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東京大賞典も3歳馬

読了までの目安時間:約 2分

 

O.マーフィー騎手が参戦してアポロケンタッキーを駆ったところ、このレースを勝った時以上にスムーズに先行した。

レースは締まり、力のある馬と名の通った騎手しか対応できない、厳しい展開になった。

良馬場の勝ち時計は2:05.9。

3強の叩き合いを制したのは、この日も3歳馬、そして、ミルコ・デムーロであった。

第64回東京大賞典。勝負のポイントは、序盤の位置取りの正確さではなく、誰が相手になるのかという判断力だった。

馬の順番とすれば、ケイティブレイブ、ゴールドドリーム、オメガパフュームで順当なポジショニングと言えたが、ケイティブレイブはペースはともかく、やや揉まれるようにして好位を取るというところまではいかず、ゴールドドリームは悪い時の出負けが今回は出てしまい、こちらも理想的な流れとはならなかった。

しかし、相手は450kgあるかないかの3歳馬であり、先述の展開もある。

位置がどうこうではなく、どうやってスパートするかが重要だったわけだ。

JBCの時のようにじっくり前を捉えに行ったケイティブレイブは、しっかりと中団位置からの競馬に持ち込んだゴールドドリームとの叩き合いに持ち込むべく、ギリギリの攻防に持ち込んだのだが、冴えるミルコ・デムーロ騎手のオメガパフュームは、それらの思惑をしっかりと見極めてからの仕掛け。

だからといって、置かれていたわけではないから、抜群の反応で外から有力勢を捉え切った。

鋭くまた、今回は使い減りの懸念のある体重減にもかかわらず、重厚さを備えた末脚が見られた。

またしても、恐るべき3歳の才能がGⅠ馬となった。これが2番手グループとは…。

 

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力が違ったサートゥルナーリア ホープフルS(2018)検証

読了までの目安時間:約 4分

 

人気馬が好位につけ、上位人気馬だけの直線の勝負。

最もアグレッシブなポジショニングから、中山2000の正攻法である、前の壁が開くまでニュートラルで構えて、そこから一気のスパートのサートゥルナーリアが、実に危機管理能力の高い競馬で、あっさりと人気に応えた。

スローの読みはルメールのアドマイヤジャスタも同じ。

コスモカレンドゥラが大外枠であり、ミルコはペースをしっかりと作るというのは、誰かが一緒にいないとうまくリズムに乗れないから、たとえスローでも、行ってくれたうれしいという展開。

しかし、ニシノデイジーが小回りで切磋琢磨して、重賞連勝の実績を引っ提げての最内からの発走。

普段は柳のように質問者の問いを交わすような曲者感を醸し出す勝浦騎手として、明らかなスローの読みで中団よりは前に。

あとは、それらに続く人気でほぼベストポジションにいたようなブレイキングドーンが、筆者の思った以上にガッツなかったことが望外の伸び今一つに繋がったくらいで、ニシノデイジーも最後は、東スポ杯以上の根性で前に迫って、3強の決着に終わった。

ロードカナロア×シーザリオ。

すでにクラシックホースの最高クラスの才能をターフに送り込んでいる名馬にして、名繁殖馬である。

その掛け合わせでどんな天才が誕生するのかと思ったら、昨年がクリスチャンで今年はミルコ。

何となく、思われている以上に天才、という馬と手が合いそうなデムーロ兄弟の連覇となって、想像を超えた仕事をする今年のロードカナロアの傑作誕生を、我々は改めて目撃することになったように思う。

筆者は意地悪する馬がそれなりにいれば…、と、POG筆頭の注目馬であると知りつつ、一般的な良血あるあるに当てはめて、獲れる魚をわざわざ難しい釣り方で捕まえに行って、結局坊主という結果に終わった。

