2017年阪神ジュベナイルフィリーズ レース展望

JUST競馬予想ブログ – 血統予想・コラム

阪神ジュベナイルフィリーズ -予想-

読了までの目安時間:約 4分

 

オルフェーヴル産駒は、そもそも、ファーストクロップから良血馬も多く、見栄えもいい馬が目立っていた。
成長曲線でいえば、むしろ、彼と同期のロードカナロアの方が完全に晩成型のそれを示していたが、双方、本物というのはもっと先になってから登場するものだろうと思っていたし、距離区分がまるで被らないこともあって、番組が豊富な短距離路線でロードカナロアが大活躍する可能性は予見可能であり、この成功の流れは必然性を感じる。

ただ同時に、オルフェーヴルはロックディスタウンが登場し、すぐ後にまたラッキーライラックがデビューウインを決め、早くもロックの方がいきなり出世レースである札幌2歳Sを本命馬として優勝してしまった割には、一気呵成に行けるほど日本の種牡馬の陣容は手薄ではないとはいえ、驚くほどに勝ち上がり率が悪い。
未勝利勝ちにしても、出走頭数を考慮したら、全く足りない。

当たり外れは当然ある。
オルフェーヴルは、母父がファイントップ系のディクタスという傍流系統を持つステイゴールドと、母が完全異系のマイバブー系の傑作・メジロマックイーンの仔であり、量産体制で数を打って勝負するような血統配合ではそもそもない。
創意工夫と信念という、拘りと計算をもって数少ないながらも、当たりをつけて配合しないとまず活躍馬は登場しない。
三冠馬だから、必ず種牡馬として成功することはない。
クラシックホースを複数出したディープインパクトとシンザンは素晴らしい。
各々、父はサンデーサイレンスとヒンドスタン。日本競馬界に多大なる影響を与えた、時代のキングオブサイアーである。

ステイゴールド×メジロマックイーン。
一方はストームキャットが肌、もう片方もフォーティナイナー直系のフラワーアレイが母父。
無論、牡馬クラシックの関連レースでもなければ、日本競馬の中心的なGⅠ競走でもないジュベナイルフィリーズではあるが、牝馬クラシックの基本はすべてここに詰まっているということも多い。
昨年だけではなく、牝馬戦線の生き残りを懸けた戦いの始まりに、断トツの実績とフレッシュサイアーの勢いでだけで、本当に賄いきれるのか。

同じ負けていない馬であれば、レッドリヴェールがハープスターを負かす構図も計算が立つ組み合わせであると考える。
西の前哨戦覇者はいなくなった。
桜花賞馬・アユサンの全妹・マウレアは戦績無傷で共通も、10月デビューで関西初遠征のハードローテは少し怖い。
スティンガーの例はあるが、あの時よりは、紛れは少ない条件。

同じ東京デビューで、よりタイトなスケジュールにはなっているが、関西馬で地元の競馬も経験し、前走は内から抜け出して快勝のリリーノーブルにも、ここはチャンスがあるように感じる。
才能多数で、無敗馬が目立つ組み合わせではないことは幸い。
位置をとれる可能性あるし、馬格がある。
小脚をある程度使えることを示した点と、昨年朝日杯で人気を大きく裏切ったルーラーシップ産駒というのを天秤にかけると、ややマイナス面が大きい気もしないではないが、ビーバップ一族は、何故か早熟型が多く、完成はちょっと早い傾向が強く出ている。

キレが上ということよりも、意外性の自在型が、少ないキャリアの中でいろいろな経験をしている状況で、底力勝負では一枚も二枚も、オルフェ産駒より上で立ち回れる可能性にここは懸けたい。
◎リリーノーブル
○ロックディスタウン
▲マウレア
注トーセンブレス
△コーディエライト、ナディア、ラッキーライラック、ラテュロス

 

タグ :     

レース予想   コメント:0

春より秋、秋より翌々年<阪神JF史>

読了までの目安時間:約 3分

 

ソウルスターリング
メジャーエンブレム
アパパネ
ブエナビスタ
トールポピー
ウオッカ
<テイエムオーシャン>
<メジロドーベル>

ショウナンアデラ
レッドリヴェール
ローブティサージュ
ジョワドヴィーヴル
レーヴディソール
<ピースオブワールド>
<スティンガー>
無敗のまま制すると、その後はろくでもないことが起きる。
相手が強いと、そのまま消耗する。
でも、速く走れれば、生き残れるチャンスは来春に残る。
それがジュベナイルフィリーズ。

ここで負けて、翌春以降にGⅠを複数制したというのは、エアグルーヴ<95②>以降に絞ると、
12⑩メイショウマンボ
04③ラインクラフト
03⑤スイープトウショウ
彼女たちは、皆無敗馬として挑んで、ここで完敗してから再成長した組。
だから、一気にここで突き抜けてしまうことがあると、もうそれで上昇力を失うのである。

時計が速すぎてもダメだし、もちろん、遅いのもよくない。
ハイペースの時ほど、正攻法がいい。
だからそういう課題を、牡馬を、後のGⅠ馬を負かすことで可能にしたソウルスターリングだけ、無傷の2歳女王ながら、翌春の好結果の足掛かりにすることができたのである。

この中で、古馬のGⅠでも連対しているのは、決まって、底力を見せつつ、傑出したタイムで走れていない馬ばかり。
どこが成長期だったのかよくわからないワンダーホースのウオッカは、久々の阪神開催、改修後最初の週のメインだったから、古馬GⅠ制覇時の時計と大差ない走破タイムを叩き出したが、平凡もいいところのブエナビスタ同様、3歳秋は雌伏の時となった。
それを経て、古馬になってから…。

成長力の指標はこのレースを制することとはリンクしないが、印象的な走りをすることで、大きなチャンスを何度も得られる挑戦権を、ここを勝つことで数回分ゲットできる特長があるのかもしれない。
JCの直線、ソウルの前に牡馬以外の壁が立ちふさがった。
距離もあったが、彼女にはまだ古馬と戦うためのキレが備わっていなかったのである。
もうひと成長できれば、先は明るい。

 

タグ :  

コラム   コメント:0