2017年新馬戦レース回顧

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

新馬回顧<11/11・12>

読了までの目安時間:約 3分

 

土曜日は京都だけ芝・ダとも稍重。
問題は芝とダートの結果に差があったことの方だ。

芝は3戦ともパッとしない印象。
人気馬があっさり差し切りの東2000Mは、スズカマンボ×クロフネのクレディブル。
3頭大接戦の京1400も、クロフネ産駒でほぼポンデローザの離れた3番人気馬・エールショーが勝った。
11月の新馬戦である。地味すぎる。
福島1200快勝の伏兵・サブリナはダノンシャンティ牝駒らしくキレた。
ハイレベルは有り得ないローカル1200新馬だが、これだけは磨けば光る原石だろう。

ダートはよかった。
京1800は直線弾けたテーオーエナジー。カネヒキリの母父と彼の母母父が共通のデピュティミニスターという変わったクロスを秘め、意外な底力を秘める。
人気(外)の一騎打ちになった東1600も、タピット産駒のスウィングビートが楽に勝ち上がった印象。
昔より期待馬のデビューが早まったせいか、もうダート戦が賑わい出してきた。

一転、日曜日が何といっても、ディープ×Sキャットの人気馬・ダノンフォーチュンが京都1800戦を挙げねばならぬ事態に。
かなり後手を踏んでしまったスタートの失敗から、スローペース、普段より上がりが掛かる馬場になっているとはいえ、勝負所ではもう前を射程圏に捉え、直線はディープらしい決め手を発揮。
概ね、この配合の中距離型は時計勝負を苦手とするから、死角はないわけではないが、注目しなければならない大物誕生となった。
マイルの牝馬戦でも、ステファノスの全妹・フィニフティが人気に応えて勝ち上がったのだが、こちらは大分線が細く、完成まで少し時間を要するだろう。

東京はやや平凡な2戦。
1600のエトナ、1400はプロディジーと伏兵が台頭。
それも人気馬の自滅もあったりして評価が難しい。
前者はもう信頼を勝ちとった印象の武藤騎手が騎乗、後者は速い上がりを使えるヴィクトワールピサということで推せる材料はあるのだが、それはクラシックとは関係ない要素だ。
普段なら、もう春のクラシックホースは勝ち上がっている。

 

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エリザベス女王杯 -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

スローの前残り。
クイーンズミラーグロが逃げたところで、上がりもかかる馬場状態。
内枠からスムーズに立ち回ったモズカッチャンとクロコスミアの競馬になってしまった。
1000M通過62秒台は、日本の全カテゴリーのGⅠレースにおいても、当然のスローという扱いになる。

エリザベス女王杯とすれば、それは平均より遅いくらいの許容範囲内の競馬ではあったが、いくら荒れ馬場になってきたといえ、良馬場であればロスなく回ってきた馬が有利である。
筆者推奨の超穴馬<いくらなんでも119倍は馬鹿にしすぎ>マキシマムドパリなど、枠が桃色と接する15番枠ながら、好発から万全の手応えで抜け出しを図るも、コース選択の自由がない分、鋭く反応できるタイプでもないので、惜しくも上位争いから最後は脱落。
言ったら、もう勝負を賭けて好位付けを選んだヴィブロスのルメールの気持ちを察するに、もっと内枠が欲しかった…、の言い訳は今回ハイレベルな争いだっただけに、ファンも納得であろう。
前を壁にできないGⅠ戦は、今回が初めてだった。掛かるのは仕方ない。

勝ったのは、前走が道悪×落鉄の死亡遊戯で3着までは粘った3歳のトップホース・モズカッチャン。
もうすっかり馬の特徴を手の内に入れたミルコ・デムーロ騎手の完璧なエスコートは、スタートが今年は良かった分、昨年以上のベストアンサーに繋がった。
本来もっと楽に逃げたかったはずのクロコスミアにしても、自身初の年間100勝を射程圏に捉えた、もう名手と言っていい和田竜二騎手のテン乗りとは思えない、オーソドックスながら強かな正攻法の抜け出しで、大いに見せ場を作る2着。

