2016年 函館スプリントS

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函館スプリントS(2016)検証

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レコード連発ではなかったが、それに準ずる時計が芝コースで頻発する状況にあって、重賞のレコード決着に驚くことはなかったが、想定よりもかなり走った印象があるのが、桜花賞惨敗でかなり評価の落ちていたソルヴェイグ。

余程の理由でもない限りは、先行残りはないだろうという先行勢の多い組み合わせに加え、前々走のフィリーズレビューが、ここにも出ていたキャンディバローズの切ない直線の伸び悩みを味方につけて、平凡な時計ながらアットザシーサイドの追撃を凌いだ、展開の利のイメージも先行していたから、5頭いた同期のライバルの中で最も低い評価の40倍近い単勝支持にとどまっていた。
ところが、である。

「何かと何かが組み合わさった時の爆発力」
ということか、一昨年はサマースプリントシリーズで活躍していた丸田騎手を背に、斤量50という場合によっては反則に近いにアピールポイントをフルに活かし、揉まれない外からの積極的な進出で、いずれはこの路線のトップホースになるだろうシュウジをねじ伏せてしまったのだ。
レコードにもびっくりだが、今季のダイワメジャー産駒の勢いの違いか、岩田騎手に好調期の漲るようなアクティヴさの物足らなさも影響したか、着差は僅差でも、終始態勢有利のままゴール板を駆け抜けていったことに、何よりも驚かされる。

時計が足らなかったのは事実。
1200Mは1戦のみで、阪神での1:09.6があるのみ。
1400Mだって、高々1分22秒ちょいの時計だ。
下馬評は妥当以外の何物でもなく、人気がなかったから好結果になったのだろうが、人気になっていたら間違いなく消えそうなタイプ。

唯一、一族の代表にしてノーザンダンサー系の主要系統を成すリファールの子孫がそうであるように、こういった踏ん張り合いの厳しい競馬には、正攻法で挑む馬ほど適性がある。
もしかすると、ここまでのソルヴェイグの戦績の方が、彼女の本質をついているデータのようにも思うが、なかなか思うように自分を取り戻せない馬が相手だったので…。

しかし、シュウジも何故か人気が乱高下したレッツゴードンキにしても、やっと自分の走りやすい条件に当たったように感じる好内容の競馬だった。
スピード能力は、お互い早い段階から証明していて、無理して、自分の適性以上の距離で結果を求めてきたが、それは3歳戦であるなら仕方のないこと。
内枠の有利さが生じるような流れではなく、後半が34.4秒だから、前後半でラップの差は1秒あった。

父の時計は超えられたシュウジと阪急杯、高松宮記念の高速決着の経験を活かしたレッツゴードンキ。
ひとまず、お互いの健闘を称えることにして、でも、まだ先の目標に向け、今回は洋芝巧者にギャフンと言わせたことに奢ることなく、ここは四肢にこびりついていた錆がやっと取り除かれたと思うに留めたい。
インから伸びた経験は、必ず大一番で役に立つ。人馬一体に屈した一戦は、悲観する必要など全くないのだ。



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