2014毎日王冠

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毎日王冠(2014)検証

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サイレンススズカは、16年前のこのレースをレコードでこそ勝てなかったが、エルコンドルパサーやグラスワンダーの捲りをまるで相手にせず、我が道を突き進んで重賞連勝を継続した。
その弟であるラスカルスズカ産駒のサンレイレーザーが逃げた。逃げらしい逃げは、デビューした門別での短距離戦以来だった。参った。勝負服をよく見ていれば、騎手の名もよく見ていたならば…。今更遅いが、これが毎日王冠である。
仕掛けた結果、何か今までと違うものを見つけられたなら、去年の2着馬のような大出世も夢ではない。

勝ったのはエアソミュール。父ジャングルポケットにも叔父エアシャカールにも似ているとは思えないが、何故だかやたらと勝負強い。彼の血の中に確かに存在する大舞台を目指す中で必要な底力は、どうも前哨戦でフル発揮されるらしい。
ユタカマジックによる勝つのに必要な某かのプラスアルファはあったのかもしれないが、接戦に強いのはこの馬の武器だろう。
思い起こせば、武豊が年間200勝を達成する前に、アメリカ遠征をして砂にまみれていた頃に活躍したお手馬たちと縁の深いパートナーでのハナ勝ち。
エアを管理する角居調教師とは、ウオッカの時の因縁もあるから、ひとまず溜飲を下げるには最高の結果となった。

ピンポイント参戦なら今も続けている夏のフランスでの騎乗だけではなく、あの当時は、世界最高峰のそれも、凱旋門賞だけではなくBCでもドバイでも、もっと馴染みのない世界の競馬にドンドン参戦して勝ちまくってやろうという気概が、武騎手にはあった。それは可能だと、皆も思っていたのだ。
だが、ラスカルスズカとの参戦が決まっていた02年中山記念直前、まさかの落馬事故で骨折してしまったのである。
当時は、泣く子も黙る存在だったから、お手馬は自分が復活すればすぐに戻ってきたが、今このエアソミュールにしても、実に22か月ぶりのコンビ復活だったことを考えると、この普通の出来事が妙に感慨深い。

先週、ベルカントを駆ってあわやのシーンを演出。土曜日に勝ち星を重ね、春の阪神で重賞を立て続けに制していて以来の勲章をやっとの思いで得ることになった。
GⅡ、1800重賞、名手…。
その乗れなかった中山記念。勝ったのは、腰痛での休養から復帰後初重賞制覇となった岡部幸雄とトウカイポイントだった。
縁というのは、こういくつも連なって、不思議な巡り合わせを作り出すものである。



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