意地悪されたのではなく、自身の選択でそういう厳しい位置取りになった時、デムーロだけでなく、ルメール騎手もそう、誰よりも落ち着いて機を待つ勇気があることを思い出し、13頭立て、各馬の血統構成などを加味して、直前1.5倍くらいまで上がった単勝支持に逆らった無意味さに気づかされた。

思った通りに、最後は楽々の抜け出し。

いや、坂があったから、もっとライバル勢が置かれてしまったではないか。

前身のラジオNIKKEI杯・たんぱ杯などで、アグネスタキオンやヴィクトワールピサが、後のタイトルホルダーをねじ伏せるように差し切った歴史に照らさずとも、スローだったからこそ、サートゥルナーリアの前途は洋々なのである。

軽い馬場でしか結果を出していなかった馬や、少頭数の競馬でしか走ってこなかった馬が無敗だった時、こういうレースになって負けるのが普通。

しかし、思われているよりも天才、という馬にぴったりのこのホープフルS快勝で、彼が出てくるだけでライバルが敬遠する流れが、クラシック戦以外では今後も続いていくのだと、筆者はまざまざとゴール前の手応えから感じ取った。

下げなくてもいいという武器が、彼の末脚をより引き立てる。

アーモンドアイと逆パターンで、同じ結果を期待してもいい。

そもそも、この日のサートゥルナーリアは+12kgで、明らかに体を持て余していたはず。

なのに…。

 

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底力型の母系を持つブレイキングドーンから ホープフルS(2018)見解

読了までの目安時間:約 5分

 

◎ブレイキングドーン

○サートゥルナーリア

▲アドマイヤジャスタ

注キングリスティア

△ニシノデイジー、ミッキーブラック、ヴァンドギャルド、コスモカレンドゥラ

とびきりの血統馬であるサートゥルナーリア。

ロードカナロア<08生>×シーザリオ<02生>(父スペシャルウィーク・95生)

世界に対する発信力を持つ両親に、サンデーサイレンス産駒の中期におけるスーパースターであった祖父。

今やディープインパクト以上に守備範囲が広く、量でもサンデー系を脅かすキングカメハメハ<01生>が直系の柱、言うなれば、ミニミスプロたる中興の祖になろうとしているから、ディープとの配合で今年のダービーを勝ったことが、何も最初で最後となるとは誰も思わないわけだ。

比肩する才能は見当たらない。

至極真っ当にして、素晴らしく一本筋の通った見解に思う。

ただ、度重なる皐月賞での波乱劇に加え、レイデオロ以外は、連対することで上昇力を失っていないか、という疑義が生ずるような中山・ホープフルSの重賞としての価値観などを、例えば、ラジオNIKKEI杯の阪神2000Mのミラクルの連続とも言える、歴史的邂逅の系譜に照らし合わせると、

「JRAよ、勇み足だったのではないか」

と、少々物言いの一つでもしたくなるもの。

そういう論法から予想したわけではないが、正直、13頭立てで1番人気から狙う手は、潜在能力の表現の場としてあまり適当には思えないこのレースの特性からして、順当な狙いそのものが割に合わない上に、無意味に無難な買い方となるから、論理的思考を突き詰めるような手法で攻略するのは、あまり面白くもなんともない気がする。

ブレイキングドーンはニシノデイジー同様、現在進行形で発展し続ける底力型の母系を持つ。

イコマエイカンから76年に産み落とされたリマンドの牝馬は、ほぼ無制限状態の優駿牝馬競走を24頭中最高の単勝支持に応え、当時としては牝馬にとって最高の栄誉を勝ち取る。

11年後、長浜調教師・河内騎手・渡辺孝男オーナーのトリオで、今度は重馬場の桜花賞で、同時代の覇者であるシャダイカグラ、ニシノフラワー<デイジーの3代母>、ベガらを凌ぐ上々の時計で人気に応えるスペシャルな牝馬を送り出した。

