2017年阪神JF レース展望

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

阪神JF展望

読了までの目安時間:約 3分

 

桜花賞への展望という意味では、今のアルテミスSは大いに機能しているものの、その連対馬は、2着だったメジャーエンブレムが勝った以外、人気以上に走った記憶はない。
アユサンやレッツゴードンキはここでは少し力負けという印象を残しつつ、春の快走へと繋げる経験を得た部分もある。
コレクターアイテムやデンコウアンジュなど、走りすぎて反動が出てしまった馬などの例を考えると、
①ラッキーライラック-オルフェーヴル
②サヤカチャン-リーチザクラウン
という血統背景なので、いくら厳しい阪神マイルと言えども、容易に推せる才能となるわけではない。

ラッキーライラックと同じ父を持つロックディスタウンは、近年かなり増えた夏の2歳S優勝からの直行は問題なくとも、新潟で見せた決め手よりは札幌の消耗戦で牡馬連中をねじ込んだパワフルさの方が、本質を示しているように感じる。
高速レースにはならないとしても、スピードやキレに屈する可能性は大いにある。
ストームキャットが肌のサンデー系は、案外スピード型の活躍馬が少ない。

オルフェーヴルだから、今の時期に期待を持ち過ぎるのはやはり危険というのは、直前になればなるほど、そう考える人が増えていくことだろう。
京都の前哨戦で何を期待させるものがあったのか。
ミスエルテ以外はダメと思ったのに、ディアドラの裏切り?があった昨年とは違い、良血で血の混ぜ合わせ方がクイーンS連覇のアイムユアーズとよく似ているベルーガ以下、ダイワメジャーの2頭も実績通りに走ってきたから、まあ、着拾いの妙味で買い材料はある。
即阪神マイル通用の印象まではなかった。

今年は昨年とは違い、牡馬が非常に質の高いことを示すような結果を残している。
そういう時は、未勝利勝ちの馬にでもチャンスは十分にある。
姉ミスエルテと父違うハーツクライ産駒のミカリーニョは、配合のコンセプトが別のところにあるから、極悪馬場の東京で人気に応えられた。
これとて、決め手の質が読み切れない配合の馬。
総じて、パワー優先型が好調なので、キレのある馬をこれから探し当てたいところだ。

 

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新馬回顧<9/23・24>

読了までの目安時間:約 3分

 

曇天の土曜競馬。
前日の雨の影響で、稍重馬場で行われた中山1600の新馬戦は、人気の良血馬が力を見せつけた。
万全の抜け出しで危なげなく初陣を勝利したのは、ロードカナロア×ザレマの牝馬・グランドピルエットだった。
うまく走れることは予想がつく配合だっただけに、2番人気で置かれながらも猛追したディープ産駒のクリッパーとは、その差も大きかった。

ドスローの阪神芝1200は、こちらも牝馬、アドマイヤマックス産駒のトンボイが先行して押し切り勝ち。
6月の新馬でもないのに、前半が36秒台というのはいささか度を越しているので、時計を縮めないことには…、である。

日曜日は晴れ。
東西で2000M戦が組まれたが、対照的な結果に。
阪神は三つ巴の攻防がゴール前で2頭になり、最初に仕掛けたドンアルゴスが粘り込む展開。
ドリームジャーニー×シンボリクリスエス。血統では人気馬に見劣ったが、根性が違ったという印象。故に、人気勢は成長がないことには…。
中山は人気馬同士の争い。
良血・ノヴェリスト×Dスカーレットのダイワメモリーが、ちぐはぐな競馬で1番人気のマイネルプリンチペの粘り込みを許しそうになるも、ゴール寸前でグイグイ伸びて、差し切り勝ち。
道中動く馬多数で、揉まれる競馬を初戦から経験できたのはいいだろうが、これは本来の形ではない。

ダート2戦は、阪神1400がスペイツタウン産駒らしくスマートに逃げ切ったオペラグローブ<牝馬>、重の中山1200では直線後半は独壇場に持ち込んだヨハネスブルグ産駒のデンコウケンジャの強さが目立つ展開。
後者に関しては、若いうちは距離をこなせそうな短距離型という印象で、やってくれそうな気配はする。

