血統コラム

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圧倒と僅差・血の方向性

読了までの目安時間:約 3分

 

今年、複数の産駒がGⅠを制した種牡馬は少ない。

ハービンジャー
秋華賞<重>
ディアドラ-11/4差<リスグラシュー>
エリザベス女王杯
モズカッチャン-クビ差<クロコスミア>
マイルCS
ペルシアンナイト-ハナ差<エアスピネル>

2着馬の父も、ハーツクライ<ジャスタウェイ>、ステイゴールド<三冠、二冠馬>、キングカメハメハ<上記エアスピネル>など、道悪巧者を数多く出している系統。
重厚な底力勝負で、瞬発力を求められなければ、しっかり対応できる。

ディープインパクト
皐月賞<レコード>
アルアイン-クビ差<ペルシアンナイト>
安田記念<歴代2位タイ>
サトノアラジン-クビ差<ロゴタイプ>
シンザン記念<重>ズッコケコンビと、スイートスポットの狭いマイラー同士の決着。
2着馬のマイル適性に引っ張られた、少々非根幹距離向きの馬が父の底力でねじ伏せたようなレース内容であった。
ディープを他の種牡馬に変えると、きっとなまくらな芝馬かダートの重賞級になっていた2頭が、見事GⅠ馬になっている。

ゴールドアリュール
フェブラリーS
ゴールドドリーム-クビ差<ベストウォーリア>
チャンピオンズC
ゴールドドリーム-クビ差<テイエムジンソク>
かしわ記念
コパノリッキー-2馬身差<インカンテーション>
南部杯<稍>
コパノリッキー-4馬身差<ノボバカラ>
2着馬がボールドルーラー系かその影響の強いアグネスタキオンの孫、クロフネ初の一流ダート馬とGⅠではやや軽めの配合馬が相手。
相手が軽いと強い。相手が強敵だと、あっさり退散ということも少なくないのは、揉まれなければ最強だった父と似ているようで、少しだけスケールダウンの気配も感じる。
ボールドルーラーやフォーティナイナーの特徴とも酷似する。

ここに記した馬の中で、南部杯圧勝時のコパノリッキーを除くと、1番人気はいない。
基本的に、伏兵候補の評価だったか、その他に目立つ馬がいたか。
混戦のビッグレースで欧州型底力配合の強みを活かし、最後に勝ち運を引き寄せた。
敗者にはそういうスキルやバックボーンはなかった。

 

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古馬牝馬路線総括

読了までの目安時間:約 3分

 

春は春で雨に馬場が濡れることで、思わぬ馬が台頭することがあったが、ヴィクトリアマイルはまさにそうだった。
阪神牝馬Sがかなりタフなコンディションの中で、事実上の現役トップ牝馬であるミッキークイーンが凄まじい底力を発揮したから、いくら反応が鈍いタイプでもどうにかなってしまうだろうと皆が考えたのだが、それまでずっと惜敗を重ねてきた彼女が、久々に勝った後のレース。

前哨戦で完封した伏兵・アドマイヤリードにロスなく立ち回れ、ジュールポレールさえ捕まえるところまで至らず、掲示板を外す結果に。
パーフェクトマン・ルメールの魔術が炸裂し出した頃とはいえ、宝塚での頑張りと比べるとどうにも腑に落ちない競馬であった。
アドマイヤリードは、実績馬にマイル適性が乏しかった隙をつく、決め手の勝利。
持つべきものは、最後は自信の武器だと思い知らされる結果だった。

そして、いいメンバーの揃ったエリザベス女王杯。
宝塚記念のタフすぎるコンディションでダメージが大きかったか、今年も結局直行になってしまったが、見せ場作った。
私が一番強いんだ…。

でも、主役は上手に立ち回った馬、それも、苦も無くそういうことができそうな馬が上位を競う展開に。
別にモズカッチャンが、クロコスミアが弱いという意味ではない。
一番強いのも勝った馬だし、それを最後まで苦しめた2着馬だって素晴らしいのだ。
しかし、宝塚記念で3着する能力までは、そのどちらにもない。
それもあのタフな馬場で…。

ここ数年で最も刺激的な追い込み脚を使いながら、肝心のGⅠで3着というのは、いくら強いミッキークイーンでも、もう頑張っても頑張り切れない何かがあった気がしてならない。
その抵抗の一端が、あのヴィクトリアマイルの凡走に見られたということなのか。
無事、牧場に戻ってほしいのだが、それが叶ってもまだまだ長い繁殖生活を耐え抜けるか、早くも心配である。

3歳世代のトップホースは、既に古馬に通用している。
4歳の方が強いのでは?
いや、層の厚い5歳馬に対抗しているのは、斤量利も味方につけた年下世代だけである。

 

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