2016年アルゼンチン共和国杯

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アルゼンチン共和国杯(2016)検証

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なんてことはない、阪神大賞典楽勝のシュヴァルグランには軽い競馬であった。
馬場の悪い内を通らされながら、ロスなく回ることのできたモンドインテロにも大いにチャンスのあるスローからの決め手比べだったが、ちょっと遅すぎる展開は、底力の勝負になりやすいもの。
坂上で真の底力を求められたときに、モンドインテロの末脚は外を回った組に劣って見えた。

勝ち過ぎていた男を追うように、奇しくも、リーディング上位騎手のみの争いとなったゴール前の攻防は、先週も見たように、正攻法でゆっくり外に出しながらエンジンを掛けた実力馬のためのレースになり、勝負はあっさり決した。

妹のヴィブロスとは違い、中型でタフな展開を好むシュヴァルグランは、休み明けというよりも、初の東京で瞬発力勝負になることが不安材料としてあったのだが、グラスワンダー系を形成したアル共コネクションのスクリーンヒーロー-ゴールドアクター親仔がそうであったように、坂が2度現れるコースの特徴から、最後の直線に控える坂の前で手応えがあれば、他が消えてしまうから、結局、乱ペースにもならない限り人気馬には有利になる。
むしろ、不安要素が人気馬に付き纏うジャパンCなどより、よほど力勝負になりやすい条件なのだ。

ここを勝てば展望の開けてくるメンバーの集った争いは、アルバートが2着で、最も賞金加算が必要であったヴォルシェーブは3着まで。
時計が例年ほどは速くならない展開が予想されて、オッズも割れていたから、先行馬ペースになることも予想されたが、フェイムゲームが去勢明けながら好気配で、これが5番人気5着。

元より渋い手応えが3000M重賞の勝因となった2頭の、それも休み明けでの好走だから、素直に1、2着馬の総合力を評価するより他はない。
勝てば展望が…。
ヴォルシェーブが勝ってトントンの可能性もあったが、直線勝負できっちり終いも伸びたシュヴァルグランには、長いところより、本格化した今ならば、ジャパンCでの好走も期待される。

父ハーツクライは、世界レコード級の決着になった05年の2着はあるが、その前後は力を出せずに圏外に敗れている。
ヴィブロスが回ってくる可能性はなくもないが、厩舎も鞍上も同じとなれば、完成度を優先して、父好走年の4歳になった兄の出番となる。

この日のシュヴァルグランには、春まであったじれったいようなモタモタ感がなく、2年前の覇者であるフェイムゲームがそうであったように、ここぞの勝負所であっという間に安全圏にまで入ってしまうような迫力十分の決め手があった。
女馬の姉妹と比べても、今なら遜色のない自在性がある。

本番ではこんなに抑えて競馬することもないし、差し馬人気の時こそ、正攻法のこういう馬は怖い。
スクリーンヒーローも、本番はそういう勝ち方だった。

不気味な雰囲気のあったみやこSは、期待された3歳馬は人気のある方のグレンツェント、穴馬をよく送り込むブラジルCからは、そこで人気になっていたアポロケンタッキーが外から伸びて、びっしり追い合った。

結果は、少し経験の多いアポロに軍配が上がったが、グレンツェントは休み明けで互角だろう。
しかし、1分50秒を切れないと本番で用なしの傾向もあって、何とも言えない前哨戦となった。
武蔵野Sの方に期待したい。



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