2017年天皇賞(秋)レース展望

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

天皇賞(秋)-予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

良馬場は有り得ない。
雨が降らないという言質は誰からも取れないし、2週続けてのタフすぎる芝へ変質が、いくらか中間回復しながらも、どうせまた少なからず雨が降れば、また想像よりもずっと重たい馬場になるのは目に見えている。
1分57秒台で決着した渋残りのジャスタウェイ独走のような馬場は想定しなくていい。

同時に、猛烈なペースを演出する馬はいない一方で、逃げなきゃ意味のないロードヴァンドールやネオ、キタサンら上手に運べる馬が多いから、超スローも考えなくていい。
レースをしてみないとどう行くか分からないエイシンヒカリのような馬はいないのだ。

◎ソウルスターリング
○キタサンブラック
▲リアルスティール
注サトノクラウン
△ネオリアリズム、レインボーライン、グレーターロンドン、シャケトラ

絞り込むのが難しい一方で、買いたい馬もそれほど多くない組み合わせ。
また逃げるかもしれないという、やや気性面で変なスイッチが入った可能性を匂わせるようになった3歳牝馬のソウルスターリングは、自分と同じくらい上手な馬が登場することによって、自分の競馬に徹することができるようになるその確率が、格段に上がるように思う。

そして、馬場質が大きく変化している可能性がある含水率が異常に高い芝コースのキープという面で、Bコースに替わるというのは、結局、内を通ればそれが全て正しいというケースが大レースほど見られる傾向が、たとえ良馬場であろうとも、高速の上がりにはなり得ない状況であれば、重厚すぎるこのサドラーズウェルズ系の才女に大いに味方となる好材料にも感じてならない。

加えて、タフすぎた桜花賞で不発に終わった理由も、関東馬の遠征ということより、その関西圏での競馬が直前2戦を強烈なハイレベル決着に自ら持ち込んできたせいで、やや消耗しきってしまった面も含まれているから、良馬場でも十分に初黒星の可能性は、今にして思えばかなりの確率で有り得たのではと筆者は考えている。
重馬場になるかはともかく、日本のパンパン馬場が合うようなタイプではなく、オークスの高速決着のような、自力で時計を作れるような馬場への対応以外、そもそもディープが活躍するような環境は、本質的には合わないはずなのだ。

逆説的な根拠はともかく、彼女には他の馬よりスピードがあることを、基本距離において結果を出し続けて証明することに向きすぎた一流血統だから、前回のように今後のために目一杯の仕上げは不可能な競馬で結果が出せなくても、それを次戦にも引きずらないとここは信じたい。

ディープの台頭さえなければ、キタサンブラックの持続力勝負での力比べで大敗は想像し難い。
そういうレースになりそうだと分かっていれば、相手を間違えず、また道中の位置取りで少し劣る面がありながら、直線終盤できっちりとした挽回を遂げる仕掛けが続いているJRA所属の外国人2騎手を買わない手はない。
同じ位置であれば、よもやのギブアップという毎日王冠のようなことは想像しがたいソウルスターリングの敵は、今回に関しては雨ではない。
根性を出して頑張るタイプではないにしても、絶対的な距離不安があるわけではない今回は、4kgもらいの斤量が活かせないこと=単なる貧弱な乙女という構図が成り立ってしまう一戦となる。

オークスの内容から、左回りの中距離戦がベスト。現役生活最終盤の父フランケルと同じ適性をここで示せれば、もうあとは怖いものなしだ。負けてはいられない。

 

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毎日王冠 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

◎ソウルスターリング
○グレーターロンドン
▲リアルスティール
注サトノアラジン
△ダイワキャグニー、アストラエンブレム、マカヒキ

さて、誰が逃げるのだろうか。
いや、行けそうな、行ってくれそうな騎手が人気になりそうな組み合わせ。
だから荒れる可能性もあるのかと、一応、前哨戦仕様の予想も組み立ててはみたが、その企ては、アストラエンブレムにデムーロ騎手が乗れないことに、出走馬が確定した後に、雲散霧消となった。
即ち、頭に据える馬はともかく、人気上位組から買うしかない組み合わせなのである。

シメシメと、ラビットランやルージュバックを駆ったここ数年通好みの好騎乗を見せる騎手が、ここでも一発を狙っていそうなところだと思って、それを狙えそうな組み合わせを見渡してはみたものの、
ダイワキャグニー×北村宏司
ワンアンドオンリー×横山典弘
なくはないが、少々見劣る存在感という風情。

詰まる所、有力馬の誰が逃げるのか、ということになるわけだが、ここはルメール&ソウルスターリングとみる。
断言もできなければ、とても勇気のいる選択になるわけだが、逃げ馬不在となって、逃げることだけはやめてほしいというリクエストを口を酸っぱくして出している藤沢調教師とて、この戦いを、故障明けの初戦として選んだバブルガムフェロー<3着>や、元からゲートに難のあったペルーサ<5着>と同格という見立てだったのならば、似たようなローテとなるスティンガー<4着>もそう、そもそも素直に秋華賞を狙うはずだから、挑戦者としての競馬を決して否定的には捉えたりしないように思う。

これまでのソウルスターリングは、一度たりとも逃げたことはない上に、折り合いに当初は課題のあった馬だから、4角2番手以内というのもオークスが初めて。
しかし、それが長い距離で、もしかするとこれ以上長い距離は使う気はないのかもしれない陣営の皮算用を読み解くと、無理強いの壁を作ってそれを捌く、というノーマルの差しの稽古をここで行うことも、いつでも後ろから競馬はできるという自信はあるだろうから、スロー見え見えの競馬でわざわざ負けるかもしれない手は騎手も考えないだろう。
ダイワキャグニー辺りに逃げられるよりはずっと走りやすい。

阪神JFのハイペースを凌いで、後の桜花賞連対馬を早めの抜け出しで制した実績を考えると、ここでのスピード能力は間違いなく最上位。
時計の更新は、今後はより簡単になるだろうから、少なくとも総合力で勝負できるこの舞台に、やや適性に偏りのある面々が多い組み合わせで出られることは、何とも喜ばしい限りである。

グレーターロンドンは、もしかすると先行しても強い可能性があるし、何より賞金加算をしないことにはこの先はない立場。
田辺騎手で行く可能性はあるし、結局、それを追い詰められる、受けて立つような競馬でも凌ぎ切れるのは、正攻法で古馬タイトルと勝ったことのあるリアルスティールだけだろう。
マカヒキは本番でこそ、サトノアラジンは連チャンがあるタイプではなさそうだから、馬場回復間違いなしの日曜日は、平穏な決着になるのではと考える。

 

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