでもいる外国産馬だったヨシダ。

それが急転、目先を変えて、アスコット遠征を経たこの夏、今度はダートのそれもGⅠに挑むことになったのだ。

去る9月1日。サラトガの9F戦、ブリーダーズCに向けたステップの一つ、ウッドワードSに参戦した初ダートのヨシダが、人気勢を差し置いて、ゴール前では2馬身の差をつけて勝ってしまった。

この展開。日本の古馬タイトル戦における芝、ダート両カテゴリーでのGⅠウイナーといえば、あのアグネスデジタルがいるくらいだから、いくら芝路線が低調になってしまったアメリカ競馬とはいえ、そちらからダートに転戦してGⅠ馬になってしまうなど、外国産馬であればほとんど考えられない結果だ。

ダート馬が芝のタイトルを先にゲットしたというのは違う。

無論、向かうべき目標はBCクラシック。

縁あって、チャーチルダウンズで勝ち取った芝のタイトルだったが、今度は、同じ場所のダート戦における最高峰の舞台で、再びの栄誉を浴することになるのだろうか。

新馬から2連勝するも、縁なくクラシックに出られなかった現3勝・ジークカイザーの半弟。

ゴーンウェスト系のカナディアンフロンティア×異色のサドラーズウェルズ産駒として知られるエルプラドというバックボーンが、普通ではない仕事をできるハーツクライ産駒らしいミラクルさを、どうやら引き出してしまったのかもしれない。

実に興味深い。



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