馬券の購入代行は違法?知っておきたい代理購入の罠

競馬の馬券を購入したいけど忙しくて人に頼んだり、買い方がわからないから他人に買って貰うという行為には税金の問題も含めて思いがけない罠が潜んでいたりしますので要注意です。

ここでは私の経験も踏まえて馬券の購入代行について解説していきたいと思います。

予想会社は馬券購入の代行は行っておりません

「馬券代はいくら預けたらいいんでしょうか?」

私が以前勤めていた競馬予想会社で、こんな問い合わせを何度か受けたことがあります。初めはなんのことか分からなかったのですが、馬券を代わりに買ってくれるサービスだと思っている方が、意外と多かったようなのです。

確かにこれまで競馬に興味がなかった方が競馬予想会社の広告を見たら、単に予想提供だけを行うサービスだとは分からないでしょう。同じような問い合わせがあったからでしょうか、広告の隅に小さな文字で「お客様に代わって馬券購入は行っておりません」「競馬法違反となりますので馬券購入の代行は行っておりません」など記載する同業もありました。

他人に代わって馬券を購入すると、それがノミ行為ではなくても、「業として勝馬投票券の購入の委託を受け、又は財産上の利益を図る目的をもつて不特定多数の者から勝馬投票券の購入の委託を受けた者」が処罰される競馬法第31条に抵触する場合がありますので、うっかりお客さんの要望に応えてしまったら大変なことになります。

参考:競馬法
※総務省行政管理局が運営する行政情報ポータルサイト「e-Gov」

ある日、その筋の方から電話が…

世の中にはノミ行為を生業としている方々もおります。ある日、競馬予想会社の業務中、「○○組の若い者で△△と申します。」という礼儀正しい電話が掛かってきました。それは、おたくの会社でノミ行為をやっているのではないかという確認でした。

ある意味ご本業(?)の方からこのような問い合わせが来るのですから、シロウトさんが間違えるのも仕方ありません。