アグネスレディーでありアグネスフローラの、ちょっと掻い摘んだだけの母娘ストーリーの一端。

また10年すると、今度は世紀のスーパーサイアー・サンデーサイレンスをつけられた2頭の牡馬が、クラシック路線の中心馬になった。

わずかにその直前。

フライトから見るとひとつ上の姉が、トニービン産駒のセレーネー。

更に、タキオンが泥田の弥生賞を制した直後にそれから産まれたパサーが、その夏にこの世を去るエルコンドルパサーの産駒。それと同時期にはサンデーサイレンスも…。

パサーはいっぱい産駒を残したが、サンデーのラストクロップがクラシックを戦った06年に誕生したホワイトマズルの娘が、ブレイキングドーンの母サクラである。

タキオンが躍動してから9年後にラジオNIKKEI杯を制し、引退の10年後にドバイワールドCを制したヴィクトワールピサが父。

ブレイキングドーンにまつわるクラシックストーリーは尽きないが、この物語を締めくくるのは、シーザリオの一番出世しそうな息仔に、ヴィクトワールピサの主戦級となったデムーロが乗り、そのライバルにシーザリオの主戦だった福永が乗るという因縁。

我ながら、そこそこの競馬キャリアを自負するようになったのは、スペシャルW以降の登場馬と人のストーリーを全て、ライヴで見ていたと話せるからである。

人にも馬にも様々な物語があるが、みんなにとって大事なものが、ここまでクロスして因縁のストーリーを綴ることになるとは、実に興味深い。

新馬圧勝の両者に、誰にも真似のできない新たなブラッドストーリーを作り上げてもらいたい。

シーザリオのここまでの最高傑作・エピファネイアの前半の主戦は、母と同じ福永騎手。

管理者は、サートゥルナーリアも育てたあの角居勝彦調教師。ヴィクトワールピサも彼の腕があってこその、世界制覇である。

ああ、ネオユニヴァースもロードカナロアも、最初は福永のお手馬であった。

どこまで続く、人馬の因縁。そういえば、ジャスタウェイ産駒もいましたね。

兎も角、楽しみの尽きない対決である。

 

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ダイアナヘイローが逃げ切る 阪神C(2018)検証

読了までの目安時間:約 3分

 

思えば、春の阪急杯で快勝のダイアナヘイロー。

その前に使ったフィリーズレビューでは、キャリア2戦で挑んで、ソルヴェイグの4着。

都合、阪神1400重賞ではこれで3度とも好走したことになる。

よくわからないところのあるキングヘイローの産駒で、母父はグランプリレースの覇者・グラスワンダー。

ステイゴールドとサッカーボーイという有馬好走馬がいて、一族もこの時期に元気になる馬が比較的多い印象のあるロイヤルサッシュ系の馬。

やや渋った馬場で、外枠のディープが人気になった競馬。

3歳馬相手にも斤量利がある古馬牝馬というファクターで言えば、過去ほとんど馬券になっていない牝馬が、ミスターメロディのような、どことなくスイートスポットに狭そうな馬を相手に競り勝つのは、道理に合った結果にも思えなくない。

しかしながら、それはあくまでも結果が出た後の考察である。

ディープ人気云々以前に、土曜日は朝からずっとジュールポレールが1番人気という怪しい気配が、レースの展開に影響を与えた面は否めないだろう。

今回は速い流れを作るわけでもなく、調子イマイチにも思えたダイメイフジが、うまく馬群を捌いてきたジュールポレールに際どく先着したように、3-2-5-1-15の馬番順で決まった理由は、明らかに、近年何故か多い稍重馬場のせいだろうと思う。

東京や夏の新潟などで活躍した馬が人気になって、今年の1400重賞を勝った馬同士で決まるという皮肉。

格のあるレースでも、さすがに、毎日王冠やかつての産経大阪杯のようなステータスまでは、なかなか得られないのだろう。

札幌記念もよく荒れる。

もうトップシーズンではないので、スペシャリストが躍動する。

それでもシュウジは来ないのだから、競馬は単純ではない。難しい。

34.8ー46.2で、上がりは34.9秒。

いかに相手が力を出し切れなかったかが、おおまかなラップを取り出しただけでもよくわかる。

 