内を通ってきたとはいえ、あとは実力上位<改めて言うが、今年重賞2勝のマキシマムドパリは4着>の枠関係なしの入線という結果であって、最後は競馬が上手な馬が上位を占めるのであった。
ハービンジャーがこの3歳世代からやたらと大物が登場するいい流れになっていたが、今度はサンデーの血が一切入っていない上位人気の馬が、以後ドドドと連なるその血を持った馬を負かしたという意味でも、勝ちは大きい。
ミルコも良かったが、生産者にとってこれほど誇れる結果もない。

母父キングカメハメハは、現在の日本競馬で唯一、アウトサンデー血統を形成できるクラシック血統であり、そういう者同士の組み合わせでのGⅠ制覇には、ダート以外にもいくらでも可能性を見出せることによる勇気というものが湧いてくる。
サンデー系統の相性も悪くない2者だけに、実質外国産のキングカメハメハともども、日本導入の意味合いは大いにあったと、今回は結論付けられるだろう。

さて、宝塚記念以来で連続3着のミッキークイーン。
思えば、昨年も3着。
今年は春に一つ勝ち星を挙げているから、調子自体は昨年より良かったはずだ。
ファンも結構支持していた。
ただし、秋華賞でクイーンズリングやマキシマムドパリらをねじ伏せた頃と、多少はパワーアップしているところはあっても、一度はマイル仕様の体にしたものを絞ったところで、本質はキレ馬ではないから、いくら別次元の脚を使っても、本当のゴール寸前でいい勝負になっただけであり、惜しい3着ではなかった。
5歳秋の2冠牝馬<正確な表現ではないが>だから、上がり目はないにしても、ない体がもっと消えてしまうようなクイーンC参戦時の悲惨な馬体減の中、一時は桜花賞も参戦できそうな状況にしてしまったあの好走は、この日の僅差の敗戦に、色濃く反映されている気がする。

個人的には、昨年いっぱいの引退でも彼女の功績は全く色褪せなかったと思えるのだが、皆さんはどうだろうか。
なまじ力あるせいで、貧乏くじを引いてしまう馬は、GⅠ未勝利馬には多いのだが…。

 

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エリザベス女王杯 -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

昨年はスローの上がり勝負だったが、手駒手薄とはいえ、ディープに代わってマンハッタンカフェ産駒のワンツー。
その前は、ディープの中では異質の正攻法で戦うタフな馬場を好みタイプが3年連続連対。
ただ、相手がスズカマンボやハーツクライの産駒だった。
あくまでも2200M重賞。ムーア替わりのルージュバックだって、当然評価は上がる。

色々メンバーのキャラクターを比較していった中、お手馬多数ながら武豊騎手が不参戦というのはとても残念だ。
マイナス材料となり兼ねない。
クインズミラーグロ
スマートレイアー
トーセンビクトリー
リスグラシュー

ただ、リスグラシューは誰がどう乗ったところで…、の印象で、福永騎手替わりはマイナスではない。
うまく仕掛けられたら、3歳最上位入線は今度こそ可能だろう。
秋華賞好走も小回り向きの器用さはそれほどでもないし、距離延長は歓迎の配合。

しかし、たまに激走馬を出す京都大賞典の負け組は、今年はハイレベルで、同時に似た者同士の争いで先行激化、かなりの消耗戦になったから、そこでやけに積極的だったマキシマムドパリは、藤岡佑介騎手のこだわりの好位抜け出し策がその時は失敗に終わったものの、決して、それで悲観することはないように思う。
思えば、これも武騎手のかつてのお手馬。
歴戦の猛者というとレディに失礼になるが、女王決戦において、牡馬重賞で揉まれた実績は侮れない。
初めての古馬での混合重賞で結果を出せなかったことを、頭打ちと考えると、やや一長一短のある有力馬より自在な位置取りが可能となる伏兵の方が、狙って面白いように感じる。

