2018年 大阪杯

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大阪杯(2018)検証

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詰めても大丈夫、絞っても大丈夫、途中で動いても大丈夫。

スケール感ではメンバー中でも上位にあったスワーヴリチャードが、ある意味で、ここ数戦見せ続けてきた迫力を、ある意味ではまた違う形で魅せることに成功し、ようやくGⅠ馬の仲間入りを果たした。

レイデオロは前夜のメイダンでもみくちゃになっていたが、それより型破りに走ったスワーヴリチャードは、スローの展開を逆手に取り、早すぎる進出、それも完全に立ち遅れてからの巻き返しで、かつて鞍上が有馬記念でヴィクトワールピサを駆った時のような派手な立ち回りで、最後は上がり勝負に持ち込んで、後続を封じた。

アルゼンチン共和杯は、ずっとGⅠの谷間の切ないハンディキャップ重賞と思われていたが、ここ15年ほどの出世馬の出現率は、その時の勝ちタイムに準じて、はっきりと数字に適した結果がその後ついてくる、秋の登竜門的位置づけになった。

3歳で菊花賞に出られないからと、いきなりの古馬挑戦を休み明けで選択したそのレースを快勝。

上がり目を買われた有馬記念こそ、全く自分の持ち味を出し切れなかったが、直線まで待って仕掛ける形(結果的にそういう勝ちパターンの展開になっている)になったから、彼は踊るように走ったのである。

千両役者のミルコ・デムーロを背に、両者のプライドが結果に繋がったという点で、GⅠ昇格初年の昨年圧勝したキタサンブラックと、とてもよく似ている面もある。

先輩は前年のこのレースを負けていた。

未来に向け、ただの1勝になるくらいの明るい展望に繋げないといけない。

ようやく、レイデオロのレベルに競走能力も追いつてきた印象だ。

予想のファクターに血統構成を用いたから、スワーヴリチャードについても触れておこう。

兄は未完の大器として知られるホワイトマズル産駒のハンドワゴン。

後の活躍馬であるトゥザクラウンを苦しめ、トーセンスターダムをライバルとするまでは良かったが、大きすぎる体が成長を阻害し、経験値を蓄積する機会を奪った。

スケール感では当初より、そんな半兄より上とされてきた弟は、500kg近辺の馬体を駆使し、器用ではないけれども、中団からの立ち回りでより安定して能力発揮する希望を与えられた。

兄とはターントゥとリファールのやや遠い位置にある大種牡馬が共通。

今では珍しいアウトブリードで、弟にはナスルーラ系のトニービンがグレイソヴリンの直系として父ハーツクライの個性を作り、母ピラミマの中に入ったそのグレイソヴリンとボールドルーラー、ネヴァーベンドといった3代ライン全てが入り交ざった中での、ノンクロス配合という面が、その個性を際立たせている。

同父のジャスタウェイは、キレにキレる馬だったが、これが母方にハイペリオンの色々なラインが組み込まれた馬。

トニービンはその直仔であるホーンビームを持っている。

お互い、大種牡馬の薄いクロスを多量に抱えている一方、ミスプロ系であるピラミマはその父であるレイズアネイティヴのクロスを持っているので、本当は距離は延びるのはあまり歓迎ではない可能性を秘める。

脚質の違いと馬体の差こそあれど、両者とも、距離適性に大差はない。

その他のライバルに関しては、スワーヴリチャードがうまく行き過ぎたので、今回はノーカウントでもいいかもしれない。

昨年の結果に倣えば、ミッキースワローの強靭な決め手は今後の見どころに直結するが、こちらは勝ち馬とは違って、そう簡単に動いていけるようなキャラではないのは苦しい。

普通に出れば、いい勝負だろうが。

こちらの方は成長待ちだ。


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