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マイルタイトルホルダー4頭!阪神C(2018)見解

読了までの目安時間:約 3分

 

逃げると思ったアポロノシンザンのみが欠けて、今年は16頭立て。

GⅠ馬は多いが、スプリント色が強いから通用するというような単純なレースではないし、マイルタイトルホルダー4頭には、それなりの勝算があるはずだ。

定量戦。マイルCS組は多くない上に、そこは超混戦のゴールシーンとなった。

着順はあってないようなもの。

ケイアイノーテック、大外枠発走からの好位抜け出しで、内を通った馬にやられて11着。

ジュールポレール、特別伸びたわけでもないが、沈むこともなく6着。

レーヌミノル、モズアスコットの接触事象に直接関わる形で18着。

ロクな結果ではない一方で、スプリンターズS組も勝ち馬以外を評価するのは難しい。

レッドファルクスよりも、1200はさすがに忙しすぎたムーンクエイクの方が伸びしろがありそうというくらい。

狙いはマイルCS組にサトノアレス。

一昨年の2歳王者は、意外なほどに大ゴケが少ない。

重・不良の昨年のGⅢ以外、その全てのレースで突き放すわけでもなく、置かれるわけでもないという安全なタイプの差し馬である。

短距離戦だから、接戦は必然的に多く、僅差のゴールは当たり前かもしれないが、東京に多く参戦している割には、別段素晴らしい適性があるわけでもない。

1400は2度目でも、ムーンクエイクよりは安定して差してくる。

リスクを承知で、それを抑えるのは3歳馬だと考えた。

持ち時計平凡は気掛かりも、ここ2戦はアエロリットにまともに勝負を挑み過ぎていたケイアイノーテックが、無難に立ち回れる面を備えていることを確認できた藤岡佑騎手の継続騎乗で、敢えて、差す形に拘らないと妙味ありと見て、これを軸にする。

母は快速でならしたダート馬のケイアイガーベラ。

阪神中心に中山でも快勝のパワー型。息仔も似ていなくはない。

1400戦初めてはジュールポレールも同じ。

兄は京王杯SCを勝っている。それも初挑戦の時に。関西圏では堅実なのもいい。

◎ケイアイノーテック

○サトノアレス

▲ジュールポレール

注ワントゥワン

△ミスターメロディ、ムーンクエイク、レーヌミノル

 

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精神面の成長、アドマイヤマーズが制す 朝日杯フューチュリティS(2018)検証

読了までの目安時間:約 5分

 

攻めてきた時の反応が悪かったというより、グランアレグリア自身の勝負に対する熱意のようなものが、アドマイヤマーズやその鞍上のミルコほどではなかったから、一度は差し返すところまではいったのだが、再加速するというところまではいかなかった。

実は本質的に似た者同士だったのではないのか。

外から被せるように追い上げていく形はグランアレグリアも取れていたわけだが、アドマイヤマーズの方が接戦を好むところがあり、それは父のディープインパクトとダイワメジャーとの違いということになるわけだが、アドマイヤマーズには経験値を上回るようなローテの多彩さによる、

「ストレスの加算」

がもたらす精神面の成長が、楽勝しか経験していないライバルより、遥かに大きな底力の差として現れた。

ただしかし、明らかにグランアレグリアが力を出し切っていないのは事実であり、その点を考慮して、1:33.9、伏兵に2馬身差の快勝、ローテがほとんどグランワンダーと似ている4戦4勝馬の誕生、という劇的登場の2歳王者という評価はしがたい。

現状のアドマイヤマーズを褒めるならば、普通の競馬をさせようとした新馬戦から、もっと差す形に拘った中京2歳S解消を経て、超一変というほどの成長までは見せないまでも、以降の重賞は共に超正攻法であるということが、実に素晴らしいと言える。

