良血の定義<遺産と構築> / 最新・血統セミナー

良血の定義と血統的馬券対策について

春だけでGT5勝。サンデー系でトニービンの血を含む馬が、一年前はトレンドだった。うちノーザンダンサークロスのない者はジャスタウェイのみ。 GTを勝つことがステータスであり、それが種牡馬の生き残る道である以上、良血の定型の一つと言える。

今年も4頭で重賞5勝している前記3要素の持ち主。 ブライアンズタイム以外の系統は、概ね90年代に活躍馬を送り込んだ種牡馬の子孫たちが、現在も生き生きと職場を守り通している。 ウイニングチケットよりジャングルポケット、世紀末より新世紀のサンデーといった具合に、その血と合った繁殖馬を探すために用いた産駒傾向に基づく重点投資が、10年程度の繁殖活動ながら現在の大繁栄に繋がった。

ただ、社台どうこう以前から日本に馴染んでいた牝系は、各時代の名血を持っていたが、それらと接点のなかったのがサンデーサイレンス。

そこで、トニービンとノーザンダンサー系種牡馬が中和したことが大成功の一因となった。ナスルーラとノーザンダンサーの子孫なら何でもできて当然。 ネアルコを軸に、クロスこそしないが同系の3種が入り混じる良血馬は、20年を経て、今隆盛の時代を迎えている。

ミスタープロスペクター系はその意味では、サンデーの次に来るべき存在だったと言える。 真の高速化が進行する中、軽薄に見られていたスピード血統は、血の混淆によりしなやかさを手に入れた。

特に、キングマンボの影響力は凄まじい。直仔エルコンドルパサーの登場で、夢を夢でなくさせた16年前の秋の出来事。 ヴァーミリアンは直系の孫世代で、ダートでGTを9勝。今年はひ孫まで重賞を勝った。キングカメハメハも出番は近い。

短距離・ダート型の王者は早くから出したミスプロ系だが、他カテゴリーの未勝利GTも、今や皐月賞、春の天皇賞、有馬記念だけだ。 その全てで好走したのが現種牡馬のエイシンフラッシュ。特徴は、

  • ドイツ血統のアウトサンデー
  • 切れる馬
  • 成長力のあるミスプロ

マニア垂涎のビルカーハンの5×5を持つこの好漢。 父父キングマンボと母ムーンレディに各2つ、計4つのネイティヴダンサーの血を持っている点で、アウトサイダー色と底力を兼備したデインヒルが、ノーザンダンサーと同族であることにより発生させたナタルマ<父ネイティヴダンサー>の3×3という特異な血統構成と少し似ているから、大まかな意味で同系のオグリキャップだって名種牡馬になれた可能性を「進化の証明」によって立証できるかもしれない。 クラシック向きの完成度の証明が肝要か。

エピファネイアとホッコータルマエがドバイWCへ挑み、今年も絶壁の前で立ち尽くす結果に終わった。 シーマクラシック参戦のハープスターとワンアンドオンリーらも含め、ここに出した良血の定義に適う血統背景の彼らではあったが、今年は出番なし。 オーストラリア遠征で一旗揚げたリアルインパクトには感服させられたが、本当に彼らに任せておけばよかったのだろうか。 この結果から見える未来は、忍耐と信念の強さをより高いレベルへ持っていく努力が必要だということ。 よって、結果責任の明確化と冷静な分析力は不可欠となる。

「日本の血統馬は、世界最高水準である」 主流偏重の時代にあって、リアルインパクトだけ4代内クロスなしだったことは、実に意義深い。

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