全体的に重賞レベルに育つには、もう一皮、ふた皮剥けないといけない馬が多く、枯れてからももうひと踏ん張りできそうな馬が生き残れるように感じた。
グランドピルエットは母も伯父ももうワンパンチ足らなかった馬だから、ロードカナロアの決定力がプラスに働く可能性もあるだろうが、彼も4歳夏までは人気に応えきれないところがあった。
スケールアップには時間と経験が必要だ。

 

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神戸新聞杯 -予想-

読了までの目安時間:約 5分

 

うーん。
悩みは尽きない牡馬路線の主要競走は、ここに来て、有力と目された秋の主役候補の脱落の連続で、ある意味では余計なものは削ぎ落されつつある。
よって、
◎キセキ
○レイデオロ
▲サトノアーサー
注ベストアプローチ
△カデナ、ダンビュライト、マイスタイル

秋に来て本物に育ちそうだと思わせたのは、ここでの最注目対抗馬であるキセキと先週のセントライト記念で見事に直線弾けたミッキースワローだけ。
勢いで勝ったわけではないクラシックホース2頭は、同時に、本当にそのレースに向いていそうだった人気馬がうまくレースを運べる状況ではなかったことで、それぞれの武器を、騎手の好判断と共にフルに発揮した結果が出ただけとも言える。

先週のアルアインがあまり勝負気配ではなかったことも影響し、ルメール騎手も無難な競馬に終始したのに対し、結局のところ、本当にこの世代で強いといえるのはレイデオロだけではないのか、という気もしてきた彼の存在感を極限にまで誇張表現を用いて高めた鞍上が、この先は同期の中でも最も挑戦的な古馬タイトル参戦の段取りを整える中で、下手に手を打つことはなくても、ここは勝負気配で勝ちに行く正攻法をとるように思われる。

別に途中から動くだとか、本当はやりたかっただろう好位抜け出しのスタイルだとか、主だった奇策ともとれる作戦で勝ちに出るという意味ではない。
目一杯追って、相手を屈服させに来るのでは?という意味。

簡単にいうと、出たなりにはなるだろうが、スパートのタイミングをトライアル仕様にすることはないはずだ。
ジャパンCまではまだたっぷり時間がある。
動くなという指示は出ていたとしても、さすがの藤沢調教師でも、ダービー馬に無様な競馬はさせないように仕上げてくるだろう。
今のところ、大きなアクシデントもない。

ここまでキャリア6戦。
奇しくも、新馬戦でルメール騎手が乗って圧勝した阪神で、今度はデムーロ騎手が跨るキセキ。
上がりが1番速い時だけ勝っている馬というのは、本命支持ばかりの馬にしては珍しい。
阪神内回りのすみれSを除き、前走の信濃川特別の32.9秒という記録が特段突出しているわけでもなく、大きなフォームでダイナミックな競馬をするから、ほとんどが後方からの競馬。
だから、速く走れることは即ち、誰よりも直線で速いということになる。

祖母はロンドンブリッジ。
代表産駒はオークス逃げ切りのダイワエルシエーロ。
父はあのエアグルーヴにとって不肖の息子となったルーラーシップ。
綺羅星の如く輝く社台の良血配合馬の中でも、自身を持ってグッドミックスというはずの配合であると同時に、やけに捉えどころのない気難しい者同士の配合なのだ。

筆者はこの一族とは非常に相性が悪いから、こんな注目の舞台で満を持してダービー馬を競り落とそうとするシチュエーションが狙いどころだとは自信を持っては言えない。
ただ、軽さを引き出す要素がディープインパクトだけで、ルーラーシップこそ例外でも、エアグルーヴとその父トニービン、ディープインパクトも母母父ドクターデヴィアスも、伯母のダイワエルシエーロだって、ベストの条件だったかどうかはともかく、キセキに関係する名馬はほぼ全てが今回の2400M戦に勝っているのだ。

偶然の産物などではない。
阪神の1800Mの新馬戦は、中距離型の良血馬には走りやすいというだけではなく、同コースの毎日杯からディープスカイやキズナがスターダムを駆け上がっていったように、いずれやってくる大舞台に適応する能力がある稼働を推し量るには十分すぎるほどの舞台設定なのだ。
そこで3馬身以上の差をつけたキセキが、晩熟の配合をバックに、勝機は3歳秋にあると陣営が踏んだ春クラシック参戦断念からの巻き返しは、夏の中京2000では上々の1:59.1、新潟外回りでは破格の1000M58秒台の展開から、上がり32.9秒で日本レコード級のタイムを叩き出すという形で現れたから、もう春の実績馬を追い抜いてしまった可能性さえ秘めている。
無論、反動も考慮せねばならないが、スロー必至の距離延長の舞台で、この手の才能が崩れるシーンは、まず故障以外では考えられない。
それが出るかどうか。
切る切らないの根拠は、もはや、不可抗力にしか求められないように思う。