普通は、本番に向けて、もっと器用さを求めていくもの。

今回は特殊な立場であったアドマイヤマーズとミルコの状況が、実質、直線入り口先頭の強気の、そして、唯一の勝機であったということが、選択肢を狭めたことでより人馬一体のレースに繋がった面は認めつつ、ダイワメジャーの背中もよく知る鞍上だからこその、実に強かな戦略があったことが見て取れる。

追う者の強みとはよく言われるが、ある種の理不尽な評価に対し、正攻法で挑む不満たっぷりの対抗馬としては、実に理想的で痛快な展開であったのかもしれない。

特に拘りなく、枠なりの競馬でまたしても藤岡兄スペシャルを決めたクリノガウディ―以下、あまり具合がパッとしなかった印象のケイデンスコール以外、ファンの期待通りに牡馬陣も走っていた。

走らなかったのはグランアレグリアだけ。

だから、そうだと断言できるかどうかを判断する材料のようなものが欲しかったのだが、目立つほどの雨量でもなかったので、右回りそのものの問題や展開上の不利もないから、これまでで一番遅い1:34.3でしか走れなかったことを、改めて、考え直す必要がありそうだ。

ナリタブライアンやグラスワンダー、昨年のダノンプレミアムもマルゼンスキーもそうなのだが、歴代の朝日杯の覇者というのは、戦っていく中で、より強くなっていった経緯がある。

ナリタブライアンに関しては、1:34.4で駆け抜けた中山の朝日杯が7戦目。

当然の重賞初制覇なのだが、ハードローテでデイリー杯を負けた後にまた、京都2歳Sを使われてからの東上にも拘らず、ここが一番強かった。

ダノンプレミアムは新馬戦が1800で、それが道悪の競馬。

時計はそれなりに出る馬場だったが、2歳の新馬が激走するところではない。

ハイペースの東京で独走して、1:33.0という凄まじい時計を叩き出したが、本番は1:33.3。

それでもコース形態や馬場状態などを加味すると、相手が強かった分だけ、強さが際立ったところもある。

グランアレグリアは新馬戦が一番強かった。

ダノンファンタジーもそうだったが、こちらは少しずつ器用になって、本番は追い込みの競馬で後続の追撃を凌いだ。

幻影を追いかけてしまうところはあるが、陣営も我々も、基準が常に新馬戦の1:33.6、奇しくも、グラスワンダーが総決算として2歳シーズンを締めくくった時と同じタイムで、そこを勝ってしまったところをこの馬の理想形としているから、負けるまでは全容が見えてこない面も当然あったのだ。

上がりはメンバー中でも平凡な34.6秒。

新馬は一番で、サウジアラビアRCは2位。

使い減りというよりは、ダノンプレミアムより更にハードに攻める強気な競馬で、後続を屈服させる形をとるしか、今のところはいい策は見当たらない。

相手が楽すぎたからこそ…。そういう言い訳だできない以上、まずは2歳女王に勝つ方法を見つけていきたい。

 

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ミスパンテール&横山コンビが連覇 ターコイズS (2018)検証

読了までの目安時間:約 2分

 

カワキタエンカに対して、全く日本の競馬に対する先入観のないマーフィー騎手のフロンテアクイーンが、陣営の勝たせてほしいという願いに応えようとしたのか、かなり強気に攻めていく形をとったため、一昨年のような激流になった。

<34.0-45.5-57.0→1:32.7>

最初は出していって、うまく流れを作る側に回ろうという狙いがあったようにも窺えた昨年覇者のミスパンテール&横山コンビは、外からの勢いを馬込みの中でも感じ取ったようなキャリアのある人馬らしいやり過ごし方で、結局、激しい流れでもベストに近い中団の揉まれない位置での競馬となった。

