2014阪神ジュベナイルフィリーズ

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阪神ジュベナイルフィリーズ (2014)検証

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今週も一番人気は出遅れて、代わってディープの仔が豪脚を披露した。
ここまでどのGⅠレースでも、天の邪鬼の神様の思し召しが結果に反映される形になっている。これで今年の中央重賞未勝利馬が9戦連続でGⅠを制したことになる。無論、1番人気は全敗。いやはや。

どうみても速い流れではなかったから、坂上では内で末脚を温存していていた組の勝負になるだろうと思われた。が、これはクラシックに直結する競馬。前後半のラップは47.2-47.2秒。
結果は差し合いだが、総合力の求められる展開。先行馬も十分残れる流れだし、単に力のある馬がいなかっただけだろう。
ベテラン騎手の追い比べに最後顔を出したのは、今秋の古馬チャンピオンロードでなかなかいい結果が出せていなかった蛯名騎手だった。

パートナーは世界を一緒に目指した二ノ宮調教師が管理する良血馬。父母双方の血統表のまたその奥底に眠るHとBの頭文字が居並ぶ牝系は、即ち数々の有用な血を世界中に送り込んでいるドイツ伝統の配合が繰り返し行われた証である。

ショウナンアデラの母オールウェイズウィリングはイリューシヴクオリティを父に持つミスプロ系のスピード型だが、前述の背景と父ディープということもあってか、完全に芝向きのラストスパート型であることを示している。
兄は持ち込み馬のハードスパン産駒だから、日本では少し難儀なダートのスプリンターではあるが、ショウナンアデラは父と母からバランスよくスピード能力を受け継いで、いかにも総合力の求められるこういった競馬に本能的に適した資質を持っていたのだろう。
そうでなかったなら、もう人間が考えたところでこの答えは論理的に解釈することはできない。そんなことはないはずだが…。

仕方ないのはロカ。エイシンヒカリとは真逆の形で、この日も1番人気が消えた。
キャリアの差はあったのだが、これこそがの神の悪戯の最たる例である。スタートの直前に馬が前扉の方へ動いて、ゲートが開いた瞬間は正規の位置に戻そうとしたまさにその時だったのだ。誰でもスタートは決められない状態。どうにもならない。

いくらキャリアがあるといっても、勝ち馬だってロカと同じように出遅れたわけで、もうこうなったらメンバー中唯一のディープ産駒というのが勝因とされがちなのだが、きっとそういうこと以上に、彼女自身がクラシックという舞台に現時点では相応しい存在だったのかもしれない。
明暗くっきりの競馬だったが、この2頭の才能だけは間違いなくクラシックレベルにある。
それを証明した舞台が、前走だったか今回だったかの差だけなのだ。


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