 

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新馬回顧<9/9・10>

読了までの目安時間:約 3分

 

9月の中央競馬は2場開催。
阪神と中山で、そろそろ好素材が満を持してデビューしてくるのがこの時期。
土曜の東西の芝のメイクデビューからは、そういう存在が現れてくれた。

阪神のマイル戦は、ミッキーアイルの全弟・スターリーステージが断然の人気を背負うも、レースの主役は常に、絶好位につけたビリーヴの仔・ジャンダルムだった。
直線入り口では、すぐ後ろにつけたロードラナキラと一騎打ちムードになるも、内から迫ったスターリーステージとの三つ巴の競馬にはならず、直線の伸びは一枚違うものを感じさせた。
食わせ物も少なくない兄弟だが、果たして。淡白ではないと思う。

中山2000で豪快に外から伸びたバレリオは、アイスフォーリスの全弟。
体つきからレースぶりまで瓜二つの印象も、ある意味で牡馬の割には反応のいいタイプと思える。
東京、京都で同じ競馬では通用しないだろうが、このコースは合いそう。

日曜は阪神で注目馬が順当に勝ち上がり。
2000M戦で一気の末脚を見せたシルヴァンシャーは、POGファンお馴染みのアゼリの仔。1400の牝馬限定は、慎重に下ろされた印象のオルフェ全妹・デルニエオールが楽勝。
ビリーヴの産駒と同じで、なかなか常識にかかってこない兄弟は気がかり。
相手が強くなった時にどうなるかを見てからでないと、ここでは力が違ったので何とも言えない。
前者の2着馬はオルフェ、後者はノヴェリストのそれぞれ人気馬で、母系も筋が通っている。
無理に重賞を使わなければ、2勝目までは確実だろう。

中山マイルでは、人気のネイビーアッシュをゴール寸前で捉えたタイムパラドックス牝駒のウインディマンシュの末脚が際立った。
よくある中山スペシャルの類だろうが、小柄な馬にダートの制約は伴わないことはよく知られるところ。
時計が掛かるスローのレースでは、こういうこともよく起こる。
ダート1800戦では、小差の1番人気馬・スペースファルコンが逃げ切り。父の名は記すまでもないか。意外とやれるタイプかもしれない。

 

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セントウルS -回顧-

読了までの目安時間:約 4分

 

先行力のあるフィドゥーシアとファインニードルの争いは、いくらかは自在性のあるファインニードルに一日の長があった。
夏の阪神ほどの高速馬場ではなかったし、必ずしも先行馬有利の馬場状態でもなかったが、自己最高体重だったメラグラーナ、キレを出したかったのか出来が良かったのかまでは定かではないものの、小柄なダンスディレクターも休み明けだったので、前がやりあることにならなければ、どちらかは必ず残るという展開になった。

上手に先行して、フィドゥーシアたちをうまく風よけのような使い方で活用しきったファインニードルとデムーロの勝ちパターンに、他の13頭ははめ込まれてしまったような坂の辺りの攻防であった。
これは阪神が得意。
関西圏の4場で唯一掲示板を外していないこのコースで、1200Mに限れば【3100】としたファインニードルは、僅差でスプリントチャンピオンは逃したものの、煮え切らない最近の実績上位馬に正攻法で挑めるライバルにこれで数えられることになった。

千直だけでは…。
連続連対など、2歳時のこの時季に未勝利戦で3度続けてあっただけのラインミーティアが、覚醒を世に知らしめる2着好走。
東ではついにグランシルクが、こちらはファインニードルと同じく得意な中山のマイルで突き抜けてしまったが、それと同レベルくらいの破壊力がこの馬にはあったということか。
前走のアイビスサマーダッシュとコース形態も流れもまるで違ったのに、ほんのわずかなスペースを真っすぐに、極限の末脚を使って前を捉えにかかる競馬を、西田騎手と一緒にまたやってのけたので、これは痛快。

一瞬の脚だけなら、スプリンターとて中型のこの馬と440kg前後とディープと同じくらいの馬格しかないダンスディレクターとは互角、条件一つで先着もある。
死角の多い馬ほど、拾う神ありなのだろうか。