その前にいたのが、完全にここを狙ってきたようなところのあったリバティハイツ。

そして、最後にインを強襲したのは、昨年3着のデンコウアンジュ。

そっちのメイショウサムソンかい、というファンの声が聞こえてくるようなイン抜け出しの勢いには、渋さが増して、100勝していた時代にはなかった勝負師としての顔を見せるようになった善臣騎手の好判断も手伝った面はある。

しかし、そんな決め手やスピードを秘める面々を打ち破ったのは、流れ一変も立ち位置変化なしとしたミスパンテールだった。

鞍上の思惑は色々あったにせよ、この相手に56で、ほぼ正攻法の馬込みからの抜け出し。

準オープン勝ちの期待馬が多く顔を出した今年、いつも以上にスパートが早く見えた北村友騎手のリバティハイツが、明らかに春よりパワーアップしたことを示すように、見せ場たっぷりの2着だったから、早々、この中山マイルに純粋培養の上がり馬が出番をモノにするのは難しいのだと、改めて実感させられた。

重賞で接戦を経験してきた馬の強みは、たとえ牝馬限定のそれとて、価値は大きいのである。

 

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サンデー系×ボールドルーラー系の信頼度 朝日杯フューチュリティS(2018)見解

読了までの目安時間:約 5分

 

日曜日の予報が何とも言えないところはあるが、大雨にならない限りは、極端な馬場悪化は考えづらい。

グランアレグリアという才能をどう評価するかは、実際のところ、かなり破天荒な2戦の内容ということもあり、案外、能力の高さは認めつつ、買うかどうかとなるとその配分はそれぞれ見解の分かれる面があるだろう。

筆者の捉え方は単純だ。

「サンデー系×ボールドルーラー系の信頼度」

「前走を評価すべきか、新馬戦の内容を信用すべきか」

この2点である。

朝日杯に限らず、早期に行われる3歳春までのタイトル戦では、ボールドルーラーの入った馬はなかなか印象深い活躍をしてきた。

サンデー直系ということになれば、アグネスタキオンやその前のエアシャカール、初年度産駒で最初のクラシックホースになったジェニュインなど、サンデーサイレンス直仔の皐月賞馬と言えば、そのほとんどが母父ボールドルーラー系という時代があった。

アグネスタキオンは早逝してしまったが、ダイワスカーレットがウオッカを桜花賞で破り、キャプテントゥーレ、ディープスカイは同年のクラシックホース。

また、ディープスカイはあのクリンチャーの父であり、ハイレベル決着の皐月賞でまるで人気がなかったにも関わらず、かなり強気の競馬で4着に入線し、世紀の不良馬場の菊花賞でも2着。

今年は凱旋門賞にも挑戦した。

彼が出ていた皐月賞の断然人気馬が、母母父ボールドルーラー系のトップサイアーたるエーピーインディというファンディーナだった。

どことなく、彼女と雰囲気まで似ているグランアレグリア。

しかし、皐月賞馬以外のサンデー系×ボールドルーラー系の成功馬では、種牡馬になったリーチザクラウンやカレンミロティックなど、基本的にはグイグイいってどこまで粘れるかという勝負をする揉まれ弱いが多い一方、新馬戦で伝説を作ったように、後の2歳女王さえも子供扱いにするスケール感の大きな走りができる特性がある。