何より、クリンチャーを鮮やかにクラシック好走馬に再び持ち上げて見せた藤岡騎手は、みんなが思っているよりもずっと冴えているように思う。
騎乗馬の質からして、今回だって、普通に乗っては味が出ない。
武騎手でも正攻法で乗る時期のあったこのマキシマムドパリで、キレを出す岩田騎手のような判断は、GⅢクラスでは十分通用するものの、この辺のクラスでは何の変哲もない末脚で勝負になるはずがない。
ある種の長期展望であり、勝負手をどうすれば見出せるかという考えの下、前走のようなタフな展開はあまり望まないものの、秋華賞3着の時は、唯一、ハイペースを好位組の中で残ったタフさは、今期の重賞の結果で、十分に証明できている。

地味だが、前走のようにはうまくは行かないと踏んでいるはずのクロコスミアは、好機を逃さない男に戻った和田騎手を配して、一応、然るべき流れを演出するはずだ。
それを好位で受け、差し馬勢の追撃を凌ぎ切るのはいかにも本命馬の姿に見えるが、有力馬ほど乗り替わりなり仕掛けのタイミングなどの難があるから、意外なほど粘ってしまうのではと思う。
決め打ちは好位のインもあるだろうが、位置取り争いで前走の失敗は想定外の存在の逃げであったから、ここは再びの強気の騎乗を期待する。

◎マキシマムドパリ
○リスグラシュー
▲クイーンズリング
注スマートレイアー
△ヴィブロス、クロコスミア、ディアドラ、ルージュバック

絞ることはないが、主軸は選定せざるを得ない。
どちらかというと半端な距離向きで、惜敗の多い馬やツボを持っている大舞台向きの馬を買いたい。
モズカッチャンも押さえないわけではないが、前走の内容で連外しだから、出しても引いても頭まではないと考え、ここでは手控えたい。
ミッキーはズブいから、良馬場ではキレな負けしそう。

 

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新馬回顧<10/28・29>

読了までの目安時間:約 3分

 

京都は今週も、渋馬場からレースがスタートした土曜競馬。
重のダート1200では、断然人気のペルペトゥオに並びかけられたところから早め抜け出しで押し切りを狙ったロードエースの粘り腰が、相手の戦意を奪って、後者に軍配が上がった。
エーシンフォワード産駒、母父エイシンサンディは渋い。
芝1800は稍重競馬。
人気のスーパーフェザーが勝ち上がった。上がりは36秒台で見た目以上にタフなコンディション。ディープインパクトでは、これくらいまでが限界であろう。

東京は雨がぱらつく程度。
ダートも一応良馬場で、しかし、こちらはさすがに重たい状態は有り得ないから、1:25.0の好タイムでプロミストリープが9馬身差圧勝を決めた。
ヘニーヒューズ×フジキセキの牝馬。貧弱さはなかったが、さて。
芝のマイルは牝馬限定戦。こちらでも対抗評価だったリリーノーブルが快勝。
使える脚が短いビーバップの系統にルーラーシップが入ったから、ガッツは十分ありそうなタイプか。

またしても不良の日曜・中央場所は、ディープ産駒が底力を発揮し、特に人気馬がガッツを見せた。
京1600はディープ×サクラサクⅡのレッドサクヤが快勝、東1800は結果人気順にディープの上位独占で、最後は外から根性でねじ伏せたサトノソクタスが断然人気に応えた。
共に雨が似合う鞍上の浜中、デムーロ兄両騎手の勝利。勝ち時計には驚くものもあったが、この経験は大舞台でのアドヴァンテージになるはずだ。
展開がよく似ていた東京の1400戦は、兄に先んじて弟クリスチャン騎乗のヒシコスマーがハナ勝ち。
コスマー系でブラックタイド産駒。消耗戦は案外歓迎だったか。

辛うじて重発表の新潟マイル圧勝のノーブルアース<ハーツクライ牝駒>と、京ダ1800を差し切り勝ちしたマリオ<エスポワールC×ヤマトマリオン>らは、明らかに道悪適性で浮上の馬。
加えて、メンバーの層が薄かった印象は否めない。
2週続けての不良馬場GⅠ。さすがの伝統と格式のレースも、ちょっとグレてしまわないか心配になってしまう。

 

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