前走は失敗という風に捉えた、フィドゥーシアの石橋騎手の考えは、筋違いと言うことはないだろうが、ちょっと割り切れなかった有り得ない敗戦で、外枠ということがプラスされて、鞍上の方が掛かり気味だったか、先行馬でも力があれば粘り込める1分7秒台中盤での決着で、0.7秒差の9着は残念だ。
ペースの問題よりも、新潟の特殊な直線競馬にうまくフィットさせ過ぎているのではという死角が、前走の惜敗により、重賞としては平凡なレベルの展開に対応できないという答えをもたらした。
スピードは一番でも、そんな馬なら、誰でも走れる距離なのだから、未勝利クラスにだっていっぱいいるから、ここはGⅠを目指した戦いをしていなかった以上、こういう負け方をしたことを素直に力不足と考えるべきである。

素晴らしい血統を誇る日米のベストトゥベストの配合を施された良血牝馬に、身の丈に合わないレースの格を求めるのは、やはり愚の骨頂だ。
長くても来年いっぱいの現役生活の終焉をGⅠ制覇と考えた陣営には辛い結果となったが、春のオープン2連勝がうまく行き過ぎた可能性も感じてしまう。
絞って本番へ臨むことだけはご法度だ。

 

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セントウルS -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

母がこのレースを制しているという共通点のあるアルティマブラッド、フィドゥーシアらは、母と同じように古馬になってから活躍する馬になった。
今季のスプリントシリーズはここまで勝ち馬バラバラで、ポイントもそれらが1戦のみで横一線。
どう転んでも、ここで勝たないことにはチャンピオンにはなり得ない。

それに相応しい馬はもう一頭いると考え、前走大いに期待を裏切ったメラグラーナに、ここはしっかりと勝ちきってもらおうと思う。
直前の雨の影響で、この大型の牝馬には大きな死角が生じたとされるが、必ずしもそれだけが敗因となったわけではなさそうだ。

これまで、522kgまでは好走実績があったメラグラーナだが、それを超えてしまうと、
京阪杯<重>⑭ 532
高松宮記念<稍>⑩ 528
CBC賞<雨>⑩ 528
なかなかのコケっぷりである。

前走の内容、相手関係を考慮して人気に推されることが多かった彼女だが、後にGⅠを制することになるセイウンコウセイに敗れた福島のレース以外、この3戦を除くと芝1200Mは無敗である。
相手は当時とは全然レベルが違うかもしれないが、自分が強くなるきっかけを得た1年前の1200路線本格参戦以降、崩れる理由は雨と何故かうまく調整できない馬体重と、3敗に共通する18頭立てという足かせもマイナスに作用しているのだろう。

少なくとも、前走の敗因はそれだと筆者は考えている。
高松宮記念にはそれに加えてオープンでのキャリアというのも影響したと考えられるが、同じコースで2度とも、内から外へと持ち出さないといけないレースで、自慢の決め手はものの見事に封じ込められてしまったのだ。

今回は14頭と、とても手頃な頭数。
鞍上の戸崎騎手にしても、春先の冴えない感じではもうない。
ここを勝てば、勝機までは見出せないだろう北村友一騎手や東西とも重賞不参戦の秋山騎手を、WASJとは立場逆転のゴール寸前差し切り優勝となるかもしれない。
狙いはここではないが、実績上位に古牡馬2頭は、順調に使えていてもここは勝負レースではないから、一息入った彼らは敵ではない。
実質、人気も実績も最上位、近走の内容の不甲斐なさで人気落ちなら、むしろ買い材料豊富な人気馬である。

◎メラグラーナ
○ファインニードル
▲フィドゥーシア
注アルティマブラッド
△ダンスディレクター、ラヴァーズポイント

高速阪神快勝の馬が、この夏不発続きで痛い目に遭ったファンも多いことだろう。
一応、こちらはスプリント戦ということで、同じ場所に戻ってくれば、水無月S快走のファインニードルは消しづらいという風になるのだが、相手が少ない、有力馬の狙いがこの先というだけで押さえるのは、本命馬同様、少々リスクがある。
一方で、やけに差しタイプが多い組み合わせで、フィドゥーシアと彼だけはだいたいの位置取りが見える。
だから、結局は堅いレースになるのではと思ったわけだ。

 

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