威張っている、天狗になっているくらいの時は、あまり逆らわない方がいい。

そもそも、サウジアラビアロイヤルCは牝馬でも簡単に勝てるようなレースではない。

3年前の断然人気馬・ミスエルテは、新馬戦もファンタジーSも楽勝だったが、牝馬限定戦であった。

今年最初の東京のマイルで行われた新馬戦は、当然のことなら、牡馬との混合戦。

あちらはフランケルとタピットの組み合わせ。

こちらは、既に多数の成功例のある配合。

その点だけをとっても買い材料となるわけだが、決定打はこれだろう。

牡馬はパッとしない新馬戦のライバルだったが、もう一頭の牝馬でそれも3番人気だったヴォイスオブジョイは勝ち上がっている、という事実。

あの時の2着馬は、自分を最初に追い詰めてきたライバル候補筆頭のダノンファンタジー。

ジュベナイルFでは1:34.1で、数多登場した優勝候補を撫で切った。

新馬戦は1:33.9である。

展開は違うが、新馬戦の方がより無難な好位抜け出しであり、馬場差等の補正材料を加えても、新馬戦の方が上。

対するグランアレグリアも、1:33.6→1:34.0と、同じ競馬場の開幕週の競馬なのに、質は落ちた感じがある。

その分、レース内容はより派手に。

完全に立ち遅れて、記録に残る2-2というポジション取りの経過や5F通過がほぼ新馬と同じという展開とはまるで異なる内容にも拘らず、上がりが34.0秒であり、その上がり分が最初の約60秒のタイムに加算される形で、結果的に、記録通りの内容で重賞を快勝しているのだ。

ある意味あり得ないし、スケールダウンし、粗忽な面も見せつつ、内容は同じなのである。

同じリズムで走れれば。

正直、この程度の相手であれば、位置取りに拘らず、4角で自分の位置をとってしまえば、父ディープのような一見派手でも、結果は安定するという境地にまで達してしまう可能性を秘めている。

余裕のあるローテ。当然のことであり、それはアーモンドアイの国枝調教師が正解という形で証明している。

相手はどうすべきか。

色々案じてはみたのだが、今週も重賞馬から入るのがいいか。

牝馬戦と違って、派手なパフォーマンスの牡馬はここにはいない。

結果を重視したい。というか、わからないのである。

◎グランアレグリア

○ファンタジスト

▲アドマイヤマーズ

注ケイデンスコール

△ドゴール、アスターペガサス、ディープダイバー、二ホンピロヘンソン

 

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フレッシュグループの良血・リナーテからターコイズS(2018)見解

読了までの目安時間:約 3分

 

重賞昇格後、マジックタイムこそ人気に応えたものの、あと2年、3歳馬が勝った時は、軒並み上位人気馬はほぼ総崩れの展開。

ハイペースとスローの違いでこうなったわけではないだろう。

重賞馬でも全く人気にならなかったシングウィズジョイや昨年覇者のミスパンテールらが、ここから後の活躍に繋げた。

格が低いのではなく、多種雑多なタレントらの選別をするためのレースなのだ。

さて、56になったミスパンテールをどう扱うか。

女王杯はどう転んでもスローなのだから、伏兵が下げた後の大一番。

スピードをフルに活かす戦法がいいに決まっている。

1600-1400-1600の重賞を3連勝。

位置を取れたのだから、不振はない。

勝つなら若い馬だろう。

狙いは4歳でも、フレッシュグループの良血・リナーテ。

来週の有馬で引退の決まっているサトノダイヤモンドの妹だが、ステイゴールド替わりでスプリンターに出た。

いや、それも決まっていない。

前走の東京で32.4秒決め手を炸裂させた才女だが、新馬は京都のマイルだから、一概にスピード一辺倒の差し馬とは言えない。

同時に、上記の覇者たちにはヘイルトゥリーズンの同系配合という共通点がある。

彼女はヘイローの3×5×4を含め、そのいとこのノーザンダンサーに絡む多様なクロスが含まれている。

同系配合どころではない近親交配であり、気難しさの根源はまさにここ。

危うい馬だけに、川田、藤岡康、前走の田辺と、騎手は入れ代わり立ち代わりながら、安心できるパートナーは限られる。

三浦皇成。どう考える。

53の古馬牝馬。有利なことは多く、決め手に取られなければ、スロー見え見えのこの一戦。

兄のように正攻法抜け出しもあり得る。

◎リナーテ

○ハーレムライン

▲ミスパンテール

注プリモシーン

△フローレスマジック、ディメンシオン、フロンテアクイーン

どう狙ってもいいわけで、相手も様々。

オープン馬の前走は問わないので、実績の割に人気薄期待のハーレムラインは、狙い目に思う。

 

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ほぼ人気通り 阪神ジュベナイルフィリーズ(2018)検証

読了までの目安時間:約 5分

 

ダノンファンタジーは置かれ過ぎと思ったが、すぐそばに、これはさすがに想定より後ろになったクロノジェネシスがいた。

なのに、その後ろから最後突っ込んできたのがシェーングランツ。

おかしいな。いや、彼女の目標は、直前のカペラSであり得ない追い込みを決めたコパノキッキングのような馬になることなのだろうか。

経験値のダノンファンタジーと、最小限のオープンキャリアを東京での快勝、カマイタチの瞬間移動で一気に世代のトップホースに並んだクロノジェネシス。

思われているよりオッズが割れている気もしたが、最後は人気を集めた彼女たちの競馬になった。

例年ならもっと評価されるアルテミスS組の上位勢も、もう少し相手が軽ければ当然の1、2着争いであり、これらが3着と4着。

なんてことはない、10倍を切った単勝上位人気馬だけの争いだった。

主催者がせめて若駒のビッグレースだけは、力を出し切れる条件で戦わせてあげたい。

それがマイル戦なのだから、言い訳の出来ないコースを提供するのが義務だ。

そう考えたことが、最初の5年でウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネといった、翌春だけに止まらない活躍馬の輩出に繋がったのは言うまでもない。

直前の3年で、フサイチパンドラ、ラインクラフト、スイープトウショウらが人気に応えられず、翌春に立て直して、大舞台で活躍したのとは、あまりもコントラストがはっきりしすぎている。

クリスチャン・デムーロ騎手は、リラックスしていい位置を取れたという言い回しで、何だかはぐらかしていたところがあったが、何となく、陣営からオーダーがあった気もしないではない。

上手に走らせることだけを考えたら、平均ペースくらいにしかならないことが見えていたこの一戦。

外枠だったと言っても、その外からじっくりスパートをかけることが可能になった阪神のマイル戦なのだから、ディープ産駒も当然活躍するし、実力のある馬には実に走りやすいはず。

敢えて、後方待機策を狙った。

ディープの良さは既に2戦目と3戦目で、遺憾なく発揮していた。

初戦でグランアレグリアに敗れ、何を失い、その何十倍も得るものが一体あったのか。

キレを見出された、直前の香港ヴァーズで素晴らしい決め手と本質的な勝負弱さを同時に体現したリスグラシューも、うまくレースできなかったことはあったが、ここで追い込みの競馬に出て、翌春以降の戦いに繋げた。

その作戦を変えなかったからこそ、3歳春では耐えきれなかった2400Mで、牡馬に交じって、香港のトップホースとの激闘にまで持ち込めるようになったのだ。

絶対的なスピードではグランアレグリアには、さすがに敵わない。

見えているものが翌春にあるからこそ、ここはまず、クロノジェネシスとの叩き合いで、同じレベルの末脚があることを証明し、かつ、この世代では最も勝負強い馬であることを見せつけられた価値は、大いにあるのだと思う。

筆者はダノンファンタジーを絶対視していた。

グランアレグリアが出ていたら、彼女もまた一生懸命走って、きっと連を外すことはないと思ったから。

新馬戦でダノンの方がよっぽど、次につながる競馬をしていたから、秋に成長をした後は、どんな相手にも競り負けない馬に育っていた。

グランは東京捲りの禁じ手で2勝目を挙げ、来週も主役候補であり、高確率で人気に応えるだろう。

番手からの抜け出しを新馬戦でかさせ、それに応えながら負けてしまった馬が、時計勝負で消耗したくらいで、へばってしまっては先はない。

大きく体を増やしてからのダノンファンタジーに、豊かな将来性を感じたのは筆者だけではないのだから、陣営が差すことに固執するようなオーダーを出したところで、何ら不思議はない。

つまり、陣営もこの馬が一番強いと思って、このレースに送り込んだのだということだ。

 

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